1級土木施工管理技士 第一次検定のうち、橋梁床版・PC部材の施工の問題です(分野:専門土木・重要度B)。一問一答7問 → 四肢択一7問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
本問題集は2026年10月10日時点の内容で作成しています。技術基準・仕様書等は各問題に示した版・対象によります。試験実施機関が示す法令等の基準日とは異なる場合があります。
一問一答(○×)
難易度:★☆☆
問1:プレストレストコンクリートは、コンクリート部材に予め圧縮力を導入して、荷重による引張り等に対抗させる。
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正解:○
正解は○です。引張りに弱いコンクリートの性質を考慮したPCの原理です。
根拠:PC建設業協会 PCの原理と特徴 PCの原理と特徴。
難易度:★☆☆
問2:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、PC定着具の支圧面はPC鋼材に垂直になるようにし、定着部のコンクリートが定着に伴う支圧に耐える強度を確認する。
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正解:○
正解は○です。定着部の方向と支圧強度を確保します。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)一般施工・一般土木工 3-2-3-13第2項(6)・第3項(2)。
難易度:★☆☆
問3:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、PC鋼材はシース挿入前に清掃し、油・土・ごみ等の付着を防ぎ、定着部のねじ等は緊張完了までさびや損傷から保護する。
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正解:○
正解は○です。PC鋼材と定着部の所定の保護・清掃を行います。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)一般施工・一般土木工 3-2-3-13第2項(2)(6)・第4項。
難易度:★☆☆
問4:日本橋梁建設協会「鋼橋RC床版施工手順書」2015年11月25日版による場合、3径間連続桁の例では、負の曲げモーメントが生じる中間支点付近の床版を、中間支間部より先に打ち込むことを基本としている。
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正解:×
正解は×です。この例では中間支点付近を後から打ち込みます。全橋梁に一律の順序を指定する問題ではありません。
根拠:日本橋梁建設協会 鋼橋RC床版施工手順書(東北地方整備局公開) §2(5)(B)、冊子7/PDF11。
難易度:★☆☆
問5:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、床版コンクリートの打込み中は型枠支保工を監視し、床版厚・鉄筋配置を確保し、打込み後は所定の養生を行う。
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正解:○
正解は○です。打込み中の変位・配置管理と打込み後の養生の規定です。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)床版工 3-2-18-2第1項(3)(9)。
難易度:★☆☆
問6:日本橋梁建設協会「鋼橋RC床版施工手順書」2015年11月25日版による場合、横断勾配のある曲線橋の床版では、低い内側から高い外側へ向けてコンクリートを打ち込む。
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正解:○
正解は○です。この手順書の曲線橋の横断方向の規定です。元候補の縦断勾配の要件を確認済みにするものではありません。
根拠:日本橋梁建設協会 鋼橋RC床版施工手順書(東北地方整備局公開) §2(5)(E)、冊子8/PDF12。
難易度:★★☆
問7:東北地方整備局のRC床版耐久性確保の手引き(案)巻末資料の、実橋の縦断・横断勾配を再現した試験施工例では、コンクリートを低い側から高い側へ向かって打ち込む手順を示している。
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正解:○
正解は○です。指定例は縦断・横断の双方の勾配を再現し、低い側から高い側へ打ち込む手順を示しています。打込み順序と本締固めの順序は分けて計画し、例の区画寸法や位置を全橋共通の標準とはしません。
根拠:
東北地方整備局 RC床版の耐久性確保の手引き(案)巻末資料 2025年改訂版・令和8年3月(2026年4月公開分冊):2025年改訂版・令和8年3月、巻末資料4-2-1)・4-2-3)、冊子86–87/PDF89–90
