1級土木施工管理技士 第一次検定のうち、鋼構造物の防食方式と耐候性鋼の問題です(分野:専門土木・重要度B)。一問一答2問 → 四肢択一5問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
本問題集は2026年10月10日時点の内容で作成しています。技術基準・仕様書等は各問題に示した版・対象によります。試験実施機関が示す法令等の基準日とは異なる場合があります。
一問一答(○×)
難易度:★☆☆
問1:異なる金属が水などの電解質を介して接触すると、腐食電池が形成され、一方の腐食が促進されることがある。
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正解:○
正解は○です。異種金属接触腐食の原理です。乾いた金属が接触すれば常に腐食するという条件にはしていません。
根拠:国交省 機械工事塗装要領(案)・同解説 2-1(1)異種金属接触腐食、冊子4/PDF6。
難易度:★☆☆
問2:日本橋梁建設協会の公開パンフには、耐候性鋼橋の裸仕様のほか、さび安定化補助処理を施した仕様の例も掲載されている。
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正解:○
正解は○です。表面処理を伴う例も存在します。全橋への処理義務や処理剤の全効果を問うものではありません。
根拠:日本橋梁建設協会 環境にやさしい耐候性鋼橋梁 PDF1 適用事例・PDF2 設計施工の留意点。
四肢択一
難易度:★★☆
問3:日本橋梁建設協会の公開パンフ「環境にやさしい耐候性鋼橋梁」の適用条件を踏まえた計画として適当なものはどれか。離岸距離の具体的な表の数値は問わない。
- 飛来塩分などを調べ、離岸距離の目安に外れる場合も実測等により適用性を検討する。
- 鋼種の名称に耐候性とあれば、飛来塩分の検討は不要とする。
- 離岸距離の目安だけで適否を決め、実際の塩分測定による検討は認めない。
- 初期の外観が同じなら、地域や塩分環境の違いを考慮しない。
【第3問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。正しい。環境の把握と実測等による検討の経路を確認します。
根拠:日本橋梁建設協会 環境にやさしい耐候性鋼橋梁 PDF2 適用条件。
1:正しい。環境の把握と実測等による検討の経路を確認します。
2:誤り。飛来塩分等の環境を確認します。
3:誤り。実測で規定値を満たす場合の経路も示されます。
4:誤り。初期外観だけでは環境適合性を判断できません。
難易度:★☆☆
問4:土木研究所CAESARの公開説明による、耐候性鋼の保護の仕組みとして適当なものはどれか。
- Cu・Cr・Ni等を添加し、表面にさび層を生じさせないことで板厚減少を抑える。
- Cu・Cr・Ni等を適量添加し、表面の緻密な保護性さび層によって腐食の進行を抑える。
- 亜鉛の被覆層が先に腐食する機構を、耐候性鋼自体の保護性さびの機構とする。
- 外部電源からの通電を、保護性さび層の形成に代わる耐候性鋼の基本機構とする。
【第4問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。合金元素と保護性さびの働きにより、腐食による板厚減少を抑える原理です。
根拠:土木研究所CAESAR 耐候性鋼 本文冒頭 耐候性鋼。
1:誤り。さびを生じさせないという説明ではなく、形成される緻密な保護性さびを利用します。
2:正しい。合金元素と保護性さびの働きにより、腐食による板厚減少を抑える原理です。
3:誤り。亜鉛による防食と、鋼表面の保護性さびによる防食を混同しています。
4:誤り。外部通電による電気防食を、耐候性鋼の保護性さびの形成と混同しています。
難易度:★★☆
問5:耐候性鋼橋の桁端部に漏水・土砂堆積があり、湿った状態が続いている。公開パンフの設計・施工上の留意点に沿う対応はどれか。
- 環境への対応:さびが見えれば湿潤環境の原因調査は省略/維持管理:清掃後は湿潤状態が続いても観察を終了
- 環境への対応:漏水・滞水原因を調べ排水・通気を検討/維持管理:清掃後は湿潤状態が続いても観察を終了
