1級土木施工管理技士 第一次検定のうち、ダムコンクリートの配合・打設・温度管理の問題です(分野:専門土木・重要度B)。一問一答6問 → 四肢択一10問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
本問題集は2026年10月10日時点の内容で作成しています。技術基準・仕様書等は各問題に示した版・対象によります。試験実施機関が示す法令等の基準日とは異なる場合があります。
一問一答(○×)
難易度:★☆☆
問1:ダムの温度規制計画では、最高上昇温度だけでなく、各材齢での温度履歴を考慮して、有害な温度ひび割れの防止を図る。
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正解:○
正解は○です。水和熱と拘束等による影響を考えます。温度の最大値だけの管理にはしません。
根拠:国交省 河川砂防技術基準 設計編 技術資料 第2章第4節 4.5.1、冊子4節-18/PDF338。
難易度:★☆☆
問2:ダムコンクリートの発生する水和熱を抑える方法の一つとして、必要な品質を満たす範囲で単位セメント量の低減を検討する。
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正解:○
正解は○です。低発熱のセメントの使用とともに示される温度規制の方法です。全ての内部配合が外部より必ず少ないという比較ではありません。
根拠:国交省 河川砂防技術基準 設計編 技術資料 第2章第4節 4.5.1(2)、冊子4節-18〜19/PDF338〜339。
難易度:★☆☆
問3:北海道開発局の夕張シューパロダムのRCD施工説明では、ブルドーザによる敷均し後、振動目地切り機で継目板を入れ、その後に振動ローラで締め固める。
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正解:○
正解は○です。指定の公式施工説明の手順です。全ダムに同一の配置寸法を要求する問題ではありません。
根拠:北海道開発局 夕張シューパロダム 堤体打設 RCD工法 手順(2)〜(4)。
難易度:★☆☆
問4:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、有スランプコンクリートのブロック・レヤー工法について、表面を荒らさず作業できる硬さになったら、露出面を設計図書の方法・期間に従い十分な湿潤状態に保つ。
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正解:○
正解は○です。乾燥等の有害な作用から保護し、所定の養生を行います。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)第9編第1章第4節 9-1-4-12第1・2項。
難易度:★☆☆
問5:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、有スランプコンクリートのブロック・レヤー工法について、基礎岩盤面から打ち上げるリフトは、ハーフリフト高さとする対象に含まれる。
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正解:○
正解は○です。長期間打止めした面からの打継ぎ等も対象です。具体的な高さは設計条件を確認します。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)第9編第1章第4節 9-1-4-9第5項。
難易度:★☆☆
問6:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、プレクーリングで練混ぜ水の一部に氷を用いるときは、練上り時点で氷が残っていても、打設後に溶ければよい。
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正解:×
正解は×です。練上るまでに氷が完全に溶けているものとします。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)第9編第1章第9節 9-1-9-2第2項。
四肢択一
難易度:★★☆
問7:河川砂防技術基準で示される、ダムコンクリートの要求品質と配合区分の考え方はどれか。
- 外部コンクリートは強度・単位体積重量を管理し、水密性と耐久性は内部コンクリートだけの要求品質として扱う。
- 部位の要求品質に応じて外部・内部等の配合区分を設け、外部では強度・単位体積重量に加えて水密性・耐久性も重視する。
- 外部と内部の配合区分は施工場所を示す呼称とし、要求品質は部位で区別しない。
- 貯水機能を基礎の品質だけへ割り当て、堤体コンクリートの水密性は要求品質から外す。
【第7問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。部位ごとの要求品質に対応する配合区分を設けます。気象条件による品質の要否も区別します。
根拠:国交省 河川砂防技術基準 設計編 技術資料 第2章第4節 4.2.1、冊子4節-2/PDF322。
1:誤り。外部にも水密性・耐久性等の品質が要求されます。
2:正しい。部位ごとの要求品質に対応する配合区分を設けます。気象条件による品質の要否も区別します。
3:誤り。配合区分は、部位に応じた要求品質を満たすために設けます。
4:誤り。水密性等は堤体コンクリートの安全・貯水機能に関わる品質です。
難易度:★★☆
問8:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、有スランプコンクリートのブロック・レヤー工法について、水平打継目を処理する方法として適当なものはどれか。
- 緩んだ骨材粒を残して、表面の見た目だけを平滑にする。
