1級土木施工管理技士 専門土木 一問一答・四肢択一(全15問)|山岳トンネルの支保と観察計測

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1級土木施工管理技士 第一次検定のうち、山岳トンネルの支保と観察計測の問題です(分野:専門土木・重要度B)。一問一答5問 → 四肢択一10問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。

本問題集は2026年10月10日時点の内容で作成しています。技術基準・仕様書等は各問題に示した版・対象によります。試験実施機関が示す法令等の基準日とは異なる場合があります。

一問一答(○×)

難易度:★☆☆

問1:九州地方整備局の公開「土木工事設計要領」第3章トンネルの分類・説明による場合、坑内観察では、切羽の自立性・岩質や断層破砕帯・支保の変状等を把握して、当初の地山区分の再評価に用いる。

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正解:○

正解は○です。切羽観察は地山性状や支保の状態の把握に用います。

根拠:九州地方整備局 土木工事設計要領 第3章トンネル 表12-1、冊子道3-64/PDF69。


難易度:★☆☆

問2:ロックボルトには、縫付け、はり形成、内圧、アーチ形成、地山改良等によって地山を補強する作用効果がある。

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正解:○

正解は○です。北陸地方整備局の公開道路設計要領に示される作用効果です。

根拠:北陸地方整備局 道路設計要領 第10章トンネル 10-5-3(1)、冊子10-19/PDF19。


難易度:★☆☆

問3:トンネルの観察・計測で支保の見直しが必要な傾向が分かっても、当初の支保設計を維持するため、計測結果を設計の検討に用いない。

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正解:×

正解は×です。掘削時の観察・計測を総合し、必要に応じて支保や掘削の設計を見直します。

根拠:北陸地方整備局 道路設計要領 第10章トンネル 10-5-1、冊子10-14・16/PDF14・16。


難易度:★★☆

問4:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、自然条件の変化等によって支保工に異常が生じた場合は工事を中止し協議する。ただし緊急時は応急措置をとった後、直ちに措置内容を連絡する。

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正解:○

正解は○です。通常時と緊急時の順序を区別します。

根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)第10編第6章第4節 10-6-4-1第2項。


難易度:★☆☆

問5:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、吹付けコンクリートのはね返りを少なくするため、ノズルを吹付け面にほぼ平行に向けることを基本とする。

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正解:×

正解は×です。ノズルは面に直角に保ち、距離と衝突速度を適正にします。

根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)第10編第6章第4節 10-6-4-3第3項。

四肢択一

難易度:★★☆

問6:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、NATMの支保工として挙げられる工種の組合せはどれか。全ての地山で全工種を設けるとする問題ではない。

  1. 吹付工・ロックボルト工・鋼製支保工・金網工
  2. 覆工コンクリート工・ロックボルト工・鋼製支保工・金網工
  3. 吹付工・止水シート工・鋼製支保工・金網工
  4. 吹付工・ロックボルト工・覆工厚刻示・金網工
【第6問:正解と解説】

正解:1

正解は1です。支保工と、覆工や防水等の作業を区別します。地山条件を問わず全工種を一律設置する意味ではありません。

根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)第10編第6章第4節:10-6-4-1第1項(令和8年3月。吹付・ボルト・鋼製支保・金網。例外と設計図書/協議を保持。)

https://www.mlit.go.jp/tec/r08dobokukoujikyoutsuusiyousyo/honbun10_syo06_setsu04.html

1:正しい。支保工に含まれる工種です。

2:誤り。覆工コンクリート工を混ぜています。

3:誤り。防水の止水シート工を混ぜています。

4:誤り。覆工厚刻示を混ぜています。


難易度:★★☆

問7:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、鋼製支保工の建込みとして適当なものはどれか。

  1. 鋼製支保工の建込みを、次の掘削の区切りまで待ってまとめて行う工程とする。
  2. 掘削後速やかに切羽近くの所定位置へ建て込み、吹付材と一体化し、つなぎ材を設け締め付ける。
  3. 吹付材と一体化する計画を、建込み中の転倒防止のつなぎ材の代わりとして扱う。
  4. つなぎ材を設ければ、吹付材との一体化も同じ対策で確保されたとして扱う。
【第7問:正解と解説】

