2級建築施工管理技士 第一次検定「建築学」のうち、構造力学(応力図)の問題です(重要度A)。一問一答5問 → 四肢択一5問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
一問一答(○×)
重要度:A 難易度:★☆☆
問1:スパン6mの単純梁(左端A:回転端、右端B:移動端)の中央に、鉛直下向きの集中荷重20kNが作用している。このとき、梁に生じる最大曲げモーメントはスパン中央に生じ、その大きさは30kN・mである。ただし、梁の自重は考えないものとする。
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正解:○
記述のとおりです。中央集中荷重を受ける単純梁の反力は左右とも P/2=20/2=10kN です。支点Aから x(m)の断面の曲げモーメントは M=10x(荷重点まで)で、中央(x=3m)で最大となり、M=10×3=30kN・m です。公式 PL/4=20×6/4=30kN・m と一致します(構造力学の一般的な工学知識:大学の公開講義資料等で確認)。
重要度:A 難易度:★★☆
問2:スパン4mの単純梁の全長に、鉛直下向きの等分布荷重3kN/mが作用している。このとき、最大曲げモーメントはスパン中央で6kN・mとなり、曲げモーメント図は両支点から中央に向かって直線的に増加する三角形となる。ただし、梁の自重は考えないものとする。
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正解:×
最大曲げモーメントの値と位置は正しいですが、図の形が誤りです。反力は左右とも wL/2=3×4/2=6kN で、支点Aから x(m)の断面では M=6x-3x²/2 となる2次式のため、曲げモーメント図は放物線になります。中央(x=2m)で M=6×2-3×2²/2=12-6=6kN・m(=wL²/8=3×4²/8)が最大です。三角形(直線)であれば x=1m で3kN・mになるはずですが、実際は M=6×1-3×1²/2=4.5kN・m です(構造力学の一般的な工学知識:大学の公開講義資料等で確認)。
重要度:A 難易度:★☆☆
問3:長さ3mの片持ち梁の自由端(先端)に、鉛直下向きの集中荷重4kNが作用している。このとき、梁に生じる最大曲げモーメントは固定端に生じ、その大きさは6kN・mである。ただし、梁の自重は考えないものとする。
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正解:×
最大曲げモーメントは固定端に生じますが、大きさは6kN・mではなく12kN・mです。自由端から x(m)の断面の曲げモーメントの大きさは M=4x で、固定端(x=3m)で最大 M=4×3=12kN・m(=PL)となります。6kN・mは PL/2 と取り違えた値です(構造力学の一般的な工学知識:大学の公開講義資料等で確認)。
重要度:A 難易度:★☆☆
問4:静定梁において、分布荷重が作用していない区間(集中荷重の作用点と作用点の間など)では、せん断力は一定となり、曲げモーメントは直線的に変化する。
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正解:○
記述のとおりです。曲げモーメントの傾き(材軸方向の変化の割合)はせん断力に等しくなります。分布荷重のない区間ではせん断力が一定なので、曲げモーメントは一定の傾きで変化し、曲げモーメント図は直線になります(せん断力が0の区間では、傾き0の直線=一定値)(構造力学の一般的な工学知識:大学の公開講義資料等で確認)。
重要度:A 難易度:★☆☆
問5:単純梁の全長に等分布荷重が作用するとき、曲げモーメントが最大となる断面では、せん断力も最大となる。
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正解:×
曲げモーメントの傾きはせん断力に等しいため、曲げモーメントが最大(極値)となる断面では、せん断力は0になります。全長に等分布荷重を受ける単純梁では、せん断力は支点で最大(wL/2)、スパン中央で0となり、曲げモーメントはそのスパン中央で最大(wL²/8)となります(構造力学の一般的な工学知識:大学の公開講義資料等で確認)。
四肢択一
重要度:A 難易度:★★★
