2級建築施工管理技士 第一次検定「仕上げ施工」のうち、タイル工事の問題です(重要度B)。一問一答5問 → 四肢択一4問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
一問一答(○×)
重要度:B 難易度:★☆☆
問1:公共建築工事標準仕様書によれば、セメントモルタルによる壁タイルの改良圧着張りは、張付けモルタルを下地面に塗り付けるとともに、タイル裏面全面にも張付けモルタルを平らに塗り付けて張り付ける工法である。
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正解:○
改良圧着張りは、下地面に張付けモルタルを塗り付け、さらにタイル裏面全面にも張付けモルタルを平らに塗り付けて張り付け、タイル周辺からモルタルがはみ出すまでたたき締める工法です。張付けモルタルの塗厚は下地側4〜6mm、タイル側1〜3mmです(標準仕様書11.2.6(3)(ウ)、表11.2.3)。
重要度:B 難易度:★★☆
問2:公共建築工事標準仕様書によれば、セメントモルタルによる壁タイルの密着張りでは、タイル張り用振動機による加振は、張付けモルタルがタイル裏面の中央部に回った時点で止め、タイル周辺から張付けモルタルがはみ出さないようにする。
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正解:×
密着張りでは、タイル張り用振動機(ヴィブラート)でタイル表面に振動を与え、張付けモルタルがタイル裏面全面に回り、さらにタイル周辺からモルタルがはみ出すまで振動機を移動させながら張り付けます(標準仕様書11.2.6(3)(イ)(c))。
重要度:B 難易度:★☆☆
問3:公共建築工事標準仕様書によれば、屋外のタイル張りの打診による確認は、張付けモルタルが硬化する前に、全面にわたり行う。
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正解:×
屋外のタイル張りや屋内の吹抜け部分等のタイル張りの打診による確認は、モルタル及び接着剤の硬化後に、全面にわたり行います。浮きやひび割れ等が発見された場合は、直ちに監督職員に報告し、張り直しを行います(標準仕様書11.1.7(2))。
重要度:B 難易度:★★☆
問4:公共建築工事標準仕様書によれば、下地のひび割れ誘発目地、打継ぎ目地及び構造スリットの位置には、タイルの伸縮調整目地を設ける。
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正解:○
下地のひび割れ誘発目地、打継ぎ目地及び構造スリットの位置並びに他部材との取合い部には、伸縮調整目地を設けます。伸縮調整目地は躯体と縁を切って設けます(標準仕様書11.1.3(1)(4))。
重要度:B 難易度:★☆☆
問5:公共建築工事標準仕様書によれば、セメントモルタルによる壁タイルの密着張りの目地詰めは、タイル張付け後24時間以上経過した後、張付けモルタルの硬化を見計らって行う。
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正解:○
密着張りの目地詰めは、タイル張付け後24時間以上経過した後、張付けモルタルの硬化を見計らって行います。目地の深さはタイル厚さの1/2以下とします(標準仕様書11.2.6(3)(イ)(d)①②)。
四肢択一
重要度:B 難易度:★★☆
問6:公共建築工事標準仕様書によるタイル工事に関する記述として、最も適当なものはどれか。
- 外装タイル接着剤張りで目地詰めを行う場合、接着剤は金ごて等を用いて平たんに塗布した後、くし目ごてを用いて壁面に60°の角度を保ってくし目を立てる。
- セメントモルタルによる壁タイルの密着張りでは、張付けモルタルの1回の塗付け面積の限度は、3m²/人以内とする。
- モザイクタイル張りでは、ユニットタイルを張り付けた後、目地部分に張付けモルタルが盛り上がらないよう、軽く押さえる程度にとどめる。
- 引張接着試験の試験体は、目地部分を切断せずに、周囲のタイルとつながった状態のまま試験する。
【第6問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。外装タイル接着剤張りでは、接着剤を金ごて等で平たんに塗布した後、くし目ごてを用いて壁面に60°の角度を保ってくし目を立て、裏あしがあるタイルは裏あし方向とくし目の方向が平行にならないようにします(標準仕様書11.3.5(2)(ウ)(c))。
1:正しい。くし目ごてで壁面に60°の角度を保ってくし目を立てます(標準仕様書11.3.5(2)(ウ)(c))。
2:誤り。密着張りの1回の塗付け面積の限度は2m²/人以内です。3m²/人以内はモザイクタイル張りの場合です(標準仕様書11.2.6(3)(イ)(a)、(オ)(a))。
3:誤り。モザイクタイル張りでは、目地部分に張付けモルタルが盛り上がるまでたたき締めます(標準仕様書11.2.6(3)(オ)(c))。
4:誤り。試験体は、目地部分をコンクリート面まで切断して周囲と絶縁したものとします(標準仕様書11.1.7(3)(b)①)。
