2級建築施工管理技士 建築学 一問一答・四肢択一(全9問)|伝熱・断熱・結露

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2級建築施工管理技士 第一次検定「建築学」のうち、伝熱・断熱・結露の問題です(重要度B)。一問一答5問 → 四肢択一4問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。

一問一答(○×)

重要度:B 難易度:★☆☆

問1:熱伝導率は、材料内部における熱の伝わりやすさを表す値で、単位はW/(m²・K)である。

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正解:×

熱伝導率は材料内部の熱の伝わりやすさを表す値ですが、単位はW/(m・K)です。W/(m²・K)は熱貫流率や熱伝達率の単位です(建築研究所「壁の熱貫流率の算出方法について」、熊本県立大学『建築環境工学Ⅰ』講義資料)。


重要度:B 難易度:★☆☆

問2:グラスウールなどの断熱材は、水分を含むと熱伝導率が小さくなり、断熱性能が向上する。

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正解:×

材料が水分を含むと熱伝導率は大きくなり、断熱性能は低下します(熊本県立大学『建築環境工学Ⅰ』講義資料第2回、北海道大学 西忠雄「含水を異にする軽石コンクリートの熱伝導率値について」)。


重要度:B 難易度:★☆☆

問3:表面結露は、壁や窓ガラスなどの表面温度が、室内空気の露点温度以下になったときに生じる。

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正解:○

室内の空気が露点温度以下の表面に触れて冷やされると、空気中の水蒸気が凝結して表面に水滴が付きます。これが表面結露です(国立保健医療科学院 大澤元毅「結露」、熊本県立大学『建築環境工学Ⅰ』講義資料)。


重要度:B 難易度:★☆☆

問4:木造住宅の外壁にグラスウールなどの繊維系断熱材を充填する場合、内部結露を防ぐための防湿層は、断熱層の屋外側に設ける。

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正解:×

冬期の内部結露は、室内の水蒸気が壁の内部の温度の低い部分へ入り込んで生じます。そのため、防湿層は断熱層の室内側(高温高湿側)に設け、断熱層への水蒸気の侵入を防ぎます。断熱層の屋外側には、湿気を逃がす通気層を設ける構造が推奨されています(国土交通省・経済産業省「住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する設計、施工及び維持保全の指針」、国立保健医療科学院の公開資料)。


重要度:B 難易度:★★☆

問5:空気中の水蒸気量(絶対湿度)を変えずに空気を暖めると、その空気の相対湿度は低くなる。

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正解:○

相対湿度は、空気中の水蒸気量と、その温度における飽和水蒸気量との比を百分率で表したものです。飽和水蒸気量は温度が高いほど大きくなるので、水蒸気量が同じまま温度を上げると相対湿度は低くなります(気象庁「予報用語」、建築研究所「湿り空気」の技術情報)。

四肢択一

重要度:B 難易度:★★★

問6:次の条件の外壁の熱貫流率として、正しいものはどれか。
・壁の構成(室内側から):押出法ポリスチレンフォーム 厚さ40mm(熱伝導率0.040W/(m・K))、コンクリート 厚さ160mm(熱伝導率1.6W/(m・K))
・室内側表面熱伝達抵抗:0.11(m²・K)/W
・屋外側表面熱伝達抵抗:0.04(m²・K)/W
ただし、中空層はなく、熱は壁に垂直な方向にのみ流れるものとし、答えは小数第3位を四捨五入する。

  1. 0.80W/(m²・K)
  2. 0.91W/(m²・K)
  3. 1.25W/(m²・K)
  4. 4.00W/(m²・K)
【第6問:正解と解説】

正解:1

正解は1です。熱貫流抵抗R=室内側表面熱伝達抵抗+Σ(厚さ÷熱伝導率)+屋外側表面熱伝達抵抗です。押出法ポリスチレンフォームは0.040m÷0.040=1.00、コンクリートは0.16m÷1.6=0.10なので、R=0.11+1.00+0.10+0.04=1.25(m²・K)/Wです。熱貫流率はその逆数で、U=1÷1.25=0.80W/(m²・K)となります(建築研究所「壁の熱貫流率の算出方法について」、熊本県立大学『建築環境工学Ⅰ』講義資料)。

1:正しいです。R=0.11+0.040/0.040+0.16/1.6+0.04=1.25(m²・K)/W、U=1÷1.25=0.80W/(m²・K)です。

2:誤りです。室内側・屋外側の表面熱伝達抵抗を加えずに、1÷(1.00+0.10)≒0.91とした値です。熱貫流抵抗には両側の表面熱伝達抵抗も含めます。

3:誤りです。1.25は熱貫流抵抗(m²・K)/Wの値です。熱貫流率はその逆数で0.80W/(m²・K)です。

4:誤りです。押出法ポリスチレンフォームの熱抵抗(1.00)を加えずに、1÷(0.11+0.10+0.04)=4.00とした値です。


重要度:B 難易度:★★☆

問7:建築物の伝熱に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 熱伝導率は材料内部の熱の伝わりやすさを表す値で、値が大きい材料ほど熱を伝えやすい。
  2. 熱貫流率は壁体を通して流れる熱の伝わりやすさを表す値で、値が大きい壁体ほど断熱性能が高い。
  3. コンクリートのような一般の材料では、密度が大きいものほど熱伝導率は大きい。
  4. 外壁の熱貫流率の計算に用いる表面熱伝達抵抗は、一般に、屋外側の値を室内側の値より小さくする。
【第7問:正解と解説】

