1級土木施工管理技士 第一次検定のうち、品質管理の基本と統計量の問題です(分野:施工管理法・重要度A)。一問一答14問 → 四肢択一4問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
本問題集は2026年10月10日時点の内容で作成しています。技術基準・仕様書等は各問題に示した版・対象によります。試験実施機関が示す法令等の基準日とは異なる場合があります。
一問一答(○×)
難易度:★☆☆
問1:国土交通省の土木工事施工管理基準の適用工事では、品質管理は契約図書に定められた品質規格の確保を目的に行う。
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正解:○
正解は○です。管理基準の目的は、工期・出来形とともに契約図書の品質規格を確保することです。
根拠:土木工事施工管理基準及び規格値(案) 1、4(1)、5(3)、6、冊子1・PDF2ページ;土木工事書類作成マニュアル(案) 北海道開発局 3-4(1)〜(4)、冊子60・PDF68ページ。
難易度:★☆☆
問2:同じ単位の測定値を比較するとき、標準偏差は測定値の平均的な高さを表し、ばらつきは表さない。
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正解:×
正解は×です。標準偏差は平均からのばらつきの大きさを表します。中心を表す平均値とは役割が異なります。
根拠:海洋開発ビジネス概論 改訂第2版 §5.4.4、冊子Ⅱ-40・PDF210ページ;独自条件の計算・論理検証 M02-2。
難易度:★☆☆
問3:不具合の種類別件数をパレート図にするときは、種類を発生日時順に並べ、件数の大小では並べ替えない。
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正解:×
正解は×です。項目の件数等を大きい順に並べ、累積構成比と組み合わせます。日時順の管理図とは用途が異なります。
根拠:厚生労働省 血液事業部会公開資料(図2-1〜2-2掲載PDF) 図2-1〜2-2、抜粋PDF6ページ(冊子37・通し189ページ);独自条件の計算・論理検証 M02-8。
難易度:★☆☆
問4:等しい階級幅のヒストグラムでは、測定値の階級ごとの度数を表し、量的データの分布をみる。
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正解:○
正解は○です。測定値を階級に分け、横軸に特性値、縦軸に度数をとって分布を把握します。
根拠:土木工事施工管理の手引【基本版】 九州地方整備局 19-15〜17、PDF183〜185ページ。
難易度:★☆☆
問5:同じ対象の2種類の特性を散布図で示して関係が見えた場合、それだけで片方が他方の原因であると確定できる。
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正解:×
正解は×です。散布図で見える関係は、それだけでは因果関係を証明しません。背景条件や技術的知識も検討します。
根拠:河川水質調査要領(案)参考資料【改定版】 (3)散布図、図表-92・PDF450ページ;独自条件の計算・論理検証 M02-9。
難易度:★★☆
問6:測定方法を変更した後で数値が変化した場合、方法自体による系統的な差がないかを確認してから、品質の変化を判断する。
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正解:○
正解は○です。方法の差で値だけが変わる場合があります。測定条件や誤りを確認して比較可能性を確保します。
根拠:土木工事施工管理の手引【基本版】 九州地方整備局 19-19、PDF187ページ;独自条件の計算・論理検証 M02-3。
難易度:★☆☆
問7:品質管理で原因に対する処置を行った後も、以後のデータで工程の状態を確認し、管理を続ける。
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正解:○
正解は○です。処置を一度行っただけで管理を終えません。日々のデータを用いて状態を確認します。
根拠:土木工事施工管理の手引【基本版】 九州地方整備局 19-19、PDF187ページ;土木工事書類作成マニュアル(案) 北海道開発局 3-4(5)1、冊子61・PDF69ページ。
難易度:★★☆
問8:10個の品物のうち2個を測定し両方が適合していれば、測定していない8個に不適合が1個もないことを論理的に確定できる。
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正解:×
