1級土木施工管理技士 専門土木 一問一答・四肢択一(全16問)|河川堤防の盛土施工

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1級土木施工管理技士 第一次検定のうち、河川堤防の盛土施工の問題です(分野:専門土木・重要度A)。一問一答7問 → 四肢択一9問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。

本問題集は2026年10月10日時点の内容で作成しています。技術基準・仕様書等は各問題に示した版・対象によります。試験実施機関が示す法令等の基準日とは異なる場合があります。

一問一答(○×)

難易度:★☆☆

問1:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版を適用する場合、河川盛土では、締固め機械と転圧回数を決めていれば、材料の含水状態が適切でなくても同版の締固め条件を満たす。

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正解:×

正解は×です。適切な含水比の状態で締固める必要があります。機械や回数の決定だけで、この状態の要件を代えられません。

根拠:土木工事共通仕様書(案)第1編第2章第3節 河川土工・海岸土工・砂防土工 1-2-3-3第7項。


難易度:★☆☆

問2:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版を適用する場合、降雨後に河川盛土を再開する際も、滞水しない排水状態と、締固めに適切な含水状態を確保して施工する。

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正解:○

正解は○です。施工中の排水と締固め時の含水状態の要件は、降雨後の再開時にも当てはまります。降雨が終わったことだけで、施工に適した状態へ戻ったとは判断しません。

根拠:土木工事共通仕様書(案)第1編第2章第3節 河川土工・海岸土工・砂防土工 1-2-3-1第3項・1-2-3-3第7項。


難易度:★☆☆

問3:中部地方整備局公開「河川構造物設計要領」第2編第2章の堤防の基本的な考え方では、流水や降雨等の侵食を考慮して、のり面の被覆・保護を検討する。

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正解:○

正解は○です。堤体材料の選定だけでなく、表面の侵食に対する保護も考えます。個々の被覆仕様や設計流速の数値はこの問題の対象ではありません。

根拠:中部地方整備局 河川構造物設計要領 第2編河川編 第2章堤防 堤防設計の基本、冊子2-2-1/PDF1頁。


難易度:★☆☆

問4:国交省「河川砂防技術基準 設計編」第1章第2節の技術資料(2019年7月)では、沈下相当分等を見込む施工上の余盛りと、計画上の堤防高さ・余裕高を区別する。

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正解:○

正解は○です。沈下等に対応する施工上の余盛りを、計画上の余裕高そのものへ置き換えません。ここでは地盤別の余盛高の数値を問うていません。

根拠:河川砂防技術基準 設計編 第1章第2節 堤防 技術資料 2.5高さの設定、冊子第1章第2節7/PDF9頁。


難易度:★☆☆

問5:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版を適用する場合、河川の盛土の法面整形では、崩壊を起こさないように締固める。

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正解:○

正解は○です。形を整える作業でも、崩壊を防ぐための締固めが必要です。法面を所定の形状へ整えることと、安定を確保することを併せて考えます。

根拠:土木工事共通仕様書(案)第1編第2章第3節 河川土工・海岸土工・砂防土工 1-2-3-5第2項。


難易度:★☆☆

問6:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版を適用する場合、河川盛土の材料に石が混入している場合、施工時に石を一箇所へ集めないようにする。

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正解:○

正解は○です。石の偏りを防いで施工します。材料全体の状態を確認するだけで、一部へ石が集中してよいという扱いにはしません。

根拠:土木工事共通仕様書(案)第1編第2章第3節 河川土工・海岸土工・砂防土工 1-2-3-3第5項。


難易度:★☆☆

問7:土質材料で河川堤防の川表側の基礎地盤を覆うブランケットを施工する。耐浸透性を確保するため、被覆材の締固めに加え、乾燥に伴うひび割れにも配慮する。

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正解:○

正解は○です。公開された河川堤防の施工説明は、ブランケットの締固めと乾燥ひび割れへの配慮を挙げています。これは粘性土を含めた全堤体材料を一律に不適とする意味ではなく、対象工法の遮水機能を維持する管理です。

