1級土木施工管理技士 第一次検定のうち、工程表の種類・進捗・工程管理曲線の問題です(分野:施工管理法・重要度A)。一問一答9問 → 四肢択一7問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
本問題集は2026年10月10日時点の内容で作成しています。技術基準・仕様書等は各問題に示した版・対象によります。試験実施機関が示す法令等の基準日とは異なる場合があります。
一問一答(○×)
難易度:★☆☆
問1:累積出来高曲線の縦軸は、その時点までに完成した出来高の合計を表す。
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正解:○
正解は○です。各期間の出来高を積み上げた累積量です。根拠:独自条件の計算・論理検証 M1〜M6 M5 出来高比率・累積値・勾配;土木工事書類作成マニュアル(案) 北海道開発局 冊子57、工程曲線による進度管理。
難易度:★☆☆
問2:バナナ曲線は、上限と下限の管理限界によって工程の管理範囲を示す。
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正解:○
正解は○です。計画の一本の線だけを表すものではありません。根拠:埼玉県との工事関係書類に関する記載内容の変更と統一化 関東地方整備局 PDF8ページ、備考1。
難易度:★☆☆
問3:固定日数のネットワーク工程表からは、全余裕や自由余裕を求めることができない。
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正解:×
正解は×です。先行関係と日数から前進・後退計算し、余裕を求められます。根拠:海洋開発ビジネス概論 改訂第2版 §5.5.3〜5.5.7;独自条件の計算・論理検証 M1〜M6 M1・M2。
難易度:★★☆
問4:時間に対して累積出来高を描き、初期・終期の施工速度が小さく、中期が大きいとき、工程曲線はS字形になり得る。
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正解:○
正解は○です。曲線の勾配が小、大、小と変わるためです。全工事の形状をS字に固定する規則ではありません。根拠:埼玉県との工事関係書類に関する記載内容の変更と統一化 関東地方整備局 PDF8ページ、備考3;海洋開発ビジネス概論 改訂第2版 §5.6.3、冊子Ⅱ-52(PDF222ページ);独自条件の計算・論理検証 M1〜M6 M5。
難易度:★☆☆
問5:下限管理曲線を遅延判定線とした工程で、実績曲線が下限を下回った場合は、遅れの原因と対応策を検討する。
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正解:○
正解は○です。問題で定めた管理範囲を外れているため、原因・作業改善・工程見直しを検討します。根拠:埼玉県との工事関係書類に関する記載内容の変更と統一化 関東地方整備局 PDF8ページ、備考1;土木工事書類作成マニュアル(案) 北海道開発局 冊子57〜58、計画対比と原因・対策。
難易度:★☆☆
問6:工程の管理期間は、作業内容に応じて、問題の把握と改善につなげられる適正な期間に設定する。
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正解:○
正解は○です。工程の管理期間は、対象作業の内容と問題への対応に合った期間にします。北海道開発局の資料は、作業量を比較して原因を分析し、施工計画を改善する管理について、日・週・1サイクル等の適正な期間を示しています。根拠:土木工事書類作成マニュアル(案) 北海道開発局 冊子57・PDF65ページ(4)2)作業量管理。
難易度:★★☆
問7:総合の実績が計画より進んでいる場合でも、過大な労務投入などで費用が増えていないかを確認する。
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正解:○
正解は○です。出来高の進みだけで経済性を判断せず、作業量・時間・投入資源も管理します。根拠:土木工事書類作成マニュアル(案) 北海道開発局 冊子57〜58、作業量・経済性の管理;独自条件の計算・論理検証 M1〜M6 M4。
難易度:★☆☆
問8:一定の全施工量を作業可能な日数で施工するための1日平均施工量は、作業可能日数を全施工量で割って求める。
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正解:×
