2級建築施工管理技士 建築学 一問一答・四肢択一(全12問)|換気

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2級建築施工管理技士 第一次検定「建築学」のうち、換気の問題です(重要度A)。一問一答8問 → 四肢択一4問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。

一問一答(○×)

重要度:A 難易度:★☆☆

問1:温度差換気(重力換気)において、室内外の温度差と開口部の条件が同じであれば、給気口と排気口の高低差を大きくするほど換気量は減少する。

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正解:×

温度差換気の換気量は、開口部の有効面積に比例し、室内外の温度差と給気口・排気口の高低差の積の平方根に比例します。したがって、他の条件が同じなら、高低差を大きくするほど換気量は増加します(大学・公的研究機関の公開資料による一般的な工学知識)。


重要度:A 難易度:★☆☆

問2:風力換気において、風向と開口部の条件が同じであれば、換気量は外部の風速に比例する。

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正解:○

風力換気の換気量は、開口部の有効面積と外部風速に比例し、風上側と風下側の風圧係数の差の平方根に比例します(Q=αA・V・√(C1-C2))。風速の2乗に比例するのは風圧であり、換気量は風速に比例します(大学・建築研究所の公開資料による一般的な工学知識)。


重要度:A 難易度:★☆☆

問3:第2種機械換気方式は、給気を送風機で行い、排気は排気口から自然に行う方式で、室内が周囲より正圧になるため、手術室のように周囲からの汚染空気の流入を防ぎたい室に用いられる。

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正解:○

第2種機械換気方式は給気側だけに送風機を設ける方式で、室内は正圧になります。周囲の空気が入り込みにくいため、手術室やクリーンルームなど清浄さが求められる室に適しています(文部科学省「学校施設の換気設備に関する調査研究報告書」ほか)。


重要度:A 難易度:★★☆

問4:便所や台所のように臭気や汚染質を発生する室では、室内を周囲より正圧に保つため、第3種機械換気方式を用いるのが一般的である。

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正解:×

第3種機械換気方式は、排気を送風機で行い給気は給気口から自然に行う方式で、室内は周囲より負圧になります。負圧にすることで汚染空気が他の室へ漏れ出すのを防ぐため、便所や台所などに用いられます。「正圧に保つ」という部分が誤りです(文部科学省「学校施設の換気設備に関する調査研究報告書」ほか)。


重要度:A 難易度:★☆☆

問5:換気回数は、1時間当たりの換気量を室の床面積で除した値である。

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正解:×

換気回数[回/h]は、1時間当たりの換気量[m³/h]を室容積[m³]で除した値で、1時間に室の空気が何回入れ替わるかを表します。床面積ではなく、床面積に天井高さを掛けた室容積で除します(大学の公開講義資料・厚生労働省資料による一般的な工学知識)。


重要度:A 難易度:★★☆

問6:在室者に対する必要換気量を二酸化炭素濃度を指標として求める場合、在室者全体の二酸化炭素発生量を、室内の許容濃度と外気の二酸化炭素濃度との差で除して算定する。

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正解:○

必要換気量Q[m³/h]は、Q=M/(C-C0)で求めます(M:在室者全体の二酸化炭素発生量[m³/h]、C:室内の許容濃度、C0:外気濃度)。外気にも二酸化炭素が含まれるため、許容濃度から外気濃度を差し引いた値で除します。許容濃度には、建築物衛生法施行令第2条の建築物環境衛生管理基準の値(1,000ppm)が用いられます(大学の公開講義資料、文部科学省報告書)。


重要度:A 難易度:★★☆

問7:冬期の暖房時のように室内の温度が外気より高い場合、温度差換気では、中性帯より上部の開口部から外気が流入し、下部の開口部から室内空気が流出する。

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正解:×

中性帯は室内外の圧力差がゼロとなる高さです。室内が外気より高温のときは、中性帯より下部の開口部から外気が流入し、上部の開口部から室内空気が流出します。問題文は流入と流出が逆です(大学の公開講義資料、国立保健医療科学院資料)。


重要度:A 難易度:★★☆

問8:床面積20m²、天井の高さ2.4mの住宅の居室に、建築基準法施行令第20条の8第1項第1号イの機械換気設備を設ける場合(同条第2項の適用はないものとする)、ホルムアルデヒド対策として必要な有効換気量(必要有効換気量)は14.4m³/hである。

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正解:×

建築基準法施行令第20条の8第1項第1号イでは、機械換気設備の有効換気量を必要有効換気量Vr=nAh以上とします。nは住宅等の居室で0.5、その他の居室で0.3です。住宅の居室なので、Vr=0.5×20m²×2.4m=24m³/hとなります。14.4m³/hは、その他の居室のn=0.3を用いた誤った値です。

四肢択一

重要度:A 難易度:★★★

問9:床面積80m²、天井の高さ2.5mの会議室に15人が在室している。在室者1人当たりの二酸化炭素発生量を0.02m³/h、外気の二酸化炭素濃度を400ppm、室内の二酸化炭素の許容濃度を1,000ppmとするとき、二酸化炭素濃度を許容濃度以下に保つために必要な換気回数として、正しいものはどれか。ただし、室内の空気は一様に混合されるものとし、1ppm=0.000001(m³/m³)とする。

  1. 1.5回/h
  2. 2.5回/h
  3. 4.0回/h
  4. 6.25回/h
【第9問:正解と解説】

正解:2

正解は2です。必要換気量Q=M/(C-C0)で求めます。在室者全体の二酸化炭素発生量M=15人×0.02m³/h=0.3m³/hです。C-C0=0.001-0.0004=0.0006なので、Q=0.3÷0.0006=500m³/hとなります。室容積は80m²×2.5m=200m³なので、換気回数=500÷200=2.5回/hです(必要換気量の算定式は大学の公開講義資料・文部科学省報告書、1,000ppmは建築物衛生法施行令第2条の基準値)。

