1級土木施工管理技士 第一次検定のうち、コンクリート構造物の劣化とひび割れの問題です(分野:専門土木・重要度A)。一問一答5問 → 四肢択一16問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
本問題集は2026年10月10日時点の内容で作成しています。技術基準・仕様書等は各問題に示した版・対象によります。試験実施機関が示す法令等の基準日とは異なる場合があります。
一問一答(○×)
難易度:★☆☆
問1:鉄筋腐食によって生じる膨張圧は、かぶりコンクリートにひび割れや剥離を生じさせる原因となる。
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正解:○
正解は○です。鉄筋の腐食を鋼材断面の減少だけで考えず、その周囲のコンクリートへの膨張の作用も考えます。
根拠:中国地方整備局 庚午・観音高架橋、新旭橋コンクリート調査結果のお知らせ (3)考察①。
難易度:★☆☆
問2:コンクリート構造物の疲労では、一度の作用では破壊に至らない程度の荷重でも、その繰返しによって損傷が進むことがある。
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正解:○
正解は○です。繰返し作用が重要です。一回の静的強度の確認と、繰返しに対する損傷の確認を区別します。
根拠:既設構造物の延命化技術に関する研究 報告書 4.1.1(1)、冊子1-7/PDF16頁。
難易度:★★☆
問3:中性化深さをフェノールフタレイン法で調べる場合、赤紫色等に呈色した側の深さを中性化部分とし、呈色しなかった部分を未中性化とする。
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正解:×
正解は×です。呈色しない範囲を中性化部分として深さを調べます。アルカリ性部分が呈色する性質を逆にしています。ここでは試験操作の全手順は問うていません。
根拠:中国地方整備局 庚午・観音高架橋、新旭橋コンクリート調査結果のお知らせ 参考※5 中性化。
難易度:★★☆
問4:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、沈下ひび割れの修復として、タンピングや再振動を検討する。再振動の時期はあらかじめ定めるなど、品質を低下させず締固めが行える範囲とする。
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正解:○
正解は○です。1-3-6-6は沈下ひび割れの修復と適切な再振動時期を定めています。十分硬化した後に振動を加えて修復する扱いではありません。
根拠:土木工事共通仕様書(案)コンクリート運搬・打設 1-3-6-6第2項;コンクリート構造物初期ひび割れ対策事例集(案) 2.4.2、冊子6/PDF9頁。
難易度:★★☆
問5:同じセメント系材料や養生等の条件で比較する際、水セメント比が大きくなって硬化組織の緻密性が小さくなると、二酸化炭素が透気しやすくなり、中性化への抵抗性に影響する。
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正解:○
正解は○です。公的職業能力開発大学校のフライアッシュコンクリートの研究説明も、こうした組織とCO2の透気の関係を説明しています。個別配合の進行速度を、水セメント比だけから数値で断定するものではありません。
根拠:
土木研究所資料4433号 コンクリート構造物の補修対策施工マニュアル2022年版:共通編2.2(2)、冊子I-9/PDF19
https://www.pwri.go.jp/team/imarrc/research/tech-info/tech4433.pdf
職業能力開発支援情報 フライアッシュコンクリートの耐久性 課題915:課題915 フライアッシュコンクリートの中性化、製作の目的と概要
https://www.tetras.uitec.jeed.go.jp/database/senmon_ouyou_katei_kadai/search_kadaijyouhou/detail/915
四肢択一
難易度:★☆☆
問6:コンクリートの中性化の基本的な機構として適当なものはどれか。
- 水分の凍結融解だけを原因として、中性化と呼ぶ。
