1級土木施工管理技士 第一次検定のうち、既製杭の施工と支持層確認の問題です(分野:土木一般・重要度A)。一問一答11問 → 四肢択一14問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
本問題集は2026年10月10日時点の内容で作成しています。技術基準・仕様書等は各問題に示した版・対象によります。試験実施機関が示す法令等の基準日とは異なる場合があります。
一問一答(○×)
難易度:★☆☆
問1:既製杭を打撃で打ち込む工法では、施工時の杭頭損傷の防止も管理対象となる。
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正解:○
正解は○です。キャップとクッションの使用、損傷時の機能確保を含めます。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案) 3-2-4-4第2・8・9項/PDF247。
難易度:★☆☆
問2:国交省の土木工事共通仕様書(案)令和8年3月版を採用する工事について、打撃で杭頭に損傷が生じたときは、杭の機能を損なわないよう修補又は取替えを行う。
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正解:○
正解は○です。外観だけで済ませず、杭の機能を確保します。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案) 3-2-4-4第9項/PDF247。
難易度:★★☆
問3:軟弱地盤での杭施工では、杭打設に伴う土圧バランスの変化等によって施工中の杭の移動・傾斜・沈下が生じる場合がある。
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正解:○
正解は○です。施工中も周辺地盤と杭の状態に注意します。全地盤で同じ変位が生じるという意味ではありません。
根拠:東北地方整備局 設計施工マニュアル[橋梁編] 第1編5-3(6)/PDF53、冊子1-37。
難易度:★☆☆
問4:国交省の土木工事共通仕様書(案)令和8年3月版を採用する工事について、打込み用クッションが変形していても、打撃を緩和する材料であればそのまま使用する。
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正解:×
正解は×です。変形のないクッションを使用します。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案) 3-2-4-4第8項/PDF247。
難易度:★☆☆
問5:国交省の土木工事共通仕様書(案)令和8年3月版を採用する工事について、セメントミルク噴出攪拌方式では、過度の掘削や長時間の攪拌によって杭先端周辺地盤を乱さないようにする。
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正解:○
正解は○です。根固めの処理中にも支持地盤の状態を保ちます。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案) 3-2-4-4第14項/PDF248。
難易度:★☆☆
問6:国交省の土木工事共通仕様書(案)令和8年3月版を採用する工事について、鋼管杭の上杭の建込みでは、上下の軸が一致するようにし、上杭の軸方向を直角に近い異なる2方向から測定する。
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正解:○
正解は○です。一方向だけで軸の一致を判断しない管理です。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案) 3-2-4-4第21項(7)表3-2-14/PDF250。
難易度:★☆☆
問7:国交省の土木工事共通仕様書(案)令和8年3月版を採用する工事では、手直しを要する溶接欠陥は、欠陥を完全に除去してから再溶接する。
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正解:○
正解は○です。手直しを要する溶接欠陥は、欠陥を完全に除去してから再溶接する。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案):3-2-4-4第21項(8)/PDF250(令和8年3月。指定仕様を採用する工事に限定。参照するJIS・有料便覧の本文や全手順は確認済みとしない。)
https://www.mlit.go.jp/tec/content/001990182.pdf
難易度:★☆☆
問8:国交省の土木工事共通仕様書(案)令和8年3月版を採用する工事について、設計図書に値が示されていない根固め球根用セメントミルクについて、水セメント比55%を採用する。
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正解:×
正解は×です。指定範囲は60%以上70%以下なので55%は外れます。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案) 3-2-4-4第16項/PDF249。
難易度:★☆☆
問9:既製の杭を打撃等によって地盤へ貫入させる施工方法を、場所打ち杭工法という。
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正解:×
正解は×です。記述は打込み杭の施工方法です。場所打ち杭は、掘削した孔内へコンクリートを打ち込むなどして現場で杭体を造成する方法です。
根拠:
環境省公開資料 第7章「送電線建設工法等の整理」:冊子246/PDF19、2)既製杭 a.打込み杭、対照PDF17 1)場所打ち杭