正解:2

正解は2です。熱貫流率は、室内外の温度差1K当たり、壁体1m²当たりに流れる熱量を表す値で、熱貫流抵抗の逆数です。値が大きいほど熱が流れやすく、断熱性能は低くなります。断熱性能が高いのは、熱貫流率が小さい壁体です(建築研究所「壁の熱貫流率の算出方法について」、熊本県立大学『建築環境工学Ⅰ』講義資料)。

1:適当です。熱伝導率(単位W/(m・K))が大きい材料ほど熱を伝えやすく、コンクリートは断熱材より大きな値をとります。

2:不適当です。熱貫流率は値が小さいほど断熱性能が高くなります。

3:適当です。コンクリートなどの一般の材料では、密度が大きいほど熱伝導率は大きくなります(グラスウールなどの繊維系断熱材は、逆に密度が大きいほど熱伝導率が小さくなります)。

4:適当です。壁の熱貫流率の計算では、一般に室内側0.11(m²・K)/W、屋外側0.04(m²・K)/Wとし、屋外側の方が小さい値です(屋外側の表面熱伝達率の方が大きいため)。


重要度:B 難易度:★★☆

問8:冬期の結露に関する次の記述a〜dのうち、適当なものはいくつあるか。
a.露点温度とは、空気中の水蒸気量を変えずに空気を冷やしていったとき、相対湿度が100%に達する温度である。
b.室内での水蒸気の発生を抑え、換気を行うことは、表面結露の防止に有効である。
c.外壁の断熱性を高めると、外壁の室内側の表面温度が低くなるため、表面結露が生じやすくなる。
d.熱橋となる部分は、周囲に比べて室内側の表面温度が低くなりやすく、表面結露が生じやすい。

  1. 1つ
  2. 2つ
  3. 3つ
  4. 4つ
【第8問:正解と解説】

正解:3

正解は3です。適当なものはa・b・dの3つです。外壁の断熱性を高めると、冬期に室内側の表面温度が下がりにくくなるので、表面結露の防止に有効です(cは不適当)。露点温度の定義は気象庁の予報用語、結露の発生条件と対策・熱橋については国立保健医療科学院・大学の公開資料によります。

1:誤りです。適当なものはa・b・dの3つです。

2:誤りです。適当なものはa・b・dの3つです。

3:正しいです。a・b・dが適当で、cが不適当です。

4:誤りです。cは不適当です。断熱性を高めると室内側の表面温度は下がりにくくなり、表面結露の防止に役立ちます。


重要度:B 難易度:★★☆

問9:断熱と湿り空気に関する次の記述a〜dのうち、適当なものの組合せとして、正しいものはどれか。
a.繊維系断熱材を用いた壁では、内部結露を防ぐため、断熱層の室内側に防湿層を設ける。
b.絶対湿度とは、空気中の水蒸気量の、その温度における飽和水蒸気量に対する割合を百分率で表したものである。
c.相対湿度とは、空気中の水蒸気圧の、その温度における飽和水蒸気圧に対する比を百分率で表したものである。
d.グラスウール断熱材は、同じ種類であれば、密度が大きいものほど熱伝導率が大きい。

  1. a・b
  2. a・c
  3. b・d
  4. c・d
【第9問:正解と解説】

正解:2

正解は2です。適当なものはa・cです。防湿層は断熱層の室内側に設けて、室内の水蒸気が断熱層へ入り込むのを防ぎます(国土交通省・経済産業省の設計施工指針)。相対湿度は水蒸気圧と同じ温度の飽和水蒸気圧との比を百分率で表したもので、絶対湿度は乾き空気1kgに含まれる水蒸気の質量(kg/kg(DA))です(気象庁「予報用語」、建築研究所「湿り空気」の技術情報)。グラスウールは密度が大きいものほど熱伝導率が小さくなります(国土交通省の断熱材の熱伝導率区分、熊本県立大学『建築環境工学Ⅰ』講義資料)。

1:誤りです。bは相対湿度の説明です。絶対湿度は乾き空気1kgに含まれる水蒸気の質量で表します。

2:正しいです。aとcが適当です。

3:誤りです。bは相対湿度の説明であり、dはグラスウールでは密度が大きいほど熱伝導率が小さくなるため、いずれも不適当です。

4:誤りです。dは不適当です。グラスウールは、例えば10Kより16K、16Kより24Kの方が熱伝導率は小さくなります。

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