- 二酸化炭素との反応でアルカリ性が高まり、鉄筋の防食性が増す。
- 二酸化炭素との反応でアルカリ性が低下する。
- 繰返し荷重による疲労破壊だけを中性化と呼ぶ。
【第6問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。二酸化炭素が水酸化カルシウム等のセメント水和物と反応し、コンクリートのアルカリ性が低下します。鉄筋の腐食が進みやすくなる劣化機構です。
根拠:既設構造物の延命化技術に関する研究 報告書 4.1.4(1)、冊子1-14/PDF23頁;水道施設の点検を含む維持・修繕の実施に関するガイドライン 3.2.1、冊子25/PDF29頁。
1:誤り。凍害の機構との混同です。
2:誤り。アルカリ性の変化が逆です。
3:正しい。中性化の化学的な機構です。
4:誤り。疲労とは別の機構です。
難易度:★★☆
問7:塩化物イオンとコンクリート中の鉄筋の関係として適当なものはどれか。
- 塩化物イオンによる鉄筋腐食は、海水がコンクリートを凍結させる現象と同じである。
- 塩化物イオンは鉄筋の不動態皮膜を強め、腐食を抑える側に作用する。
- 塩害による鉄筋腐食では、腐食生成物の膨張がひび割れと関係しない。
- 塩化物イオンが鉄筋の防食状態を損ない、腐食と膨張による損傷につながる。
【第7問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。塩化物イオンは鉄筋の不動態皮膜を損ない腐食を促進します。腐食生成物の膨張がひび割れ・剥離につながります。
根拠:既設構造物の延命化技術に関する研究 報告書 2.1.1劣化要因、冊子3-2/PDF49頁;中国地方整備局 庚午・観音高架橋、新旭橋コンクリート調査結果のお知らせ (3)考察①。
1:誤り。塩害と凍害の機構を混同しています。
2:誤り。不動態皮膜を損なう側に作用します。
3:誤り。腐食膨張はひび割れ・剥離の原因となります。
4:正しい。塩化物イオン、鉄筋腐食、膨張による損傷という関係です。
難易度:★☆☆
問8:アルカリシリカ反応(ASR)の基本的な説明として適当なものはどれか。
- 反応性のあるシリカとアルカリが水分の存在下で反応し、生成物の吸水膨張が損傷につながる。
- 鉄筋の腐食生成物の膨張だけを、アルカリシリカ反応と呼ぶ。
- 反応性骨材は関係せず、表面の水が凍結する現象だけを指す。
- 二酸化炭素でアルカリ性が低下する機構だけを、アルカリシリカ反応と呼ぶ。
【第8問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。反応性のあるシリカとアルカリの反応に水分が関わり、反応生成物の吸水膨張がひび割れ等を生じさせます。鉄筋の腐食生成物による膨張とは区別します。
根拠:既設構造物の延命化技術に関する研究 報告書 2.1.1、冊子3-2/PDF49頁。
1:正しい。反応物と水分・膨張の関係が対応しています。
2:誤り。鉄筋腐食による膨張との混同です。
3:誤り。反応性骨材が関わり、凍害とは別の機構です。
4:誤り。中性化との混同です。
難易度:★☆☆
問9:凍害とコンクリートの表面劣化の組合せとして適当なものはどれか。
- 凍結融解の繰返しを受けても、表層部の劣化は凍害の対象に含まれない。
- 凍結融解の繰返しが関係し、スケーリングやポップアウト等を生じることがある。
- 凍害とは、鉄筋の不動態皮膜が塩化物で破壊される機構だけをいう。
- 凍害とは、水酸化カルシウムが二酸化炭素と反応する機構だけをいう。
【第9問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。内部の水分等が凍結融解を繰り返すと、表面のスケーリングやポップアウト等を生じることがあります。気泡組織も耐凍害性に関わります。
根拠:既設構造物の延命化技術に関する研究 報告書 4.1.5(1)、冊子1-15/PDF24頁;水道施設の点検を含む維持・修繕の実施に関するガイドライン 3.2.1、冊子25/PDF29頁;既設構造物の延命化技術に関する研究 報告書 2.2.6、冊子2-5/PDF38頁。
1:誤り。凍害は表層部の剥離等を生じます。
2:正しい。作用と表面の変状が対応しています。
3:誤り。塩害の機構です。
4:誤り。中性化の機構です。
難易度:★★☆
問10:四国地方整備局公開「コンクリート構造物初期ひび割れ対策事例集(案)」平成30年4月版に示す温度ひび割れの拘束の組合せとして適当なものはどれか。