問6:スパン6mの単純梁(左端A:回転端、右端B:移動端)において、支点Aから2mの位置に鉛直下向きの集中荷重18kNが作用している。この梁に生じる最大曲げモーメントの位置と大きさの組合せとして、最も適当なものはどれか。ただし、梁の自重は考えないものとする。
- 支点Aから2m(荷重点)の位置で、24kN・m
- 支点Aから3m(スパン中央)の位置で、27kN・m
- 支点Aから2m(荷重点)の位置で、36kN・m
- 支点Aから2m(荷重点)の位置で、48kN・m
【第6問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。反力は、支点Bまわりのモーメントのつり合いから RA×6=18×4 より RA=12kN、RB=18-12=6kN です。分布荷重がないため各区間の曲げモーメントは直線で、せん断力の符号が変わる荷重点で最大となります。荷重点の曲げモーメントは M=RA×2=12×2=24kN・m(右側から RB×4=6×4=24kN・m でも同じ)です。公式 Pab/L=18×2×4/6=24kN・m とも一致します(構造力学の一般的な工学知識:大学の公開講義資料等で確認)。
1:適当。RA=12kN、M=12×2=24kN・m です。
2:不適当。PL/4(18×6/4=27kN・m)は荷重がスパン中央にある場合の公式で、この条件には当てはまりません。最大は荷重点に生じます。
3:不適当。36kN・mは荷重18kNに支点Aからの距離2mを掛けた値で、反力を考えていません。
4:不適当。48kN・mは反力RA(12kN)に支点Bまでの距離4mを掛けた値で、距離の取り違えです。
重要度:A 難易度:★★★
問7:スパン8mの単純梁(左端A:回転端、右端B:移動端)において、支点Aから4mまでの区間(梁の左半分)にだけ、鉛直下向きの等分布荷重2kN/mが作用している。この梁に生じる最大曲げモーメントの位置と大きさの組合せとして、最も適当なものはどれか。ただし、梁の自重は考えないものとする。
- 支点Aから2m(等分布荷重の合力の位置)で、8kN・m
- 支点Aから3mの位置で、18kN・m
- 支点Aから3mの位置で、9kN・m
- 支点Aから4m(スパン中央)の位置で、16kN・m
【第7問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。等分布荷重の合力は 2×4=8kN で、支点Aから2mの位置に作用するとみなします。支点Bまわりのつり合いから RA×8=8×6 より RA=6kN、RB=2kN です。荷重区間(0≦x≦4)のせん断力は Q=6-2x で、Q=0 となる x=3m で曲げモーメントが最大になります。M=6×3-2×3²/2=18-9=9kN・m です(構造力学の一般的な工学知識:大学の公開講義資料等で確認)。
1:不適当。x=2m では M=6×2-2×2²/2=12-4=8kN・m で、最大ではありません。最大の位置は合力の位置ではなく、せん断力が0となる位置です。
2:不適当。18kN・mは RA×3 だけを計算し、等分布荷重による分(2×3²/2=9kN・m)を差し引いていない値です。
3:適当。せん断力が0となる x=3m で、M=6×3-2×3²/2=9kN・m です。
4:不適当。16kN・mは全長載荷の公式 wL²/8(2×8²/8)を当てはめた値です。実際の x=4m の値は M=6×4-2×4²/2=8kN・m です。
重要度:A 難易度:★★☆
問8:静定梁のせん断力図および曲げモーメント図の形に関する記述として、最も不適当なものはどれか。ただし、梁の自重は考えないものとする。
- 単純梁の全長に等分布荷重が作用する場合、曲げモーメント図はスパン中央を頂点とする放物線になる。
- 片持ち梁の自由端に集中荷重が作用する場合、曲げモーメント図は自由端で0、固定端で最大となる直線になる。
- 単純梁のスパン内の1点に集中荷重が作用する場合、曲げモーメント図は荷重点で折れ曲がる折れ線になる。
- 片持ち梁の全長に等分布荷重が作用する場合、せん断力図は全長で一定となり、曲げモーメント図は直線になる。
【第8問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。等分布荷重が作用する区間では、せん断力は直線的に変化し、曲げモーメントは2次式(放物線)になります。片持ち梁の全長に等分布荷重が作用する場合も、せん断力図は自由端で0、固定端で最大となる直線(三角形)で、曲げモーメント図は放物線です。せん断力が一定・曲げモーメントが直線になるのは、分布荷重のない区間です(構造力学の一般的な工学知識:大学の公開講義資料等で確認)。
