1級土木施工管理技士 第一次検定のうち、舗装の損傷診断・補修・再生の問題です(分野:専門土木・重要度A)。一問一答6問 → 四肢択一6問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
本問題集は2026年10月10日時点の内容で作成しています。技術基準・仕様書等は各問題に示した版・対象によります。試験実施機関が示す法令等の基準日とは異なる場合があります。
一問一答(○×)
難易度:★☆☆
問1:国交省山形河川国道事務所「道の用語辞典」でいうオーバーレイは、既設舗装の上にアスファルト混合物等の新しい層を重ねる修繕方法である。
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正解:○
正解は○です。既設舗装の上に層を追加する方法です。既設部分を全面的に撤去して構築する打換えや、先に切削する切削オーバーレイと区別します。
根拠:東北地方整備局 山形河川国道事務所 道の用語辞典 「お」オーバーレイの項;土木工事共通仕様書(案)第3編第2章第6節 一般舗装工 3-2-6-17。
難易度:★☆☆
問2:国交省「舗装点検要領」平成28年10月版の修繕の考え方では、路盤に損傷があるとき、損傷部分の撤去・再構築の対象に路盤も含めることを検討する。
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正解:○
正解は○です。打換えの対象を表層だけに固定しません。診断した損傷の深さや範囲に応じて構造的な修繕を検討します。
根拠:舗装点検要領 6-1(3)・付録2、冊子13・28頁/PDF14・29頁。
難易度:★☆☆
問3:中国地方整備局「土木工事設計マニュアル」道路編・令和8年4月版による場合、軽微な路面損傷に対する表面処理を実施すれば、損傷した路盤の支持状態も、それだけで回復したと判定できる。
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正解:×
正解は×です。表面処理は予防的維持や表面の機能回復等の選択肢です。路盤の構造損傷を直したこととは区別します。
根拠:中国地方整備局 土木工事設計マニュアル 第3編 道路編 維持管理参考資料「区分II表層機能保持段階」、PDF496頁。
難易度:★☆☆
問4:R8共通仕様書のパッチングでは、遊離材料を除去して補修面を整形・清掃し、切削整形面へタックコートを均一に塗布する。
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正解:○
正解は○です。R8共通仕様書のパッチングでは、遊離材料を除去して補修面を整形・清掃し、切削整形面へタックコートを均一に塗布する。
根拠:土木工事共通仕様書(案)第3編第2章第6節 一般舗装工:3-2-6-18第9〜11項(国交省R8(令和8年3月)HTML本文。設計図書で適用される場合。アスファルト舗装工3-2-6-7とコンクリート舗装工3-2-6-12を区別。)
https://www.mlit.go.jp/tec/r08dobokukoujikyoutsuusiyousyo/honbun03_syo02_setsu06.html
舗装点検要領:適用の範囲、冊子3/PDF4頁(国交省道路局 平成28年10月。公式老朽化対策一覧に掲載を確認。構造特性・点検の基本原理のみ。)
https://www.mlit.go.jp/road/sisaku/yobohozen/tenken/yobo28_10.pdf
難易度:★☆☆
問5:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版を適用する場合、舗装のクラック処理前にひび割れ内のごみを除去した。湿潤している部分は乾燥させてから処理する。
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正解:○
正解は○です。清掃だけで終えず、湿潤部分を乾燥させます。ひび割れ等からの水の浸入を抑える維持の目的にも対応します。
根拠:舗装点検要領 適用の範囲・付録2、冊子3・28頁/PDF4・29頁;土木工事共通仕様書(案)第3編第2章第6節 一般舗装工 3-2-6-18第12項。
難易度:★☆☆
問6:近畿地方整備局公開「コンクリート舗装の設計・施工・維持管理マニュアル(案)」令和6年3月版による場合、コンクリート版表面の粗面処理やグルービングは、表面のすべり抵抗回復等を目的とし、版下の空隙を充填する処理とは区別する。
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正解:○