- 内部拘束:冷却時の収縮を既設部材等が抑える拘束/外部拘束:内部と表面の温度差に伴う部材内の拘束
- 内部拘束:内部と表面の温度差に伴う部材内の拘束/外部拘束:内部と表面の温度差に伴う部材内の拘束
- 内部拘束:内部と表面の温度差に伴う部材内の拘束/外部拘束:冷却時の収縮を岩盤・既設部材等が抑える拘束
- 内部拘束:冷却時の収縮を既設部材等が抑える拘束/外部拘束:冷却時の収縮を岩盤・既設部材等が抑える拘束
【第10問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。温度差による内部の拘束と、外部の岩盤・既設部材等による収縮拘束を区別します。
根拠:コンクリート構造物初期ひび割れ対策事例集(案):2.2.1、冊子3/PDF6頁(平成30年4月・四国地方整備局四国技術事務所。初期ひび割れ機構と対策の原理のみ。引用される有料資料そのものを確認した扱いにしない。)
https://www.skr.mlit.go.jp/etc/hibiwarejireisyu.pdf
コンクリート構造物初期ひび割れ対策事例集(案):添付九州指針2.3.1解説、冊子2-17/PDF46頁(平成30年4月・四国地方整備局四国技術事務所。初期ひび割れ機構と対策の原理のみ。引用される有料資料そのものを確認した扱いにしない。)
https://www.skr.mlit.go.jp/etc/hibiwarejireisyu.pdf
1:誤り。温度差による内部の拘束と、外部の岩盤・既設部材等による収縮拘束を区別します。
2:誤り。温度差による内部の拘束と、外部の岩盤・既設部材等による収縮拘束を区別します。
3:正しい。温度差による内部の拘束と、外部の岩盤・既設部材等による収縮拘束を区別します。
4:誤り。温度差による内部の拘束と、外部の岩盤・既設部材等による収縮拘束を区別します。
難易度:★★☆
問11:沈みひび割れの発生時期と機構として適当な組合せはどれか。
- 時期:十分に硬化した後に限る/機構:鉄筋等による拘束のない均等な沈下のみ
- 時期:凝結前/機構:鉄筋等による拘束のない均等な沈下のみ
- 時期:十分に硬化した後に限る/機構:沈下が鉄筋等に抑えられ不均等となる
- 時期:凝結前/機構:沈下が鉄筋等に抑えられ不均等となる
【第11問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。凝結前の沈下が鉄筋・セパレータ等で抑えられ、鋼材等に沿う不均等な沈下となることが関係します。
根拠:コンクリート構造物初期ひび割れ対策事例集(案):2.4.1、冊子5/PDF8頁(平成30年4月・四国地方整備局四国技術事務所。初期ひび割れ機構と対策の原理のみ。引用される有料資料そのものを確認した扱いにしない。)
https://www.skr.mlit.go.jp/etc/hibiwarejireisyu.pdf
1:誤り。凝結前の沈下が鉄筋・セパレータ等で抑えられ、鋼材等に沿う不均等な沈下となることが関係します。
2:誤り。凝結前の沈下が鉄筋・セパレータ等で抑えられ、鋼材等に沿う不均等な沈下となることが関係します。
3:誤り。凝結前の沈下が鉄筋・セパレータ等で抑えられ、鋼材等に沿う不均等な沈下となることが関係します。
4:正しい。凝結前の沈下が鉄筋・セパレータ等で抑えられ、鋼材等に沿う不均等な沈下となることが関係します。
難易度:★★☆
問12:あるコンクリートについて、中性化深さd(mm)が経過年数t(年)の平方根に比例し、比較期間中は同じ係数kの式d=k√tが成り立つと仮定する。9年時の深さが6mmであるとき、25年時の深さはいくらか。実構造物にこの式が常に成り立つという判断はしない。単位はmm、計算値をそのまま用いて丸めない。
- 10mm。
- 50/3mm。
- 6mm。
- 30mm。
【第12問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。k=6÷√9=2です。25年ではd=2×√25=10mmです。年数に正比例させず、平方根の比を用います。
根拠:建設技術研究開発費補助金総合研究報告書 コンクリート構造物長寿命化に資する品質保証/性能照査統合システムの開発 2.2の中性化抵抗性、PDF52頁。
