1級土木施工管理技士 第一次検定のうち、鋼橋の高力ボルト接合と検査の問題です(分野:専門土木・重要度B)。一問一答5問 → 四肢択一8問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
本問題集は2026年10月10日時点の内容で作成しています。技術基準・仕様書等は各問題に示した版・対象によります。試験実施機関が示す法令等の基準日とは異なる場合があります。
一問一答(○×)
難易度:★☆☆
問1:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、回転法でボルト長が径の5倍を超える場合は、施工条件に一致した予備試験で目標回転数を決める。
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正解:○
正解は○です。径の5倍以下の120度±30度を、そのまま長いボルト全てに用いません。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)一般施工・一般土木工 3-2-3-23第3項(2)〜(5)。
難易度:★☆☆
問2:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、高力ボルトの締付け確認は、締付け後速やかに行い、記録を整備・保管する。
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正解:○
正解は○です。確認対象数だけでなく確認時期と記録の扱いも保持します。旧溶接候補に混在した検査内容に対応します。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)一般施工・一般土木工 3-2-3-23第7項(1)(2)①。
難易度:★☆☆
問3:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、トルシア形高力ボルトは全数のピンテール切断を確認できれば、マーキングによる外観確認は省ける。
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正解:×
正解は×です。ピンテール切断とマーキング外観確認の両方を行います。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)一般施工・一般土木工 3-2-3-23第7項(2)②。
難易度:★☆☆
問4:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、高力ボルトの包装は、工事出荷時の品質が施工時まで保たれるよう管理し、施工直前に開く。
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正解:○
正解は○です。包装と現場保管にも注意します。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)一般施工・一般土木工 3-2-3-23第6項。
難易度:★☆☆
問5:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、溶接と高力ボルト摩擦接合を併用する場合は、高力ボルトを本締めしてから溶接を完了させる。
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正解:×
正解は×です。溶接完了後に高力ボルトを締付けます。荷重分担の設計条件そのものはこの問題では問いません。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)一般施工・一般土木工 3-2-3-23第8項。
四肢択一
難易度:★★☆
問6:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、摩擦接合面のすべり係数の条件として適当なものはどれか。無機ジンクリッチペイントの面は所定の塗膜条件等を満たすものとする。
- どちらの面も油や浮きさびを残した方が摩擦力を安定させられる。
- 無塗装面と無機ジンク塗装面をともに0.30以上とする。
- 無塗装面を0.45以上、無機ジンク塗装面を0.40以上と、表の条件を入れ替える。
- 無塗装面は0.40以上、所定の無機ジンク塗装面は0.45以上とし、締付け前の清掃も行う。
【第6問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。正しい。対象別の係数と清掃を区別します。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)一般施工・一般土木工 3-2-3-23第1項・表3-2-3/4;国交省 土木工事共通仕様書(案)一般施工・一般土木工 3-2-3-23第1項・表3-2-3。
1:誤り。浮きさび・油・泥等を除去します。
2:誤り。いずれも表の下限を満たしません。
3:誤り。表の対象と値を逆にしています。
4:正しい。対象別の係数と清掃を区別します。
難易度:★★☆
問7:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、高力ボルトの締付け作業として適当なものはどれか。
- 締付け:連結板中央から端部へ順次2度締め/マーキング:予備締め後にボルト・ナット・座金へ行う
- 締付け:端部から中央へ順次1度締め/マーキング:本締め後に初めてボルト・ナット・座金へ行う
- 締付け:連結板中央から端部へ順次2度締め/マーキング:本締め後に初めてボルト・ナット・座金へ行う
- 締付け:端部から中央へ順次1度締め/マーキング:予備締め後にボルト・ナット・座金へ行う
【第7問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。中央から端部への2度締めと、予備締め後のマーキングが対応します。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)一般施工・一般土木工:3-2-3-23第5項(令和8年3月。3-2-3-13 PC、23高力ボルト、31現場塗装。工場塗装の判定例外と現場を分離。)
https://www.mlit.go.jp/tec/r08dobokukoujikyoutsuusiyousyo/honbun03_syo02_setsu03.html
1:正しい。中央から端部への2度締めと、予備締め後のマーキングが対応します。
2:誤り。中央から端部への2度締めと、予備締め後のマーキングが対応します。
3:誤り。中央から端部への2度締めと、予備締め後のマーキングが対応します。
4:誤り。中央から端部への2度締めと、予備締め後のマーキングが対応します。
難易度:★★☆
問8:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、高力ボルトの締付け方法の説明として適当なものはどれか。
- 回転法は鋼種区分にかかわらず全ての高力ボルトに同じ条件で用いる。
- トルシア形の本締めには専用締付け機を使い、回転法の適用はF8T・B8Tに限る。
- トルシア形は通常のスパナだけで本締めし、専用機を使ってはならない。