https://www.thr.mlit.go.jp/road/sesaku/tebiki/20260414/05.pdf
高橋正晴・高橋大輔 RC床版(新設)の複合劣化対策の取り組みについて(北海道開発局公表資料所収):北海道開発局公表技術報告のRC床版施工、4.3/冊子229・PDF21
https://www.hkd.mlit.go.jp/ky/ki/chousei/ud49g70000003pgt-att/splaat000001xpft.pdf
四肢択一
難易度:★★☆
問8:日本橋梁建設協会「鋼橋RC床版施工手順書」2015年11月25日版による場合、床版の打込みが数日に及ぶ場合の計画として適当なものはどれか。
- 床版が硬化するまでは主桁が変形しないとして、打込み重量の影響を除く。
- 主桁の変形により先行コンクリートへ生じる引張応力を考慮し、各段階の打込み順序を検討する。
- 完成後の荷重状態だけを確認すれば、施工途中の先行コンクリートの応力は確認不要とする。
- 後から打ち込むコンクリートは先行部分に影響しないので、順序を運搬車の都合だけで決める。
【第8問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。正しい。若材齢の先行コンクリートへの影響を検討します。
根拠:日本橋梁建設協会 鋼橋RC床版施工手順書(東北地方整備局公開) §2(5)、冊子6/PDF10。
1:誤り。打込みで主桁が変形します。
2:正しい。若材齢の先行コンクリートへの影響を検討します。
3:誤り。施工段階の応力も確認します。
4:誤り。後続打込みにより先行部分に引張応力が生じ得ます。
難易度:★★☆
問9:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、PC緊張時、荷重計示度と鋼材の抜出し量との関係が管理計画の許容範囲を超えた。対応はどれか。
- 連絡の時点:全ての緊張完了後にまとめて連絡/異常の扱い:荷重計だけで適合判定し抜出し量との関係は採用しない
- 連絡の時点:直ちに監督職員へ連絡/異常の扱い:荷重計だけで適合判定し抜出し量との関係は採用しない
- 連絡の時点:直ちに監督職員へ連絡/異常の扱い:原因を調査し適切な措置を講じる
- 連絡の時点:全ての緊張完了後にまとめて連絡/異常の扱い:原因を調査し適切な措置を講じる
【第9問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。二つの管理量の関係の許容超過は、直ちに連絡して原因調査・措置を行う対象です。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)一般施工・一般土木工:3-2-3-13第3項(3)〜(6)(令和8年3月。3-2-3-13 PC、23高力ボルト、31現場塗装。工場塗装の判定例外と現場を分離。)
https://www.mlit.go.jp/tec/r08dobokukoujikyoutsuusiyousyo/honbun03_syo02_setsu03.html
1:誤り。二つの管理量の関係の許容超過は、直ちに連絡して原因調査・措置を行う対象です。
2:誤り。二つの管理量の関係の許容超過は、直ちに連絡して原因調査・措置を行う対象です。
3:正しい。二つの管理量の関係の許容超過は、直ちに連絡して原因調査・措置を行う対象です。
4:誤り。二つの管理量の関係の許容超過は、直ちに連絡して原因調査・措置を行う対象です。
難易度:★★☆
問10:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、PCグラウト注入の施工として適当なものはどれか。
- 注入前:所定の注入時間さえ決まれば事前確認は不要/注入中:圧力が高いほどよく排出口の流動性は判定に用いない
- 注入前:導通・気密性と残留水の影響を確認/注入中:圧力が高いほどよく排出口の流動性は判定に用いない
- 注入前:所定の注入時間さえ決まれば事前確認は不要/注入中:過大圧を避け、排出口の均一な流動性を確認し空気孔を機能させる
- 注入前:導通・気密性と残留水の影響を確認/注入中:過大圧を避け、排出口の均一な流動性を確認し空気孔を機能させる
【第10問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。注入前の確認と、過大圧・空隙を防ぐ注入・排出確認を対応させます。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)一般施工・一般土木工:3-2-3-13第4項(3)〜(5)(令和8年3月。3-2-3-13 PC、23高力ボルト、31現場塗装。工場塗装の判定例外と現場を分離。)
https://www.mlit.go.jp/tec/r08dobokukoujikyoutsuusiyousyo/honbun03_syo02_setsu03.html
1:誤り。注入前の確認と、過大圧・空隙を防ぐ注入・排出確認を対応させます。