https://repos.env.go.jp/web/dat/report/h25k/h25k_chpt7.pdf
難易度:★☆☆
問10:中掘り杭工法では、既製杭の中空部を通じて杭先端側の地盤を掘削し、掘削土を上方へ排出しながら杭を沈設する。
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正解:○
正解は○です。既製杭の中空部を掘削・排土に利用する仕組みです。先端支持力を確保する処理の方式や施工条件は、採用工法・設計図書等に応じて別に確認します。
根拠:
環境省公開資料 第7章「送電線建設工法等の整理」:冊子246/PDF19、b.埋込み杭・中堀り杭工法
https://repos.env.go.jp/web/dat/report/h25k/h25k_chpt7.pdf
難易度:★☆☆
問11:国交省の令和8年3月版共通仕様書で既製杭の打止め管理方法を定める際、ペン書き法による貫入量・リバウンドの測定や、杭頭計測法による動的貫入抵抗の測定等を施工計画書へ記載する。
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正解:○
正解は○です。指定仕様書はこれらを打止め管理方法の例として挙げています。記録しただけで支持力不足を許容するものではなく、所定支持力へ達しない場合は協議が必要です。
根拠:
国交省 土木工事共通仕様書(案):3-2-4-4第4・10項、冊子3-53・54/PDF247・248
https://www.mlit.go.jp/tec/content/001990182.pdf
四肢択一
難易度:★☆☆
問12:国交省の土木工事施工管理基準及び規格値(案)令和8年3月版の、既製コンクリート杭・鋼管杭・H鋼杭の出来形管理について、傾斜の測定方向はどれか。
- 横断方向だけ
- 縦断方向だけ
- 縦断方向と、それに直交する横断方向
- 杭の周囲の任意の一方向だけ
【第12問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。縦断と直交横断の2方向です。値は指定の杭種・管理基準に限ります。
根拠:国交省 土木工事施工管理基準及び規格値(案) 出来形3-2-4-4枝番1/PDF46・冊子Ⅰ-26。
1:誤り。縦断方向も必要です。
2:誤り。横断方向も必要です。
3:正しい。2方向を測定します。
4:誤り。指定の2方向を測定していません。
難易度:★★☆
問13:国交省の土木工事共通仕様書(案)令和8年3月版を採用する工事について、埋込み工法の先端処理をセメントミルク噴出攪拌方式とする。支持層の確認時点と記録の扱いとして適当なものはどれか。
- 確認時点:全杭の施工が完了した時点のみ/確認資料:その杭の確認が済めば廃棄する
- 確認時点:杭先端が設計支持層付近に達した時点/確認資料:その杭の確認が済めば廃棄する
- 確認時点:全杭の施工が完了した時点のみ/確認資料:整備して保管する
- 確認時点:杭先端が設計支持層付近に達した時点/確認資料:整備して保管する
【第13問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。指定する先端処理方式では、設計支持層付近への到達時に確認し、資料を整備・保管します。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案):3-2-4-4第14項/PDF248(令和8年3月。指定仕様を採用する工事に限定。参照するJIS・有料便覧の本文や全手順は確認済みとしない。)
https://www.mlit.go.jp/tec/content/001990182.pdf
1:誤り。指定する先端処理方式では、設計支持層付近への到達時に確認し、資料を整備・保管します。
2:誤り。指定する先端処理方式では、設計支持層付近への到達時に確認し、資料を整備・保管します。
3:誤り。指定する先端処理方式では、設計支持層付近への到達時に確認し、資料を整備・保管します。
4:正しい。指定する先端処理方式では、設計支持層付近への到達時に確認し、資料を整備・保管します。
難易度:★★☆
問14:国交省の土木工事共通仕様書(案)令和8年3月版を採用する工事について、鋼管杭の現場溶接継手の管理として適当なものはどれか。
- 溶接施工技術者を常駐させ、管理・指導・検査・記録を担当させる。
- 溶接施工技術者を記録だけの担当とし、管理と指導を対象外にする。
- 溶接部の完成写真があれば、溶接条件や検査の記録は作らない。
- 継手の検査を杭完成後へ一括して送り、現場溶接の管理を省く。
【第14問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。溶接工の資格だけでなく、施工管理・検査と記録を確保します。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案) 3-2-4-4第21項(1)(10)/PDF249・251。
1:正しい。現場継手の施工管理です。
2:誤り。管理・指導・検査も含みます。
3:誤り。施工・検査の記録が必要です。
4:誤り。施工中の現場溶接管理も必要です。
難易度:★★☆
問15:国交省の土木工事共通仕様書(案)令和8年3月版を採用する工事について、中掘り杭の掘削・沈設速度と先端処理の管理として適当なものはどれか。
- 杭径や土質に関わらず、ほかの工事の最速速度を採用する。
- 試験杭で現場に適する速度を確認し、その条件に基づいて先端処理を管理する。
- 沈設速度は試験杭で確認するが、先端処理は試験杭の条件を除いて決める。
- 先端処理だけを試験杭で確認し、掘削・沈設速度の現場適合は確認しない。
