1級土木施工管理技士 第一次検定のうち、法面保護と土工排水の問題です(分野:土木一般・重要度A)。一問一答10問 → 四肢択一7問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
本問題集は2026年10月10日時点の内容で作成しています。技術基準・仕様書等は各問題に示した版・対象によります。試験実施機関が示す法令等の基準日とは異なる場合があります。
一問一答(○×)
難易度:★☆☆
問1:植生によるのり面の被覆は、雨水によるのり面表面の侵食を抑えるために用いる。
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正解:○
正解は○です。植物による表面保護の目的です。滑動力へ対抗する補強とは区別します。
根拠:九州地方整備局 土木工事設計要領 第1章道路設計 5-3(冊子道1-78/PDF89頁)。
難易度:★☆☆
問2:のり肩排水溝の基本目的は、背後から来た表面水を集めて、のり面内へ流下させることである。
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正解:×
正解は×です。表面水がのり面へ流下するのを防ぐために用います。
根拠:九州地方整備局 土木工事設計要領 第1章道路設計 5-4(1)①(冊子道1-80/PDF91頁);国交省 土木工事安全施工技術指針 7章4節3(1)(2)(冊子54/PDF62頁)。
難易度:★☆☆
問3:地下排水溝や水平排水孔は、地盤内の地下水や湧水を排除するために設ける。
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正解:○
正解は○です。表流水を対象にする排水とは、対象の水を区別します。
根拠:九州地方整備局 土木工事設計要領 第1章道路設計 5-4(2)(PDF91頁)。
難易度:★☆☆
問4:盛土の排水施設で目詰まりが発生しても、施設が設置されていれば排水機能は低下しない。
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正解:×
正解は×です。目詰まりは機能低下につながり、盛土安定に関わります。設置の有無だけでは機能を確保できません。
根拠:国交省 盛土等の安全対策推進ガイドライン及び同解説 8.3(冊子1-155/PDF161頁)。
難易度:★☆☆
問5:国交省の令和8年3月版安全施工技術指針による斜面のさく岩機作業で、落石のおそれがある場合、浮石の除去等の落石対策を行う。
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正解:○
正解は○です。対象作業に対する落石対策です。作業機械の振動による落石にも注意します。
根拠:国交省 土木工事安全施工技術指針 7章3節7(5)(冊子54/PDF62頁);国交省 土木工事共通仕様書(案)法面工(共通) 3-2-14-3第2項。
難易度:★☆☆
問6:公開設計要領では、植物による緑化と構造物による保護を区別するため、植生工と構造物工の基本的な分類を用いる。
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正解:○
正解は○です。保護の目的と工種を分ける分類です。排水等を含む全ての斜面対策がこの2つだけという意味ではありません。
根拠:九州地方整備局 土木工事設計要領 第1章道路設計 5-1表2-9(PDF87頁)。
難易度:★★☆
問7:植物で被覆したのり面では、植生工だけで構造物と同じようにすべり土塊の滑動力へ抵抗できるため、力学的安定の検討を省ける。
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正解:×
正解は×です。植生による侵食防止を、構造物による滑動抵抗と同一には扱いません。
根拠:九州地方整備局 土木工事設計要領 第1章道路設計 5-1表2-9・5-3(PDF87・89頁)。
難易度:★☆☆
問8:岩盤へのモルタル吹付け前に、付着を害する浮石・泥土・ごみ等を取り除く。
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正解:○
正解は○です。岩盤へのモルタル吹付け前に、付着を害する浮石・泥土・ごみ等を取り除く。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)法面工(共通):3-2-14-3第2項(令和8年3月、3-2-14。契約で採用した場合に限定。)
https://www.mlit.go.jp/tec/r08dobokukoujikyoutsuusiyousyo/honbun03_syo02_setsu14.html
