1級土木施工管理技士 第一次検定のうち、海岸堤防と根固工の問題です(分野:専門土木・重要度B)。一問一答6問 → 四肢択一3問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
本問題集は2026年10月10日時点の内容で作成しています。技術基準・仕様書等は各問題に示した版・対象によります。試験実施機関が示す法令等の基準日とは異なる場合があります。
一問一答(○×)
難易度:★☆☆
問1:2026年10月10日施行状態の「海岸保全施設の技術上の基準を定める省令」第3条では、堤防等の形状等を定める際の機能に、波浪による越波を減少させる機能が含まれる。
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正解:○
正解は○です。同条は背後地の状況等を考慮し、侵入防止・越波減少・侵食防止のいずれかの機能を確保するように定めています。
根拠:海岸保全施設の技術上の基準を定める省令 第3条第1項。
難易度:★☆☆
問2:国交省「港湾工事共通仕様書」令和8年3月版による場合、海岸・港湾で用いる基礎ブロックを据え付ける際、気象・海象をあらかじめ十分調査して、据付けに適切な時期を選ぶ。
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正解:○
正解は○です。本問は港湾R8の基礎ブロック据付けを対象としています。気象・海象の調査と時期選定を省かずに実施します。海岸の全工法へ同じ作業限界数値を定める意味ではありません。
根拠:港湾工事共通仕様書 第1編5-6-6第2項(2)、冊子1-154/PDF213頁。
難易度:★☆☆
問3:海岸・港湾の根固工には、捨石やコンクリートブロック等を用いる工種がある。
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正解:○
正解は○です。材料・工種に応じた設計と施工を行います。ここでは個別製品の全形状や所要質量を問うていません。
根拠:河川砂防技術基準 設計編 技術資料 第7章 海岸保全施設の設計 第7章3.6.5、PDF639頁;港湾工事共通仕様書 第1編5-15-1、冊子1-167/PDF226頁。
難易度:★★☆
問4:国交省公開「河川砂防技術基準 設計編」第7章・平成9年5月本文の基本的な構造の説明による場合、止水工は、基礎地盤等から漏水するおそれに対応し、透水層の状況等を踏まえてパイピングを防ぐよう設計する。
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正解:○
正解は○です。漏水に対する堤体の安定を確保するための部位です。根固工による前面地盤の洗掘保護とは対象を区別します。
根拠:河川砂防技術基準 設計編 技術資料 第7章 海岸保全施設の設計 第7章3.6.4、PDF639頁。
難易度:★☆☆
問5:2026年10月10日施行状態の海岸法第14条第3項は、主要な海岸保全施設の形状・構造・位置について、必要な技術上の基準を主務省令で定めるとしている。
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正解:○
正解は○です。これを受けて海岸保全施設の技術上の基準を定める省令が置かれています。解説書の刊行年と法令の施行状態は分けて確認します。
根拠:海岸法 第14条第3項;海岸保全施設の技術上の基準を定める省令 第1条。
難易度:★☆☆
問6:九州地方整備局の設計要領の海岸堤防の根固工では、単独の沈下や屈とうを妨げないように、被覆工・基礎工と絶縁した構造とする。
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正解:○
正解は○です。表のり先や基礎前面に接続する位置へ置くことと、構造上独立して沈下・屈とうできることを区別します。被覆工・基礎工と剛に一体化するという規定ではありません。
根拠:
九州地方整備局 土木工事設計要領 河川堤防:第3節根固工第2項・解説1)、冊子河3-18/PDF19
https://www.qsr.mlit.go.jp/s_top/h22doboku/kasen/2-04.pdf
四肢択一
難易度:★★☆
問7:国交省公開「河川砂防技術基準 設計編」第7章・平成9年5月本文の基本的な構造の説明による場合、根固工の設置位置と構造の組合せとして適当なものはどれか。