【第15問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。杭径や土質に応じた現場の条件を使います。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案) 3-2-4-4第11項/PDF248;国交省 土木工事共通仕様書(案) 3-2-4-4第11・14・15項/PDF248・249。
1:誤り。杭径・土質と現場への適合を検討します。
2:正しい。現場条件に対応する速度と先端処理です。
3:誤り。先端処理も試験杭等の条件に基づきます。
4:誤り。速度の適合も試験杭で確認します。
難易度:★★☆
問16:国交省の土木工事共通仕様書(案)令和8年3月版を採用する工事について、既製杭の施工で、設計支持力に測定値が届かなかった。打止管理の記録と対応として適当なものはどれか。
- 未達値を設計値へ置き換え、打止管理の実測記録として提出する。
- 設計深度に達していれば、測定支持力未達は記録から除く。
- 事前に定めた管理方法で記録し、支持力未達は監督職員と協議する。
- 測定値が未達でも、予定工程に合わせて適合と判定する。
【第16問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。支持力未達のまま適合と扱わず、原因や設計について協議します。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案) 3-2-4-4第4・10項/PDF247・248。
1:誤り。実測値を置き換えません。
2:誤り。深度と支持力は別に確認します。
3:正しい。管理記録と未達時の協議です。
4:誤り。工程の都合は支持力適合の根拠になりません。
難易度:★★☆
問17:国交省の土木工事共通仕様書(案)令和8年3月版を採用する工事について、鋼管杭を半自動で現場溶接する作業員の要件はどれか。
- 別の溶接作業の検定だけで、今回の作業への適合は確認しない
- 該当検定に合格すれば、現場溶接経験の条件はない
- 現場溶接経験6ヶ月以上であれば、該当検定の合格を要しない
- 該当するJIS又は同等以上の検定合格と、現場溶接施工経験6ヶ月以上
【第17問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。資格証明書は常携し、求められたら提示します。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案) 3-2-4-4第21項(2)(3)/PDF249・250。
1:誤り。作業に該当する試験への適合が必要です。
2:誤り。経験の条件もあります。
3:誤り。該当試験等の合格も必要です。
4:正しい。検定と施工経験の両条件です。
難易度:★★☆
問18:国交省の土木工事共通仕様書(案)令和8年3月版を採用する工事について、気温4℃で鋼管杭の現場溶接を計画する。低温の規定による施工条件はどれか。天候・風等の条件は別に満たすものとする。
- 溶接部から100mm以内の全ての部分を36℃以上に予熱する。
- 溶接部から100mm以内を35℃まで予熱すれば足りる。
- 溶接部中心だけを36℃にして、その周囲の温度は確認しない。
- 気温が0℃を超えているため予熱を行わない。
【第18問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。規定の範囲と温度を満たします。中心一点の温度だけでは不十分です。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案) 3-2-4-4第21項(5)/PDF250。
1:正しい。-10〜+5℃の予熱例外です。
2:誤り。規定の36℃以上に達しません。
3:誤り。100mm以内の全域が対象です。
4:誤り。5℃以下の低温条件に当たります。
難易度:★★☆
問19:国交省の土木工事共通仕様書(案)令和8年3月版を採用する工事について、降雨中の現場溶接の扱いとして適当なものはどれか。低温の条件は満たしている。
- 遮へいがあれば、監督職員への通知だけで施工する。
- 遮へい等で作業可能にし、監督職員の承諾を得て施工する。
- 作業員が継手面を拭けば、露天で降雨を受けたまま施工する。
- 降雨時の施工禁止には、遮へいして承諾を得る場合の例外がない。
【第19問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。対策だけでも通知だけでも、示した例外条件を満たしません。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案) 3-2-4-4第21項(5)/PDF250。
1:誤り。承諾の条件があります。
2:正しい。作業可能な対策と承諾を合わせます。
3:誤り。降雨時の露天溶接禁止を満たしません。
4:誤り。対策と承諾による例外があります。
難易度:★★☆
問20:国交省の土木工事共通仕様書(案)令和8年3月版を採用する工事について、現場円周溶接部の目違いについて、外径800mmの鋼管杭に表3-2-14を適用する。許容量はどれか。
- 2mm以下
- 4mm以下
- 3mm以下
- 5mm以下
【第20問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。800mmは700mm以上1,016mm以下の区分に入るため3mm以下です。外周長差の扱いは同表の摘要に従います。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案) 3-2-4-4第21項(7)表3-2-14/PDF250。
1:誤り。700mm未満の行の値です。
2:誤り。1,016mm超1,524mm以下の行の値です。
3:正しい。700mm以上1,016mm以下の行です。
4:誤り。800mmに適用する行の値ではありません。
難易度:★★☆
