1級土木施工管理技士 第一次検定のうち、排水性・透水性等の特殊舗装の問題です(分野:専門土木・重要度B)。一問一答8問 → 四肢択一11問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
本問題集は2026年10月10日時点の内容で作成しています。技術基準・仕様書等は各問題に示した版・対象によります。試験実施機関が示す法令等の基準日とは異なる場合があります。
一問一答(○×)
難易度:★☆☆
問1:排水性舗装の空隙に土砂等が詰まると、排水機能が高くなる。
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正解:×
正解は×です。水を通す空隙の目詰まりは、排水機能を低下させます。国交省の清掃車紹介資料でも、目詰まりを清掃して機能を回復させる目的を説明しています。
根拠:新技術ワンせつフェアin北陸97 ガイドブック A-7 排水性舗清掃除車 官公庁A-7、冊子3/PDF12頁。
難易度:★★☆
問2:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、排水性舗装の施工計画では、夏期の交通開放温度が初期わだち掘れや空隙つぶれへ及ぼす影響に留意する。
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正解:○
正解は○です。3-2-6-9第8項で求める留意点です。空隙を持つ構造の機能を保つため、施工と交通開放の条件を管理します。
根拠:土木工事共通仕様書(案)一般舗装工 3-2-6-9第8項。
難易度:★☆☆
問3:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、排水性舗装のタックコートには、原則としてゴム入りアスファルト乳剤PKR-Tを使用する。
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正解:○
正解は○です。混合物に用いるH型バインダと、層間のタックコートに用いる乳剤を分けます。乳剤は表3-2-26の性状も満たすものとします。
根拠:土木工事共通仕様書(案)一般舗装工 3-2-6-9第4項・表3-2-26。
難易度:★☆☆
問4:排水性舗装で目詰まりが生じた場合、空隙の清掃によって排水機能の回復を図る方法がある。
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正解:○
正解は○です。国交省の資料には、目詰まりを清掃する機械の紹介があります。個別の洗浄圧や回復率を全舗装へ一律に定める問題ではありません。
根拠:新技術ワンせつフェアin北陸97 ガイドブック A-7 排水性舗清掃除車 官公庁A-7、冊子3/PDF12頁。
難易度:★☆☆
問5:低炭素(中温化)アスファルトは、通常より低い温度で混合物を製造することで、その製造工程のCO2排出削減などを図る技術である。
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正解:○
正解は○です。加熱条件を下げる方法を利用します。現場にかかわらず削減率や低減温度が同じだとする説明ではありません。
根拠:近畿地方整備局 道路メンテナンス・GX紹介資料 低炭素(中温化)アスファルト 低炭素(中温化)アスファルト、PDF16頁。
難易度:★☆☆
問6:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、グースアスファルト混合物をミキサーから排出するとき、その温度230℃は、同版が定める180〜220℃の範囲内である。
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正解:×
正解は×です。230℃は上限220℃を10℃超えます。ミキサー排出時の混合物温度であり、材料の加熱温度や現場気温の条件ではありません。
根拠:土木工事共通仕様書(案)一般舗装工 3-2-6-11第11項(2)。
難易度:★★☆
問7:開粒度アスファルト混合物を用いた排水性舗装では、過転圧で所要の空隙率が得られなくなると、排水機能や騒音抑制機能が低下する場合がある。
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正解:○
正解は○です。日本建設機械化協会の2005年7月公開技術記事は、初転圧で過転圧となり、所要空隙率を確保できなくなる場合があることを説明しています。締固めは不足だけでなく、必要な空隙を失わせない施工条件も確認します。旧記事の機種や線圧の数値を、全舗装に共通する現行の規定値とはしません。
根拠:
近藤敏夫 平成16年度官公庁・建設業界で採用した新機種 建設業界 建設の施工企画2005年7月:4(1)、冊子59/PDF60
https://jcmanet.or.jp/bunken/wp-content/uploads/2005/jcma-2005_07.pdf
