1級土木施工管理技士 第一次検定のうち、水中コンクリートと水中不分離性コンクリートの問題です(分野:専門土木・重要度B)。一問一答4問 → 四肢択一11問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
本問題集は2026年10月10日時点の内容で作成しています。技術基準・仕様書等は各問題に示した版・対象によります。試験実施機関が示す法令等の基準日とは異なる場合があります。
一問一答(○×)
難易度:★★☆
問1:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、通常の水中コンクリートは、水中で自由落下させないようにし、打設開始時のコンクリートを水と直接接させない。
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正解:○
正解は○です。水の洗い作用等による材料分離を抑えるための条件です。水中不分離性コンクリートの別の打設条件を当てはめません。
根拠:土木工事共通仕様書(案)水中コンクリート 1-3-12-2第2・4項。
難易度:★☆☆
問2:水中不分離性コンクリートは、水中不分離性混和剤で粘性等を調整し、水の作用を受けても材料が分離しにくい性質を与えたコンクリートである。
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正解:○
正解は○です。性質の基本定義です。流水や落下高さ等の施工条件がなくなる意味ではありません。
根拠:土木研究所資料第2980号 水中不分離性コンクリートに関する試験調査報告書(2):1.1解説・1.2(1)(2)、冊子1〜2/PDF9〜10頁(1991年1月。1.1/1.2の材料分離抵抗の原理・用語だけ。旧設計値・試験方法・有料規準の転載部分は使わない。)
https://thesis.pwri.go.jp/files/doken_shiryou_2980_00.pdf
難易度:★★☆
問3:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、通常の水中コンクリートでは、流速が0.04m/sなら、コンクリートを水中で自由落下させる施工も認められる。
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正解:×
正解は×です。流速0.05m/s以下という条件を満たしても、水中落下を防ぐ別の条件は残ります。流速と落下の扱いを一つの許容条件にまとめないでください。
根拠:土木工事共通仕様書(案)水中コンクリート 1-3-12-2第1・2項。
難易度:★★☆
問4:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、水中不分離性コンクリートは、落下高さが50cm以下なら、水中流動距離を5.3mとしても、この節の距離条件を満たす。
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正解:×
正解は×です。水中流動距離は5m以下です。落下高さの条件を満たしたことだけで、別に定める流動距離の上限は変わりません。
根拠:土木工事共通仕様書(案)水中不分離性コンクリート 1-3-13-4第3項(7)。
四肢択一
難易度:★★☆
問5:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、通常の水中コンクリートをトレミーで打設中である。適当な扱いはどれか。
- 先端を横方向へ動かし、打設したコンクリートをかき混ぜる。
- 先端を水中へ引き抜いて、コンクリートを水中落下させる。
- 先端をコンクリート内に保ち、打設中の水平移動を避ける。
- トレミーの継手から水が入りやすい状態にして打ち込む。
【第5問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。先端は既に打ち込んだコンクリート内に保ち、打設中に水平移動しません。ポンプの打込みもトレミーの場合に準じます。
根拠:土木工事共通仕様書(案)水中コンクリート 1-3-12-2第9項(1)・第10項。
1:誤り。水平移動やかき乱しを行う説明は反します。
2:誤り。既設コンクリート内へ先端を挿入する条件に反します。
3:正しい。第9項の条件を満たす扱いです。
4:誤り。トレミーは水密なものを用います。
難易度:★★☆
問6:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、通常の水中コンクリートと水中不分離性コンクリートの打設方法の区別として適当なものはどれか。
- 通常の水中コンクリートの節:底開き箱・袋も方法として列挙/水中不分離性の節:ポンプ又はトレミーを用いる
- 通常の水中コンクリートの節:底開き箱・袋を列挙しない/水中不分離性の節:底開き箱・袋のみを用いる
- 通常の水中コンクリートの節:底開き箱・袋も方法として列挙/水中不分離性の節:底開き箱・袋のみを用いる
- 通常の水中コンクリートの節:底開き箱・袋を列挙しない/水中不分離性の節:ポンプ又はトレミーを用いる
【第6問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。通常の節は底開き箱・袋等も列挙し、不分離性の節はポンプ又はトレミーを定めます。
根拠:土木工事共通仕様書(案)水中コンクリート:1-3-12-2第7項(令和8年3月。1-3-12。通常の水中コンクリート。)
https://www.mlit.go.jp/tec/r08dobokukoujikyoutsuusiyousyo/honbun01_syo03_setsu12.html
土木工事共通仕様書(案)水中不分離性コンクリート:1-3-13-4第3項(2)(令和8年3月。1-3-13。通常の水中コンクリートと別の節。)
