1級土木施工管理技士 第一次検定のうち、トンネルの補助工法と覆工の問題です(分野:専門土木・重要度B)。一問一答7問 → 四肢択一9問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
本問題集は2026年10月10日時点の内容で作成しています。技術基準・仕様書等は各問題に示した版・対象によります。試験実施機関が示す法令等の基準日とは異なる場合があります。
一問一答(○×)
難易度:★☆☆
問1:先受け工の一例として、切羽天端付近から斜め前方の地山へ部材を設け、掘削前方の地山を拘束する方法がある。
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正解:○
正解は○です。JICAの公開工法整理に基づく原理です。部材の長さ・配置間隔の全国一律値は問うていません。
根拠:JICA ベトナム国 南北高速鉄道情報収集・確認調査 ファイナル・レポート 表4.10、冊子4-15/PDF15。
難易度:★★☆
問2:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、覆工厚の変化箇所の設計覆工厚の刻示は、起点から終点へ向かって右側に設置する。
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正解:×
正解は×です。指定仕様は起点から終点へ向かって左側です。同じ厚さの場合は起点と終点に刻示します。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)第10編第6章第5節 10-6-5-1第3・4項/10-6-5-3第8項。
難易度:★☆☆
問3:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、止水シートを施工する際、ロックボルト等の突起物は防護せずにシートへ直接当て、接合面には漏水経路を残す。
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正解:×
正解は×です。突起物はモルタルや保護マット等で防護し、接合面は漏水しないようにします。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)第10編第6章第5節 10-6-5-6第1・2項。
難易度:★☆☆
問4:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、覆工コンクリートは、左右対称に水平に打設し、型枠に偏圧を与えないようにする。
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正解:○
正解は○です。材料分離を避けることにも留意します。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)第10編第6章第5節 10-6-5-3第2項。
難易度:★☆☆
問5:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、覆工の型枠は、打込んだコンクリートが必要な強度に達するまで取り外さない。
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正解:○
正解は○です。固定した経過時間だけではなく、必要な強度の確保が条件です。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)第10編第6章第5節 10-6-5-3第7項。
難易度:★☆☆
問6:R8年3月版施工管理基準の覆工コンクリート工で、同欄の適用除外に当たらない箇所の厚さtの規格値は、設計値以上である。
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正解:○
正解は○です。適用除外に当たらない条件を固定した規格値の確認です。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)第10編第6章第5節:10-6-5-1第3・4項/10-6-5-3第8項(令和8年3月。覆工・防水・型枠・締固め。中流動等の例外を保持。)
https://www.mlit.go.jp/tec/r08dobokukoujikyoutsuusiyousyo/honbun10_syo06_setsu05.html
国交省 土木工事施工管理基準及び規格値(案)令和8年3月:R8.3 出来形10-6-5-3、冊子I-183/PDF203、厚さt・適用除外(指定資料の版・条件による)
https://www.mlit.go.jp/tec/content/001990185.pdf
国交省 土木工事共通仕様書R8 第10編6章5節 覆工:10-6-5-1第3・4項、10-6-5-3第8項(指定資料の版・条件による)
https://www.mlit.go.jp/tec/r08dobokukoujikyoutsuusiyousyo/honbun10_syo06_setsu05.html
難易度:★☆☆
問7:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、覆工厚が同一の区間では、その起点と終点に覆工厚を刻示する。
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正解:○
正解は○です。10-6-5-1第4項は、覆工厚が同じ場合の起点及び終点への刻示を定めています。厚さの変化箇所に設置する刻示の左右の位置を定める第3項とは、判断する条件が異なります。
根拠:
国交省 土木工事共通仕様書R8 第10編6章5節 覆工:10-6-5-1第4項
https://www.mlit.go.jp/tec/r08dobokukoujikyoutsuusiyousyo/honbun10_syo06_setsu05.html
四肢択一
難易度:★★☆
問8:九州地方整備局の公開「土木工事設計要領」第3章トンネルの分類・説明による場合、トンネルの湧水対策に用いる補助工法の説明として適当なものはどれか。
- 水抜きボーリング・水抜き坑:注入材料で地山の止水・補強を図る/注入:排水用の孔・坑だけを設けて水を抜く