- レイタンスを接着材とみなし、残したまま次のリフトを打つ。
- レイタンス・不良コンクリート・緩んだ骨材粒を除去し、粗面にして十分吸水させる。処理時期は監督職員と協議する。
- 水平打継目は水密性に関係しないとして、処理も清掃も省く。
【第8問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。正しい。健全な面を得る処理と吸水、時期の協議を行います。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)第9編第1章第4節 9-1-4-11第4項;国交省 土木工事共通仕様書(案)第9編第1章第4節 9-1-4-11第1・4・5項。
1:誤り。緩んだ骨材粒等も取り除き、粗面にします。
2:誤り。レイタンスは除去します。
3:正しい。健全な面を得る処理と吸水、時期の協議を行います。
4:誤り。ダムの安定性や水密性を害しないよう処理します。
難易度:★★☆
問9:ダムの施工法と締固め方法の対応として適当なものはどれか。国交省の有スランプの仕様と、北海道開発局のRCD・ELCM公開説明に基づき、特殊な別工法は対象にしない。
- 有スランプのブロック工法には振動機を使わず、RCDと同じ振動ローラの条件をそのまま適用する。
- RCDは有スランプの材料を棒状振動機だけで締め固め、ELCMは超硬練りをローラで締め固める。
- RCDはダンプで運搬後に敷き均さず、ローラも振動させずに用いる工法である。
- 有スランプのブロック・レヤー工法は棒状振動機等、RCDは超硬練りを振動ローラ、ELCMは有スランプをバイブレータで締め固める。
【第9問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。正しい。材料の状態と締固め機械を対応させます。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)第9編第1章第4節 9-1-4-1第2項・9-1-4-10第2項;北海道開発局 札内川ダムのRCD工法 RCD工法の説明本文;北海道開発局 札内川ダムのRCD工法 本文 RCD工法;北海道開発局 夕張シューパロダム 堤体打設 拡張レヤ工法(ELCM)本文。
1:誤り。有スランプの適用対象では棒状振動機等を用います。
2:誤り。RCDとELCMの材料・締固め方法を取り違えています。
3:誤り。ブルドーザで敷き均して振動ローラで締め固めます。
4:正しい。材料の状態と締固め機械を対応させます。
難易度:★★☆
問10:温度ひび割れの抑制を図るダムの打設計画として適当なものはどれか。
- リフト厚・打込み間隔を調整し、必要に応じ材料の事前冷却や埋設管による冷却等を組み合わせる。
- 冷却を採用したら、打込み間隔とリフト厚を温度規制計画から除く。
- プレクーリングは打設後の埋設管へ通水する作業だけを指す。
- パイプクーリングは練混ぜ前の骨材を空気で冷やす作業だけを指す。
【第10問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。正しい。打設工程と冷却等を整合させます。
根拠:国交省 河川砂防技術基準 設計編 技術資料 第2章第4節 4.5.1、冊子4節-18〜19/PDF338〜339。
1:正しい。打設工程と冷却等を整合させます。
2:誤り。リフトスケジュールも温度規制の手段です。
3:誤り。材料を予め冷却して打設温度を下げる方法です。
4:誤り。予め埋め込んだ管への通水による冷却です。
難易度:★★☆
問11:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、有スランプコンクリートのブロック・レヤー工法について、隣接ブロックの高低差が、上下流方向3リフト、ダム軸方向9リフトとなる案を検討する。高低差の規定に関する判断はどれか。他の条件は問わない。
- 上下流方向もダム軸方向も上限以内である。
- 上下流方向は範囲内だが、ダム軸方向は上限8リフトを超える。
- 上下流方向は上限を超えるが、ダム軸方向は上限以内である。
- 両方向とも上限を超える。
【第11問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。正しい。上下流3≦4、ダム軸9>8です。
根拠:国交省 河川砂防技術基準 設計編 技術資料 第2章第4節 4.5.2、冊子4節-19/PDF339;国交省 土木工事共通仕様書(案)第9編第1章第4節 9-1-4-9第6項(3)。
1:誤り。ダム軸方向は9リフトで超過します。
2:正しい。上下流3≦4、ダム軸9>8です。
3:誤り。方向と上限の対応を取り違えています。
4:誤り。上下流方向3リフトは範囲内です。
難易度:★★☆
問12:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、有スランプコンクリートのブロック・レヤー工法について、旧リフト高さがちょうど1.0mで、現在の旧コンクリートの材齢を3.0日と与える。打継ぎまでの規定の最短材齢に達するまで、あと何日必要か。材齢はこの与件を用い、数値は正確値、端数処理なし。他の施工条件も満足するものとする。
- 2.0日。
- 0日。
- 1.0日。
- 4.0日。
【第12問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。正しい。1.0m以上1.5m未満は材齢4日なので、4.0-3.0=1.0日です。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)第9編第1章第4節 9-1-4-9第6項(2)。
1:誤り。1.5m以上の5日区分を使っています。
2:誤り。1.0mちょうどを1.0m未満の3日区分に入れています。
3:正しい。1.0m以上1.5m未満は材齢4日なので、4.0-3.0=1.0日です。