https://www.mlit.go.jp/tec/r08dobokukoujikyoutsuusiyousyo/honbun01_syo03_setsu13.html
1:正しい。通常の節は底開き箱・袋等も列挙し、不分離性の節はポンプ又はトレミーを定めます。
2:誤り。通常の節は底開き箱・袋等も列挙し、不分離性の節はポンプ又はトレミーを定めます。
3:誤り。通常の節は底開き箱・袋等も列挙し、不分離性の節はポンプ又はトレミーを定めます。
4:誤り。通常の節は底開き箱・袋等も列挙し、不分離性の節はポンプ又はトレミーを定めます。
難易度:★★☆
問7:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、通常の水中コンクリートを静水以外で打設する際の流速条件だけを判定する。実測流速は0.049m/sで、他の施工条件は満たしている。cm/sへの換算値と条件の判定の組合せはどれか。与件を正確値とし丸めない。
- 49cm/sで、流速条件を超える。
- 4.9cm/sで、流速条件を満たす。
- 0.49cm/sで、流速条件を満たす。
- 4.9cm/sで、流速条件を超える。
【第7問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。0.049m/s×100=4.9cm/sです。上限0.05m/s=5cm/s以下なので、流速の条件を満たします。
根拠:土木工事共通仕様書(案)水中コンクリート 1-3-12-2第1項(単位換算は計算で検証)。
1:誤り。mからcmへの換算で10倍過大です。
2:正しい。単位換算と5cm/s以下の比較が正確です。
3:誤り。換算値が10分の1です。
4:誤り。4.9は5以下なので判定が逆です。
難易度:★★☆
問8:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、通常の水中コンクリートについて、次の記述のうち、適当なもののみを全て挙げた組合せはどれか。
ア:打設中の面を水平に保ち、所定高さまで連続して打つ。
イ:レイタンスを少なくするため、打設したコンクリートを積極的にかき乱す。
ウ:やむを得ない中断後は、レイタンスを完全除去してから次を打つ。
エ:水の流動防止を検討する期間は、コンクリートの硬化前までを含む。
- ア・ウ
- ア・イ
- ア・ウ・エ
- イ・ウ
【第8問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。継続打設と中断時の処置、硬化までの保護を分けて判断します。 アは正:1-3-12-2第3項。 イは誤:第4項はかき乱さないことを求める。 ウは正:第3項後段。 エは正:第5項は硬化するまでの水の流動を防ぐ。
根拠:土木工事共通仕様書(案)水中コンクリート 1-3-12-2第3・5項;土木工事共通仕様書(案)水中コンクリート 1-3-12-2第3・4項。
1:誤り。適当な記述はア・ウ・エです。
2:誤り。適当な記述はア・ウ・エです。
3:正しい。適当な記述はア・ウ・エです。
4:誤り。適当な記述はア・ウ・エです。
難易度:★★☆
問9:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、通常の水中コンクリートで底開き箱を使うときの施工として適当なものはどれか。
- 箱の底を打設面から離したまま吐き出すことを、所定の構造とする。
- 使用後に承諾を得ればよいので、事前の手続を省く。
- 水中へ勢いよく落とし、吐出し後は直ちに急速に引き上げる。
- 事前に承諾を得て使用し、コンクリートを吐き出した後も十分離れるまで徐々に上げる。
【第9問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。事前承諾を得て、静かに降ろし、吐出し後は十分離れるまで徐々に引き上げます。本条では事前承諾と操作条件を定めています。
根拠:土木工事共通仕様書(案)水中コンクリート 1-3-12-2第11項。
1:誤り。底が打設面上に達したときに容易に吐出す構造を用います。
2:誤り。事前に承諾を得ます。
3:誤り。静かに降ろして、吐出し後も徐々に引き上げます。
4:正しい。承諾の時点と所定の操作です。
難易度:★★☆
問10:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、水中不分離性コンクリートの水中落下高さを0.56mとする必要が生じた。静水中であり、落下高さ以外は所定条件を満たす。50cm以下という基本条件からの超過量と、この状態でやむを得ず打つ場合の対応として適当なものはどれか。長さは正確値として丸めない。
- 6cm超え、所要品質を確認して設計図書に関して監督職員と協議する。
- 0.06cm超え、品質確認と協議を行う。
- 6cm超えるが、静水中なので品質確認も協議も不要とする。
- 56cm超え、通常の基本条件内として扱う。
【第10問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。0.56m=56cmで、50cmを6cm超えます。この場合、所要品質を満たすことを確認し、設計図書に関して監督職員と協議します。
根拠:土木工事共通仕様書(案)水中不分離性コンクリート 1-3-13-4第3項(6)。
1:正しい。単位と例外時の二つの条件を満たします。
2:誤り。超過0.06mは6cmです。
3:誤り。50cm超の状態では確認と協議が必要です。
4:誤り。超過量と基本条件の判定の両方が違います。
難易度:★★☆
問11:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、水中不分離性混和剤の指定計量量2.400kgに対し、実計量は2.478kgであった。1バッチ計量の許容差について、誤差の絶対値を指定量に対する百分率で求めた値と判定はどれか。量は正確値、百分率は小数第2位までとし丸めを生じさせない。