問21:中国地方整備局の令和7年度公開「土木工事設計マニュアル」第1編共通編による道路橋について、打込み杭工法を採用するときの事前検討はどれか。
- 採用前に周辺への騒音・振動影響を調査し、関係法令・条例等を把握する。
- 関係法令・条例の把握を工法採用後に行い、採用の判断には杭の支持性能の検討結果を用いる。
- 騒音の調査結果を振動の周辺影響にも共通の結果として用い、振動の調査を代える。
- 法令による規制を調べれば、現場に適用される条例と周辺の状況の調査も済んだと扱う。
【第21問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。支持性能とは別に、周辺環境と適用される規制を事前に確認します。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案) 3-2-4-4第7項/PDF247;中国地方整備局 土木工事設計マニュアル 第1編共通編 第4章第1節1-3(17)1)/PDF123、冊子1-4-35。
1:正しい。支持性能とは別に、周辺環境と適用される規制を事前に確認します。
2:誤り。打込み工法の採用に際して事前に規制や周辺影響を検討します。
3:誤り。騒音と振動は区別して周辺影響を調査します。
4:誤り。適用される条例や現場周辺の影響の把握も必要です。
難易度:★★☆
問22:国交省の土木工事共通仕様書(案)令和8年3月版を採用する工事について、設計図書に試験杭の指定がなく、最初の本杭を試験杭に用いたが施工管理情報が不足した。対応はどれか。
- 最初の1本を試験杭としたため、不足する情報は補わない。
- 次に施工する杭も試験杭として情報を補い、以降の施工に反映する。
- 不足情報をほかの基礎の杭の値で埋めて適合とする。
- 全本杭を施工してから、最初の杭の結果だけを再整理する。
【第22問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。各基礎で必要な管理情報を得るための試験です。
根拠:国交省 土木工事共通仕様書(案) 3-2-4-4第3項/PDF247。
1:誤り。情報不足の補足が規定されています。
2:正しい。情報不足を次杭で補足します。
3:誤り。現場の必要な情報を試験杭で確認します。
4:誤り。以降の杭施工へ反映する時点を逃しています。
難易度:★★☆
問23:国交省の土木工事施工管理基準及び規格値(案)令和8年3月版の、既製コンクリート杭・鋼管杭・H鋼杭の出来形管理について、杭径D=320mmとする。偏心量の上限はD/4以内かつ100mm以内である。この杭の許容上限は何mmか。端数処理不要。
- 60mm
- 100mm
- 80mm
- 120mm
【第23問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。D/4=80mm、100mmとの両条件を満たす上限は80mmです。
根拠:国交省 土木工事施工管理基準及び規格値(案) 出来形3-2-4-4枝番1/PDF46・冊子Ⅰ-26。
1:誤り。示した二つの上限の最小値ではありません。
2:誤り。D/4=80の条件を超えます。
3:正しい。320/4=80と100の小さい方です。
4:誤り。両方の上限を超えます。
難易度:★★☆
問24:FHWAの杭基礎資料(2016年・第18章)が説明する押しのけ杭群の施工順について、中央の土が締まり後続杭を打ち込みにくくなることへの配慮として、適当なものはどれか。既設構造物等によって別の順序が必要となる条件はここではない。
- 中央から外側へ進める順序を採り、土が中央へ閉じ込められる状況を避ける。
- 外側から中央へ進めれば、中央の土が閉じ込められる状況を避けられる。
- 中央から外側へ進めるのは、中央へ土を閉じ込めて締めるためである。
- 外側から中央へ進め、中央の地盤を締めるほど、残る中央の杭を打ち込みやすくなる。
【第24問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。中央から外側へ進める順序には、押しのけた土を中央へ閉じ込める施工を避ける意味があります。同資料は一方から他方への順序も示しており、全ての杭工法で中央開始だけを求めるものではありません。
根拠:FHWA GEC12 Design and Construction of Driven Pile Foundations Volume II(2016)(第18章、PDF528–529(冊子496–497))。
1:正しい。指定された押しのけ杭群の施工順の考え方です。
2:誤り。外側から中央へ進めると土を中央へ閉じ込めるおそれがあります。
3:誤り。目的の説明が逆です。
4:誤り。中央の土の締まりは後続杭の打込みを難しくし得ます。
難易度:★★☆
問25:土木研究所の共同研究報告書503号(平成31年4月)のプレボーリング杭工法の手順例を考える。Aを掘削水等を用いる削孔、Bを根固め液・杭周固定液の注入と攪拌、Cを既製杭の建込みとする。この三段階の順序はどれか。Bの中の工法別の細分手順や配合量は問わない。
- B→A→C。
- C→A→B。
- A→B→C。
- A→C→B。
【第25問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。指定報告の工法例は、先に孔を掘り、所定の液の注入・攪拌を行ってから既製杭を建て込む手順です。認定工法ごとの全ての材料・注入量をこの例に統一するものではありません。
根拠:共同研究報告書503号 岩盤を支持層とする杭基礎の設計法・施工法に関する共同研究報告書(平成31年4月)(§4.2.2(2)、図4.2.2及び本文、PDF60–61(冊子51–52))。
1:誤り。所定の孔を削孔する段階が先です。
2:誤り。建込みに先立って削孔と液の注入・攪拌を行います。
3:正しい。指定工法例の三段階の関係です。
4:誤り。指定例のBは既製杭建込み前です。