正解:2

正解は2です。時期・位置・吹付材との一体化・転倒防止をともに確保します。

根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)第10編第6章第4節 10-6-4-5第2〜4項。

1:誤り。掘削後速やかに所定位置へ建て込むので、後の掘削まで待つ工程とは異なります。

2:正しい。時期・位置・吹付材との一体化・転倒防止をともに確保します。

3:誤り。一体化と、つなぎ材による転倒防止は別の条件です。

4:誤り。つなぎ材の設置だけで、吹付材との一体化を代替できません。


難易度:★★☆

問8:九州地方整備局の公開「土木工事設計要領」第3章トンネルの分類・説明による場合、内空変位を継続して測定する目的として適当なものはどれか。

  1. 測定時点の変位量だけを使い、変位速度や収束状況を覆工時期の判断から外す。
  2. 内空変位の測定値を、地山や支保の条件によらない一律の安全判定値として扱う。
  3. 変位量・速度・収束状況等から、地山安定、支保の適否及び覆工時期を判断する資料を得る。
  4. 変位量の記録を保存することを目的とし、支保の見直しや覆工時期は測定結果と切り離して決める。
【第8問:正解と解説】

正解:3

正解は3です。継続測定で得る変化・収束を施工判断に用います。

根拠:九州地方整備局 土木工事設計要領 第3章トンネル 表12-1、冊子道3-64/PDF69。

1:誤り。量だけでなく速度や収束等も判断に用います。

2:誤り。測定結果は地山・支保等の条件と合わせて評価する資料です。

3:正しい。継続測定で得る変化・収束を施工判断に用います。

4:誤り。記録するだけでなく、測定結果を安定・支保・覆工時期の判断へ反映します。


難易度:★★☆

問9:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、吹付けコンクリートと地山・鋼製支保工の接触について、適当なものはどれか。

  1. 地山面:地山との間の浮石を保持したまま吹き付ける/鋼製支保工背面:表側が覆われれば背面空隙は確認対象外
  2. 地山面:浮石等を除き速やかに密着させて吹き付ける/鋼製支保工背面:表側が覆われれば背面空隙は確認対象外
  3. 地山面:地山との間の浮石を保持したまま吹き付ける/鋼製支保工背面:空隙を残さず吹付けと一体化
  4. 地山面:浮石等を除き速やかに密着させて吹き付ける/鋼製支保工背面:空隙を残さず吹付けと一体化
【第9問:正解と解説】

正解:4

正解は4です。下地処理と速やかな密着、支保工背面の空隙防止により一体化を図ります。

根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)第10編第6章第4節:10-6-4-3第2・4項(令和8年3月。吹付・ボルト・鋼製支保・金網。例外と設計図書/協議を保持。)

https://www.mlit.go.jp/tec/r08dobokukoujikyoutsuusiyousyo/honbun10_syo06_setsu04.html

国交省 土木工事共通仕様書(案)第10編第6章第4節:10-6-4-3第4項(令和8年3月。吹付・ボルト・鋼製支保・金網。例外と設計図書/協議を保持。)

https://www.mlit.go.jp/tec/r08dobokukoujikyoutsuusiyousyo/honbun10_syo06_setsu04.html

1:誤り。下地処理と速やかな密着、支保工背面の空隙防止により一体化を図ります。

2:誤り。下地処理と速やかな密着、支保工背面の空隙防止により一体化を図ります。

3:誤り。下地処理と速やかな密着、支保工背面の空隙防止により一体化を図ります。

4:正しい。下地処理と速やかな密着、支保工背面の空隙防止により一体化を図ります。


難易度:★★☆

問10:九州地方整備局の公開「土木工事設計要領」第3章トンネルの分類・説明による場合、ロックボルトの引抜き試験と定着の扱いとして適当なものはどれか。令和8年共通仕様書の定着長確保も踏まえる。