根拠:

九州地方整備局遠賀川河川事務所 建設技術講習会公開資料 第7章堤防の施工:③施工、冊子375/PDF40

https://www.qsr.mlit.go.jp/onga/cpds_20160907/images/h24/siryou_1130_2.pdf

四肢択一

難易度:★★☆

問8:中部地方整備局公開「河川構造物設計要領」第2編第2章の堤防材料の考え方による場合、堤体材料の選定として適当なものはどれか。特定現場の改良方法の採否は問わない。

  1. 高有機質分を含む土を、堤体材料の基本的な適材とする。
  2. 湿潤・乾燥の変化で不安定になる土を、その性質を確認せず選ぶ。
  3. 湿潤・乾燥の変化に安定し、高有機質分を含まず、締固めやすい土を選ぶ。
  4. 施工時に締固められないことを、材料選定上の利点とする。
【第8問:正解と解説】

正解:3

正解は3です。湿潤・乾燥等の変化に安定し、高有機質分を含まず、施工時に締固めやすい材料が基本です。材料の特性を確認して選びます。

根拠:中部地方整備局 河川構造物設計要領 第2編河川編 第2章堤防 3)堤体の材料の選定、冊子2-2-65/PDF65頁。

1:誤り。高有機質分を含まないことを基本とします。

2:誤り。変化に対する安定性の条件と逆です。

3:正しい。堤体材料に求める基本的な性質です。

4:誤り。締固めやすさが基本であり、逆です。


難易度:★★☆

問9:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版を適用する場合、河川の盛土工について、次の記述のうち、適当なものはいくつあるか。
ア:一般部は一層の仕上り厚30cm以下に締固める。
イ:構造物隣接・狭隘部では、小型締固め機で一層仕上り厚20cm以下とする。
ウ:樋管等の構造物には過大な偏土圧を掛けない。
エ:狭隘部でも小型機を使えば、一層仕上り厚30cmを20cm以下の条件に適合したものと扱う。

  1. 1個
  2. 2個
  3. 4個
  4. 3個
【第9問:正解と解説】

正解:4

正解は4です。一般部と構造物周辺の条件を分けます。 アは正:1-2-3-3第3項。 イは正:同条第4項。 ウは正:同条第4項。 エは誤:小型機の場合も20cm以下。

根拠:土木工事共通仕様書(案)第1編第2章第3節 河川土工・海岸土工・砂防土工 1-2-3-3第3・4項;土木工事共通仕様書(案)第1編第2章第3節 河川土工・海岸土工・砂防土工 1-2-3-3第4項。

1:誤り。適当な記述はア・イ・ウの3個です。

2:誤り。適当な記述はア・イ・ウの3個です。

3:誤り。適当な記述はア・イ・ウの3個です。

4:正しい。適当な記述はア・イ・ウの3個です。


難易度:★★☆

問10:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版を適用する場合、盛土を始める地盤の勾配は1:3(鉛直1:水平3)で、特別な指示はない。1:4(鉛直1:水平4)より急な地盤への段切りの規定に関する判断として適当なものはどれか。

  1. 1:4より急なので、段切りを行う。
  2. 1:4より緩いので、この規定による段切りの対象ではない。
  3. 1:4と同じ勾配なので、この規定による段切りの対象ではない。
  4. 既設地盤上への盛土であれば、地盤勾配に関係なく段切りを省く。
【第10問:正解と解説】

正解:1

正解は1です。1:3は1:4より急なので、段切りの対象です。鉛直を1にそろえると水平距離が短い方が急です。境界の1:4と、それより急な場合を区別します。

根拠:土木工事共通仕様書(案)第1編第2章第3節 河川土工・海岸土工・砂防土工 1-2-3-3第1・2項;土木工事共通仕様書(案)第1編第2章第3節 河川土工・海岸土工・砂防土工 1-2-3-3第2項;中部地方整備局 河川構造物設計要領 第2編河川編 第2章堤防 強化工法の選定、冊子2-2-36/PDF36頁。