4:誤り。必要な材齢4日から現在材齢を引いていません。
難易度:★★☆
問13:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、パイプクーリングの一次・二次の扱いとして適当なものはどれか。
- 一次:継目グラウチング完了後に初めて通水する/二次:打込み前に骨材だけを冷却する
- 一次:打込み前から通水して温度上昇を抑える/二次:打込み前に骨材だけを冷却する
- 一次:継目グラウチング完了後に初めて通水する/二次:継目グラウチング前に所定温度まで冷却する
- 一次:打込み前から通水して温度上昇を抑える/二次:継目グラウチング前に所定温度まで冷却する
【第13問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。一次は打込みに伴う温度上昇の抑制、二次は継目グラウチング前の冷却です。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)第9編第1章第8節:9-1-8-2・9-1-8-4第2・3項(令和8年3月。一次/二次パイプクーリング。)
https://www.mlit.go.jp/tec/r08dobokukoujikyoutsuusiyousyo/honbun09_syo01_setsu08.html
1:誤り。一次は打込みに伴う温度上昇の抑制、二次は継目グラウチング前の冷却です。
2:誤り。一次は打込みに伴う温度上昇の抑制、二次は継目グラウチング前の冷却です。
3:誤り。一次は打込みに伴う温度上昇の抑制、二次は継目グラウチング前の冷却です。
4:正しい。一次は打込みに伴う温度上昇の抑制、二次は継目グラウチング前の冷却です。
難易度:★☆☆
問14:四国地方整備局「四国技報」第34号の横瀬川ダムの紹介が挙げる、ダムコンクリートの配合区分4種類の組合せはどれか。同紹介の区分名を問う。
- 内部・外部・構造用・表面養生用。
- 内部・外部・型枠用・岩着部。
- 内部・外部・構造用・型枠用。
- 内部・外部・構造用・岩着部。
【第14問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。紹介には内部・外部・構造用・岩着部の4区分が示されています。全ダムで区分数が必ず4に固定されるという意味ではありません。
根拠:四国地方整備局 四国技報 第34号 横瀬川ダム建設工事の紹介 3.ダムのコンクリート打設、コンクリートの配合、PDF4/32。
1:誤り。岩着部の代わりに表面養生用を加えています。
2:誤り。構造用の代わりに型枠用を加えています。
3:誤り。岩着部の代わりに型枠用を加えています。
4:正しい。指定の紹介に挙げられた4区分です。
難易度:★★☆
問15:重力式コンクリートダムの外部コンクリートの品質について、2013年制定ダムコンクリート編の改訂担当者の公開技術解説の整理に適合するものはどれか。
- 外部コンクリートではすりへり抵抗性を検討しない。
- 耐凍害性は外部コンクリートのいかなる使用条件でも検討対象にならない。
- 外部コンクリートではすりへり抵抗性を考慮し、環境等の条件によって耐凍害性も考慮する。
- ダムの全使用部位で要求品質の項目と程度を同一にする。
【第15問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。外部コンクリートでは、すりへり抵抗性が一般に要求される品質、耐凍害性が条件によって要求される品質として整理されています。使用部位と環境等の条件を確認します。
根拠:
宇治公隆・金銅将史ほか 土木学会2013年制定コンクリート標準示方書ダムコンクリート編の改訂について コンクリート工学52巻2号2014年:宇治公隆・金銅将史ほか、コンクリート工学52巻2号2014年、4.2・表1、冊子168/PDF4
https://www.jstage.jst.go.jp/article/coj/52/2/52_165/_pdf
選択肢ごとの確認:
1:誤り。すりへり抵抗性を一般に要求される品質として挙げています。
2:誤り。条件によって要求する品質です。
3:正しい。部位ごとの品質と適用条件を分けた説明です。
4:誤り。使用部位ごとに要求される品質を区別しています。
難易度:★★☆
問16:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版の有スランプ・ブロック・レヤー工法を適用する。旧リフト高さがP:0.75m、Q:1.00m、R:2.00mである場合、打継ぎに必要な旧コンクリートの最短材齢をP・Q・Rの順に示した組合せはどれか。他の施工条件は満足する。
- 3日・3日・4日
- 4日・4日・5日
- 3日・4日・5日
- 3日・5日・4日
【第16問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。0.75m以上1.0m未満は3日、1.0m以上1.5m未満は4日、1.5m以上2.0m以下は5日です。したがって0.75m、1.00m、2.00mはそれぞれ3日、4日、5日の区分に入ります。
根拠:
国交省 土木工事共通仕様書R8 第9編1章4節 ダムコンクリート工:9-1-4-1第2項、9-1-4-9第6項(2)
https://www.mlit.go.jp/tec/r08dobokukoujikyoutsuusiyousyo/honbun09_syo01_setsu04.html
選択肢ごとの確認:
1:1.00mを3日、2.00mを4日とする区分が誤りです。
2:0.75mは3日の区分です。
3:下限・上限を含む各区分に従う組合せです。
4:1.00mと2.00mの材齢区分を取り違えています。
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