1:正しい。6×√(25÷9)=10mmです。
2:誤り。6×25÷9と年数に正比例させた計算です。
3:誤り。係数は同じでも経過年数が変わります。
4:誤り。√9による係数の算定を省いています。
難易度:★★☆
問13:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、鉄筋コンクリート部材の許容塩化物量を確認する。コンクリート1m³当たりの全材料由来のCl−量が、互いに重複しない3区分で0.18kg、0.08kg、0.05kgと与えられ、他の由来はない。第1編1-3-2第2項の許容値との比較として適当なものはどれか。単位はkg/m³、与件を正確値とし丸めない。
- 全量0.26kg/m³で、許容値以下となる。
- 全量0.31kg/m³で、許容値を0.01kg/m³超える。
- 全量0.31kg/m³であるが、0.30kg/m³以下を満たす。
- 最大の区分0.18kg/m³だけを許容値と比較する。
【第13問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。全量は0.18+0.08+0.05=0.31kg/m³です。0.30kg/m³以下という許容値を0.01kg/m³超えます。重量百分率とは異なる単位です。
根拠:土木工事共通仕様書(案)無筋・鉄筋コンクリート 適用すべき諸基準 1-3-2第2項(1)(2)。
1:誤り。0.05kg/m³の由来を落としています。
2:正しい。全材料由来を合算した比較です。
3:誤り。0.31は0.30より大きい値です。
4:誤り。一つの区分だけでは総量になりません。
難易度:★★☆
問14:国交省のASR抑制対策の土木構造物実施要領により、全材料由来のNa₂O換算量を算定する方法を用いる。1m³当たりの由来別換算済み量が、セメント2.25kg、骨材0.42kg、混和剤0.36kgで、他の由来はない。総量の上限3.0kg/m³との比較として適当なものはどれか。少量AE剤等の所定条件による簡易法は用いない。単位はkg/m³、与件を正確値とし丸めない。
- 総量2.67kg/m³として、上限以下と判定する。
- 総量2.25kg/m³として、上限以下と判定する。
- 総量3.03kg/m³で、上限を0.03kg/m³超える。
- 総量3.03kg/m³を整数へ丸め、3kg/m³として上限以下と判定する。
【第14問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。合計は2.25+0.42+0.36=3.03kg/m³で、3.0kg/m³以下を0.03kg/m³超えます。換算済み量に再び換算係数を掛けません。
根拠:アルカリ骨材反応抑制対策(土木・建築共通)及び土木構造物実施要領 別紙1・2.1及び土木構造物実施要領2.1、PDF1〜2頁。
1:誤り。混和剤由来0.36kg/m³を落としています。
2:誤り。この問題で指定した方法ではセメント以外も合算します。
3:正しい。3区分全てを合算した比較です。
4:誤り。設問では丸めず、正確な与件で比較します。
難易度:★★☆
問15:国交省の平成14年7月31日通知に係るASR抑制対策(R8共通仕様書で参照)について、次の記述のうち、適当なもののみを全て挙げた組合せはどれか。
ア:所定の抑制効果がある混合セメント等を使う方法がある。
イ:所定の試験で無害と確認された骨材を使う方法がある。
ウ:土木構造物では、アルカリ総量抑制と所定の混合セメント等の使用を優先する。
エ:土木構造物では、無害骨材の方法があるため、アルカリ総量抑制と混合セメント等の方法を優先対象から外す。
- イ・ウ
- ア・イ
- ア・ウ
- ア・イ・ウ
【第15問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。対策の選択肢と、土木構造物で優先する方法を区別します。 アは正:別紙1の2.2。 イは正:別紙1の2.3。 ウは正:別紙1の土木構造物の優先規定。 エは誤:優先関係を逆にしている。
根拠:アルカリ骨材反応抑制対策(土木・建築共通)及び土木構造物実施要領 別紙1・2.2、PDF1頁;アルカリ骨材反応抑制対策(土木・建築共通)及び土木構造物実施要領 別紙1・2.3、PDF1頁;アルカリ骨材反応抑制対策(土木・建築共通)及び土木構造物実施要領 別紙1・2、PDF1頁。
