1級土木施工管理技士 第一次検定のうち、コンクリートの補修・補強とASR対策の問題です(分野:専門土木・重要度B)。一問一答11問 → 四肢択一11問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
本問題集は2026年10月10日時点の内容で作成しています。技術基準・仕様書等は各問題に示した版・対象によります。試験実施機関が示す法令等の基準日とは異なる場合があります。
一問一答(○×)
難易度:★☆☆
問1:香川県「橋梁補修・補強マニュアル(案)」平成24年10月版による場合、コンクリートの補修工法は、損傷の外観だけで決定し、原因や損傷範囲を調べなくてよい。
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正解:×
正解は×です。損傷原因を把握し、規模・範囲、工法の組合せ、効果等を検討して選びます。
根拠:香川県 橋梁補修・補強マニュアル(案) 第3章2-2(1)⑤・解説1)、冊子48・50/PDF51・53。
難易度:★☆☆
問2:コンクリートの表面被覆工法には、外部からの水分や塩分等の劣化因子の浸透を抑える目的がある。
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正解:○
正解は○です。表面に被覆を設けて劣化因子の侵入を抑えます。全材料の透湿性が同じという意味ではありません。
根拠:香川県 橋梁補修・補強マニュアル参考資料(案)(平成23年9月) 工法概要 表面被覆工、冊子33/PDF35。
難易度:★☆☆
問3:鋼板巻立てやコンクリート巻立ては、橋脚等の耐震補強に用いられる。
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正解:○
正解は○です。国交省の道路維持管理の説明でも橋梁の耐震性能確保の対策として示されています。
根拠:国交省 北九州国道事務所 道路維持管理・耐震補強 道路維持管理 耐震補強。
難易度:★☆☆
問4:香川県「橋梁補修・補強マニュアル(案)」平成24年10月版による場合、ひび割れに沿って溝を設け材料を充填する場合、ひび割れに動きがあるときの充填材にはシーリング材を選ぶ。
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正解:○
正解は○です。動きのない場合のポリマーセメント系等との区別です。溝形状を全てU字に固定する問題ではありません。
根拠:香川県 橋梁補修・補強マニュアル(案) 第3章2-2(2)②とASR補修2解説、冊子49・52/PDF52・55。
難易度:★☆☆
問5:電気化学的脱塩工法では、外部に仮設した陽極等とコンクリート内部の鉄筋との間で一定期間通電し、内部の塩分を外部へ取り出す。
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正解:○
正解は○です。鉄筋を陰極として通電する脱塩の原理です。電流密度や期間の全国共通値は問わず、電気防食との目的の違いに注意します。
根拠:香川県 橋梁補修・補強マニュアル参考資料(案)(平成23年9月) 工法概要 電気化学的脱塩工法、冊子37/PDF39。
難易度:★☆☆
問6:再アルカリ化工法は、一定期間の通電等によってアルカリ性溶液を浸透させ、中性化したコンクリートのアルカリ性の回復を図る。
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正解:○
正解は○です。脱塩の目的である塩分の取出しとは区別します。
根拠:香川県 橋梁補修・補強マニュアル参考資料(案)(平成23年9月) 工法概要 電気化学的再アルカリ化工法、冊子37/PDF39。
難易度:★☆☆
問7:炭素繊維シート接着によるコンクリート部材の補強では、シートを樹脂等で接着して曲げ耐力等の向上を図る方法がある。
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正解:○
正解は○です。公開参考資料の工法概要で確認した原理です。下地・プライマーの全工程の正誤はこの問題では問いません。
根拠:香川県 橋梁補修・補強マニュアル参考資料(案)(平成23年9月) 工法概要 炭素繊維接着工、冊子39/PDF41。
難易度:★☆☆
問8:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、床版増厚補強の接着面は、レイタンスや遊離石灰を残しておいた方がよいため、清掃しない。
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正解:×
