1級土木施工管理技士 第一次検定のうち、ダム基礎掘削とグラウチングの問題です(分野:専門土木・重要度B)。一問一答8問 → 四肢択一9問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
本問題集は2026年10月10日時点の内容で作成しています。技術基準・仕様書等は各問題に示した版・対象によります。試験実施機関が示す法令等の基準日とは異なる場合があります。
一問一答(○×)
難易度:★☆☆
問1:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、ダム基礎の仕上げ掘削の直上部で発破を行う際、岩盤の乱れや緩みを抑えるため、火薬類の種類と使用量を制限する。
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正解:○
正解は○です。仕上げ面近くの発破は基礎岩盤への影響に配慮します。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)第9編第1章第3節 9-1-3-4。
難易度:★☆☆
問2:ダム基礎のグラウチングでは、基礎地盤に設けた孔を通じてグラウトを注入し、地盤の改良を図る。
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正解:○
正解は○です。基礎地盤の改良を図る方法です。全ての間隙へ必ず注入できることを意味しません。
根拠:国交省 河川砂防技術基準 設計編 技術資料 第2章 6.6 考え方、冊子6節-14/PDF142。
難易度:★☆☆
問3:ダムの基礎地盤やリム部の水みち等の遮水性を改良することは、カーテングラウチングの目的である。
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正解:○
正解は○です。ダムの基礎地盤やリム部の水みち等の遮水性を改良することは、カーテングラウチングの目的である。
根拠:国交省 河川砂防技術基準 設計編 技術資料 第2章:6.6.3、冊子6節-19/PDF147(第5・6節は令和3年10月版。PDFは複数節を含む245頁。冊子第2章第6節-1等とPDF頁を併記。)
https://www.mlit.go.jp/river/shishin_guideline/gijutsu/gijutsukijunn/sekkei/pdf/2_g.pdf
難易度:★☆☆
問4:ルジオンテストで岩盤の透水性を調べることは、ダム基礎の遮水改良を検討するための資料となる。
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正解:○
正解は○です。ボーリング孔への圧力注水で得る圧力と注入量等から透水性を評価します。
根拠:国交省 河川砂防技術基準 設計編 技術資料 第2章 6.2.3、冊子6節-6/PDF134。
難易度:★☆☆
問5:基礎グラウチングで当初計画と異なる注入傾向が現れても、施工データを分析して計画の妥当性を見直す必要はない。
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正解:×
正解は×です。施工中も資料を整理・分析し、必要に応じて計画を修正します。
根拠:国交省 河川砂防技術基準 設計編 技術資料 第2章 6.6 留意点1・4、冊子6節-15/PDF143。
難易度:★☆☆
問6:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、ダム基礎の仕上げ掘削では、火薬類を使って緩んだ岩盤を除き、最後に手工具で表面を整えることを基本とする。
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正解:×
正解は×です。仕上げ掘削そのものは火薬類を使わずに行います。直上部での発破制限と区別します。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)第9編第1章第3節 9-1-3-5第3項。
難易度:★☆☆
問7:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、計画した孔の注入を終えれば、所要の改良効果が得られていなくても、追加グラウチングを行う必要はない。
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正解:×
正解は×です。チェック孔でコア採取・透水試験等を行い、効果不足の場合は設計図書に基づき追加施工します。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)第9編第3章第4節 9-3-4-8第1・2項。
難易度:★☆☆
問8:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、セメントミルクの配合とその切替えは、設計図書に従って行う。
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正解:○
正解は○です。共通仕様書の規定です。全現場共通の濃度や切替え量を補完する規定ではありません。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)第9編第3章第4節 9-3-4-6。
四肢択一
難易度:★★☆
問9:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、ダムの基礎岩盤を清掃し終えた。次の対応として適当なものはどれか。
- 基礎としての適否について監督職員の確認を受け、荷重への安全と遮水性を確保する。
- 清掃で見た目が整ったことだけを確認し、基礎としての適否の確認を省いて打設する。
