1級土木施工管理技士 第一次検定のうち、車両系建設機械の災害防止の問題です(分野:施工管理法・重要度A)。一問一答8問 → 四肢択一5問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
本問題集は2026年10月10日時点の内容で作成しています。技術基準・仕様書等は各問題に示した版・対象によります。試験実施機関が示す法令等の基準日とは異なる場合があります。
一問一答(○×)
難易度:★☆☆
問1:車両系建設機械を使用するときは、構造上定められた安定度や最大使用荷重を守る。
解答を見る
正解:○
正解は○です。現場の斜面等の条件を考慮する際も、機械の使用制限を守ります。根拠:労働安全衛生規則 第157条・第163条。
難易度:★★☆
問2:法定の条件を満たす用途外のつり上げ作業では、合図者を指名し、平坦な場所で行い、つり荷との接触・落下の危険箇所への作業従事者の立入りを禁止する。
解答を見る
正解:○
正解は○です。第164条第3項の措置です。最大荷重等の他の条件も必要です。根拠:労働安全衛生規則 第164条第3項第1〜4号。
難易度:★★☆
問3:道板を使って車両系建設機械をトラックに積む場合、平坦で堅固な場所を選び、十分な長さ・幅・強度の道板を適当な勾配で確実に取り付ける。
解答を見る
正解:○
正解は○です。道板が地面に接していることだけでは、安全条件を満たしません。根拠:労働安全衛生規則 第161条。
難易度:★★☆
問4:運転中の車両系建設機械との接触危険箇所で、誘導者を配置して誘導させる措置を講じるときは、安衛則第158条の立入禁止措置の例外に該当する。
解答を見る
正解:○
正解は○です。例外でも運転者は誘導に従う必要があります。危険箇所に自由に立ち入らせてよいという一般的免除ではありません。根拠:労働安全衛生規則 第158条第1〜2項。
難易度:★★☆
問5:2年使用しなかった車両系建設機械を再び使用するときは、不使用期間の例外により、使用再開時の第167条の自主検査も省略できる。
解答を見る
正解:×
正解は×です。不使用期間中の例外と、再開時の検査を区別します。再開時には所定の検査を行います。根拠:労働安全衛生規則 第167条・第169条の2。
難易度:★★☆
問6:2か月使用しなかった車両系建設機械について、第168条第1項ただし書で不使用期間の検査を省略した場合、再使用の際に同条の所定の検査を行う。
解答を見る
正解:○
正解は○です。第168条第2項が再使用時の検査を求めています。根拠:労働安全衛生規則 第168条。
難易度:★★☆
問7:用途外のつり上げで使用する取付器具は、十分な強度と荷の落下防止の条件を満たせば、機械の作業装置から外れるおそれがあってもよい。
解答を見る
正解:×
正解は×です。つり具自体が作業装置から外れるおそれがないことも必要です。根拠:労働安全衛生規則 第164条第2項第1号イ・ロ。
難易度:★★☆
問8:最高速度10km/hの車両系建設機械は、安衛則第156条第1項の制限速度を定める義務の対象から除かれる。
解答を見る
正解:○
正解は○です。除外条件は最高速度10km/h以下です。10km/hを含みます。一般的な安全措置まで免除するものではありません。根拠:労働安全衛生規則 第156条。
四肢択一
難易度:★★☆
問9:2026年10月10日に施行されている労働安全衛生法令に照らして、車両系建設機械の計画・誘導の記述として、誤っているものはどれか。
- 地形・地質等を調査し、機械の種類・能力、運行経路、作業方法を示す計画を作り、運行経路と作業方法を関係労働者に周知する。
- 走行経路の路肩の崩壊、軟弱な地盤の不同沈下等を防止し、必要な幅員を保ち、路肩・傾斜地等で転倒により労働者への危険がある場合は誘導者を配置する。
- 運転中の機械との接触危険がある箇所への作業従事者の立入りを表示等で禁止する。ただし、誘導者を配置して誘導させる場合は例外となる。