難易度:★☆☆
問8:新道路技術会議成果報告No.2020-6の排水性混合物層の施工説明では、タックコートに下層との接着改善と下層の防水処理の役割を期待している。
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正解:○
正解は○です。指定報告の役割の説明です。不透水層の健全性等の管理が不要になる意味ではありません。
根拠:土木工事共通仕様書(案)一般舗装工:3-2-6-9第4項・表3-2-26(令和8年3月。3-2-6-8〜11。表・注・原則/例外・所定設計値を保持。)
https://www.mlit.go.jp/tec/r08dobokukoujikyoutsuusiyousyo/honbun03_syo02_setsu06.html
新道路技術会議 成果報告レポートNo.2020-6:(4)施工基盤:アスファルト混合物層(上層)、2)タックコート、冊子31/PDF88(令和6年5月。指定報告の一般的な施工説明。全国一律の法規とはしない。)
https://www.mlit.go.jp/road/tech/jigo/r06/pdf/report2020-6.pdf
土木工事共通仕様書(案)一般舗装工:3-2-6-9第4項(令和8年3月。3-2-6-8〜11。表・注・原則/例外・所定設計値を保持。)
https://www.mlit.go.jp/tec/r08dobokukoujikyoutsuusiyousyo/honbun03_syo02_setsu06.html
四肢択一
難易度:★★☆
問9:国交省が説明する排水性舗装と透水性舗装の、水の主な経路の組合せとして適当なものはどれか。
- 排水性舗装:舗装を透過させ地中へ浸透させる/透水性舗装:直下の不透水層上で側方へ導き地中浸透を防ぐ
- 排水性舗装:上部層の水を不透水層上で側溝等へ流す/透水性舗装:直下の不透水層上で側方へ導き地中浸透を防ぐ
- 排水性舗装:舗装を透過させ地中へ浸透させる/透水性舗装:舗装を透過した水を地中へ還元する
- 排水性舗装:上部層の水を不透水層上で側溝等へ流す/透水性舗装:舗装を透過した水を地中へ還元する
【第9問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。排水性の側方排水と、透水性の地中還元を区別します。
根拠:国交省 道の相談室 舗装にはどのような種類がありますか:アスファルト舗装の種類・排水性/透水性(版年月を特定できず2026-10-16取得。排水性/透水性/保水性の原理だけ。)
https://www.mlit.go.jp/road/soudan/soudan_08b_01.html
北陸地方整備局 設計要領 道路編 第8章 舗装:8-9-2-1、冊子8-85〜86/PDF85〜86頁(公開PDF ver1.1。本文にH31の参考図書等を含むが改訂全年月は特定できず。8-9-2の構造・機能だけ。数値はR8共通仕様書を優先。)
https://www.hrr.mlit.go.jp/gijyutu/kaitei/sekkei_r/02Split/08.PDF%20ver1.1.pdf
国交省 道の相談室 舗装にはどのような種類がありますか:アスファルト舗装の種類・透水性(版年月を特定できず2026-10-16取得。排水性/透水性/保水性の原理だけ。)
https://www.mlit.go.jp/road/soudan/soudan_08b_01.html
1:誤り。排水性の側方排水と、透水性の地中還元を区別します。
2:誤り。排水性の側方排水と、透水性の地中還元を区別します。
3:誤り。排水性の側方排水と、透水性の地中還元を区別します。
4:正しい。排水性の側方排水と、透水性の地中還元を区別します。
難易度:★★☆
問10:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、表3-2-28のポーラスアスファルト混合物の目標空隙率の読み方として適当なものはどれか。
- 20%程度を目標とし、表により難い場合は監督職員と協議する。
- 20.0%だけを許す値とし、19.9%なら他条件に関係なく不合格とする。
- 2%程度を目標とし、桁の違いは考慮しない。
- 空隙率は表にないので、配合の決定では確認しない。
【第10問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。目標は20%程度です。「程度」を20.0%だけの合格値に変えず、表により難い場合は監督職員と協議します。
根拠:土木工事共通仕様書(案)一般舗装工 3-2-6-9第5項・表3-2-28及び注2。
1:正しい。目標の表記と注2の扱いを保持しています。
2:誤り。程度という目標を唯一の許容値へ変えています。
3:誤り。目標20%を10分の1にしています。
4:誤り。空隙率は表の目標項目です。
難易度:★★☆