- トルク法と耐力点法は同じ名称なので、使用器具や管理を区別しない。
【第8問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。正しい。専用機と回転法の適用範囲の規定です。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)一般施工・一般土木工 3-2-3-23第3項(2)〜(5)。
1:誤り。F8T/B8Tの条件があります。
2:正しい。専用機と回転法の適用範囲の規定です。
3:誤り。本締めは専用機を用います。
4:誤り。異なる方法として扱います。
難易度:★★☆
問9:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、F8Tのボルト径d=20mm、ボルト長L=100mmとする。肌すきがなくなる等の所定の締付け状態から回転法で与える角度の範囲はどれか。境界を含め、数値は正確値とする。
- 60度以上90度以下。
- 120度より大きく150度以下。
- 90度以上150度以下。
- 180度以上240度以下。
【第9問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。正しい。L=5dで5倍以下に該当し、120度±30度です。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)一般施工・一般土木工 3-2-3-23第3項(2)〜(5)。
1:誤り。120度±30度とは異なります。
2:誤り。120度以下の許容範囲を除いています。
3:正しい。L=5dで5倍以下に該当し、120度±30度です。
4:誤り。規定の回転角と異なります。
難易度:★★☆
問10:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版によるトルク法で、締付けボルト軸力の標準値を設定する。設計ボルト軸力を計算用の与件として200kNとしたとき、標準値はどれか。与件は正確値で、丸めは行わない。200kNを特定の呼び径に対応する規定値として扱わない。
- 180kN。
- 200kN。
- 210kN。
- 220kN。
【第10問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。指定版の標準は設計値の10%増なので、200×1.10=220kNです。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)一般施工・一般土木工 3-2-3-23第4項(3)。
1:誤り。設計値の10%減として計算した値です。
2:誤り。標準の増分を加えていません。
3:誤り。5%増として計算しており、指定版の10%増と異なります。
4:正しい。指定版の標準は設計値の10%増なので、200×1.10=220kNです。
難易度:★★☆
問11:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、締付け後の確認の組合せとして適当なものはどれか。
- トルク法:各群10%本数を標準にトルクレンチ。回転法・耐力点法:全数マーキング外観。トルシア形:全数ピンテール切断及びマーキング外観。
- トルク法:全数マーキング外観。回転法・耐力点法:各群10%本数を標準にトルクレンチ。トルシア形:全数ピンテール切断及びマーキング外観。
- トルク法:各群10%本数を標準にトルクレンチ。回転法・耐力点法:全数マーキング外観。トルシア形:各群10%本数を標準にピンテール切断及びマーキング外観。
- トルク法:各群10%本数を標準にトルクレンチ。回転法・耐力点法:全数ピンテール切断。トルシア形:全数マーキング外観だけ。
【第11問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。三つの方式の対象数と確認方法が対応しています。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)一般施工・一般土木工 3-2-3-23第7項(1)(2)①;国交省 土木工事共通仕様書(案)一般施工・一般土木工 3-2-3-23第7項(3);国交省 土木工事共通仕様書(案)一般施工・一般土木工 3-2-3-23第7項(2)②。
1:正しい。三つの方式の対象数と確認方法が対応しています。
2:誤り。トルク法と回転法・耐力点法の対象・方法を入れ替えています。
3:誤り。トルシア形は全数のピンテール切断とマーキング外観の確認です。
4:誤り。ピンテールはトルシア形で確認する対象です。トルシア形ではマーキング外観だけでは足りません。
難易度:★★☆
問12:国交省が公表する令和7年道路橋示方書の6.1.2に照らした、溶接と高力ボルトの併用継手の説明で、適当なものはどれか。
- 溶接と高力ボルト支圧接合を併用できる。
- それぞれが適切に応力を分担するように設計する。
- 応力に直角なすみ肉溶接と高力ボルト摩擦接合を併用できる。
- 併用継手では各接合の応力分担を設計で考慮しない。
【第12問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。許される併用形式でも、各接合が適切に応力を分担するよう設計します。同節の禁止される併用形式も区別します。
根拠:国土交通省 道路橋示方書(公表本文) II鋼部材・鋼上部構造、6.1.2(1)〜(3)、PDF216/216。
1:誤り。同節(3)はその併用を認めません。
2:正しい。同節(1)が求める設計上の条件です。
3:誤り。同節(2)はその併用を認めません。
4:誤り。応力分担を設計で確保する必要があります。
難易度:★★☆
問13:R8共通仕様書3-2-3-23第4項(4)・表3-2-6によるトルシア形高力ボルトS10T M22の締付け以前の軸力試験を行う。常温20℃で、一つの製造ロットから無作為に抽出した5組の測定値は212、220、228、236、244kNだった。指定範囲は平均値212〜249kNとする。この試験の平均値と、当該範囲への適合について適当なものはどれか。他の試験・施工条件の適否は問わず、端数処理は不要とする。
- 平均228kN・範囲外
- 平均236kN・範囲内
- 平均228kN・範囲内
- 平均205kN・範囲外
【第13問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。5組を一つの製造ロットから無作為に抽出し、平均値で確認する条件を固定しています。個々の測定値だけを試験平均の規定に置き換えません。与件と数値例は独自に作成しています。
根拠:国土交通省 土木工事共通仕様書(案):3-2-3-23第4項(4)、表3-2-6、冊子3-33〜34/PDF227〜228(令和8年3月)
https://www.mlit.go.jp/tec/content/001990182.pdf
1:誤り。平均値228は212〜249kNの範囲内です。
2:誤り。5組の合計1140を5で割るので平均228kNです。
3:正しい。平均228kNで指定範囲内です。
4:誤り。205はこの測定結果の平均ではありません。設計ボルト軸力の別値と混同しません。
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