1:誤り。適当な記述はア・イ・ウです。
2:誤り。適当な記述はア・イ・ウです。
3:誤り。適当な記述はア・イ・ウです。
4:正しい。適当な記述はア・イ・ウです。
難易度:★★☆
問16:国交省のASR抑制対策の土木構造物実施要領で、抑制効果のある混合セメントの使用を確認する。高炉セメントB種とフライアッシュセメントB種について、同要領に示す混合比の条件の組合せはどれか。特殊配合は対象外とする。
- 高炉B:スラグ40%以上。フライアッシュB:フライアッシュ15%以上。
- 高炉B:スラグ15%以上。フライアッシュB:フライアッシュ40%以上。
- 高炉B:スラグ40%以下。フライアッシュB:フライアッシュ15%以下。
- 高炉B:スラグ20%以上。フライアッシュB:フライアッシュ5%以上。
【第16問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。高炉B種はスラグ混合比40%以上、フライアッシュB種はフライアッシュ混合比15%以上を確認します。セメントの種類と混合材料を対応させます。
根拠:アルカリ骨材反応抑制対策(土木・建築共通)及び土木構造物実施要領 土木構造物実施要領2.2、PDF2頁。
1:正しい。土木構造物実施要領の2.2の条件です。
2:誤り。二つの混合比を入れ替えています。
3:誤り。いずれも下限を上限に逆転しています。
4:誤り。同要領で確認する下限に達していません。
難易度:★★☆
問17:四国地方整備局「コンクリート構造物初期ひび割れ対策事例集(案)」平成30年4月版の温度ひび割れ対策について、次の記述のうち、適当なものはいくつあるか。
ア:水和発熱の小さいセメントの採用を検討する。
イ:単位セメント量や打込み時温度を低くする方法を検討する。
ウ:パイプクーリングは、コンクリートの温度上昇を抑える側の対策となる。
エ:ひび割れ誘発目地は、ひび割れを所定位置に誘導しないように設ける。
- 1個
- 3個
- 2個
- 4個
【第17問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。抑制の目的と、誘発目地の役割を区別します。 アは正:水和熱による温度上昇の低減。 イは正:温度上昇の低減。 ウは正:養生中の温度制御の方法。 エは誤:所定位置へ誘導する目的。
根拠:コンクリート構造物初期ひび割れ対策事例集(案) 3.1.1〜3.1.7、冊子7〜9/PDF10〜12頁、2.3.1解説/PDF46頁。
1:誤り。適当な記述はア・イ・ウの3個です。
2:正しい。適当な記述はア・イ・ウの3個です。
3:誤り。適当な記述はア・イ・ウの3個です。
4:誤り。適当な記述はア・イ・ウの3個です。
難易度:★★☆
問18:国交省「土木工事共通仕様書(案)」令和8年3月版による場合、グラウトの一つの製造単位にセメントを1200kg使用し、その単位に含まれる塩化物イオン総量が1.02kgであった。第1編1-3-2第2項(2)のセメント質量に対する許容割合だけで比較した結果はどれか。許容量と超過量の単位はkg、与件は正確値とし丸めない。
- 許容量0.096kgで、0.924kg超過する。
- 許容量3.6kgで、条件を満たす。
- 許容量0.96kgで、0.06kg超過する。
- 許容量9.6kgで、条件を満たす。
【第18問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。許容量は1200×0.08÷100=0.96kgです。実量1.02kgは許容量を1.02−0.96=0.06kg超えます。0.08%を0.08倍とせず、コンクリート部材のkg/m³の値とも混同しません。
根拠:土木工事共通仕様書(案)無筋・鉄筋コンクリート 適用すべき諸基準 1-3-2第2項(2)。
1:誤り。0.08%の換算を一桁小さくしています。
2:誤り。このグラウトの判定はセメント質量比0.08%で行います。
3:正しい。質量百分率による許容量と実量の差です。
4:誤り。0.08%の換算を一桁大きくしています。
難易度:★★☆
問19:国交省のASR抑制対策の土木構造物実施要領2.1を適用する。一般的な材料の組合せで、AE剤等の使用量が少ない混和剤を用い、同項に示す簡易法の条件を満たすものとする。この簡易法で確認する量と上限の組合せはどれか。特殊材料・特殊配合は対象外とする。