- 0.0325%で、最大3%以下である。
- 3.25%で、最大3%を超える。
- 3.25%で、最大3%以下である。
- 7.80%で、最大3%を超える。
【第11問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。差は2.478−2.400=0.078kgです。0.078÷2.400×100=3.25%で、同混和剤の最大3%を超えます。水やセメントの1%、一般の混和材の2%と対象を区別します。
根拠:土木工事共通仕様書(案)水中不分離性コンクリート 1-3-13-3第3項・表1-3-5。
1:誤り。比率を百分率へ直す100倍が不足しています。
2:正しい。指定量を分母にした誤差率と判定です。
3:誤り。3.25は3を超えます。
4:誤り。質量差0.078をそのまま百分率へ置き換えています。
難易度:★★☆
問12:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、水中不分離性コンクリートの練混ぜとして適当なものはどれか。
- 重力式ミキサーを用い、練混ぜ時間は試験で定める。
- 強制練りバッチミキサーを用い、練混ぜ時間は通常コンクリートの値を試験確認せず流用する。
- 強制練りバッチミキサーを用い、練混ぜ時間を試験で定める。
- 重力式ミキサーを用い、練混ぜ時間は混和剤の名称だけで決める。
【第12問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。所定の機器を用い、時間を試験で設定します。
根拠:土木工事共通仕様書(案)水中不分離性コンクリート 1-3-13-3第1項・第4項(2)(4)。
1:誤り。指定仕様書は強制練りバッチミキサーを用いる規定です。
2:誤り。機器が適合しても、練混ぜ時間は試験で定める必要があります。
3:正しい。所定の機器を用い、時間を試験で設定します。
4:誤り。ミキサーの種類と練混ぜ時間の決定方法がともに規定と異なります。
難易度:★★☆
問13:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、通常の水中コンクリートで、仕上げの計画天端高が水面より上となる。型枠の水抜き穴の設置として適当なものはどれか。
- 型枠の一面だけに、海水面より下へ設ける。
- 海水面の高さにかかわらず、型枠の底だけへ設ける。
- 海水面の高さ以上の位置に、型枠の各面へ設ける。
- 計画天端高が水面より上なら、各面の水抜き穴を省略する。
【第13問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。海水面の高さ以上の位置で、型枠の各面へ水抜き穴を設けます。穴の対象面と高さの条件を合わせて確認します。
根拠:土木工事共通仕様書(案)水中コンクリート 1-3-12-2第6項。
1:誤り。各面とする条件、高さの条件の両方が違います。
2:誤り。底だけではなく各面で、海水面の高さ以上です。
3:正しい。対象条件、設置高さ、各面という範囲を満たします。
4:誤り。この条件で水抜き穴を設けます。
難易度:★★☆
問14:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、水中不分離性コンクリートの1バッチ計量分に対する許容差の最大値について、全て適当な組合せはどれか。順に「水/セメント/骨材/高炉スラグ微粉末以外の混和材/高炉スラグ微粉末/水中不分離性混和剤/混和剤」の百分率を示す。
- 1/1/3/2/2/3/3
- 1/1/1/2/1/3/3
- 3/3/3/2/1/1/1
- 1/1/3/2/1/3/3
【第14問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。表1-3-5は水1%、セメント1%、骨材3%、混和材2%です。ただし高炉スラグ微粉末は1%以内で、水中不分離性混和剤と混和剤は各3%です。
根拠:土木工事共通仕様書(案)水中不分離性コンクリート 1-3-13-3第3項・表1-3-5。
1:誤り。高炉スラグ微粉末は2%ではなく1%以内です。
2:誤り。骨材の最大値は1%ではなく3%です。
3:誤り。水・セメントの1%と両混和剤の3%を取り違えています。
4:正しい。各材料の値と、高炉スラグ微粉末の例外を全て合わせています。
難易度:★★☆
問15:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、水中不分離性コンクリートの打継ぎ・表面保護について、適当な記述のみを全て挙げた組合せはどれか。
ア:打継面は、高圧ジェットや水中清掃機械等で清掃する。
イ:流水で表面が洗掘されるおそれがあっても、表面保護の処置は不要である。
ウ:流水・波によるセメント分の流失や洗掘のおそれがあれば、シートで覆う等の処置を行う。
エ:打継面は必要に応じて補強鉄筋等で補強する。
- ア・ウ
- ア・ウ・エ
- ア・イ・エ
- イ・ウ・エ
【第15問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。ア・ウ・エが適当です。イは洗掘のおそれがある場合の保護を不要としており誤りです。
根拠:土木工事共通仕様書(案)水中不分離性コンクリート 1-3-13-4第4項(2);土木工事共通仕様書(案)水中不分離性コンクリート 1-3-13-4第5項。
1:誤り。エも適当です。
2:正しい。ア・ウ・エが適当で、イは不適当です。
3:誤り。イは不適当で、ウが欠けます。
4:誤り。イは不適当で、アが欠けます。
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