1:正しい。指定された急勾配の条件に該当します。

2:誤り。鉛直1に対する水平3は水平4より急です。

3:誤り。二つの勾配は同じではありません。

4:誤り。急な地盤の条件に該当するときは段切りします。


難易度:★☆☆

問11:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版を適用する場合、河川盛土の開始に当たり、所定の盛土層厚を30cmとして地盤表面をその1/2までほぐし、盛土材と一体に締固める。この規定から求めるほぐし深さはどれか。単位はcm、分数をそのまま計算し、施工誤差は考えない。

  1. 10cm。
  2. 15cm。
  3. 20cm。
  4. 30cm。
【第11問:正解と解説】

正解:2

正解は2です。30×1/2=15cmです。盛土層厚そのものや、1/3の値とは区別します。

根拠:土木工事共通仕様書(案)第1編第2章第3節 河川土工・海岸土工・砂防土工 1-2-3-3第1項。

1:誤り。1/3を計算した値です。

2:正しい。所定層厚30cmの半分です。

3:誤り。30cmの半分ではありません。

4:誤り。所定層厚の全量です。


難易度:★★☆

問12:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版を適用する場合、河川盛土の一日の作業を終了し、翌日まで中断する。作業面の処理として適当なものはどれか。完成堤防の設計横断形状は問わない。

  1. 完成時の形状とは別なので、作業終了時の排水を考慮しない。
  2. 排水を避けるため、中央をくぼませて水をためる。
  3. 4%程度の横断勾配を設けて平坦に締固め、排水を良好にする。
  4. 4%を完成堤防の法勾配と読み替え、作業面には排水勾配を設けない。
【第12問:正解と解説】

正解:3

正解は3です。終了・中断時は4%程度の横断勾配を設けて平坦に締固め、施工中も滞水しない排水状態を保ちます。これは完成時の法勾配を指定する値ではありません。

根拠:土木工事共通仕様書(案)第1編第2章第3節 河川土工・海岸土工・砂防土工 1-2-3-1第3項・1-2-3-3第6項;土木工事共通仕様書(案)第1編第2章第3節 河川土工・海岸土工・砂防土工 1-2-3-3第6項。

1:誤り。作業終了時も排水を確保します。

2:誤り。滞水を防ぐ目的に反します。

3:正しい。終了・中断時の作業面の処理です。

4:誤り。4%はこの規定の作業面の横断勾配です。


難易度:★★☆

問13:国交省「河川砂防技術基準 設計編」第1章第2節の技術資料(2019年7月)に示す旧堤拡築の例として適当なものはどれか。

  1. 裏腹付けと表腹付けの選択では、計画法線や河積を考慮しない。
  2. 旧堤を拡築するときは、河積に余裕があっても表腹付けという選択肢はない。
  3. 計画条件と関係なく、常に川表側だけへ腹付けする。
  4. 可能な限り裏腹付けとし、計画上の制約等によって表腹付けを行う場合もある。
【第13問:正解と解説】

正解:4

正解は4です。可能な限り裏腹付けとする考え方があり、計画法線等の制約や河積の余裕などにより表腹付けもあります。例示を例外のない一律禁止・強制へ変えません。

根拠:河川砂防技術基準 設計編 第1章第2節 堤防 技術資料 2.8浸透に対する強化の例示、冊子第1章第2節24/PDF26頁。

1:誤り。計画上の制約等が選択条件です。

2:誤り。表腹付けを行う場合の説明があります。

3:誤り。可能な限り裏腹付けという考え方に反します。

4:正しい。同資料の例示の条件を含めています。


難易度:★★☆

問14:中部地方整備局公開「河川構造物設計要領」第2編第2章の堤防材料の考え方による場合、既設堤防を拡大して安全性を高める材料の透水性の考え方として適当なものはどれか。比較対象は既設堤防材料であり、土質名だけで絶対区分する判断はしない。