- 貯水池からの浸透はダム基礎の検討対象にならないため、遮水性は確認しない。
- 基礎の適否は清掃前の油や堆積物が残る面だけで判断し、清掃後の状態を判断に用いない。
【第9問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。正しい。清掃後に適否の確認を受け、基礎の安全性と遮水性を確保します。
根拠:国交省 河川砂防技術基準 設計編 技術資料 第2章 第2章第6節6.1 必須、冊子6節-1/PDF129;国交省 土木工事共通仕様書(案)第9編第1章第3節 9-1-3-8第1項。
1:正しい。清掃後に適否の確認を受け、基礎の安全性と遮水性を確保します。
2:誤り。岩盤清掃後に基礎としての適否の確認を受けます。
3:誤り。浸透流に対する所要の遮水性も必要です。
4:誤り。清掃後の岩盤について確認を受けます。
難易度:★★☆
問10:河川砂防技術基準設計編第2章のコンクリートダムの基礎グラウチングについて、適当な組合せはどれか。
- コンソリデーション:離れたリム部の遮水カーテン造成だけに限る/目的の条件:遮水性改良と弱部補強の両方を必ず同時に満たすことだけを目的とする
- コンソリデーション:着岩部付近の遮水性改良、又は断層・破砕帯等の弱部補強/目的の条件:遮水性改良と弱部補強の両方を必ず同時に満たすことだけを目的とする
- コンソリデーション:着岩部付近の遮水性改良、又は断層・破砕帯等の弱部補強/目的の条件:遮水性改良と弱部補強の両方を常に必須とするわけではない
- コンソリデーション:離れたリム部の遮水カーテン造成だけに限る/目的の条件:遮水性改良と弱部補強の両方を常に必須とするわけではない
【第10問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。指定説明は遮水性改良又は弱部補強という目的で、ORを必須のANDに置き換えません。
根拠:国交省 河川砂防技術基準 設計編 技術資料 第2章:6.6.1、冊子6節-16/PDF144(第5・6節は令和3年10月版。PDFは複数節を含む245頁。冊子第2章第6節-1等とPDF頁を併記。)
https://www.mlit.go.jp/river/shishin_guideline/gijutsu/gijutsukijunn/sekkei/pdf/2_g.pdf
1:誤り。指定説明は遮水性改良又は弱部補強という目的で、ORを必須のANDに置き換えません。
2:誤り。指定説明は遮水性改良又は弱部補強という目的で、ORを必須のANDに置き換えません。
3:正しい。指定説明は遮水性改良又は弱部補強という目的で、ORを必須のANDに置き換えません。
4:誤り。指定説明は遮水性改良又は弱部補強という目的で、ORを必須のANDに置き換えません。
難易度:★★☆
問11:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、基礎グラウチング中の管理として適当なものはどれか。
- 設計図書にない高い圧力へ変更し、変位を計測せず注入時間を短縮する。
- 圧力だけを記録し、注入量と速度の設計条件は確認しない。
- 注入量さえ同じなら、注入圧と岩盤変位は管理対象から外す。
- 注入圧・注入量・注入速度を設計図書に合わせ、堤体と基礎岩盤の変位も観測する。
【第11問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。正しい。注入の3項目と変位観測を含めて管理します。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)第9編第3章第4節 9-3-4-7第3・4・6・8項。
1:誤り。設計条件と変位を無視して変更しません。
2:誤り。量と速度も設計図書に適合させます。
3:誤り。注入圧と変位の確認も必要です。
4:正しい。注入の3項目と変位観測を含めて管理します。
難易度:★★☆
問12:ダムのグラウチングに関する、次の記述のうち、適当なもののみを全て挙げた組合せはどれか。
ア:コンソリデーションは着岩部付近の遮水改良や弱部補強を目的とする。
イ:ブランケットはロックフィルダムのコア着岩部付近の遮水改良に用いる。
ウ:コンタクトは硬化収縮等で堤体と基礎の境界付近に生じた間隙へ行う。
エ:ブランケットはコンクリート練混ぜ材料を冷却するための注入を指す。
- ア・イ・ウ
- ア・イ
- ア・ウ
- イ・ウ
【第12問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。各名称の目的と対象を区別します。
根拠:国交省 河川砂防技術基準 設計編 技術資料 第2章 6.2 表2-6-1、冊子6節-2/PDF130/6.6.1〜3、PDF144〜147;国総研 グラウチング技術改訂指針の概要 PDF5〜7、改訂案側の目的説明;国交省 河川砂防技術基準 設計編 技術資料 第2章 6.6.2、冊子6節-18〜19/PDF146〜147;国総研 グラウチング技術改訂指針の概要 PDF7 改訂案側/DF24第5節5.3.10冊子5節-44/PDF122;国交省 河川砂防技術基準 設計編 技術資料 第2章 5.3.10、冊子5節-44/PDF122。
1:正しい。適当な記述はア・イ・ウです。
2:誤り。適当な記述はア・イ・ウです。
3:誤り。適当な記述はア・イ・ウです。
4:誤り。適当な記述はア・イ・ウです。
記述別照合:
ア:正しい。目的に応じた着岩部の改良
イ:正しい。コア着岩部付近の遮水性改良
ウ:正しい。境界付近の間隙を扱う
エ:誤り。基礎の遮水性改良であり材料冷却ではない
難易度:★★☆
問13:中央内挿法を用いる独自の一直線の孔配置で、先行孔の座標を0mと24mとする。その中央に第2段階の孔を1本設けた後、0m側の先行孔と第2段階の孔の中央に、次の孔を設ける。次の孔の座標はどれか。座標は正確値、端数処理なし。