問11:排水性舗装の流末を含む排水経路の扱いとして適当なものはどれか。
- 側溝への出口をふさぎ、舗装内へ雨水を長く滞留させて排水する。
- 不透水層上の水が排水処理施設へ流れる経路と出口を確保する。
- 不透水層を設けたことだけで、水の流末の検討を終える。
- 排水性舗装の基本として、路盤以下への浸透を主な排水経路にする。
【第11問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。浸透した水を不透水層上から排水処理施設へ出す経路が必要です。上部層に空隙があっても、水の出口をふさぐと所要の排水につながりません。
根拠:北陸地方整備局 設計要領 道路編 第8章 舗装 8-9-2-1、PDF85〜86頁。
1:誤り。排水経路をふさぐ説明です。
2:正しい。上部層だけでなく水を出す先まで考えています。
3:誤り。不透水層上からの排水先も必要です。
4:誤り。路盤以下へは浸透させない構造と区別します。
難易度:★★☆
問12:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、ポーラスアスファルト混合物に用いるバインダとして指定されるものはどれか。
- 浸透用セメントミルクを、指定バインダの代わりとする。
- タックコート用のPKR-Tを、そのまま混合物の指定バインダとする。
- ポリマー改質アスファルトH型。
- H型ではなく、舗装の用途にかかわらず無改質アスファルトだけを指定する。
【第12問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。3-2-6-9第3項はポリマー改質アスファルトH型を定め、所定性状への適合を求めます。全ての舗装用途でH型だけを使うという一般化ではありません。
根拠:土木工事共通仕様書(案)一般舗装工 3-2-6-9第3項・表3-2-25;土木工事共通仕様書(案)一般舗装工 3-2-6-9第3項。
1:誤り。半たわみ性舗装の材料との取り違えです。
2:誤り。PKR-Tはタックコートの瀝青材で、混合物用バインダと別です。
3:正しい。対象となる混合物の指定です。
4:誤り。対象の指定はH型です。
難易度:★★☆
問13:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、ポーラスアスファルト混合物の温度と舗設について、誤っているものはどれか。
- 混合時にも温度管理へ注意して適正な混合温度とする。
- 製品によって望ましい温度が異なることを考慮する。
- 温度管理に注意して速やかに敷均し・転圧する。
- 通常の混合物より温度低下が遅いことを前提に、転圧開始を遅らせる。
【第13問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。温度低下が通常より遅いとして待つ説明が誤りです。通常より早い温度低下等に注意し、速やかに敷均し・転圧します。
根拠:土木工事共通仕様書(案)一般舗装工 3-2-6-9第6・7項(2)。
1:正しい。第6項も混合温度の管理を求めます。
2:正しい。製品ごとの望ましい温度も検討します。
3:正しい。第7項(2)の施工の考え方です。
4:誤り。温度低下が通常より早いことを考慮します。
難易度:★★☆
問14:半たわみ性舗装の基本構成として適当なものはどれか。
- 開粒度アスファルト混合物へ浸透用セメントミルクを充填する。
- コンクリート版を撤去し、土砂だけで仕上げる。
- セメントミルクを入れず、空隙から地中へ雨水を通す構成だけを指す。
- 水を保水材に蓄え、蒸発だけで路面温度を下げる構成を指す。
【第14問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。開粒度のアスファルト混合物の空隙へ浸透用セメントミルクを入れる構成です。耐流動性や耐油性を踏まえ、交差点やバス停車帯などで検討します。
根拠:北陸地方整備局 設計要領 道路編 第8章 舗装 8-9-2-7、冊子8-96/PDF96頁;土木工事共通仕様書(案)一般舗装工 3-2-6-8第3項。
1:正しい。半たわみ性舗装の構成です。
2:誤り。半たわみ性の複合的な舗装ではありません。
3:誤り。透水性舗装の機能への置換です。
4:誤り。保水性舗装の機構への置換です。
難易度:★★☆
問15:グースアスファルト舗装の基本的な特徴として適当なものはどれか。
- 高い透水性を利用して、鋼床版へ雨水を通す。
- 不透水性とたわみ追従性を持ち、クッカで混練・運搬する。
- 浸透用セメントミルクを後から充填することだけでグースと呼ぶ。
- 保水材の気化熱だけを利用する舗装で、混合物の流動性は関係しない。
【第15問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。不透水性とたわみ追従性が高く、鋼床版等の橋面で用います。クッカ中で高温攪拌し、流込み施工が可能な作業性を得ます。