正解は○です。表面に対する処理と版を支持する下部への処理の違いです。対象位置と回復させる機能を合わせて考えます。
根拠:新都市社会技術融合創造研究会 コンクリート舗装の設計・施工・維持管理マニュアル(案) IV維持管理編2-1工法一覧、PDF224頁。
四肢択一
難易度:★★☆
問7:国交省「舗装点検要領」平成28年10月版の措置の考え方による場合、路盤以下の損傷が疑われる舗装への対応として適当なものはどれか。
- 表面の凹凸をなくした時点で、路盤の支持状態も回復したと判定する。
- 必要な調査で損傷層を確認し、路盤を含めた修繕を検討する。
- 損傷が早く再発しても、原因や路盤の状態は調査対象から外す。
- 路盤以下の損傷が疑われることを、表面処理だけで十分な根拠とする。
【第7問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。損傷の原因と対象層を把握し、路盤を含む修繕の必要性を検討します。表面だけを直したことから下層の支持状態まで回復したとは判断しません。
根拠:舗装点検要領 6-1(3)措置・付録2、冊子13・28頁/PDF14・29頁;舗装点検要領 6-1(3)・付録2、冊子13・28頁/PDF14・29頁;舗装点検要領 6-1(3)措置、冊子13/PDF14頁。
1:誤り。表面形状と下層の健全性は同じ確認ではありません。
2:正しい。診断と対象層に合う措置の選択です。
3:誤り。早期劣化の原因と構造的損傷の把握が必要です。
4:誤り。下層の損傷に対する調査・検討を省いています。
難易度:★★☆
問8:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版を適用する場合、切削オーバーレイとオーバーレイ施工前の準備について適当なものはどれか。
- 切削オーバーレイ:既設対象層を切削せずそのまま舗設/施工面:舗設後に清掃と不良部処理を初めて行う
- 切削オーバーレイ:対象層を切削してから舗設/施工面:舗設後に清掃と不良部処理を初めて行う
- 切削オーバーレイ:対象層を切削してから舗設/施工面:有害物除去と所定の不良部処理・不陸修正を行い、異常時は連絡・協議
- 切削オーバーレイ:既設対象層を切削せずそのまま舗設/施工面:有害物除去と所定の不良部処理・不陸修正を行い、異常時は連絡・協議
【第8問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。対象層の切削と、舗設前の施工面処理を区別して行います。
根拠:舗装点検要領:6-1(3)・付録2、冊子13・28頁/PDF14・29頁(国交省道路局 平成28年10月。公式老朽化対策一覧に掲載を確認。構造特性・点検の基本原理のみ。)
https://www.mlit.go.jp/road/sisaku/yobohozen/tenken/yobo28_10.pdf
土木工事共通仕様書(案)第3編第2章第6節 一般舗装工:3-2-6-18第8項(国交省R8(令和8年3月)HTML本文。設計図書で適用される場合。アスファルト舗装工3-2-6-7とコンクリート舗装工3-2-6-12を区別。)
https://www.mlit.go.jp/tec/r08dobokukoujikyoutsuusiyousyo/honbun03_syo02_setsu06.html
土木工事共通仕様書(案)第3編第2章第6節 一般舗装工:3-2-6-17第1項(国交省R8(令和8年3月)HTML本文。設計図書で適用される場合。アスファルト舗装工3-2-6-7とコンクリート舗装工3-2-6-12を区別。)
https://www.mlit.go.jp/tec/r08dobokukoujikyoutsuusiyousyo/honbun03_syo02_setsu06.html
1:誤り。対象層の切削と、舗設前の施工面処理を区別して行います。
2:誤り。対象層の切削と、舗設前の施工面処理を区別して行います。
3:正しい。対象層の切削と、舗設前の施工面処理を区別して行います。
4:誤り。対象層の切削と、舗設前の施工面処理を区別して行います。
難易度:★★☆
問9:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版を適用する場合、道路維持の舗装工10-14-4-7について、次の記述のうち、適当なもののみを全て挙げた組合せはどれか。
ア:路上路盤再生では、既設アスファルト混合物や粒状路盤材を路上で破砕混合し、所定の安定材等を用いる。
イ:路上表層再生のリミックスでは、既設表層を加熱してかきほぐし、新設混合物等と均一に混合する。
ウ:路上再生は、既設材料を現位置で利用し直す施工を含まない。