  1. 定着効果や方式の適否を確認する試験であり、地山・湧水等で所定の定着が困難な場合は方式等を協議する。日常管理の引抜き試験を計測Bへ一律に数えない。
  2. 引抜き試験はロックボルト軸力測定と同じなので、日常管理の試験も全て計測Bに数える。
  3. 設計の定着長が得られなくても、ボルトを挿入できれば協議不要とする。
  4. 引抜き試験は地山の透水性だけを測るもので、定着効果の確認には用いない。
【第10問:正解と解説】

正解:1

正解は1です。正しい。試験の目的、分類の注意と困難時の協議を区別します。

根拠:九州地方整備局 土木工事設計要領 第3章トンネル 表12-1と注4、冊子道3-64/PDF69;国交省 土木工事共通仕様書(案)第10編第6章第4節 10-6-4-4第2・4項。

1:正しい。試験の目的、分類の注意と困難時の協議を区別します。

2:誤り。引抜き試験と軸力測定は同じではなく、注4にも注意が必要です。

3:誤り。設計定着長を確保し、困難時は協議します。

4:誤り。定着効果等を確認します。


難易度:★★☆

問11:九州地方整備局の公開「土木工事設計要領」第3章トンネルの分類・説明による場合、計測Aと計測Bの分類として適当なものはどれか。

  1. Aはボルト軸力と吹付材応力だけ、Bは全区間で日常必須の坑内観察だけ。
  2. Aは日常施工管理に必要な坑内観察・内空変位・天端沈下等、Bは地山条件に応じ追加する地中変位・ボルト軸力・吹付材応力等。
  3. 内空変位と天端沈下はBなので、地山条件にかかわらず日常管理から除外する。
  4. 坑内地中変位とボルト軸力はAに限られ、必要に応じ追加する分類は存在しない。
【第11問:正解と解説】

正解:2

正解は2です。正しい。日常管理のAと追加選定のBを区別します。

根拠:九州地方整備局 土木工事設計要領 第3章トンネル 12-2・12-3/表12-1注1、冊子道3-63〜65/PDF68〜70;九州地方整備局 土木工事設計要領 第3章トンネル 表12-1注1、冊子道3-64/PDF69。

1:誤り。対象の分類が異なります。

2:正しい。日常管理のAと追加選定のBを区別します。

3:誤り。内空変位と天端沈下はAに含まれます。

4:誤り。地中変位・ボルト軸力等はBの項目です。


難易度:★★☆

問12:九州地方整備局の公開「土木工事設計要領」第3章トンネルによる、補助工法に関する適当な記述はいくつあるか。
ア:鏡吹付け・鏡ボルトは鏡面の安定対策として用いる。
イ:仮インバート・脚部補強ボルト・ウイングリブ付き支保等は脚部対策として検討する。
ウ:水抜きボーリング・水抜き坑は湧水対策として用いる。
エ:鏡ボルトと水抜きボーリングは、同じ対象に対する工法として湧水対策へ分類する。

  1. 1個
  2. 2個
  3. 3個
  4. 4個
【第12問:正解と解説】

正解:3

正解は3です。アは鏡面、イは脚部、ウは湧水に対応します。エは鏡面の安定と湧水対策の対象を混同しているため誤りです。

根拠:九州地方整備局 土木工事設計要領 第3章トンネル 表11-2、冊子道3-62/PDF67;九州地方整備局 土木工事設計要領 第3章トンネル 6-2表6-4 冊子道3-30/PDF35、表11-2 冊子道3-62/PDF67。