重要度:B 難易度:★★☆
問7:公共建築工事標準仕様書によるタイル工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- モザイクタイル張りでは、張付けモルタルの1回の塗付け面積の限度は、3m²/人以内とする。
- 改良圧着張りの張付けモルタルの塗厚は、下地側を4〜6mm、タイル側を1〜3mmとする。
- 打診による確認で浮きが発見された場合は、直ちに監督職員に報告し、張り直しを行う。
- 伸縮調整目地は、躯体と縁を切らずに設け、下地のひび割れ誘発目地とは位置をずらして設ける。
【第7問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。伸縮調整目地は躯体と縁を切って設け、下地のひび割れ誘発目地、打継ぎ目地及び構造スリットの位置には伸縮調整目地を設けます(標準仕様書11.1.3(1)(4))。下地の目地と位置をずらすと、下地の動きによりタイル面にひび割れや剥離が生じるおそれがあります。
1:正しい。モザイクタイル張りの1回の塗付け面積の限度は3m²/人以内です(標準仕様書11.2.6(3)(オ)(a))。
2:正しい。改良圧着張りの張付けモルタルの塗厚は、下地側4〜6mm、タイル側1〜3mmです(標準仕様書表11.2.3)。
3:正しい。浮き、ひび割れ等が発見された場合は、直ちに監督職員に報告し、張り直しを行います(標準仕様書11.1.7(2)(イ))。
4:誤り(不適当)。伸縮調整目地は躯体と縁を切って設け、下地のひび割れ誘発目地等の位置に設けます(標準仕様書11.1.3(1)(4))。
重要度:B 難易度:★★☆
問8:タイル工事に関する次の記述a〜dのうち、公共建築工事標準仕様書によれば、適当なものはいくつあるか。
a.セメントモルタルによるタイル張りの張付けモルタルの1回の練混ぜ量は、60分以内に張り終える量とする。
b.外装タイル接着剤張りでは、タイルの張付けに先立ち、下地面に水湿しを行うか、吸水調整材を塗布する。
c.屋外の壁タイル張りの引張接着試験は、油圧式接着力試験機を用い、所定の接着強度が発現したと予想される時期に行う。
d.セメントモルタルによる壁タイルの密着張りの目地の深さは、タイル厚さの2/3程度とする。
- 1つ
- 2つ
- 3つ
- 4つ
【第8問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。適当なものはa、cの2つです。有機系接着剤によるタイル張りでは下地面を十分に乾燥させ、水湿し及び吸水調整材の塗布は行いません。密着張りの目地の深さはタイル厚さの1/2以下とします(標準仕様書11.2.5(1)、11.3.5(1)(オ)、11.1.7(3)(a)、11.2.6(3)(イ)(d)②)。
1:誤り。適当なものはa、cの2つです。
2:正しい。a:1回の練混ぜ量は60分以内に張り終える量です(11.2.5(1))。b:有機系接着剤による張付けでは、下地面を十分に乾燥させ、水湿し及び吸水調整材の塗布は行いません(11.3.5(1)(オ))。c:引張接着試験は油圧式接着力試験機により、所定の接着強度が発現したと予想される時期に行います(11.1.7(3)(a))。d:目地の深さはタイル厚さの1/2以下です(11.2.6(3)(イ)(d)②)。
3:誤り。b、dは不適当です。
4:誤り。b、dは不適当です。
重要度:B 難易度:★★☆
問9:公共建築工事標準仕様書によるセメントモルタルによる壁タイル張りの工法(A)〜(C)と、その工法で張付けモルタルを塗り付ける面の組合せとして、正しいものはどれか。ただし、役物及び切物タイルの張付けは除くものとする。
(A)密着張り
(B)マスク張り
(C)モザイクタイル張り
- A:下地面及びタイル裏面 B:ユニットタイルの裏面 C:下地面
- A:下地面 B:下地面 C:ユニットタイルの裏面
- A:下地面 B:ユニットタイルの裏面 C:下地面
- A:タイル裏面 B:下地面 C:下地面
【第9問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。密着張りは下地面に張付けモルタルを塗り付けてタイルを振動機で張り付け、マスク張りはユニットタイル用マスクを用いてユニット裏面全面に張付けモルタルを塗り付けて張り付け、モザイクタイル張りは下地面に張付けモルタルを塗り付けてユニットタイルを張り付けます(標準仕様書11.2.6(3)(イ)(エ)(オ))。
1:誤り。下地面とタイル裏面の両方に塗り付けるのは改良圧着張りです(標準仕様書11.2.6(3)(ウ))。
2:誤り。マスク張りとモザイクタイル張りが逆です(標準仕様書11.2.6(3)(エ)(オ))。
3:正しい。A:下地面、B:ユニットタイルの裏面、C:下地面です(標準仕様書11.2.6(3)(イ)(エ)(オ))。
4:誤り。密着張りは下地面に、マスク張りはユニットタイルの裏面に塗り付けます(標準仕様書11.2.6(3)(イ)(エ))。
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