正解は×です。未測定の8個に不適合品がある反例が成立します。規定の抜き取りによる受入判定と、全数について確定することは区別します。
根拠:独自条件の計算・論理検証 M02-4。
難易度:★☆☆
問9:受注者が自主的に品質管理を行う工事では、施工前の管理計画で、契約図書の品質規格を受注者の都合に合わせて緩めてよい。
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正解:×
正解は×です。自主的な管理は契約上の品質規格を守るために行います。管理計画によって受注者が規格を一方的に緩めるものではありません。
根拠:土木工事施工管理基準及び規格値(案) 1、4(1)、5(3)、6、冊子1・PDF2ページ;土木工事書類作成マニュアル(案) 北海道開発局 3-4(1)〜(4)、冊子60・PDF68ページ。
難易度:★☆☆
問10:国土交通省の管理基準の適用工事では、測定・試験は施工と並行して速やかに行い、結果をその都度管理図表等へ記録する。
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正解:○
正解は○です。完成時にまとめて試験・記録するのではなく、施工中の管理に役立てるため並行して実施・記録します。
根拠:土木工事施工管理基準及び規格値(案) 4(3)〜(4)、冊子1・PDF2ページ。
難易度:★★☆
問11:管理図に異常な値が現れたときは、測定・計算・転記等の誤りは確認せず、直ちに材料不良と決める。
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正解:×
正解は×です。試料採取・測定・計算・打点等の誤りも調べ、その後に材料や作業等の原因を探求します。値だけから原因を断定しません。
根拠:土木工事施工管理の手引【基本版】 九州地方整備局 19-19、PDF187ページ;土木工事書類作成マニュアル(案) 北海道開発局 3-4(5)1、冊子61・PDF69ページ。
難易度:★☆☆
問12:ヒストグラムで測定値の分布が規格内に見えれば、ヒストグラムだけで工程の時間的な安定状態も判定できる。
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正解:×
正解は×です。ヒストグラムには時系列順が残りません。時間的な安定状態の判断には管理図等も必要です。
根拠:土木工事書類作成マニュアル(案) 北海道開発局 3-4(3)、冊子60・PDF68ページ。
難易度:★☆☆
問13:農水省の品質管理手引きの選定原則では、測定しやすく、工程に異常があるとき処置を取りやすい品質特性を選ぶ。
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正解:○
正解は○です。農水省の品質管理手引きの選定原則では、測定しやすく、工程に異常があるとき処置を取りやすい品質特性を選ぶ。
根拠:農林水産省 土木工事施工管理の手引き 第5章 品質管理:5-3-1(1)①(d)、PDF2/214(公開index-26.pdf・選定原則のみ)
https://www.maff.go.jp/j/nousin/seko/kyotu_siyosyo/k_tebiki/attach/pdf/index-26.pdf
農林水産省 土木工事施工管理の手引き 第5章 品質管理:5-3-1(1)①(e)、PDF2/214(公開index-26.pdf・選定原則のみ)
https://www.maff.go.jp/j/nousin/seko/kyotu_siyosyo/k_tebiki/attach/pdf/index-26.pdf
難易度:★★☆
問14:品質管理に用いる試験・管理特性の選定では、測定の妥当性や精度とともに、結果が早く得られて施工中の是正に使えるかも考慮する。
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正解:○
正解は○です。早く結果を得られることは、その後の工程へ反映するうえで有用です。一方で、速さだけを優先して品質との相関や測定精度の確認を省くことはできません。
根拠:
十代田知三 コンクリートの強度促進試験法について コンクリート工学15巻1号1977年:1977年1月、§1.2・1.3・2/PDF1、§3.6/PDF2
https://www.jstage.jst.go.jp/article/coj1975/15/1/15_35/_pdf/-char/en
四肢択一
難易度:★☆☆
問15:独自の4つの圧縮強度データは30、34、38、42MPaである。この4個の算術平均はどれか。
- 34MPa
- 36MPa
- 38MPa
- 144MPa