正解は×です。接着面のレイタンス・遊離石灰等を除去して清掃し、はく離部等を所定に調整します。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)橋梁床版工・道路維持 10-14-14-5第4項。
難易度:★☆☆
問9:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、橋脚コンクリート巻立て工では、既設橋脚の巻立て部分を入念にチッピングする。
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正解:○
正解は○です。既設部分の所定の下地処理を行います。増厚量や全耐力向上量を問うものではありません。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)橋脚巻立て工 10-16-24-5第2項;国交省 北九州国道事務所 道路維持管理・耐震補強 耐震補強。
難易度:★★☆
問10:塩害を受けた鉄筋コンクリートを断面修復する場合、表面の欠損だけで修復範囲を決めず、鉄筋背面までのはつり等も含めて適切な塩分除去を検討する。
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正解:○
正解は○です。土木研究所の補修対策施工マニュアル2022年版は、塩分の残留・閉じ込め等に対応する不具合対策を示しています。すべての構造物で同じ深さを除去するという数値規定ではなく、塩分や腐食の状態に応じて検討します。
根拠:
土木研究所資料4433号 コンクリート構造物の補修対策施工マニュアル2022年版:コンクリート構造物の補修対策施工マニュアル2022年版、不具合事例18/PDF279
https://www.pwri.go.jp/team/imarrc/research/tech-info/tech4433.pdf
難易度:★☆☆
問11:コンクリート中の鉄筋の電気防食では、導入時にだけ電流を流して腐食を抑え、その後は防食期間中の通電を継続しないことを基本とする。
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正解:×
正解は×です。電気防食は、鋼材へ防食電流を継続して流すことで腐食反応を抑える原理です。外部電源を使わない流電陽極方式でも、陽極と鉄筋の間に電流が流れることは必要です。
根拠:
港湾空港技術研究所 コンクリート構造部材の耐久性を向上させる方策(案):腐食反応の抑制・電気防食
https://www.pari.go.jp/unit/lcm/concrete/index.html
香川県 橋梁補修・補強マニュアル参考資料(案)(平成23年9月):工法概要・電気防食工、冊子36/PDF38
https://www.pref.kagawa.lg.jp/documents/37170/hosyuuhokyou_sankousiryou.pdf
四肢択一
難易度:★★☆
問12:香川県「橋梁補修・補強マニュアル(案)」平成24年10月版による場合、断面修復と鉄筋の処理の説明として適当なものはどれか。
- 欠損断面を材料で回復した後に、内部へ覆い込んだ発錆鉄筋の除錆範囲を決める。
- 必要な劣化部を除去し、発錆鉄筋の除錆・防錆処理を行って、欠損断面を条件に適する材料で回復する。
- 発錆鉄筋へ防錆材を塗れば、その下に残る錆の除去と欠損断面の回復も済んだと扱う。
- 表面のひび割れへの注入を、断面が欠損している部分の断面回復と同じ処理として適用する。
【第12問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。鉄筋の処理と断面回復を組み合わせ、修復材も条件に合わせます。
根拠:香川県 橋梁補修・補強マニュアル参考資料(案)(平成23年9月) 工法概要 断面修復工、冊子32/PDF34;香川県 橋梁補修・補強マニュアル(案) 第3章2-2(1)⑥、(2)③、解説4)、冊子48〜50/PDF51〜53。
1:誤り。必要なはつり・除錆・防錆等の処理を行ってから、欠損断面を回復します。
2:正しい。鉄筋の処理と断面回復を組み合わせ、修復材も条件に合わせます。
3:誤り。防錆材の塗布は除錆や欠損断面の回復の代替ではありません。
4:誤り。ひび割れ内部の注入と、断面欠損部の回復は対象が異なります。
難易度:★☆☆
問13:香川県「橋梁補修・補強マニュアル(案)」平成24年10月版による場合、ひび割れ注入工法の目的・施工対象として適当なものはどれか。
- ひび割れの表面を被覆する施工を、内部へ材料を入れる注入工法として扱う。
- ひび割れの表面に設けた溝の充填だけで、ひび割れ内部への注入も済んだと扱う。
- ひび割れ内部へ樹脂系又はセメント系等の材料を注入し、防水性・耐久性等の回復を図る。
- 欠損断面へ修復材を施工することを、ひび割れ内部の有無によらず注入工法の定義とする。