- 天端上だけに置き、表のり前面の地盤の洗掘と切り離して設計する。
- 基礎前面の洗掘対策として、地盤の変動に追随できない構造を基本とする。
- 表のり先や基礎前面の洗掘等に対処し、単独沈下又は屈とう性を確保する。
- 基礎を保護するため、前面地盤が洗掘されるほど安定する構造とする。
【第7問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。表のり先や基礎前面の保護等が必要な場合に設けます。単独に沈下できるか屈とう性を持つ構造とし、変動に対応させます。
根拠:河川砂防技術基準 設計編 技術資料 第7章 海岸保全施設の設計 第7章3.6.5、PDF639頁。
1:誤り。表のり先や基礎前面が設置対象です。
2:誤り。単独沈下又は屈とう性を確保する構造です。
3:正しい。位置、保護機能、変形への対応が一致しています。
4:誤り。洗掘の防止や保護を図るもので、洗掘促進を安定条件としません。
難易度:★★☆
問8:国交省公開の河川砂防技術基準設計編第7章(H9年5月本文)における海岸堤防の基本構造について、適当な組合せはどれか。旧資料の基本原理に限定する。
- 表のり・天端・裏のりの被覆:表のりだけが保護機能を持ち天端・裏のりは保護対象外/基礎工:上部構造は支持するが洗掘への安全は対象外
- 表のり・天端・裏のりの被覆:それぞれの位置で堤体を保護する/基礎工:上部構造は支持するが洗掘への安全は対象外
- 表のり・天端・裏のりの被覆:表のりだけが保護機能を持ち天端・裏のりは保護対象外/基礎工:上部構造を支持し洗掘への安全を考慮
- 表のり・天端・裏のりの被覆:それぞれの位置で堤体を保護する/基礎工:上部構造を支持し洗掘への安全を考慮
【第8問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。各被覆による堤体保護と、基礎工の支持・洗掘への安全を区別します。
根拠:河川砂防技術基準 設計編 技術資料 第7章 海岸保全施設の設計:第7章3.5〜3.6.7、PDF638〜639頁(公開統合PDFは2026年版だが第7章本文は平成9年5月版。構造部位の基本原理のみ。現行法・省令を優先し、旧設計数値は出題しない。)
https://www.mlit.go.jp/river/shishin_guideline/gijutsu/gijutsukijunn/sekkei/pdf/sekkei_all_2026.pdf
1:誤り。各被覆による堤体保護と、基礎工の支持・洗掘への安全を区別します。
2:誤り。各被覆による堤体保護と、基礎工の支持・洗掘への安全を区別します。
3:誤り。各被覆による堤体保護と、基礎工の支持・洗掘への安全を区別します。
4:正しい。各被覆による堤体保護と、基礎工の支持・洗掘への安全を区別します。
難易度:★★☆
問9:国交省公開「河川砂防技術基準 設計編」第7章・平成9年5月本文の基本的な構造の説明による場合、捨石等の重量と堤体の余盛りの考え方の組合せとして適当なものはどれか。旧版の具体的設計数値は問わない。
- 捨石等の重量は波力への安定を考え、堤体の余盛りは収縮・圧密沈下を見込む。
- 捨石等は波力が大きいほど軽いものを選び、余盛りでその不足を補う。
- 捨石等の重量は波力と切り離して決め、余盛りは沈下を生じさせるために行う。
- 堤体の沈下への余盛りを行えば、捨石等の波力に対する安定の検討を代えられる。
【第9問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。捨石等の所要重量は波力への安定を考えます。堤体の余盛りは収縮・圧密による沈下等へ対応するためで、目的を入れ替えません。
根拠:河川砂防技術基準 設計編 技術資料 第7章 海岸保全施設の設計 第7章2.4.5、PDF635頁;河川砂防技術基準 設計編 技術資料 第7章 海岸保全施設の設計 第7章3.5、PDF638頁。
1:正しい。対象となる作用が異なります。
2:誤り。捨石の波力に対する安定を余盛りで代えません。
3:誤り。波力への安定と、沈下に対応する余盛りを考慮します。
4:誤り。別々の部位・作用について検討します。
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