2級建築施工管理技士 建築学 一問一答・四肢択一(全9問)|構造力学(反力・せん断力)

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2級建築施工管理技士 第一次検定「建築学」のうち、構造力学(反力・せん断力)の問題です(重要度A)。一問一答5問 → 四肢択一4問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。

一問一答(○×)

重要度:A 難易度:★☆☆

問1:梁の支点のうち固定端には、鉛直方向の反力、水平方向の反力及びモーメント反力の3つの反力が生じる。

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正解:○

固定端は、鉛直・水平方向の移動と回転をすべて拘束するため、鉛直反力・水平反力・モーメント反力の3つの反力が生じます。なお、回転端(ピン支点)は鉛直反力と水平反力の2つ、移動端(ローラー支点)は支持面に垂直な方向の反力1つです(構造力学の基本事項:支点の種類と反力。近畿大学「静定構造力学」講義資料等の大学の公開講義資料で確認)。


重要度:A 難易度:★☆☆

問2:平面内で力を受ける静定構造物は、水平方向の力の和と鉛直方向の力の和がそれぞれ0であれば、任意の点まわりのモーメントの和が0でなくても、つり合っている。

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正解:×

平面内の構造物がつり合うためには、水平方向の力の和=0、鉛直方向の力の和=0に加えて、任意の点まわりのモーメントの和=0の3つの条件をすべて満たす必要があります。力の和が0でもモーメントの和が0でなければ、構造物は回転しようとするため、つり合っていません(構造力学の基本事項:力のつり合い条件。近畿大学「静定構造力学」講義資料等の大学の公開講義資料で確認)。


重要度:A 難易度:★☆☆

問3:梁の一部の範囲に等分布荷重が作用する場合、支点反力を求めるときは、等分布荷重を、その大きさが「荷重の強さ×分布範囲の長さ」である集中荷重に置き換え、分布範囲の中央に作用させて計算する。

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正解:○

等分布荷重は、反力を求める際に合力(集中荷重)に置き換えます。合力の大きさは荷重の強さ(kN/m)×分布範囲の長さ(m)で、作用位置は荷重が分布している範囲の中央です。梁のスパンの中央ではない点に注意が必要です(構造力学の基本事項:分布荷重の合力。近畿大学「静定構造力学」講義資料等の大学の公開講義資料で確認)。


重要度:A 難易度:★★☆

問4:単純梁のある断面のせん断力の大きさは、その断面で梁を切断したとき、左側の部分に作用する外力(支点反力を含む)から求めても、右側の部分に作用する外力(支点反力を含む)から求めても、同じ値となる。

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正解:○

せん断力は、求めたい断面で梁を切断し、片側の部分に作用する外力(荷重と支点反力)の材軸に垂直な方向の和として求めます。梁全体がつり合っているため、左側・右側のどちらで計算しても大きさは同じになり、計算しやすい側を選んで求めることができます(構造力学の基本事項:せん断力の求め方。近畿大学「静定構造力学」講義資料等の大学の公開講義資料で確認)。


重要度:A 難易度:★★☆

問5:単純梁に、鉛直方向の荷重がなく、モーメント荷重のみが作用する場合、両支点の鉛直反力はいずれも0となる。

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正解:×

モーメント荷重は、鉛直方向の力のつり合いには入りませんが、モーメントのつり合い式には入ります。鉛直方向のつり合いから2つの鉛直反力の和は0、モーメントのつり合いから反力の大きさは「モーメント荷重÷スパン」となり、両支点には大きさが等しく向きが逆の鉛直反力が生じます。この一対の反力が偶力となって、モーメント荷重とつり合います(構造力学の基本事項:モーメント荷重と反力。近畿大学「静定構造力学」講義資料等の大学の公開講義資料で確認)。例えばスパン6m、モーメント荷重12kN・mなら、反力の大きさは12÷6=2kNです。

四肢択一

重要度:A 難易度:★★☆

問6:スパン8mの単純梁ABがあり、支点Aは回転端、支点Bは移動端である。支点Aから2mの位置に12kN、支点Aから6mの位置に8kNの集中荷重が、いずれも鉛直下向きに作用している。このとき、支点Aに生じる鉛直反力の大きさとして、正しいものはどれか。ただし、梁の自重は考えないものとする。

  1. 9kN
  2. 10kN
  3. 11kN
  4. 15kN
【第6問:正解と解説】

正解:3

正解は3です。支点Bまわりのモーメントのつり合いから求めます。B点から各荷重までの距離(腕)は、12kNが8-2=6m、8kNが8-6=2mです。RA×8=12×6+8×2=72+16=88より、RA=88÷8=11kNです。検算:支点Aまわりでは RB×8=12×2+8×6=24+48=72 より RB=9kN、RA+RB=11+9=20kN(荷重の合計)で一致します(構造力学の基本事項:単純梁の支点反力。近畿大学「静定構造力学」講義資料等の大学の公開講義資料で確認)。

1:誤り。B点まわりのモーメントを計算する際に、腕を支点Aからの距離(2m・6m)のまま使った値です。(12×2+8×6)÷8=9kNは、支点Bの反力に当たります。