- 誘導者を配置する場合は、運転者と誘導者がそれぞれ別の合図を用い、運転者は誘導者の合図に従わなくてもよい。
【第9問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。
1:正しい。作業計画の3項目と2項目の周知を区別します。根拠:労働安全衛生規則 第154〜155条。
2:正しい。経路の措置と、危険がある場合の誘導者の措置を講じます。根拠:労働安全衛生規則 第157条第1項;労働安全衛生規則 第157条;労働安全衛生規則 第157条第1〜3項。
3:正しい。労働者以外も含む作業従事者への接触防止です。根拠:労働安全衛生規則 第158条;労働安全衛生規則 第158条第1〜2項。
4:誤り。一定の合図を定め、誘導者に行わせ、運転者はその合図に従います。根拠:労働安全衛生規則 第159条。
難易度:★★☆
問10:2026年10月10日に施行されている労働安全衛生法令に照らして、機械の使用と運転者について、正しいものはどれか。
- 運転位置を離れる際、バケットを地上に下ろせば、原動機停止や逸走防止措置を省略できる。
- 運転資格は、機械の業務区分・機体重量等と、その業務に対応した免許・技能講習・特別教育等で判定する。
- パワーショベルの用途外の荷のつり上げは、作業上やむを得なければ、つり具の強度・荷の落下防止・作業装置からの外れ防止を確認せずに認められる。
- 最高速度12km/hの車両系建設機械では、作業場所に応じた制限速度を定める対象から除外される。
【第10問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。
1:誤り。作業装置を下ろす措置に加え、停止・走行ブレーキ等の逸走防止も必要です。根拠:労働安全衛生規則 第160条。
2:正しい。同じ機体重量でも機械の業務区分が異なる場合があり、資格の適合を確認します。根拠:労働安全衛生法施行令 第20条・別表第7;労働安全衛生規則 第36条・第41条・別表第3。
3:誤り。例外には作業上の条件と、取付器具の全条件を満たす必要があります。根拠:労働安全衛生規則 第164条第1〜2項;労働安全衛生規則 第164条第2項第1号イ・ロ。
4:誤り。最高速度が10km/h以下のものが除外対象で、12km/hは対象です。根拠:労働安全衛生規則 第156条。
難易度:★★☆
問11:2026年10月10日に施行されている労働安全衛生法令に照らして、次の点検・検査に関する記述ア〜エのうち、正しいものはいくつあるか。検査を長期間の不使用で省略できる期間や、道路運送車両法による代替点検等には該当しないものとする。
ア:その日の作業開始前には、ブレーキ及びクラッチの機能を点検する。
イ:第167条の1年以内ごとに1回の自主検査が、車両系建設機械の特定自主検査に当たる。
ウ:第168条の所定の定期自主検査は、1か月以内ごとに1回行う。
エ:第167条及び第168条の自主検査の記録は、検査の翌日まで保存すればよい。
- 1個
- 2個
- 3個
- 4個
【第11問:正解と解説】
正解:3
正解は3(3個)です。
ア:正しい。第170条に定める開始前点検です。根拠:労働安全衛生規則 第170条。
イ:正しい。第169条の2で特定自主検査とする検査を指定しています。根拠:労働安全衛生規則 第167条・第169条の2。
ウ:正しい。年次検査とは別の周期です。根拠:労働安全衛生規則 第168条。
エ:誤り。所定の記録は3年間保存します。根拠:労働安全衛生規則 第169条。
1:誤り。正しい記述はア、イ、ウで、3個です。
2:誤り。正しい記述はア、イ、ウで、3個です。
3:正しい。正しい記述はア、イ、ウで、3個です。
4:誤り。正しい記述はア、イ、ウで、3個です。
難易度:★★☆
問12:2026年10月10日に施行されている労働安全衛生法令又は土木工事安全施工技術指針に照らして、整備・計画変更の対応で、誤っているものはどれか。