【第13問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。内部へ材料を注入して、防水性・耐久性の回復等を図ります。
根拠:香川県 橋梁補修・補強マニュアル(案) 第3章2-2 ASR補修2解説、冊子52/PDF55。
1:誤り。表面の被覆と、ひび割れ内部への注入は施工対象が異なります。
2:誤り。表面の溝だけへの充填は、内部へ材料を注入したことと同じではありません。
3:正しい。内部へ材料を注入して、防水性・耐久性の回復等を図ります。
4:誤り。断面欠損の回復と、ひび割れ内部への注入を区別します。
難易度:★★☆
問14:香川県「橋梁補修・補強マニュアル(案)」平成24年10月版等による、電気化学的補修方法と主な目的の対応が適当なものはどれか。いずれも鉄筋を陰極とする方式について答える。
- 電気防食:塩分の取出し。脱塩:腐食反応の抑制。再アルカリ化:アルカリ性の回復。
- 電気防食:腐食反応の抑制。脱塩:アルカリ性の回復。再アルカリ化:塩分の取出し。
- 電気防食:アルカリ性の回復。脱塩:塩分の取出し。再アルカリ化:腐食反応の抑制。
- 電気防食:腐食反応の抑制。脱塩:塩分の取出し。再アルカリ化:アルカリ性の回復。
【第14問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。陰極となる鉄筋に対する三つの方法の主目的を区別しています。
根拠:香川県 橋梁補修・補強マニュアル参考資料(案)(平成23年9月) 工法概要 電気防食工、冊子36/PDF38;香川県 橋梁補修・補強マニュアル参考資料(案)(平成23年9月) 工法概要 電気化学的脱塩工法、冊子37/PDF39;香川県 橋梁補修・補強マニュアル参考資料(案)(平成23年9月) 工法概要 電気化学的再アルカリ化工法、冊子37/PDF39。
1:誤り。電気防食と脱塩の主な目的を逆にしています。電気防食は継続した防食電流による腐食抑制です。
2:誤り。脱塩と再アルカリ化の目的を逆にしています。脱塩は仮設陽極等による一定期間の通電で塩分を取り出します。
3:誤り。電気防食と再アルカリ化の目的を逆にしています。再アルカリ化はアルカリ性の回復を図ります。
4:正しい。陰極となる鉄筋に対する三つの方法の主目的を区別しています。
難易度:★★☆
問15:国交省「アルカリ骨材反応抑制対策(土木・建築共通)」別紙1で、アルカリ総量抑制の方法を採る場合のNa₂O換算量の条件はどれか。新設コンクリートについて問う。
- コンクリート1m³に含まれるアルカリ総量を3.0kg以下とする。
- コンクリート1m³の塩化物イオン量を3.0kg以上とする。
- コンクリート1m³に含まれるアルカリ総量を3.0kg未満とし、ちょうど3.0kgを除く。
- ASR抑制対策では総量抑制の経路だけが認められ、所定の混合セメント等の経路はない。
【第15問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。正しい。アルカリ総量をNa₂O換算で管理する指定経路です。
根拠:アルカリ骨材反応抑制対策(土木・建築共通)及び土木構造物実施要領 別紙1・2及び2.1〜2.3、PDF1。
1:正しい。アルカリ総量をNa₂O換算で管理する指定経路です。
2:誤り。物質と不等号を取り違えています。
3:誤り。3.0kg以下なので境界を含みます。
4:誤り。混合セメント等と安全骨材の経路もあります。
難易度:★★☆
問16:香川県「橋梁補修・補強マニュアル(案)」平成24年10月版による場合、ひび割れの補修材料を選ぶときの説明として適当なものはどれか。
- ひび割れ幅が同じなら、動きや乾湿の違いによる材料選定は不要である。
- ひび割れの進行性・動き・乾湿状態を調べ、材料の追従性や付着等の適合性を確認する。
- 乾燥時に適する樹脂なら、湿潤時の付着性の確認も省略できる。
- 進行中のひび割れは、材料の変形追従性にかかわらず硬質材料に統一する。
【第16問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。正しい。動きと湿潤条件等も選定対象です。
根拠:香川県 橋梁補修・補強マニュアル(案) 第3章2-2(2)①②、冊子49/PDF52/ASR補修2、冊子52/PDF55。
1:誤り。幅だけでは決められません。
2:正しい。動きと湿潤条件等も選定対象です。
3:誤り。湿潤時に付着力が低下する材料もあります。
4:誤り。進行性に応じた材料を選びます。
難易度:★★☆
問17:香川県「橋梁補修・補強マニュアル(案)」平成24年10月版による場合、塩害を受けた部材を部分的に断面修復する際の注意点として適当なものはどれか。