- 12m。
- 6m。
- 18m。
- 24m。
【第13問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。正しい。第2段階は(0+24)/2=12m、次は(0+12)/2=6mです。
根拠:国交省 河川砂防技術基準 設計編 技術資料 第2章 6.6 留意点4、冊子6節-15/PDF143。中点計算は計算で検証。。
1:誤り。第2段階の孔の座標です。
2:正しい。第2段階は(0+24)/2=12m、次は(0+12)/2=6mです。
3:誤り。12mと24mの中央を求めています。
4:誤り。既存の先行孔です。
難易度:★☆☆
問14:中国地方整備局BIM/CIM eラーニングの1MPa表記の定義を用いる。独自の試験で、有効注入圧力1MPa、均一な試験区間長5m、区間全体への毎分注水量35L/minとする。この定義によるルジオン値はどれか。全数値は正確値、圧力換算・端数処理は行わない。
- 175Lu。
- 35Lu。
- 7Lu。
- 1/7Lu。
【第14問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。正しい。単位孔長当たりの毎分量は35/5=7L/min/mで、7Luです。
根拠:中国地方整備局 BIM/CIM eラーニング 地質・土質モデル PDF17 ルジオン値とは。単位換算は計算で検証。。
1:誤り。区間長を掛けています。
2:誤り。区間長5mによる除算をしていません。
3:正しい。単位孔長当たりの毎分量は35/5=7L/min/mで、7Luです。
4:誤り。5/35と比を逆にしています。
難易度:★★☆
問15:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、ダムコンクリート打設直前の基礎岩盤面と湧水の処理として適当なものはどれか。
- 設計図書の湧水処理が難しいときは、協議せずに処理を省略する。
- 浮石を残してセメントペーストで覆い、清掃の代わりにする。
- 清掃後の溜水と砂を打設面に残し、打込み時の流れで押し流す。
- 浮石・堆積物・油・岩片等を除いて清掃し、溜水や砂も除く。湧水は設計図書の方法で処理し、難しければ協議する。
【第15問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。正しい。清掃と湧水の適切な処理を行います。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)第9編第1章第3節 9-1-3-5第4項・9-1-3-6第2項。
1:誤り。難しい場合は監督職員と協議します。
2:誤り。浮石等は取り除きます。
3:誤り。溜水・砂も除去します。
4:正しい。清掃と湧水の適切な処理を行います。
難易度:★★☆
問16:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、注入中に、基礎岩盤の変位が設計図書の許容値を超えた。対応はどれか。
- 注入を中断し、監督職員の指示を受ける。
- 注入を中断し、受注者が許容変位を変更したうえで、その値を基準に再開する。
- 注入を中断し、所定の注入量に達していなければ監督職員の指示を受ける前に再開する。
- 監督職員へ連絡し、指示を受けるまでは注入を継続する。
【第16問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。設計図書の許容値を超えた場合は中断して監督職員の指示を受けます。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)第9編第3章第4節 9-3-4-7第8項。
1:正しい。設計図書の許容値を超えた場合は中断して監督職員の指示を受けます。
2:誤り。許容値を受注者だけで変更して対応を済ませる規定ではありません。
3:誤り。注入量の未達は、許容変位超過時の指示を受ける手順を省く理由にはなりません。
4:誤り。連絡しながら継続するのではなく、まず注入を中断します。
難易度:★★☆
問17:R8共通仕様書9-3-4-7による基礎グラウチングの二つの場面を考える。Pは、注入中の異常でやむを得ず一時中断する第7項の場面。Qは、堤体コンクリート・基礎岩盤で設計図書の許容変位量を超える変位を認めた第8項の場面である。各項に記載された手続の対応として適当なものはどれか。危険な注入を承諾待ちで継続する趣旨ではなく、緊急の安全確保は別途行う。
- P:一時中断に関して監督職員の承諾/Q:中断し監督職員の指示を受ける
- P:一時中断に関して監督職員の指示/Q:中断し監督職員の承諾を得る
- P:一時中断に関して監督職員の承諾/Q:中断し監督職員の承諾を得る
- P:一時中断に関して監督職員の指示/Q:中断し監督職員の指示を受ける
【第17問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。異常時の一時中断に関する承諾と、許容変位超過時の中断・指示を区別します。危険時の安全確保を遅らせる指示として扱いません。
根拠:国土交通省 土木工事共通仕様書(案):9-3-4-7第7・8項、冊子9-26/PDF519(令和8年3月)
https://www.mlit.go.jp/tec/content/001990182.pdf
1:正しい。第7項の「承諾」と第8項の「中断し指示」が対応しています。
2:誤り。各項に記載された承諾と指示の対応を逆にしています。
3:誤り。第8項に記載された手続は中断し監督職員の指示を受けることです。
4:誤り。第7項に記載された手続は設計図書に関して監督職員の承諾を得ることです。
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