1:誤りです。外気濃度を差し引かずに0.3÷0.001=300m³/hとし、200m³で除した値です。外気にも二酸化炭素が含まれるので、許容濃度と外気濃度の差で除します。

2:正しいです。Q=0.3÷(0.001-0.0004)=500m³/h、換気回数=500÷200=2.5回/hです。

3:誤りです。必要換気量500m³/hと室容積200m³から求めると2.5回/hです(Q=0.3÷(0.001−0.0004)=500m³/h、500÷200=2.5回/h)。4.0回/hは計算過程のどの段階の値とも一致せず、誤りです。

4:誤りです。必要換気量500m³/hを床面積80m²で除した値です。換気回数は室容積(80m²×2.5m=200m³)で除して求めます。


重要度:A 難易度:★★☆

問10:換気方式に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 第1種機械換気方式は、給気と排気の両方を送風機で行うため、室内を正圧にも負圧にも設定しやすい。
  2. 第2種機械換気方式では、室内が周囲より正圧になるため、清浄な空気が求められるクリーンルームなどに用いられる。
  3. 第3種機械換気方式では、室内が周囲より負圧になるため、汚染空気が他の室へ漏れにくい。
  4. 局所換気は、室全体に清浄な空気を供給し、汚染質を薄めながら室全体の空気を入れ換える方式である。
【第10問:正解と解説】

正解:4

正解は4です。局所換気は、汚染源の近くでフードなどにより汚染質を直接捕集し、室内に拡散させずに排出する方式です。室全体に清浄な空気を供給し、汚染質を混合・希釈しながら室全体の空気を入れ換えるのは全般換気(全体換気)です(厚生労働省「化学物質のリスク低減対策(換気)」、大学の公開講義資料)。

1:適当です。第1種は給気・排気とも送風機で行い、給気量と排気量をそれぞれ調整できるため、室内圧を制御しやすい方式です。

2:適当です。第2種は給気を送風機で行う方式で、室内が正圧になり周囲の空気が入り込みにくいため、手術室やクリーンルームに用いられます。

3:適当です。第3種は排気を送風機で行う方式で、室内が負圧になるため、便所・台所など汚染質を出す室に用いられます。

4:不適当です。記述は全般換気の説明です。局所換気は汚染源の近くで汚染質を捕集して排出する方式です。


重要度:A 難易度:★★☆

問11:自然換気に関する次の記述a〜dのうち、適当なものはいくつあるか。
a.温度差換気では、開口部の条件が同じであれば、室内外の温度差が大きいほど換気量は多くなる。
b.風力換気では、風速と開口部の条件が同じであれば、風上側と風下側の開口部の風圧係数の差が大きいほど換気量は多くなる。
c.中性帯とは、室内外の圧力差がゼロとなる高さをいう。
d.温度差換気は、室内外に温度差がなくても、給気口と排気口に高低差があれば生じる。

  1. 1つ
  2. 2つ
  3. 3つ
  4. 4つ
【第11問:正解と解説】

正解:3

正解は3です。適当なものはa・b・cの3つです。温度差換気の駆動力は室内外の温度差による空気の密度差(浮力)であり、換気量は温度差と開口部の高低差の積の平方根に比例するため、温度差がなければ高低差があっても温度差換気は生じません(dは不適当)。風力換気の換気量は風速と風圧係数の差の平方根に比例し、中性帯は室内外の圧力差がゼロとなる高さです(大学・建築研究所・国立保健医療科学院の公開資料)。

1:誤りです。適当なものはa・b・cの3つです。

2:誤りです。適当なものはa・b・cの3つです。

3:正しいです。a・b・cが適当で、dが不適当です。

4:誤りです。dは不適当です。温度差換気は室内外の温度差による浮力が駆動力なので、温度差がなければ生じません。


重要度:A 難易度:★★☆

問12:建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行令に定める建築物環境衛生管理基準のうち、空気調和設備を設けている場合の居室の空気環境に関する次の記述の(A)〜(C)に当てはまる数値の組合せとして、正しいものはどれか。
・浮遊粉じんの量:空気1m³につき(A)mg以下
・一酸化炭素の含有率:100万分の(B)以下
・二酸化炭素の含有率:100万分の(C)以下

  1. (A)0.15 (B)6 (C)1,000
  2. (A)0.15 (B)10 (C)1,000
  3. (A)0.15 (B)6 (C)1,500
  4. (A)1.5 (B)6 (C)1,000
【第12問:正解と解説】

正解:1

正解は1です。建築物衛生法施行令第2条第1号イの表では、浮遊粉じんの量は空気1m³につき0.15mg以下、一酸化炭素の含有率は100万分の6以下(6ppm)、二酸化炭素の含有率は100万分の1,000以下(1,000ppm)と定められています。

1:正しいです。(A)0.15mg、(B)6(6ppm)、(C)1,000(1,000ppm)です。

2:誤りです。一酸化炭素の含有率の基準は100万分の6以下です。

3:誤りです。二酸化炭素の含有率の基準は100万分の1,000以下です。1,500ppmは学校の教室の換気量算定例で用いられる判定基準で、建築物環境衛生管理基準の値ではありません。

4:誤りです。浮遊粉じんの量の基準は空気1m³につき0.15mg以下です。

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