2:誤り。注入前の確認と、過大圧・空隙を防ぐ注入・排出確認を対応させます。
3:誤り。注入前の確認と、過大圧・空隙を防ぐ注入・排出確認を対応させます。
4:正しい。注入前の確認と、過大圧・空隙を防ぐ注入・排出確認を対応させます。
難易度:★☆☆
問11:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、PC緊張時、導入直後のコンクリート最大圧縮応力度を18.0N/mm²とする。圧縮強度はこの応力度の1.7倍以上とする条件だけで求めた下限はどれか。数値は正確値、丸めなし。定着部の支圧など他の照査は別途満たすものとする。
- 30.6N/mm²。
- 18.0N/mm²。
- 10.588N/mm²。
- 32.4N/mm²。
【第11問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。正しい。18.0×1.7=30.6N/mm²です。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)一般施工・一般土木工 3-2-3-13第3項(1)(2)。
1:正しい。18.0×1.7=30.6N/mm²です。
2:誤り。応力度そのものを答えています。
3:誤り。1.7で除する計算ではありません。
4:誤り。1.8倍の値で、指定下限とは異なります。
難易度:★★☆
問12:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、PCグラウトの品質の記述として、誤っているものはどれか。
- ノンブリーディングタイプを使用する。
- ブリーディングを許容するタイプを用い、24時間後のブリーディング率は5.0%を標準とする。
- 材齢28日の圧縮強度は30.0N/mm²以上とする。
- 体積変化率は±0.5%の範囲内とする。
【第12問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。正解の選択肢の説明が誤りです。誤り。ノンブリーディングタイプで、24時間後は0.0%とします。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)一般施工・一般土木工 3-2-3-13第4項(1)②〜⑥。
1:正しい。所定のタイプです。
2:誤り。ノンブリーディングタイプで、24時間後は0.0%とします。
3:正しい。28日強度の規定です。
4:正しい。符号を含めた範囲の規定です。
難易度:★★☆
問13:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、独自のPCグラウト配合で、セメント200kg、水90kgとする。水セメント比W/C=水質量÷セメント質量×100とし、45%以下の条件についてだけ評価した結果はどれか。他の品質条件は別途確認する。与件は正確値、丸めなし。
- 約222%で、この比の条件を満たす。
- 45%で、45%以下には境界が含まれないため満たさない。
- 45%で、この比の条件を満たす。
- 90%で、この比の条件を満たさない。
【第13問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。正しい。90÷200×100=45%で、上限を含みます。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)一般施工・一般土木工 3-2-3-13第4項(1)②〜⑥。
1:誤り。セメント÷水と逆にした計算です。
2:誤り。「以下」は境界を含みます。
3:正しい。90÷200×100=45%で、上限を含みます。
4:誤り。水質量をそのまま百分率にはできません。
難易度:★☆☆
問14:日本橋梁建設協会「鋼橋RC床版施工手順書」2015年版の、施工段階の発生応力を若材齢時の許容引張応力度以下に収める考え方で比較する。独自の線形加算モデルで、既に生じた引張応力度0.65N/mm²、追加による増分x N/mm²、許容値1.10N/mm²と与える。0.65+x≦1.10によるxの最大値はどれか。与件は正確値、丸めなし。この比較以外の条件は別途検討する。
- 1.10N/mm²。
- 0.65N/mm²。
- 0.45N/mm²。
- 1.75N/mm²。
【第14問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。1.10−0.65=0.45N/mm²です。等号を含むため0.45がこのモデルの最大の増分です。
根拠:日本橋梁建設協会 鋼橋RC床版施工手順書(東北地方整備局公開) §2(5)、冊子6/PDF10(独自与件は計算で検証)。
1:誤り。既発生分を差し引いていません。
2:誤り。既発生応力そのものを答えています。
3:正しい。既発生分を許容値から引いた余裕です。
4:誤り。許容値と既発生分を足しています。
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