根拠:北陸地方整備局 設計要領 道路編 第8章 舗装 8-9-2-8、冊子8-97/PDF97頁;土木工事共通仕様書(案)一般舗装工 3-2-6-11第4項。
1:誤り。不透水性という特徴を逆にしています。
2:正しい。構造的な特徴と機器の関係です。
3:誤り。半たわみ性舗装との取り違えです。
4:誤り。保水性の機構と取り違えています。
難易度:★★☆
問16:国交省の路面温度上昇抑制に関する参考資料による基本的な説明として、次の記述のうち、適当なもののみを全て挙げた組合せはどれか。
ア:保水性舗装は、蓄えた水が蒸発する際の気化熱を利用する。
イ:遮熱性舗装は、表面で赤外線を反射させる等の方法を使う。
ウ:保水性舗装の主な温度抑制の原理は、水を蒸発させずに赤外線だけを反射することである。
エ:遮熱性舗装の主な原理は、路面へ赤外線をより多く吸収させることである。
- イ・ウ
- ア・ウ
- ア・イ
- ア・エ
【第16問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。同じ路面温度の抑制でも、熱の扱いが異なります。 アは正:参考-3の保水性の原理。 イは正:参考-3の遮熱性の原理。 ウは誤:水の蒸発による気化熱と異なる。 エは誤:赤外線を反射する方向と逆。
根拠:アスリート・観客にやさしい道づくりに向けた提言 参考資料 参考-3/PDF4頁。
1:誤り。適当な記述はア・イです。
2:誤り。適当な記述はア・イです。
3:正しい。適当な記述はア・イです。
4:誤り。適当な記述はア・イです。
難易度:★☆☆
問17:ポーラスアスファルト混合物の供試体で、全体積2,400cm³、空隙体積480cm³であった。空隙率はいくらか。空隙率は空隙体積を全体積で割った百分率とし、与件は正確値、丸めなしとする。この計算だけで全品質の合否は判定しない。
- 80%。
- 0.2%。
- 5%。
- 20%。
【第17問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。空隙率=480÷2,400×100=20%です。質量の割合ではなく、体積の割合を用います。
根拠:土木工事共通仕様書(案)一般舗装工 3-2-6-9第5項・表3-2-28及び注2。
1:誤り。固体部分の体積割合を答えています。
2:誤り。比率0.2を百分率へ直していません。
3:誤り。体積比を逆にした数値5を百分率にしています。
4:正しい。空隙体積を全体積で割った百分率です。
難易度:★☆☆
問18:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、グースアスファルトを敷き均すときの、一層の仕上り厚として定められている範囲はどれか。総舗装厚は問わない。
- 3〜4cm
- 2〜3cm
- 4〜5cm
- 5〜6cm
【第18問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。指定資料に記載された値は3〜4cmです。施工案の可否ではなく、指定された標準値・目安値そのものを比較します。
根拠:土木工事共通仕様書(案)一般舗装工:3-2-6-11第12項(2)(令和8年3月。3-2-6-8〜11。表・注・原則/例外・所定設計値を保持。)
https://www.mlit.go.jp/tec/r08dobokukoujikyoutsuusiyousyo/honbun03_syo02_setsu06.html
1:正しい。指定値に一致します。
2:誤り。指定値は3〜4cmで、この肢の値ではありません。
3:誤り。指定値は3〜4cmで、この肢の値ではありません。
4:誤り。指定値は3〜4cmで、この肢の値ではありません。
難易度:★★☆
問19:北陸地方整備局「設計要領 道路編」第8章8-9-2-6(公開ver1.1)の透水性舗装の適用に関する説明として適当なものはどれか。この要領の対象を全国の一律規定とはしない。
- 市街地の歩道は対象から除き、山間の車道だけに限定する。
- 市街地の歩道への採用を原則とし、車道への適用についても説明がある。
- 歩道への採用を原則とするので、全ての車道で採用が禁止される。
- 透水性舗装は、雨水を路床へ浸透させる構造ではない。
【第19問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。市街地の歩道への採用を原則としつつ、都市型洪水の抑制が要求される都市内道路を主とする車道への適用も説明しています。原則を、車道の全面禁止へ読み替えません。
根拠:北陸地方整備局 設計要領 道路編 第8章 舗装 8-9-2-6、冊子8-96/PDF96頁。
1:誤り。市街地の歩道への採用が原則です。
2:正しい。原則と、車道の説明の存在を両立させています。
3:誤り。車道の全面禁止とは書かれていません。
4:誤り。雨水を路床へ浸透させる構造です。
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