租税公課と貯蔵品 仕訳問題【全4問】

共通前提

  • 会計期間は×2年4月1日から×3年3月31日までである。決算日は×3年3月31日。
  • 収入印紙・郵便切手は、購入時に全額を費用として処理している。

共通語群(各問、この中から勘定科目を選ぶこと)

租税公課 / 通信費 / 消耗品費 / 貯蔵品 / 建物 / 現金 / 普通預金

注意:まず「何に対して支払ったのか」を読んで費用科目を決めてください。決算整理では「購入額」と「期末未使用額」を取り違えないようにします。


重要度:A 難易度:初級 論点:固定資産税の納付(保有中の税金は費用)

問1(初級)

×2年6月30日 会社が所有する店舗建物に係る固定資産税 ¥83,000 について、納税通知書にもとづき普通預金口座から納付した。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
租税公課 83,000 普通預金 83,000

検算:借方 83,000 = 貸方 83,000 ✓

解説

  • 取引の読み取り保有している建物に対して課される税金の納付です。
  • 借方の理由:本問の固定資産税は、租税公課(費用)で処理します。
  • 貸方の理由:普通預金(資産)の減少です。
  • 注意したい科目建物。固定資産の取得に直接要した付随費用として問題文に示された仲介手数料・登記費用などは取得原価に含める基本形をC07-T01で扱います。一方、取得後に発生する本問の固定資産税は租税公課として費用処理します。
  • 使用科目:租税公課/普通預金

重要度:A 難易度:初級 論点:収入印紙の購入(購入時の費用処理)

問2(初級)

×2年7月14日 収入印紙 ¥21,000 を購入し、代金は現金で支払った。購入時に全額を費用として処理する

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
租税公課 21,000 現金 21,000

検算:借方 21,000 = 貸方 21,000 ✓

解説

  • 取引の読み取り:収入印紙は、印紙税の納付などに用いられる証票です。
  • 借方の理由:本教材の基本形では、収入印紙を購入時に費用処理する場合は租税公課を用います。
  • 貸方の理由:現金(資産)の減少です。
  • 注意したい科目通信費。郵便切手と見た目や買い方が似ていますが、収入印紙は印紙税の納付などに用いられる証票で、郵便切手は郵便サービスに用いるものです。
  • 注意したい点:本問は「購入時に全額を費用として処理する」という条件が示されています。購入時の処理は問題文の条件で決まるので、必ず確認してください。
  • 使用科目:租税公課/現金

重要度:A 難易度:標準 論点:収入印紙と郵便切手の購入時科目の振り分け

問3(標準)

×2年9月5日 収入印紙 ¥19,000郵便切手 ¥14,000 を購入し、代金はまとめて現金で支払った。いずれも購入時に全額を費用として処理する

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
租税公課 19,000 現金 33,000
通信費 14,000

検算:借方 19,000 + 14,000 = 33,000 = 貸方 33,000 ✓

解説

  • 取引の読み取り:代金はまとめて支払っていますが、購入したものは2種類です。
  • 借方の理由:購入したものの性質に応じて費用科目を分けます。
購入したもの 性質 費用科目 金額
収入印紙 印紙税の納付などに用いられる証票 租税公課 19,000
郵便切手 郵便サービスに用いられるもの 通信費 14,000
  • 貸方の理由:現金の減少額は合計の ¥33,000 です。
  • 注意したい点まとめて支払ったからといって、費用科目を1つにまとめてはいけません。 支払回数ではなく、購入したものの性質と問題文の条件に応じて科目を分けます。
  • 使用科目:租税公課/通信費/現金

重要度:A 難易度:標準 論点:期末未使用の収入印紙を貯蔵品へ振り替える(振替額は未使用額)

問4(標準)

×3年3月31日 決算にあたり、次の収入印紙について必要な決算整理を行う。

当期中に収入印紙 ¥47,000 を購入し、全額を租税公課として処理している。決算日に未使用の収入印紙 ¥16,000 が残っていた。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
貯蔵品 16,000 租税公課 16,000

検算:借方 16,000 = 貸方 16,000 ✓

解説

  • 取引の読み取り:購入時に全額を費用としましたが、決算日に使わずに残っている分はまだ費用として使い切っていません。
  • 借方の理由:未使用分はまだ使える価値があるので、貯蔵品(資産)の増加です。
  • 貸方の理由:当期の費用から抜くので、租税公課(費用)の減少です。

使う金額はどちらか

金額 どうなるか
当期の購入額 47,000 いったん全額を租税公課とした
期末未使用額 16,000 これを貯蔵品へ振り替える
当期使用分 31,000 租税公課として当期に残る

47,000 − 16,000 = 31,000 です。

注意したい点

  • 購入額 ¥47,000 を振り替えてしまうこと。 仕訳に使うのは未使用額です。
  • 借方と貸方を逆にすること。 逆にすると、貯蔵品を減らして租税公課を増やす反対方向の仕訳になってしまいます。
  • 使用科目:貯蔵品/租税公課


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