【第15問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。正しい。144÷4=36MPaです。
根拠:土木工事施工管理の手引【基本版】 九州地方整備局 19-4 手順2、PDF172ページ;独自条件の計算・論理検証 M02-1。
1:誤り。合計144を4で割ります。
2:正しい。144÷4=36MPaです。
3:誤り。38MPaは個別データの1つです。平均は36MPaです。
4:誤り。144は合計であり、平均ではありません。
難易度:★★★
問16:独自データAは9、9、11、11、Bは7、7、13、13である。分散は偏差二乗和をn=4で割る定義とし、規格は8以上12以下とする。正しい記述はどれか。
- 両方の平均が10なので、観測された規格外個数も同じである。
- Aの分散は9、Bの分散は1である。
- Aの標準偏差は1、Bは3で、観測された規格外個数はAが0、Bが4である。
- 分散をn=4で割る定義では、標準偏差はAが2、Bが6である。
【第16問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。正しい。分散1、9の平方根は1、3です。各観測値を8〜12と比較すると規格外は0個、4個です。
根拠:海洋開発ビジネス概論 改訂第2版 §5.4.4、冊子Ⅱ-40・PDF210ページ;独自条件の計算・論理検証 M02-2;土木工事施工管理基準及び規格値(案) 6、冊子1・PDF2ページ;土木工事施工管理の手引【基本版】 九州地方整備局 19-3、PDF171ページ。
1:誤り。平均が同じでも、Aは全て規格内、Bは全て規格外です。
2:誤り。Aは(1+1+1+1)/4=1、Bは(9+9+9+9)/4=9です。
3:正しい。分散1、9の平方根は1、3です。各観測値を8〜12と比較すると規格外は0個、4個です。
4:誤り。標準偏差は分散の平方根なので1、3です。n−1で割る定義とも異なります。
難易度:★★☆
問17:国土交通省の施工管理基準を適用する工事で、品質管理計画を施工前に作成する。試験区分と管理対象の整理として適当なものはどれか。
- 要求品質を表す特性値について項目・方法・頻度・基準を定め、必須試験は全面実施し、その他は特記仕様書の指定に従う。
- 要求品質を表す特性値について項目・方法・頻度・基準を定め、必須試験も特記仕様書で個別指定されたものを実施する。
- 要求品質を表す特性値について項目・方法・頻度・基準を定め、その他の試験も必須試験と同じ区分で全面実施する。
- 試験の区分は基準に従い、管理対象の特性値と試験頻度は完成時の結果に合わせて決定する。
【第17問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。要求品質に結び付く特性値を施工前に計画し、必須とその他の実施範囲を区別しています。
根拠:土木工事施工管理基準及び規格値(案) 1、4(1)、5(3)、冊子1・PDF2ページ;土木工事書類作成マニュアル(案) 北海道開発局 3-4(5)2、冊子61・PDF69ページ;土木工事施工管理の手引【基本版】 九州地方整備局 19-2〜3、PDF170〜171ページ;土木工事施工管理基準及び規格値(案) 4(1)、5(3)、冊子1・PDF2ページ。
1:正しい。要求品質に結び付く特性値を施工前に計画し、必須とその他の実施範囲を区別しています。
2:誤り。必須試験を、特記仕様書の個別指定があるものに限定していません。
3:誤り。その他の項目は特記仕様書で指定するものを実施する区分で、必須区分との一律の同一扱いではありません。
4:誤り。管理対象・試験頻度等は施工前の品質管理計画に定める事項です。完成時の結果に合わせて決めるものではありません。
難易度:★★☆
問18:不具合の種類別件数は、表面欠け12件、寸法不足8件、その他5件である。件数の多い順にパレート図へ整理したとき、上位2項目の累積構成比はどれか。
- 48%
- 60%
- 75%
- 80%
【第18問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。正しい。(12+8)/(12+8+5)×100=80%です。
根拠:厚生労働省 血液事業部会公開資料(図2-1〜2-2掲載PDF) 図2-1〜2-2、抜粋PDF6ページ(冊子37・通し189ページ);独自条件の計算・論理検証 M02-8。
1:誤り。12/25は48%ですが、上位2項目の累積ではありません。
2:誤り。上位2項目は20件、全体は25件です。
3:誤り。20/25×100は80%です。
4:正しい。(12+8)/(12+8+5)×100=80%です。
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