難易度:★★☆
問9:国交省の令和8年3月版共通仕様書の定義では、法勾配が鉛直:水平=1:1ちょうどの法面へプレキャストブロックを張り付けるものも、コンクリートブロック張りに含まれる。
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正解:○
正解は○です。張りの定義は1:1又はそれより緩やかなものです。1:1ちょうどを除外しません。積の定義は1:1より急な練積です。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)石・ブロック積(張)工 3-2-5-3第2項 コンクリートブロック積(張)。
難易度:★★☆
問10:北海道森林管理局の森林整備保全事業設計要領(林道事業、令和7年3月5日最終改正)の法面保護工では、割れ目が多く湧水のない軟岩の場合に、モルタル・コンクリート吹付工を用いる説明がある。
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正解:○
正解は○です。指定要領の小規模落石のおそれのある岩盤法面についての説明です。湧水の多い斜面や、亀裂の多い硬岩の剥離型落石とは条件と対策を分けて検討します。
根拠:
北海道森林管理局 森林整備保全事業設計要領(林道事業、令和7年3月5日最終改正):第8章2(3)・(4)、冊子174/PDF168
https://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/apply/publicsale/sekkeisekisan/attach/pdf/sekkeisekisan-159.pdf
四肢択一
難易度:★★☆
問11:のり面の対策で、植生による被覆と、すべり土塊の滑動に対抗する構造物による補強を区別する。基本の役割として適当な組合せはどれか。
- 植生による被覆:すべり土塊に対するアンカーと同じ抵抗の確保/グラウンドアンカー等の補強:表面の種子被覆と同じ働き
- 植生による被覆:表面侵食の防止/グラウンドアンカー等の補強:滑動力に対抗する抵抗の確保
- 植生による被覆:表面侵食の防止/グラウンドアンカー等の補強:表面の種子被覆と同じ働き
- 植生による被覆:すべり土塊に対するアンカーと同じ抵抗の確保/グラウンドアンカー等の補強:滑動力に対抗する抵抗の確保
【第11問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。表面の侵食防止と、すべり土塊に対抗する力学的補強を区別します。
根拠:九州地方整備局 土木工事設計要領 第1章道路設計:5-3(PDF89頁)(旧公開ファイル・版年月を表紙で特定できず。取得ハッシュを保存。工種の基本目的・被覆と抑止の区別のみ。旧図・選定フロー・数値基準を転載しない。)
https://www.qsr.mlit.go.jp/s_top/h22doboku/douro/3-02.pdf
国交省 盛土等の安全対策推進ガイドライン及び同解説:表3.5(PDF191頁)(令和5年5月。調査の総合評価、排水施設の機能、工法の基本目的のみ。許可手続・法定数値は対象外。)
https://www.mlit.go.jp/toshi/web/content/001611604.pdf
九州地方整備局 土木工事設計要領 第1章道路設計:5-1表2-9(PDF87頁)(旧公開ファイル・版年月を表紙で特定できず。取得ハッシュを保存。工種の基本目的・被覆と抑止の区別のみ。旧図・選定フロー・数値基準を転載しない。)
https://www.qsr.mlit.go.jp/s_top/h22doboku/douro/3-02.pdf
1:誤り。表面の侵食防止と、すべり土塊に対抗する力学的補強を区別します。
2:正しい。表面の侵食防止と、すべり土塊に対抗する力学的補強を区別します。
3:誤り。表面の侵食防止と、すべり土塊に対抗する力学的補強を区別します。
4:誤り。表面の侵食防止と、すべり土塊に対抗する力学的補強を区別します。
難易度:★★☆
問12:法枠の枠内の保護と排水を考える。適当な説明はどれか。
- 密閉型の中詰めを選んだ場合、排水処理は中詰め材が固まった後に検討する。
- 設計の中詰めを、施工しやすい別の材料へ変更してから、変更後の排水条件を確認する。
- 設計と施工条件に合う枠内保護を選び、密閉型の中詰めでは排水処理も併せて検討する。
- 密閉型の中詰めを設けることを、背面からの水に対する排水処理の代わりとする。