- 水抜きボーリング・水抜き坑:湧水の排水を図る/注入:止水や地山補強を図る
- 水抜きボーリング・水抜き坑:湧水の排水を図る/注入:排水用の孔・坑だけを設けて水を抜く
- 水抜きボーリング・水抜き坑:注入材料で地山の止水・補強を図る/注入:止水や地山補強を図る
【第8問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。排水系と注入系を目的・地山条件に応じて検討します。
根拠:九州地方整備局 土木工事設計要領 第3章トンネル:11-2表11-2、冊子道3-62/PDF67(公式h22doboku掲載経路。本文全体の刊行・最終改訂年月は未特定、H21.2等の参照を含む。原理と指定資料の分類のみ。現行全国数値へ一般化しない。)
https://www.qsr.mlit.go.jp/s_top/h22doboku/douro/3-04.pdf
1:誤り。排水系と注入系を目的・地山条件に応じて検討します。
2:正しい。排水系と注入系を目的・地山条件に応じて検討します。
3:誤り。排水系と注入系を目的・地山条件に応じて検討します。
4:誤り。排水系と注入系を目的・地山条件に応じて検討します。
難易度:★★☆
問9:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、覆工のつま型枠と設置地盤の扱いとして適当なものはどれか。
- 型枠の剛性を確認したことを、継目からのモルタル漏れ及び防水シートの損傷の確認にも代える。
- つま型枠の支持地盤は型枠の自重だけを受けるものとし、打込み時の不等沈下の懸念は確認しない。
- 圧力に耐えモルタル漏れを防ぐ構造・固定とし、防水を傷めず、設置地盤の不等沈下の懸念も確認する。
- 防水シートに異常がなければ、つま型枠の固定と漏れ止めは打込み開始後に確認すればよい。
【第9問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。圧力・漏れ・防水・支持地盤の条件を合わせています。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)第10編第6章第5節 10-6-5-3第5項;東北地方整備局 コンクリート構造物の品質確保の手引き(案)トンネル覆工コンクリート編 表6-1-1 準備工2、冊子43/PDF45。
1:誤り。剛性・漏れ・防水の保護はそれぞれ確認する必要があります。
2:誤り。型枠設置地盤について不等沈下の懸念がないことを確認します。
3:正しい。圧力・漏れ・防水・支持地盤の条件を合わせています。
4:誤り。防水の健全性だけで型枠の固定や漏れ止めの確認を先送りできません。
難易度:★★☆
問10:東北地方整備局の令和5年3月の覆工コンクリート手引きを踏まえた、天端の吹上げ打設での対応はどれか。
- 打込量が計画量に達した時点をもって、天端全体の充填状態を確認したと扱う。
- 吹上げ口付近の充填が確認できれば、離れた天端部も同じ状態と推定して打込みを終える。
- 締固めの実施記録を、天端の充填状態の確認結果の代わりとして打込みを終える。
- 天端での充填不良を考慮して締固め方法を計画し、充填状態を確認して打込みを終える。
【第10問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。吹上げ方式だけで保証せず、締固め計画と充填確認を行います。
根拠:東北地方整備局 コンクリート構造物の品質確保の手引き(案)トンネル覆工コンクリート編 6.1の1)-4、冊子39/PDF41/表6-1-1 天端14、冊子43/PDF45;東北地方整備局 コンクリート構造物の品質確保の手引き(案)トンネル覆工コンクリート編 6.1の1)-4、冊子39/PDF41/表6-1-1 天端13・14、冊子43/PDF45。
1:誤り。計画数量の到達だけで、天端に充填不良がないことの確認にはなりません。
2:誤り。吹上げ口から離れた部分も含め、天端の充填状態を確認します。
3:誤り。締固めの実施と、充填結果の確認は別です。
4:正しい。吹上げ方式だけで保証せず、締固め計画と充填確認を行います。
難易度:★☆☆
問11:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、覆工コンクリートの養生として適当なものはどれか。
- 硬化に必要な温度・湿度条件を保ち、有害な作用の影響を避けて養生する。
- 脱型したことを温度・湿度管理の終了条件とし、以後の硬化に必要な条件は確認しない。
- 坑内の温度を記録することを、コンクリートの硬化に必要な湿度条件の確認にも代える。
- 坑内施工では、地上施工での養生の要否をそのまま不要へ読み替える。
【第11問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。覆工でも硬化に必要な温湿度と有害な作用への保護を確保します。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)第10編第6章第5節 10-6-5-3第6項。
1:正しい。覆工でも硬化に必要な温湿度と有害な作用への保護を確保します。
2:誤り。脱型の有無だけで、硬化に必要な養生が終了したとは判断しません。
3:誤り。温度と湿度は別の条件で、温度記録だけで湿度の確保を確認できません。
4:誤り。坑内であることを理由に養生不要とはしません。
難易度:★★☆
問12:九州地方整備局の公開「土木工事設計要領」第3章トンネルの分類・説明による場合、覆工の施工時期の判断として適当なものはどれか。併せて、令和8年共通仕様書の計測Aに基づく協議も踏まえる。
- 地山変位が長期にわたる場合でも計測結果を用いて判断することは認められない。
- 地山変位の収束を待つ原則を踏まえ、長期に変位が続く場合は計測結果等で判断し、地山・支保の挙動も考慮して協議する。
- 打設予定日だけで決め、地山・支保の挙動や計測Aの結果は用いない。
- 変位が確認されたら、計測や協議をせず直ちに覆工を打設する。
【第12問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。正しい。指定説明の原則と例外、R8の協議を保持します。