  1. 川表側は既設より低透水、川裏側は既設より高透水の材料を考える。
  2. 川表側は既設より高透水、川裏側は既設より低透水の材料を考える。
  3. 川表側も川裏側も、既設より高透水であることだけを条件にする。
  4. 川表側も川裏側も、既設との透水性の比較を行わない。
【第14問:正解と解説】

正解:1

正解は1です。川表側は既設より低い透水性、川裏側は既設より高い透水性の材料という相対関係です。既設材料との比較を省きません。

根拠:中部地方整備局 河川構造物設計要領 第2編河川編 第2章堤防 強化工法の一次選定、冊子2-2-35/PDF35頁。

1:正しい。既設堤防との相対的な透水性の関係です。

2:誤り。川表・川裏の関係が逆です。

3:誤り。川表側に低透水の関係を用います。

4:誤り。比較対象である既設材料を省いています。


難易度:★★☆

問15:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版を適用する場合、次の記述のうち、適当なもののみを全て挙げた組合せはどれか。
ア:軟弱地盤の段階盛土では設計図書の高さで施工し、沈下や周辺の水平変位を監視する。
イ:次段の盛土へ進む際には、監督職員の承諾を得る。
ウ:予期しない有害な沈下等は原則中止・協議し、緊急時は応急処置後直ちに通知する。
エ:次段へ進めるかは、施工者が沈下と水平変位の監視結果を確認せずに決める。

  1. ア・イ
  2. ア・イ・ウ
  3. ア・ウ
  4. イ・ウ
【第15問:正解と解説】

正解:2

正解は2です。計測、次段への承諾、異常時の対応を分けます。 アは正:1-2-3-3第12〜16項。 イは正:同条の段階盛土の条件。 ウは正:同条第8・16項。 エは誤:監視と承諾を省いている。

根拠:土木工事共通仕様書(案)第1編第2章第3節 河川土工・海岸土工・砂防土工 1-2-3-3第12〜16項;土木工事共通仕様書(案)第1編第2章第3節 河川土工・海岸土工・砂防土工 1-2-3-3第8・16項。

1:誤り。適当な記述はア・イ・ウです。

2:正しい。適当な記述はア・イ・ウです。

3:誤り。適当な記述はア・イ・ウです。

4:誤り。適当な記述はア・イ・ウです。


難易度:★★☆

問16:国交省「TS・GNSSを用いた盛土の締固め管理の監督・検査要領」令和3年3月版が説明する品質規定と工法規定の基本的な違いとして適当なものはどれか。

  1. 品質規定:試験施工で定めた層厚・回数等を管理/工法規定:施工後の密度等の結果のみを測り施工仕様は決めない
  2. 品質規定:締固め後の密度・含水比等の結果を測定/工法規定:施工後の密度等の結果のみを測り施工仕様は決めない
  3. 品質規定:締固め後の密度・含水比等の結果を測定/工法規定:試験施工で所定品質を得る仕様を決め層厚・回数等を管理
  4. 品質規定:試験施工で定めた層厚・回数等を管理/工法規定:試験施工で所定品質を得る仕様を決め層厚・回数等を管理
【第16問:正解と解説】

正解:3

正解は3です。品質の測定結果と、試験施工で所定品質を確かめた施工仕様の管理を区別します。

根拠:TS・GNSSを用いた盛土の締固め管理の監督・検査要領:はじめに・第1〜3項、PDF2・4頁(令和3年3月。はじめにの品質規定/工法規定の区別だけ。現行ICTの全機器要件・全試験頻度の根拠にはしない。)

https://www.mlit.go.jp/tec/constplan/content/001612920.pdf

1:誤り。品質の測定結果と、試験施工で所定品質を確かめた施工仕様の管理を区別します。

2:誤り。品質の測定結果と、試験施工で所定品質を確かめた施工仕様の管理を区別します。

3:正しい。品質の測定結果と、試験施工で所定品質を確かめた施工仕様の管理を区別します。

4:誤り。品質の測定結果と、試験施工で所定品質を確かめた施工仕様の管理を区別します。

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