【第12問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。設計に対応した枠内保護と、密閉型の場合の排水処理を組み合わせています。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)法面工(共通) 3-2-14-4第8〜11項(枠内充填);九州地方整備局 土木工事設計要領 第1章道路設計 5-1表2-9(PDF87頁);国交省 土木工事共通仕様書(案)法面工(共通) 3-2-14-4第8〜11項;九州地方整備局 土木工事設計要領 第1章道路設計 5-4(3)(冊子道1-81/PDF92頁)。
1:誤り。密閉型の中詰めを用いる計画では、施工に併せて排水処理を検討する必要があります。硬化後へ先送りしません。
2:誤り。枠内の中詰めは設計に対応して施工するもので、施工しやすさだけで先に変更する扱いではありません。
3:正しい。設計に対応した枠内保護と、密閉型の場合の排水処理を組み合わせています。
4:誤り。中詰めによる密閉は排水処理の代替ではなく、排水を併せて検討する条件です。
難易度:★★☆
問13:R8共通仕様書3-2-14-2に従い、材料配合は設計図書等による。種子散布と植生基材吹付の基本的な区別として適当なものはどれか。
- 種子散布:基材等を吹付けて厚さ3〜10cmの生育基盤を造成/植生基材吹付:多量の水を加えた低粘度材料を散布
- 種子散布:多量の水を加えた低粘度材料を散布/植生基材吹付:多量の水を加えた低粘度材料を散布
- 種子散布:基材等を吹付けて厚さ3〜10cmの生育基盤を造成/植生基材吹付:基材等を吹付けて厚さ3〜10cmの生育基盤を造成
- 種子散布:多量の水を加えた低粘度材料を散布/植生基材吹付:基材等を吹付けて厚さ3〜10cmの生育基盤を造成
【第13問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。低粘度材料の散布と、生育基盤の造成を区別します。配合を任意に決める趣旨ではありません。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)法面工(共通):3-2-14-2第1・2項(令和8年3月、3-2-14。契約で採用した場合に限定。)
https://www.mlit.go.jp/tec/r08dobokukoujikyoutsuusiyousyo/honbun03_syo02_setsu14.html
国交省 土木工事共通仕様書(案)法面工(共通):3-2-14-2第1項(令和8年3月、3-2-14。契約で採用した場合に限定。)
https://www.mlit.go.jp/tec/r08dobokukoujikyoutsuusiyousyo/honbun03_syo02_setsu14.html
1:誤り。低粘度材料の散布と、生育基盤の造成を区別します。配合を任意に決める趣旨ではありません。
2:誤り。低粘度材料の散布と、生育基盤の造成を区別します。配合を任意に決める趣旨ではありません。
3:誤り。低粘度材料の散布と、生育基盤の造成を区別します。配合を任意に決める趣旨ではありません。
4:正しい。低粘度材料の散布と、生育基盤の造成を区別します。配合を任意に決める趣旨ではありません。
難易度:★★☆
問14:張芝工と筋芝工について、適当な記述のみを全て挙げた組合せはどれか。
ア:張芝工は芝をのり面全面に張り付ける基本工法である。
イ:筋芝工は盛土に芝を筋状に配置する工法である。
ウ:国交省の令和8年3月版共通仕様書では、筋芝の芝片を法面の鉛直方向へ配置する。
- ア・イ
- イ・ウ
- ア・ウ
- ア・イ・ウ
【第14問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。アは適当。全面を被覆します。/イは適当。張芝の全面被覆と区別します。/ウは不適当。水平方向に張ります。
根拠:九州地方整備局 土木工事設計要領 第1章道路設計 表2-9張芝工(PDF87頁);国交省 土木工事共通仕様書(案)法面工(共通) 3-2-14-2第7・8項;九州地方整備局 土木工事設計要領 第1章道路設計 表2-9筋芝工(PDF87頁);国交省 土木工事共通仕様書(案)法面工(共通) 3-2-14-2第9項。
1:正しい。各記述の判定はア・イが適当です。アは適当。全面を被覆します。/イは適当。張芝の全面被覆と区別します。/ウは不適当。水平方向に張ります。
2:誤り。各記述の判定はア・イが適当です。アは適当。全面を被覆します。/イは適当。張芝の全面被覆と区別します。/ウは不適当。水平方向に張ります。
3:誤り。各記述の判定はア・イが適当です。アは適当。全面を被覆します。/イは適当。張芝の全面被覆と区別します。/ウは不適当。水平方向に張ります。
4:誤り。各記述の判定はア・イが適当です。アは適当。全面を被覆します。/イは適当。張芝の全面被覆と区別します。/ウは不適当。水平方向に張ります。
難易度:★★☆