根拠:九州地方整備局 土木工事設計要領 第3章トンネル 7 覆工(4)、冊子道3-41/PDF45;国交省 土木工事共通仕様書(案)第10編第6章第5節 10-6-5-1第2項・10-6-5-3第12項。
1:誤り。長期変位の場合は計測結果等を考慮して判断します。
2:正しい。指定説明の原則と例外、R8の協議を保持します。
3:誤り。挙動や計測Aに基づき検討します。
4:誤り。変位の発生だけで無条件に直ちに打設しません。
難易度:★★☆
問13:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、覆工コンクリートの締固めに関する説明のうち、誤っているものはどれか。
- 棒状バイブレータの使用が困難で、かつ型枠に近い場所には型枠バイブレータを用いる。
- 通常の締固めでは棒状バイブレータを用い、打込み後速やかに締め固める。
- 中流動コンクリート等を使う場合も、材料分離の防止にかかわらず内部振動機だけを用いる。
- 指定仕様の中流動コンクリート等では、材料分離を防ぐため内部振動機ではなく型枠バイブレータを用いる。
【第13問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。選択肢の説明のうち、この記述が誤りです。誤り。指定の中流動等は内部ではなく型枠バイブレータを用います。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)第10編第6章第5節 10-6-5-3第3項。
1:正しい。棒状の使用困難かつ型枠近傍という条件です。
2:正しい。通常の締固めの規定です。
3:誤り。指定の中流動等は内部ではなく型枠バイブレータを用います。
4:正しい。中流動等の条件を保持しています。
難易度:★★☆
問14:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、覆工の型枠と打継目の扱いとして適当なものはどれか。
- 覆工型枠:木製固定式のみ/打継目:型枠が鋼製ならレイタンス除去を省略する
- 覆工型枠:メタルフォーム等の鋼製移動式/打継目:型枠が鋼製ならレイタンス除去を省略する
- 覆工型枠:木製固定式のみ/打継目:レイタンス等を除去して新旧の密着を図る
- 覆工型枠:メタルフォーム等の鋼製移動式/打継目:レイタンス等を除去して新旧の密着を図る
【第14問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。指定の型枠形式と、型枠形式によらず行う打継目清掃を区別します。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)第10編第6章第5節:10-6-5-3第4・10項(令和8年3月。覆工・防水・型枠・締固め。中流動等の例外を保持。)
https://www.mlit.go.jp/tec/r08dobokukoujikyoutsuusiyousyo/honbun10_syo06_setsu05.html
1:誤り。指定の型枠形式と、型枠形式によらず行う打継目清掃を区別します。
2:誤り。指定の型枠形式と、型枠形式によらず行う打継目清掃を区別します。
3:誤り。指定の型枠形式と、型枠形式によらず行う打継目清掃を区別します。
4:正しい。指定の型枠形式と、型枠形式によらず行う打継目清掃を区別します。
難易度:★★☆
問15:東北地方整備局「コンクリート構造物の品質確保の手引き(案)トンネル覆工コンクリート編」令和5年3月版の、標準配合を使う覆工天端の施工管理として適当なものはどれか。
- ブリーディング水やノロは天端に残し、その量だけを充填完了の判定に用いる。
- ブリーディング水やノロを十分に排出し、バイブレータをコンクリートの横移動に使わない。
- バイブレータを横移動の主な手段とし、遠方への材料移送をその振動で行う。
- ブリーディング水の排出を行う場合は、計画した締固めを全て省略する。
【第15問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。天端部のブリーディング水やノロを十分排出し、バイブレータを横移動に使いません。締固め自体を省く趣旨ではありません。
根拠:東北地方整備局 コンクリート構造物の品質確保の手引き(案)トンネル覆工コンクリート編 表6-1-1 天端12、冊子43/PDF45;東北地方整備局 コンクリート構造物の品質確保の手引き(案)トンネル覆工コンクリート編 表6-1-1 天端10、冊子43/PDF45。
1:誤り。ブリーディング水やノロは十分排出します。
2:正しい。指定シートの天端10・12の管理を保持しています。
3:誤り。横移動への使用は避けます。
4:誤り。排出と締固めは別の管理で、排出を締固めの代わりにしません。
難易度:★★☆
問16:JICA公開報告「ベトナム国 南北高速鉄道情報収集・確認調査」表4.10の先受け工の説明として適当なものはどれか。海外計画の長さ・間隔を国内の標準値として問うものではない。
- 注入式フォアパイリングは先受長が短いため、掘削作業と補助工法作業を分けられないとされる。
- 注入式フォアポーリングでは、注入を行わないことが地山拘束の前提とされる。
- 注入式フォアポーリングと注入式フォアパイリングは注入で前方地山を拘束し、後者には長い先受長により掘削作業と補助工法作業を分けられる利点がある。
- 両工法の注入は覆工表面を散水養生する作業であり、前方地山の拘束は目的としない。
【第16問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。注入式の2工法は前方地山へ注入して拘束します。指定表では、注入式フォアパイリングは長い先受長によって掘削と補助工法の作業を分けられる利点があります。
根拠:JICA ベトナム国 南北高速鉄道情報収集・確認調査 ファイナル・レポート 表4.10、冊子4-15/PDF15。
1:誤り。指定表は長い先受長による作業分割を利点に挙げています。
2:誤り。指定表は注入アンカーへの薬液注入による地山拘束を説明します。
3:正しい。注入の目的と指定表のフォアパイリングの利点を区別しています。
4:誤り。前方地山への注入と覆工の散水養生を取り違えています。
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