- 環境への対応:漏水・滞水原因を調べ排水・通気を検討/維持管理:堆積土砂の清掃と継続的な観察を検討
- 環境への対応:さびが見えれば湿潤環境の原因調査は省略/維持管理:堆積土砂の清掃と継続的な観察を検討
【第5問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。耐候性鋼の使用だけで漏水や堆積物の影響を免れるものではなく、排水・通気・清掃等に配慮します。
根拠:日本橋梁建設協会 環境にやさしい耐候性鋼橋梁:PDF2 設計・施工上の留意点/維持管理(刊行年月不詳。2009年までの実績等を含む2ページ公開パンフ。PDF2の適用条件と設計施工留意点のみ。離岸距離や旧示方書を最新全国条件としない。)
https://www.jasbc.or.jp/taikou/images/taikou_a3.pdf
1:誤り。耐候性鋼の使用だけで漏水や堆積物の影響を免れるものではなく、排水・通気・清掃等に配慮します。
2:誤り。耐候性鋼の使用だけで漏水や堆積物の影響を免れるものではなく、排水・通気・清掃等に配慮します。
3:正しい。耐候性鋼の使用だけで漏水や堆積物の影響を免れるものではなく、排水・通気・清掃等に配慮します。
4:誤り。耐候性鋼の使用だけで漏水や堆積物の影響を免れるものではなく、排水・通気・清掃等に配慮します。
難易度:★★☆
問6:溶融亜鉛めっきの皮膜に小さな傷が生じ、鋼の一部が露出した場合の防食原理として適当なものはどれか。個別環境での保護距離等は問わない。
- 傷の有無にかかわらず、外部電源への接続がなければ亜鉛の犠牲防食は生じない。
- 鋼が亜鉛より先に犠牲となり、亜鉛皮膜の腐食を防ぐ。
- 亜鉛は鋼より貴な金属なので、傷部を保護するため亜鉛が先行して腐食することはない。
- 周辺の亜鉛が鋼に先行して腐食する犠牲防食作用が働く。
【第6問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。正しい。皮膜の保護作用に加え、亜鉛の犠牲防食作用があります。
根拠:日本溶融亜鉛鍍金協会 めっきFAQ FAQ 溶融亜鉛めっきの防食機構。
1:誤り。外部電源を必須とする原理ではありません。
2:誤り。保護する対象は鋼です。
3:誤り。亜鉛は鋼より卑で、先行して腐食します。
4:正しい。皮膜の保護作用に加え、亜鉛の犠牲防食作用があります。
難易度:★★☆
問7:国交省「機械工事塗装要領(案)・同解説」平成22年4月版による場合、水中部と乾燥した大気部が連続する設備の防食として適当なものはどれか。
- 水中部:防食電流を利用する電気防食を検討/連続する乾燥大気部:塗装単独の寿命を考慮
- 水中部:防食電流を使わず鋼材の色のみを変更/連続する乾燥大気部:水中部の電気防食で塗装単独の寿命評価を代替
- 水中部:防食電流を利用する電気防食を検討/連続する乾燥大気部:水中部の電気防食で塗装単独の寿命評価を代替
- 水中部:防食電流を使わず鋼材の色のみを変更/連続する乾燥大気部:塗装単独の寿命を考慮
【第7問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。防食電流の作用する水中部の効果を、乾燥大気部の塗装寿命に一律に広げません。
根拠:国交省 機械工事塗装要領(案)・同解説:2-4、2-5第4項、冊子12・14/PDF14・16(平成22年4月。機械設備を対象とする。防食機構と素地調整表の指定版の条件を使用。橋梁R8仕様へ数値を転用しない。)
https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/kensetsusekou/kikaisetubi/kikaitosou/tosouyouryou.pdf
1:正しい。防食電流の作用する水中部の効果を、乾燥大気部の塗装寿命に一律に広げません。
2:誤り。防食電流の作用する水中部の効果を、乾燥大気部の塗装寿命に一律に広げません。
3:誤り。防食電流の作用する水中部の効果を、乾燥大気部の塗装寿命に一律に広げません。
4:誤り。防食電流の作用する水中部の効果を、乾燥大気部の塗装寿命に一律に広げません。
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