問15:国交省の令和8年3月版共通仕様書を採用した法面吹付工で、施工に影響する湧水が発生した。適当な対応はどれか。
- 水抜き孔の配置は受注者が湧水量だけで変更し、吹付け完了後に監督職員へ報告する。
- 施工に影響する湧水について設計図書に関し監督職員と協議し、水抜き孔を設計図書に従って施工する。
- 水抜き孔を設計図書どおり施工すれば、施工へ影響する湧水が発生したことの協議も済んだと扱う。
- 施工に影響する湧水は協議するが、水抜き孔の仕様は設計図書によらず吹付け材の種類だけで決定する。
【第15問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。湧水の協議と、設計図書に基づく水抜き孔の施工をともに満たします。
根拠:九州地方整備局 土木工事設計要領 第1章道路設計 表2-9(PDF87頁);国交省 土木工事共通仕様書(案)法面工(共通) 3-2-14-3第3・10項。
1:誤り。施工へ影響する湧水は監督職員との協議事項で、水抜き孔は設計図書に従います。事後報告への置換ではありません。
2:正しい。湧水の協議と、設計図書に基づく水抜き孔の施工をともに満たします。
3:誤り。所定の水抜き孔の施工と、新たに生じた施工上の影響についての協議は別です。
4:誤り。水抜き孔の仕様は設計図書によるため、材料名だけから独自に決めるものではありません。
難易度:★★☆
問16:国交省の令和8年3月版共通仕様書で定義するプレキャストコンクリートブロックの工種を考える。法比は鉛直:水平とし、1:0.8は練積、1:1.2は法面への張付けで施工する。工種の対応として適当なものはどれか。
- 1:0.8はブロック積、1:1.2はブロック張り
- 1:0.8はブロック張り、1:1.2はブロック積
- 両方ともブロック積
- 両方ともブロック張り
【第16問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。1:0.8は1:1より急な練積なのでブロック積、1:1.2は1:1より緩い張付けなのでブロック張りです。この区分を工法の安定性の設計判定へ代用しません。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案)石・ブロック積(張)工 3-2-5-3第2項 コンクリートブロック積(張)。
1:正しい。施工形態と1:1に対する急緩を対応させています。
2:誤り。急緩に対する積・張りの対応を逆にしています。
3:誤り。1:1.2の張付けはブロック張りです。
4:誤り。1:0.8の練積はブロック積です。
難易度:★★☆
問17:安衛則第358条の明り掘削で、その日の作業開始前の地山点検計画として適当な組合せはどれか。大雨後等の点検は別に行う。
- 点検者・時点:前日の終業時に点検すれば当日の開始前は省略/点検範囲:作業箇所のみで周辺地山は対象外
- 点検者・時点:指名した点検者が当日の開始前に点検/点検範囲:作業箇所とその周辺の浮石・亀裂等
- 点検者・時点:指名した点検者が当日の開始前に点検/点検範囲:作業箇所のみで周辺地山は対象外
- 点検者・時点:前日の終業時に点検すれば当日の開始前は省略/点検範囲:作業箇所とその周辺の浮石・亀裂等
【第17問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。点検者を指名し、その日の開始前に作業箇所と周辺の浮石・亀裂等を点検させます。
根拠:国交省 土木工事安全施工技術指針:7章3節7(5)(冊子54/PDF62頁)(令和8年3月。対象作業・条項の階層を確認する。)
https://www.mlit.go.jp/tec/content/001990889.pdf
国交省 土木工事共通仕様書(案)法面工(共通):3-2-14-3第2項(令和8年3月、3-2-14。契約で採用した場合に限定。)
https://www.mlit.go.jp/tec/r08dobokukoujikyoutsuusiyousyo/honbun03_syo02_setsu14.html
労働安全衛生規則(2026-10-10施行状態):本則358条1・2号(指定資料の版・条件による)
https://laws.e-gov.go.jp/api/2/law_data/347M50002000032?asof=2026-10-10
1:誤り。点検者を指名し、その日の開始前に作業箇所と周辺の浮石・亀裂等を点検させます。
2:正しい。点検者を指名し、その日の開始前に作業箇所と周辺の浮石・亀裂等を点検させます。
3:誤り。点検者を指名し、その日の開始前に作業箇所と周辺の浮石・亀裂等を点検させます。
4:誤り。点検者を指名し、その日の開始前に作業箇所と周辺の浮石・亀裂等を点検させます。