正解は×です。全施工量÷作業可能日数です。例えば120m÷8日=15m/日で、逆にすると日/mになってしまいます。根拠:土木工事施工管理の手引【基本版】 九州地方整備局 冊子4-2、作業能力・作業可能日数・使用計画;海洋開発ビジネス概論 改訂第2版 §5.7.2;独自条件の計算・論理検証 M1〜M6 M5 全量÷作業可能日数。
難易度:★☆☆
問9:農林水産省の施工管理手引のPDCAによる工程管理では、必要な是正処置を行った時点で循環を終え、再計画を行った場合も、その工程表による実施・検討へは戻らない。
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正解:×
正解は×です。必要な再計画を行い、その計画に基づく実施・検討・処置へつなげます。今回問うのはPDCAの循環であり、「計画をやや上回る」ことを目標とするかは含みません。
根拠:農水省 施工管理手引 工程管理(§2-2、PDF1–3(冊子11–13))。
四肢択一
難易度:★★☆
問10:次の工程表の使い方に関する記述ア〜エのうち、正しいものはいくつあるか。各工程表は、補助的な注記を加えない基本形として扱う。
ア:横線式工程表の時間軸上の線分から、個々の作業の開始・終了と期間を読み取れる。
イ:作業名と開始・終了の横線だけが同じなら、作業間の依存関係も同じと判定できる。
ウ:ネットワーク工程表は作業間の先行関係を表すため、順序関係を管理する際に使える。
エ:縦軸を経過日、横軸を施工位置に定めた斜線式工程表では、延長方向に進む作業の施工場所と時期を対応させられない。
- 1個
- 2個
- 3個
- 4個
【第10問:正解と解説】
正解:2
正解は2(2個)です。
ア:正しい。線分の両端が開始・終了を表します。根拠:海洋開発ビジネス概論 改訂第2版 §5.5〜5.5.7、冊子Ⅱ-41〜49(PDF211〜219ページ);独自条件の計算・論理検証 M1〜M6 M1・M2。
イ:誤り。同じ横線でも順序の制約がある場合と資源の都合で順に置いた場合があり、端点だけでは依存を決められません。根拠:土木工事書類作成マニュアル(案) 北海道開発局 冊子57、工程表による進度管理;独自条件の計算・論理検証 M1〜M6 M3 横線と依存関係。
ウ:正しい。先行・後続の関係を工程に組み込みます。根拠:海洋開発ビジネス概論 改訂第2版 §5.5〜5.5.7、冊子Ⅱ-41〜49(PDF211〜219ページ);独自条件の計算・論理検証 M1〜M6 M1・M2。
エ:誤り。位置と時間を軸に表すため、施工場所と時期を対応させられます。根拠:土木工事施工管理の手引【基本版】 九州地方整備局 冊子4-6、斜線式工程表の位置と時間の表示;独自条件の計算・論理検証 M1〜M6 M6 位置と時間の表現;土木工事施工管理の手引【基本版】 九州地方整備局 冊子4-6、斜線式工程表;独自条件の計算・論理検証 M1〜M6 M6。
1:誤り。正しい記述はア、ウで、2個です。
2:正しい。正しい記述はア、ウで、2個です。
3:誤り。正しい記述はア、ウで、2個です。
4:誤り。正しい記述はア、ウで、2個です。
難易度:★★☆
問11:工程管理の行動として、誤っているものはどれか。
- 同じ工事範囲について、計画工程と実績工程を比較する。
- 遅れが生じた作業について、施工量・施工速度などを調べて対策を検討する。
- 必要な作業量を施工できるように、労務・機械の使用計画と工程を調整する。
- 累積出来高が予定より小さいことを確認すれば、資材不足か機械故障かという遅れの原因も区別できる。
【第11問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。
1:正しい。進度管理の基本です。根拠:土木工事書類作成マニュアル(案) 北海道開発局 冊子57〜58(PDF65〜66ページ);土木工事施工管理の手引【基本版】 九州地方整備局 第4章1〜3、冊子4-1〜2(PDF62〜63ページ)。
2:正しい。原因を調べ、作業改善や工程の見直しにつなげます。根拠:土木工事書類作成マニュアル(案) 北海道開発局 冊子57〜58(PDF65〜66ページ);土木工事施工管理の手引【基本版】 九州地方整備局 第4章1〜3、冊子4-1〜2(PDF62〜63ページ)。
3:正しい。施工量・日数・投入資源を整合させます。根拠:土木工事書類作成マニュアル(案) 北海道開発局 冊子57〜58(PDF65〜66ページ);土木工事施工管理の手引【基本版】 九州地方整備局 第4章1〜3、冊子4-1〜2(PDF62〜63ページ)。
4:誤り。同じ累積量の不足にも異なる原因があり、個別作業の状況を調べる必要があります。根拠:土木工事書類作成マニュアル(案) 北海道開発局 冊子57〜58(PDF65〜66ページ);土木工事施工管理の手引【基本版】 九州地方整備局 第4章1〜3、冊子4-1〜2(PDF62〜63ページ)。