- 修復材が健全なら、修復部近傍の既存コンクリートの塩分濃度は修復範囲の判定に用いない。
- 鉄筋の腐食は表面に見える欠損部分と一致するとして、内部の塩分や腐食状況は修復範囲へ反映しない。
- 新旧コンクリート間の塩分濃度差等による修復近傍の鉄筋腐食を考慮し、修復範囲や防錆対策を検討する。
- マクロセル腐食は、修復材の表面色の相違を指すものとして、鉄筋を介する腐食回路とは区別して考慮しない。
【第17問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。部分補修の周辺に生じる再劣化の可能性を考慮します。
根拠:香川県 橋梁補修・補強マニュアル(案) 第3章2-2(2)③、解説7)、冊子49〜50/PDF52〜53。
1:誤り。新旧部分の塩分濃度差等が修復近傍の再腐食に関係するため、既存部の状態も検討します。
2:誤り。見える欠損だけで範囲を決めず、内部の塩分や鉄筋腐食等も反映します。
3:正しい。部分補修の周辺に生じる再劣化の可能性を考慮します。
4:誤り。マクロセル腐食は色の相違ではなく、鉄筋を介した腐食回路の問題です。
難易度:★★☆
問18:香川県「橋梁補修・補強マニュアル(案)」平成24年10月版による場合、ASRによる変状の進行を抑えるための補修として適当なものはどれか。
- 外部からの吸水を抑えることと内部水分の蒸発を妨げることを、同じ進行抑制効果として扱う。
- 外部水分の供給を抑える表面処理後は、水分状態にかかわらず補修完了時の状態を以後も維持すると判定する。
- 水分供給を抑える対策を選んだことを、漏水等の侵入経路の確認と補修後の変状観察に代える。
- 外部水分の供給を抑え、内部水分の蒸発を妨げない表面含浸等を検討し、補修後も変状を観察する。
【第18問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。水分の侵入抑制・蒸発と、その後の監視を組み合わせています。
根拠:香川県 橋梁補修・補強マニュアル(案) 第3章2-2 ASR補修1(5)・3、冊子51〜52/PDF54〜55。
1:誤り。外部からの供給抑制と、内部からの蒸発を妨げないことを区別します。
2:誤り。補修したことだけで以後の進行停止を保証できず、変状の監視が必要です。
3:誤り。対策選定に加え、水分供給の経路や補修後の経過も確認します。
4:正しい。水分の侵入抑制・蒸発と、その後の監視を組み合わせています。
難易度:★★☆
問19:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、床版の鋼板接着補強を行うときの施工として適当なものはどれか。
- 清掃・養生の順序:接着面の付着物除去後、シール材を注入圧に耐えるまで養生/注入:鋼板とコンクリートの隙間に十分行き渡らせる
- 清掃・養生の順序:シール材の養生前に注入してから接着面の付着物を除去/注入:鋼板の周縁だけに行き渡れば内部の隙間を残してよい
- 清掃・養生の順序:接着面の付着物除去後、シール材を注入圧に耐えるまで養生/注入:鋼板の周縁だけに行き渡れば内部の隙間を残してよい
- 清掃・養生の順序:シール材の養生前に注入してから接着面の付着物を除去/注入:鋼板とコンクリートの隙間に十分行き渡らせる
【第19問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。接着面処理とシールの養生を先に行い、隙間へ十分に注入材料を行き渡らせます。
根拠:香川県 橋梁補修・補強マニュアル参考資料(案):§3 鋼板接着工、冊子35/PDF37(平成24年10月。公式掲載版。§3の工法概要、冊子31〜40/PDF33〜42。古い適用数値を最新全国値としない。)
https://www.pref.kagawa.lg.jp/documents/37170/hosyuuhokyou_sankousiryou.pdf
国交省 土木工事共通仕様書(案)橋梁床版工・道路維持:10-14-14-3第3・5〜7項(令和8年3月。10-14-14-3鋼板接着、5増厚。)
https://www.mlit.go.jp/tec/r08dobokukoujikyoutsuusiyousyo/honbun10_syo14_setsu14.html
1:正しい。接着面処理とシールの養生を先に行い、隙間へ十分に注入材料を行き渡らせます。
2:誤り。接着面処理とシールの養生を先に行い、隙間へ十分に注入材料を行き渡らせます。
3:誤り。接着面処理とシールの養生を先に行い、隙間へ十分に注入材料を行き渡らせます。
4:誤り。接着面処理とシールの養生を先に行い、隙間へ十分に注入材料を行き渡らせます。
難易度:★★☆
問20:香川県「橋梁補修・補強マニュアル(案)」平成24年10月版による場合、電気防食・脱塩・再アルカリ化の採用にあたり、ASRとの関係で留意する点はどれか。
