法人税、住民税及び事業税 仕訳問題【全3問】

共通前提

  • 会計期間は×2年4月1日から×3年3月31日までである。決算日は×3年3月31日。
  • 当期の法人税等の金額は、問題文で与えられたものを用いる(税額の計算は行わない)。

共通語群(各問、この中から勘定科目を選ぶこと)

法人税、住民税及び事業税 / 租税公課 / 仮払法人税等 / 未払法人税等 / 未払消費税 / 普通預金 / 現金

注意:まず、中間納付・決算・後日の納付のどの段階かを確認してください。本単元の基本処理では、中間納付は仮払法人税等、決算では当期の法人税等を費用計上し、後日の納付では未払法人税等を取り崩します。


重要度:A 難易度:初級 論点:中間納付は仮払法人税等で処理する

問1(初級)

×2年11月20日 法人税等の中間納付として ¥170,000 を普通預金口座から支払った。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
仮払法人税等 170,000 普通預金 170,000

検算:借方 170,000 = 貸方 170,000 ✓

解説

  • 取引の読み取り:中間納付の時点では、当期の法人税等の最終的な金額はまだ確定していません
  • 借方の理由:本単元の基本処理では、中間納付額をいったん仮払法人税等(資産)で記録します。
  • 貸方の理由:普通預金(資産)の減少です。
  • 注意したい科目法人税、住民税及び事業税。この科目を使うのは、決算で金額が確定したときです。中間納付の時点では使いません。
  • 使用科目:仮払法人税等/普通預金

重要度:A 難易度:標準 論点:決算整理(費用の確定・仮払の取崩し・未払の計上)

問2(標準)

×3年3月31日 決算において、当期の法人税、住民税及び事業税が ¥470,000 と確定した。中間納付済みの仮払法人税等は ¥130,000 であり、未納額は ¥340,000 である。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
法人税、住民税及び事業税 470,000 仮払法人税等 130,000
未払法人税等 340,000

検算:借方 470,000 = 貸方 130,000 + 340,000 = 470,000

解説

この1本の仕訳で、次の3つを同時に行っています。

内容 金額
借方 当期の費用を確定額の全額で計上 470,000
貸方① 中間納付済みの仮払法人税等を取り崩す 130,000
貸方② 未納分を未払法人税等(負債)として計上 340,000
  • 費用は ¥470,000(確定額の全額)です。 未納額の ¥340,000 だけを費用にするのではありません。中間納付時には、¥130,000を仮払法人税等として記録しており、費用としては計上していません。
  • 未払法人税等の金額は次の式で求めます。

未払法人税等 = 当期の法人税等 − 仮払法人税等 = 470,000 − 130,000 = ¥340,000

注意したい点

  • 仮払法人税等を決算で借方に書かないこと。 中間納付時にすでに借方で計上しているため、決算では貸方で取り崩します。
  • 確定額の全額を未払法人税等にしないこと。 中間納付分まで未払にすると、すでに納めた分を二重に債務として計上してしまいます。
  • 使用科目:法人税、住民税及び事業税/仮払法人税等/未払法人税等

重要度:A 難易度:標準 論点:後日の納付(負債の取崩しのみ・費用を計上しない)

問3(標準)

×2年5月28日 前期の決算で計上していた未払法人税等 ¥290,000 を、普通預金口座から全額納付した。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
未払法人税等 290,000 普通預金 290,000

検算:借方 290,000 = 貸方 290,000 ✓

解説

  • 取引の読み取り:前期の決算で計上した負債を支払う場面です。
  • 借方の理由:納付によって、これから納める義務がなくなります。未払法人税等(負債)の減少なので借方です。
  • 貸方の理由:普通預金(資産)の減少です。
  • 注意したい点この場面で費用を計上しないこと。 費用(法人税、住民税及び事業税)は前期の決算ですでに計上済みです。ここで再び費用にすると、同じ税金を二重に計上してしまいます。

問2との違い:問2は「費用を確定させる決算」、本問は「確定済みの債務を支払う納付」で、別の取引です。1つの仕訳にまとめることはありません。

  • 使用科目:未払法人税等/普通預金


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