難易度:★★☆
問12:次の記述ア〜エのうち、正しいものはいくつあるか。出来高率は同一の工事範囲・評価方法で計算し、累積出来高は時間に対して表す。
ア:資源制約等がなく他の変更もない場合、非クリティカル作業の遅れは全余裕の範囲内で吸収できる。
イ:別々の4日作業が同じ機械1台を専用に使う条件でも、資源制約なしと同じ4日間で並行施工できる。
ウ:累積出来高曲線の、ある期間の出来高増分をその期間の日数で割った値は、その期間の平均施工速度を表す。
エ:完成出来高率の計算では、実績の対象工事と分母の対象工事を一致させる。
- 1個
- 2個
- 3個
- 4個
【第12問:正解と解説】
正解:3
正解は3(3個)です。
ア:正しい。全余裕内なら全体の最早完了を変えずに遅らせられます。根拠:海洋開発ビジネス概論 改訂第2版 §5.5.5〜5.5.7;独自条件の計算・論理検証 M1〜M6 M1・M2。
イ:誤り。機械を同時使用できないため順に実施し、8日かかります。根拠:海洋開発ビジネス概論 改訂第2版 §5.7.2;独自条件の計算・論理検証 M1〜M6 M4。
ウ:正しい。勾配は増分量を経過時間で割った値です。根拠:独自条件の計算・論理検証 M1〜M6 M5 出来高比率・累積値・勾配;土木工事書類作成マニュアル(案) 北海道開発局 冊子57、工程曲線による進度管理。
エ:正しい。対象範囲を一致させなければ進捗率の意味が変わります。根拠:独自条件の計算・論理検証 M1〜M6 M5 出来高比率・累積値・勾配;土木工事書類作成マニュアル(案) 北海道開発局 冊子57、工程曲線による進度管理。
1:誤り。正しい記述はア、ウ、エで、3個です。
2:誤り。正しい記述はア、ウ、エで、3個です。
3:正しい。正しい記述はア、ウ、エで、3個です。
4:誤り。正しい記述はア、ウ、エで、3個です。
難易度:★☆☆
問13:農林水産省「土木工事施工管理の手引き」が挙げる横線式工程表(バーチャート)の長所と弱点の組合せはどれか。
- 長所:作業間の依存関係を明確に表す。弱点:作成や修正に手間がかかる。
- 長所:比較的作成・修正しやすい。弱点:作業の相互関係や部分変更の全体への影響が分かりにくい。
- 長所:部分変更による全体工期への影響を明確に表す。弱点:作業の開始・終了時期を表しにくい。
- 長所:作業間の依存関係を明確に表す。弱点:部分変更による全体への影響が分かりにくい。
【第13問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。横線式の作成・修正の容易さと、相互関係・部分変更の影響の把握の弱さを組み合わせています。
根拠:農林水産省 土木工事施工管理の手引き 第2章 工程管理 2-3、表2-1、PDF4/14。
1:誤り。指定手引きは作成・修正の容易さを長所、相互関係の不明確さを弱点としており、両者を取り違えています。
2:正しい。横線式の作成・修正の容易さと、相互関係・部分変更の影響の把握の弱さを組み合わせています。
3:誤り。指定手引きが挙げる弱点である全体への影響の分かりにくさを、長所へ逆転しています。
4:誤り。相互関係を明確に表すという長所の部分が、指定手引きの評価と逆です。
難易度:★☆☆
問14:文部科学省の2020年公開「情報Ⅱ」教員研修用教材のプロジェクト管理の説明によると、時間軸型のGantt chartが作業の管理に用いる基本的な表し方はどれか。
- 作業ごとの棒の長さを費用に比例させ、開始・終了時刻を示さない。
- 作業の順序だけを並べ、作業期間と進捗は示さない。
- 作業工程を分けて担当等を対応させ、時間軸上で作業期間や進捗を表す。
- 横軸に時刻を置かず、作業ごとの総日数だけを同じ始点から比較する。
【第14問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。指定教材の時間軸型Gantt chartの説明に限定し、達成度型の未確認の軸定義は追加しません。
根拠:文部科学省 高等学校情報科情報II教員研修用教材第4章:学習25、❷ガントチャート・図表6、冊子235/PDF57(2020年6月公開)
https://www.mext.go.jp/content/20200609-mxt_jogai01-000007843_005.pdf
計算・論理で検証(A独自条件・c02):独自図:時間軸と棒の両端差。期間4日=7−3(計算はPythonで独立検算。実工事の推奨余裕や一律規定値を導かない。)
1:誤り。時間軸上の作業期間を表す説明ではありません。
2:誤り。指定の時間軸型は作業期間や進捗も可視化します。
3:正しい。指定教材の時間軸型の基本です。