1:誤り。ア・イ・ウの3個が適当です。

2:誤り。ア・イ・ウが適当で、2個ではありません。

3:正しい。アは鏡面、イは脚部、ウは湧水に対応します。エは鏡面の安定と湧水対策の対象を混同しているため誤りです。

4:誤り。エは適当ではないため、4個ではありません。


難易度:★☆☆

問13:独自のトンネル内空幅計測で、時刻0の幅8.010m、12時間後の幅8.004mと与える。幅の減少を内向き変位の正と定める。この12時間の内向き変位増分と区間平均速度の組合せはどれか。数値は正確値、1m=1000mm、端数処理なし。この平均だけで現場の収束や安全を判定する問題ではない。

  1. -6mm、-0.5mm/h。
  2. 6mm、72mm/h。
  3. 0.006mm、0.0005mm/h。
  4. 6mm、0.5mm/h。
【第13問:正解と解説】

正解:4

正解は4です。正しい。(8.010-8.004)×1000=6mm、6/12=0.5mm/hです。

根拠:九州地方整備局 土木工事設計要領 第3章トンネル 表12-1 冊子道3-64/PDF69。符号・差分・速度計算は計算で検証。。

1:誤り。幅の減少を正とする符号に反します。

2:誤り。速度の計算で時間を掛けています。

3:誤り。mからmmへの換算をしていません。

4:正しい。(8.010-8.004)×1000=6mm、6/12=0.5mm/hです。


難易度:★★☆

問14:九州地方整備局の公開「土木工事設計要領」第3章トンネル、表12-3の原則で、天端・脚部沈下及び内空変位の測定頻度を選ぶ。独自の条件として掘削幅D=10m、測定位置と切羽の離れ30m、変位速度12mm/日とする。指定表では離れ2~5Dは1回/2日、速度10mm/日以上は2回/1日である。両者から採る頻度はどれか。与件は正確値、端数処理なし。この旧資料内の比較だけを問う。

  1. 1回/1週。
  2. 1回/1日。
  3. 1回/2日。
  4. 2回/1日。
【第14問:正解と解説】

正解:4

正解は4です。30/10=3Dなので距離側は1回/2日、速度側は2回/1日です。頻度の高い後者を採ります。Dは掘削幅で、半径ではありません。

根拠:九州地方整備局 土木工事設計要領 第3章トンネル 12-3 表12-3、冊子道3-65/PDF70(独自比率・頻度比較は計算で検証)。

1:誤り。与えた距離・速度に対応せず、高い方を採る原則にも反します。

2:誤り。指定された2つの頻度の高い方でも、表の原則に合う平均でもありません。

3:誤り。距離側だけを採り、より高い速度側の頻度を無視しています。

4:正しい。距離側0.5回/日と速度側2回/日の高い方です。


難易度:★★☆

問15:九州地方整備局の公開「土木工事設計要領」第3章トンネルにある、補助工法A/Bと計測A/Bの区別として適当なものはどれか。

  1. 補助工法A/Bは設備等の利用可能性や施工サイクルへの影響による区分、計測A/Bは日常の必須計測と条件に応じた追加計測の区分である。
  2. 記号が同じなので、補助工法Bを選ぶと計測Aを省略できる。
  3. 補助工法Aは計測Aの正式な別名で、双方とも測定機器の等級だけを示す。
  4. 計測Bは常に全区間で日常必須、計測Aは地山条件に応じてだけ追加する。
【第15問:正解と解説】

正解:1

正解は1です。同じA/B記号でも分類の対象と基準が異なります。補助工法は通常の設備等の利用可能性やサイクルへの影響、計測は日常必須と地山条件に応じた追加という区別です。

根拠:九州地方整備局 土木工事設計要領 第3章トンネル 11-1 注(冊子道3-60/PDF65)、12-2及び表12-1注1(道3-63〜64/PDF68〜69)。

1:正しい。異なる分類として区別します。

2:誤り。工法の区分で計測Aの要否を置き換えません。

3:誤り。補助工法と観察・計測は対象が異なります。

4:誤り。日常必須のAと条件に応じた追加のBを逆にしています。

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