2:誤り。荷重の合計20kNを両支点に半分ずつ配分した値です。荷重が左右対称に作用していないため、反力は等しくなりません。

3:正しい。RA=(12×6+8×2)÷8=88÷8=11kNです。

4:誤り。8kNの荷重の腕を、B点からの距離2mではなく支点Aからの距離6mとした値です。(12×6+8×6)÷8=120÷8=15kNとなります。


重要度:A 難易度:★★☆

問7:スパン8mの単純梁ABがあり、支点Aは回転端、支点Bは移動端である。支点Aから支点B方向へ6mの範囲(支点Aから6mの位置まで)に、鉛直下向きの等分布荷重2kN/mが作用している。このとき、支点Aの鉛直反力RAと支点Bの鉛直反力RBの大きさの組合せとして、正しいものはどれか。ただし、梁の自重は考えないものとする。

  1. RA=3kN、RB=9kN
  2. RA=4.5kN、RB=7.5kN
  3. RA=6kN、RB=6kN
  4. RA=7.5kN、RB=4.5kN
【第7問:正解と解説】

正解:4

正解は4です。等分布荷重の合力は2kN/m×6m=12kNで、分布範囲(支点Aから0〜6m)の中央、つまり支点Aから3mの位置に作用するものとして扱います。支点Aまわりのモーメントのつり合いから、RB×8=12×3=36、RB=36÷8=4.5kN。鉛直方向のつり合いから、RA=12-4.5=7.5kNです(構造力学の基本事項:等分布荷重の合力と支点反力。近畿大学「静定構造力学」講義資料等の大学の公開講義資料で確認)。

1:誤り。合力12kNを分布範囲の端(支点Aから6m)に置いた値です。RB=12×6÷8=9kN、RA=3kNとなります。

2:誤り。モーメントの腕を取り違えて、RAとRBを入れ替えた値です。

3:誤り。合力12kNを梁のスパンの中央(支点Aから4m)に置いた値です。合力は分布範囲の中央(支点Aから3m)に作用させます。

4:正しい。RB=12×3÷8=4.5kN、RA=12-4.5=7.5kNです。


重要度:A 難易度:★★★

問8:長さ4mの片持ち梁ABがあり、端部Aが固定端、端部Bが自由端である。梁の全長にわたって鉛直下向きの等分布荷重2kN/mが作用し、さらに固定端Aから3mの位置(自由端Bから1mの位置)に鉛直下向きの集中荷重6kNが作用している。このとき、固定端Aに生じるモーメント反力の大きさとして、正しいものはどれか。ただし、梁の自重は考えないものとする。

  1. 22kN・m
  2. 34kN・m
  3. 38kN・m
  4. 50kN・m
【第8問:正解と解説】

正解:2

正解は2です。固定端Aまわりのモーメントのつり合いから求めます。等分布荷重の合力は2kN/m×4m=8kNで、分布範囲の中央(固定端Aから2m)に作用するので、そのモーメントは8×2=16kN・mです。集中荷重6kNの腕は固定端Aからの距離3mなので、6×3=18kN・mです。モーメント反力の大きさは16+18=34kN・mです。なお、鉛直反力は8+6=14kNです(構造力学の基本事項:片持ち梁の固定端の反力。近畿大学「静定構造力学」講義資料等の大学の公開講義資料で確認)。

1:誤り。集中荷重の腕を自由端Bからの距離1mとした値です。16+6×1=22kN・mとなります。

2:正しい。8×2+6×3=16+18=34kN・mです。

3:誤り。等分布荷重の合力を自由端に置き(8×4=32kN・m)、さらに集中荷重の腕を自由端からの1mとした(6×1=6kN・m)値です。

4:誤り。等分布荷重の合力8kNを分布範囲の中央ではなく自由端(固定端Aから4m)に置いた値です。8×4+6×3=32+18=50kN・mとなります。


重要度:A 難易度:★★☆

問9:スパン6mの単純梁ABがあり、支点Aは回転端、支点Bは移動端である。支点Aから2mの位置に、鉛直下向きの集中荷重9kNが作用している。この梁の支点反力及びせん断力に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。ただし、梁の自重は考えないものとし、せん断力は大きさのみで考える。

  1. 支点Aから4mの位置の断面に生じるせん断力の大きさは、6kNである。
  2. 支点Aから1mの位置の断面に生じるせん断力の大きさは、6kNである。
  3. 支点Aの鉛直反力の大きさは、6kNである。
  4. 支点Bの鉛直反力の大きさは、3kNである。
【第9問:正解と解説】

正解:1

正解は1です。反力は、支点Aまわりのモーメントのつり合いから RB×6=9×2 より RB=3kN、鉛直方向のつり合いから RA=9-3=6kNです。支点Aから4mの断面は荷重点(2m)より右にあるため、断面の左側には反力RA=6kN(上向き)と荷重9kN(下向き)が作用し、せん断力の大きさは|6-9|=3kNです。右側で求めても RB=3kN で一致します。したがって「6kN」とする記述1が誤りです(構造力学の基本事項:支点反力とせん断力。近畿大学「静定構造力学」講義資料等の大学の公開講義資料で確認)。

1:誤り。断面より左側にある荷重9kNを差し引き忘れた値です。正しくは|6-9|=3kN(右側から求めても RB=3kN)です。

2:正しい。支点Aから1mの断面の左側には反力RA=6kNだけが作用するため、せん断力の大きさは6kNです。

3:正しい。RA=9-3=6kN(または RA×6=9×4 より6kN)です。

4:正しい。支点Aまわりのモーメントのつり合いから RB=9×2÷6=3kNです。

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