1:適当。等分布荷重区間の曲げモーメントは2次式で、せん断力が0となる中央で最大です。
2:適当。せん断力は全長で一定なので曲げモーメントは直線となり、固定端で最大(PL)です。
3:適当。荷重点でせん断力が急変し、曲げモーメント図の傾きが変わるため、荷重点で折れ曲がります。
4:不適当。等分布荷重区間では、せん断力図は直線(一定ではない)、曲げモーメント図は放物線(直線ではない)になります。
重要度:A 難易度:★★★
問9:スパン6mの単純梁(左端A:回転端、右端B:移動端)において、支点Aから2mの点Cに鉛直下向きの集中荷重12kN、支点Aから4mの点Dに鉛直下向きの集中荷重6kNが作用している。この梁に関する次の記述a〜dのうち、適当なものはいくつあるか。ただし、梁の自重は考えないものとする。
a 区間CDでは、せん断力は一定である。
b 最大曲げモーメントは点Cに生じ、その大きさは20kN・mである。
c 区間CDの曲げモーメント図は、放物線になる。
d 点Dの曲げモーメントは、16kN・mである。
- 1つ
- 2つ
- 3つ
- 4つ
【第9問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。適当なものはa・b・dの3つです。反力は RA×6=12×4+6×2 より RA=10kN、RB=18-10=8kN です。区間ごとのせん断力は AC:10kN、CD:10-12=-2kN、DB:-2-6=-8kN で、いずれも一定です。曲げモーメントは M_C=10×2=20kN・m、M_D=8×2=16kN・m(左側から 10×4-12×2=16kN・m でも同じ)で、せん断力の符号が正から負に変わる点Cで最大となります。分布荷重がないため、各区間の曲げモーメント図は直線です(構造力学の一般的な工学知識:大学の公開講義資料等で確認)。
1:不適当。適当なものは a・b・d の3つです。
2:不適当。適当なものは a・b・d の3つです。
3:適当。a:区間CDのせん断力は-2kNで一定です。b:M_C=RA×2=20kN・mが最大です。d:M_D=RB×2=8×2=16kN・mです。c:分布荷重がないので曲げモーメント図は直線(20kN・mから16kN・mへ変化)であり、不適当です。
4:不適当。cは不適当です(区間CDの曲げモーメント図は直線)。
重要度:A 難易度:★★★
問10:長さ(スパン)4mの梁に関する次の記述a〜dのうち、適当なものの組合せとして、最も適当なものはどれか。ただし、荷重はすべて鉛直下向きとし、梁の自重は考えないものとする。
a 単純梁のスパン中央に集中荷重8kNが作用する場合、最大曲げモーメントはスパン中央に生じ、8kN・mである。
b 単純梁の全長に等分布荷重2kN/mが作用する場合、最大曲げモーメントはスパン中央に生じ、8kN・mである。
c 片持ち梁の自由端に集中荷重2kNが作用する場合、最大曲げモーメントは固定端に生じ、8kN・mである。
d 片持ち梁の自由端に集中荷重2kNが作用する場合、曲げモーメント図は放物線になる。
- a と b
- a と c
- b と d
- c と d
【第10問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。適当なものは a と c です。a:中央集中荷重の単純梁の最大曲げモーメントは PL/4=8×4/4=8kN・m(中央)。c:先端集中荷重の片持ち梁の最大曲げモーメントは PL=2×4=8kN・m(固定端)。b は wL²/8=2×4²/8=4kN・m が正しく、d は分布荷重がないため曲げモーメント図は直線です(構造力学の一般的な工学知識:大学の公開講義資料等で確認)。
1:不適当。b は誤りです。等分布荷重の単純梁の最大曲げモーメントは wL²/8=2×16/8=4kN・m です(8kN・m は wL²/4 と誤った値)。
2:適当。a:PL/4=8×4/4=8kN・m。c:PL=2×4=8kN・m。
3:不適当。b は4kN・mが正しく、d は直線が正しいため、どちらも誤りです。
4:不適当。c は適当ですが、d は誤りです。先端集中荷重の片持ち梁ではせん断力が一定なので、曲げモーメント図は自由端0から固定端PLまでの直線です。
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