- 通電でアルカリ金属の陽イオンが鋼材側へ集中し、ASRを助長する可能性に注意する。
- 通電により全てのアルカリ金属がコンクリートから除去され、ASRの検討を省ける。
- 3方法は鋼材を陽極にするため、鋼材側への陽イオンの集中は考慮しない。
- 通電はアルカリ金属イオンの移動に影響せず、ASRとの関係を検討する理由はない。
【第20問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。鋼材を陰極とする通電で陽イオンであるアルカリ金属が鋼材側に集中し、ASRを助長する可能性に注意します。
根拠:香川県 橋梁補修・補強マニュアル(案) 第3章2-2解説6)、冊子50/PDF53。
1:正しい。可能性としての注意点で、必ずASRが生じるとはしていません。
2:誤り。全て除去されるという作用ではなく、鋼材側への集中に注意します。
3:誤り。3方法は鋼材を陰極として通電します。
4:誤り。通電に伴うイオンの移動が留意点です。
難易度:★★☆
問21:香川県「橋梁補修・補強マニュアル(案)」平成24年10月版による場合、部分的な断面修復の周辺でマクロセル腐食が懸念される。対策の考え方として適当なものはどれか。
- 防錆材を塗布することを、修復範囲の選定や残存塩分の検討を済ませたことと同じに扱う。
- 修復範囲を検討し、防錆材の塗布や犠牲陽極材の設置等を対策として検討する。
- 犠牲陽極材を鉄筋の代わりに保護すべき陰極とし、鉄筋を先行腐食させる関係で配置する。
- 修復部の防錆だけで対策が完結するとし、新旧部分の境界近傍の腐食は修復範囲の検討から外す。
【第21問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。マクロセル腐食を考慮した範囲と、防錆材・犠牲陽極等の対策を検討します。
根拠:香川県 橋梁補修・補強マニュアル(案) 第3章2-2(2)③・解説7)、冊子49〜50/PDF52〜53;国交省 機械工事塗装要領(案)・同解説 2-4、冊子12/PDF14(流電陽極/犠牲陽極の機能);日本溶融亜鉛鍍金協会 めっきFAQ めっきFAQ 犠牲防食の原理。
1:誤り。防錆処理と、塩分・腐食状態に応じた修復範囲の選定は別に検討します。
2:正しい。マクロセル腐食を考慮した範囲と、防錆材・犠牲陽極等の対策を検討します。
3:誤り。犠牲陽極が先に腐食して鉄筋等を保護するので、役割が逆です。
4:誤り。修復部の周辺も再腐食の対象として検討します。
難易度:★★☆
問22:連続繊維シートの接着系について、土木研究所共同研究報告522号(令和3年3月)のプライマー・パテの説明として適当なものはどれか。
- プライマー:比較的大きい凹凸を充填して平滑化する/通常のプライマー後のパテ:表面近傍の接着性の改善だけを担い凹凸は調整しない
- プライマー:表面近傍の付着・接着性等を高める/通常のプライマー後のパテ:残った比較的大きい凹凸を調整する
- プライマー:表面近傍の付着・接着性等を高める/通常のプライマー後のパテ:表面近傍の接着性の改善だけを担い凹凸は調整しない
- プライマー:比較的大きい凹凸を充填して平滑化する/通常のプライマー後のパテ:残った比較的大きい凹凸を調整する
【第22問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。プライマーによる接着性等の改善と、その後のパテによる残る凹凸の調整を区別します。
根拠:香川県 橋梁補修・補強マニュアル参考資料(案):§3 炭素繊維接着工、冊子39/PDF41(平成24年10月。公式掲載版。§3の工法概要、冊子31〜40/PDF33〜42。古い適用数値を最新全国値としない。)
https://www.pref.kagawa.lg.jp/documents/37170/hosyuuhokyou_sankousiryou.pdf
土木研究所共同研究報告522号 連続繊維補強されたRC床版の耐久性評価に関する共同研究報告書(I) 令和3年3月:令和3年3月、冊子2/PDF10、第2章本文(指定資料の版・条件による)
https://www.pwri.go.jp/caesar/profile/pdf/kyoudou522.pdf
1:誤り。プライマーによる接着性等の改善と、その後のパテによる残る凹凸の調整を区別します。
2:正しい。プライマーによる接着性等の改善と、その後のパテによる残る凹凸の調整を区別します。
3:誤り。プライマーによる接着性等の改善と、その後のパテによる残る凹凸の調整を区別します。
4:誤り。プライマーによる接着性等の改善と、その後のパテによる残る凹凸の調整を区別します。
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