- 修理作業では、機能を停止して、修理中の誤作動や移動を防ぐ措置を講じる。
- ブームを上げてその下で点検する労働者には、不意の降下防止のため安全支柱・安全ブロック等を使用させる。
- 運行経路が変わり当初の計画内容に変更が生じた場合、変更条件に適応するよう作業計画を更新する。
- 路肩・傾斜地等で転倒により運転者に危険が生じる場所でも、転倒時保護構造とシートベルトのある機械の使用や、シートベルトの使用を図る努力は不要である。
【第12問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。
1:正しい。土木工事安全施工技術指針の点検・修理作業の措置です。根拠:土木工事安全施工技術指針 第4章第2節5(1)〜(7)、冊子24〜25ページ。
2:正しい。油圧だけで支えている状態で下に入るものではありません。根拠:労働安全衛生規則 第166条。
3:正しい。施工条件の変更は速やかな計画変更の対象です。根拠:労働安全衛生規則 第155条;土木工事安全施工技術指針 第1章第3節2 施工計画の変更等。
4:誤り。いずれも第157条の2の努力義務です。根拠:労働安全衛生規則 第157条の2。
難易度:★★☆
問13:2026年10月10日に施行されている労働安全衛生法令に照らして、車両系建設機械の設備・作業に関する記述として、誤っているものはどれか。
- アタッチメントの取外しでは作業指揮者を定め、作業手順の決定・指揮と、必要となる安全支柱等・架台の使用状況の監視を行わせる。
- 短い距離であれば、作業に従事する作業従事者をパワーショベルのバケットに乗せて移動してよい。
- 岩石の落下等で労働者への危険が生ずるおそれのある場所でパワーショベルを使用するときは、堅固なヘッドガードを備える。
- 安全な作業に必要な照度が保持されている場所で使う車両系建設機械は、第152条の前照灯設置義務の例外に該当する。
【第13問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。
1:正しい。修理やアタッチメントの装着・取外しの措置です。根拠:労働安全衛生規則 第165条第1・2号。
2:誤り。作業従事者は乗車席以外の箇所に乗せてはならず、距離の短さで免除されません。根拠:労働安全衛生規則 第162条。
3:正しい。対象機種と危険がある場所の条件を満たしています。根拠:労働安全衛生規則 第153条。
4:正しい。昼間という呼称ではなく必要な照度の保持が条件です。根拠:労働安全衛生規則 第152条。
「施工管理法」の他の論点(32)
- 施工計画・事前調査・調達計画
- 仮設計画と工事中の安定
- 施工体制台帳・施工体系図・関係機関手続
- 原価・出来高・実行予算
- 工程表の種類・進捗・工程管理曲線
- ネットワーク工程表・余裕・工期計算
- 安全衛生管理体制・教育・資格
- 保護具・異常気象時の安全
- 墜落防止と足場の安全
- 明り掘削・土砂崩壊防止
- 解体工事の施工と安全
- 移動式クレーン・玉掛け
- 埋設物・架空線と公衆災害防止
- 酸素欠乏・硫化水素の防止
- 健康管理と粉じん・有害業務対策
- 品質管理の基本と統計量
- 土工の品質・締固め・支持力管理
- レディーミクストコンクリートの受入れ
- コンクリート施工品質・非破壊検査
- 道路舗装の品質・出来形管理
- 建設工事の騒音・振動対策
- 土壌汚染と汚染土壌の扱い
- 建設リサイクル・分別解体・再資源化
- 産業廃棄物・マニフェスト・石綿
- 建設発生土・資源有効利用・搬出先管理
- 濁水・水質汚濁と処理
- 周辺地盤の変状と環境管理
- 鉄筋と継手の品質検査
- 型枠支保工の組立て・解体と安全
- 熱中症予防と異常時の対応
- 管理図・工程能力と品質データの判断
- プレキャスト部材の接合品質と検査