- セメント由来のNa₂O換算アルカリ量を3.0kg/m³以下とする。
- 塩化物イオン量をセメント質量の2.5%以下とする。
- セメント由来のNa₂O換算アルカリ量を2.5kg/m³以上とする。
- セメント由来のNa₂O換算アルカリ量を2.5kg/m³以下とする。
【第19問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。この簡易法はセメント由来のNa₂O換算アルカリ量を2.5kg/m³以下と確認する経路です。全材料の総量を算定する3.0kg/m³以下という方法と、確認対象と上限を分けます。
根拠:アルカリ骨材反応抑制対策(土木・建築共通)及び土木構造物実施要領 土木構造物実施要領冒頭・2.1、PDF2頁。
1:誤り。簡易法の上限は2.5kg/m³です。
2:誤り。物質、単位、上限を取り違えています。
3:誤り。上限の向きを逆にしています。
4:正しい。所定の簡易法の確認対象と上限です。
難易度:★★☆
問20:コンクリートの中性化の進行と鉄筋腐食の関係として、適当なものはどれか。
- 中性化が速い部位では、水分の供給条件にかかわらず鉄筋腐食も最も速い。
- 乾燥しやすい部位で中性化が早い傾向があっても、鉄筋腐食には水分等の条件も関係する。
- 中性化が鉄筋へ達した後の腐食では、水分の供給は判断条件にならない。
- 屋内・屋外という名称だけで、すべての部材の中性化速度を一律に決められる。
【第20問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。土木研究所のマニュアルは、乾燥しやすい部位で中性化が早い傾向と、鋼材腐食には水分の供給も必要なことを分けて説明しています。
根拠:
土木研究所資料4433号 コンクリート構造物の補修対策施工マニュアル2022年版:共通編2.2(2)、冊子I-9/PDF19
https://www.pwri.go.jp/team/imarrc/research/tech-info/tech4433.pdf
職業能力開発支援情報 フライアッシュコンクリートの耐久性 課題915:課題915 フライアッシュコンクリートの中性化、製作の目的と概要
https://www.tetras.uitec.jeed.go.jp/database/senmon_ouyou_katei_kadai/search_kadaijyouhou/detail/915
選択肢ごとの確認:
1:誤り。中性化と腐食では水分の関係を区別します。
2:正しい。中性化が速い部位と腐食が生じやすい部位は必ずしも同じではありません。
3:誤り。腐食には水の供給も関係します。
4:誤り。材料、温湿度、CO2等の条件も確認します。
難易度:★★☆
問21:アルカリシリカ反応によるひび割れの典型的な形状について、土木研究所の補修対策施工マニュアル2022年版の説明に適合するものはどれか。
- 拘束が小さい場合には亀甲状、鋼材等の拘束が大きい場合にはその鋼材等に沿う方向が顕著となりやすい。
- 拘束が小さい場合には鋼材等に沿う方向だけに発生し、拘束が大きい場合にだけ亀甲状となる。
- 拘束条件を確認しなくても、ひび割れ形状の典型的傾向を一律に判断できる。
- 亀甲状なら、反応や環境の確認をせずASRとの診断を確定できる。
【第21問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。拘束が小さい場合の亀甲状と、鋼材等の拘束が大きい場合の鋼材等に沿う方向のひび割れを区別します。形状だけでASRと診断を確定するものではありません。
根拠:
土木研究所資料4433号 コンクリート構造物の補修対策施工マニュアル2022年版:共通編2.2(4)、冊子I-13/PDF23
https://www.pwri.go.jp/team/imarrc/research/tech-info/tech4433.pdf
選択肢ごとの確認:
1:正しい。拘束の大小による形状の傾向を区別しています。
2:誤り。典型的な対応が逆です。
3:誤り。拘束条件もひび割れの形に影響します。
4:誤り。形状だけでなく、反応や環境等も照合します。
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- 水中コンクリートと水中不分離性コンクリート
- 上水道管の更新と更生
- 下水道管渠の更生と維持管理