エ:路上路盤再生とは、既設表層を乾燥させるだけで、破砕混合や安定処理を行わない工法である。
- ア・イ
- ア・ウ
- イ・ウ
- ア・エ
【第9問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。路盤再生と表層再生の工程を分けます。 アは正:10-14-4-7第1項(5)。 イは正:同条第2項(6)。 ウは誤:現位置での破砕混合や加熱かきほぐしを含む。 エは誤:既設材料の破砕混合・安定処理を行う。
根拠:土木工事共通仕様書(案)第10編第14章第4節 舗装工 10-14-4-7第1項(5)・第2項(6);土木工事共通仕様書(案)第10編第14章第4節 舗装工 10-14-4-7第1項(5);土木工事共通仕様書(案)第10編第14章第4節 舗装工 10-14-4-7第2項(6)。
1:正しい。適当な記述はア・イです。
2:誤り。適当な記述はア・イです。
3:誤り。適当な記述はア・イです。
4:誤り。適当な記述はア・イです。
難易度:★★☆
問10:近畿地方整備局公開「コンクリート舗装の設計・施工・維持管理マニュアル(案)」令和6年3月版による場合、荷重伝達が低下したコンクリート版の目地や開いたひび割れに対するバーステッチの説明として適当なものはどれか。
- 版の表面だけを粗くし、すべり抵抗を回復させる方法をいう。
- 棒鋼・平鋼等によって両側の版を連結し、荷重伝達の確保を図る。
- 版下の空隙へ材料を注入するだけで、版間の連結材は使わない方法をいう。
- 荷重を隣接版に伝えないよう、連結を取り除いて目地を開く方法をいう。
【第10問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。棒鋼・平鋼等で版を連結して荷重伝達を確保する補修です。表面のすべり抵抗回復や、版下の空隙充填とは区別します。
根拠:新都市社会技術融合創造研究会 コンクリート舗装の設計・施工・維持管理マニュアル(案) IV維持管理編3-3(1)、PDF240頁。
1:誤り。粗面処理等の表面機能回復との混同です。
2:正しい。バーステッチの連結と荷重伝達という機能です。
3:誤り。版下注入との混同です。
4:誤り。荷重伝達を確保する目的と逆です。
難易度:★★☆
問11:国交省「舗装点検要領」平成28年10月版に示される、アスファルト舗装の損傷程度の評価に用いる3指標の組合せはどれか。
- ひび割れ率・コンクリートの曲げ強度・IRI。
- ひび割れ率・わだち掘れ量・混合物の基準密度。
- ひび割れ率・わだち掘れ量・IRI。
- 路盤の一軸圧縮強さ・混合物の基準密度・IRI。
【第11問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。ひび割れ率、わだち掘れ量、IRIの3指標です。密度や曲げ強度は、これらの路面の損傷程度の指標と取り違えません。
根拠:舗装点検要領 6-1(1)、冊子9/PDF10頁。
1:誤り。わだち掘れ量を別の強度に置き換えています。
2:誤り。基準密度をIRIに置き換えています。
3:正しい。点検要領の3指標です。
4:誤り。ひび割れ率とわだち掘れ量が含まれていません。
難易度:★★☆
問12:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版を適用する場合、コンクリート舗装補修のアスファルト注入について、次の記述のうち、適当なもののみを全て挙げた組合せはどれか。
ア:注入圧力を0.3MPaとすることは、同版の0.2〜0.4MPaの範囲に入る。
イ:注入完了後は注入箇所の舗装版ごとにタワミ測定を行い、結果を提出する。
ウ:タワミ量0.4mmちょうどの箇所は、原因調査と設計図書に関する協議の対象となる。
エ:注入圧力0.5MPaは、同版の0.2〜0.4MPaの範囲に入る。
- ア・イ
- ア・イ・ウ
- イ・ウ
- ア・ウ・エ
【第12問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。ア・イ・ウが適当です。圧力は0.2〜0.4MPa、注入後は版ごとに測定し、タワミ量0.4mm以上なら原因調査と協議を行います。エの0.5MPaは規定の範囲を超えます。全ての注入材料・工法の一律値とはしません。
根拠:土木工事共通仕様書(案)第3編第2章第6節 一般舗装工 3-2-6-19第6項;土木工事共通仕様書(案)第3編第2章第6節 一般舗装工 3-2-6-19第9項。
1:誤り。ウも適当です。
2:正しい。ア・イ・ウが適当でエは不適当です。
3:誤り。アも適当です。
4:誤り。イが欠け、エは上限を超えます。
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