4:誤り。開始・終了を時間軸上へ置く説明ではありません。
難易度:★☆☆
問15:図は独自に設定した時間軸型の工程図である。横軸は着手時点を0日とした経過日数で、棒の左端が開始、右端が完了を表す。「掘削」の予定作業期間は何日か。休日や中断はなく、図の値は正確値とする。

- 4日
- 3日
- 7日
- 10日
【第15問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。掘削の棒は経過3日から7日までなので、作業期間は7−3=4日です。完了時点の7日と作業期間の4日を区別します。
根拠:
文部科学省 高等学校情報科情報II教員研修用教材第4章:時間軸型の説明、冊子235/PDF57
https://www.mext.go.jp/content/20200609-mxt_jogai01-000007843_005.pdf
計算・論理で検証(A独自条件・c02):独自図:掘削3〜7日、7−3=4
選択肢ごとの確認:
1:始点と終点の差が4日です。
2:開始時点を期間と取り違えています。
3:完了時点の経過日数を期間と取り違えています。
4:始点と終点を加えた値です。
難易度:★★☆
問16:計画より掘削が遅れ、原因を調べると、後続作業と同じ機械を同時使用する工程の重複が見つかった。PDCAによる管理として適当な対応はどれか。
- 処置・再計画:資源重複を残し全作業の予定進捗だけ同率に変更/その後:再計画の作成で工程管理を終了
- 処置・再計画:機械の使用時期と作業順序を調整/その後:再計画の作成で工程管理を終了
- 処置・再計画:資源重複を残し全作業の予定進捗だけ同率に変更/その後:実施して実績を再計画と照合
- 処置・再計画:機械の使用時期と作業順序を調整/その後:実施して実績を再計画と照合
【第16問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。遅れの原因である資源重複に対応し、再計画後も実施・検討・処置を循環させます。
根拠:農水省 施工管理手引 工程管理:§2-2、PDF1–3(冊子11–13)(指定公開分冊§2-2、冊子11〜13/PDF1〜3。)
https://www.maff.go.jp/j/nousin/seko/kyotu_siyosyo/k_tebiki/attach/pdf/index-12.pdf
農水省 施工管理手引 工程管理:§2-2、冊子11〜13/PDF1〜3(指定公開分冊§2-2、冊子11〜13/PDF1〜3。)
https://www.maff.go.jp/j/nousin/seko/kyotu_siyosyo/k_tebiki/attach/pdf/index-12.pdf
計算・論理で検証(A独自条件・c02):与えた遅れの原因と工程上の不整合の論理的照合(計算はPythonで独立検算。実工事の推奨余裕や一律規定値を導かない。)
1:誤り。遅れの原因である資源重複に対応し、再計画後も実施・検討・処置を循環させます。
2:誤り。遅れの原因である資源重複に対応し、再計画後も実施・検討・処置を循環させます。
3:誤り。遅れの原因である資源重複に対応し、再計画後も実施・検討・処置を循環させます。
4:正しい。遅れの原因である資源重複に対応し、再計画後も実施・検討・処置を循環させます。
「施工管理法」の他の論点(32)
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- 施工体制台帳・施工体系図・関係機関手続
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- ネットワーク工程表・余裕・工期計算
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- 健康管理と粉じん・有害業務対策
- 品質管理の基本と統計量
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- レディーミクストコンクリートの受入れ
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- 土壌汚染と汚染土壌の扱い
- 建設リサイクル・分別解体・再資源化
- 産業廃棄物・マニフェスト・石綿
- 建設発生土・資源有効利用・搬出先管理
- 濁水・水質汚濁と処理
- 周辺地盤の変状と環境管理
- 鉄筋と継手の品質検査
- 型枠支保工の組立て・解体と安全
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- 管理図・工程能力と品質データの判断
- プレキャスト部材の接合品質と検査