2級建築施工管理技士 第一次検定「仕上げ施工」のうち、張り石工事の問題です(重要度B)。一問一答4問 → 四肢択一4問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
一問一答(○×)
重要度:B 難易度:★★☆
問1:公共建築工事標準仕様書によれば、外壁湿式工法では、裏込めモルタルの充填は石材を1段積み上げるごとに行い、充填した裏込めモルタルの上端は、伸縮調整目地部分を除き、石材の上端から30〜40mm程度下がった位置とする。
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正解:○
外壁湿式工法の裏込めモルタルは、石材を1段積み上げるごとに、石材が押し出されないよう2〜3回に分けて密実に充填します。充填したモルタルの上端は石材の上端から30〜40mm程度下げ、伸縮調整目地部分だけは目地位置まで充填します(標準仕様書10.3.3(4))。
重要度:B 難易度:★★☆
問2:公共建築工事標準仕様書によれば、外壁乾式工法では、石材の裏面とコンクリート面との間隔(取付け代)は40mm程度とする。
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正解:×
外壁乾式工法の取付け代は70mm程度です。40mm程度は外壁湿式工法(及び内壁空積工法)の取付け代です。乾式工法では、躯体に取り付けた一次ファスナーに二次ファスナーを取り付け、だぼを用いて石材を取り付けます(標準仕様書10.5.3(2)(5)、10.3.3(1))。
重要度:B 難易度:★★☆
問3:公共建築工事標準仕様書によれば、内壁空積工法では、裏込めモルタルは幅木裏(幅木がない場合は最下部の石材裏面の高さ100mm程度まで)に充填し、引金物と下地の緊結部分は、石材裏面と下地面との間に部分的に取付け用モルタルを充填して被覆する。
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正解:○
内壁空積工法では、裏込めモルタルを全面に充填せず、幅木裏(幅木がない場合は最下部の石材裏面の高さ100mm程度まで)に限って充填します。引金物と下地の緊結部分は、50×100mm程度の取付け用モルタルを充填して被覆します(標準仕様書10.4.3(3)(ウ)(a)、(4))。
重要度:B 難易度:★★☆
問4:公共建築工事標準仕様書による石材の粗面仕上げのうち、ジェットバーナー仕上げは、花こう岩のほか、大理石及び砂岩にも適用される仕上げである。
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正解:×
ジェットバーナー仕上げは、表面の鉱物をはじけさせて粗面とする仕上げで、標準仕様書の表で対象とされる石材の種類は花こう岩だけです。大理石・砂岩も対象に含まれる粗面仕上げは、ブラストや割肌です(標準仕様書10.2.1、表10.2.1)。
四肢択一
重要度:B 難易度:★★☆
問5:公共建築工事標準仕様書による張り石工事の材料及び目地に関する記述として、最も適当なものはどれか。
- 天然石の大きさは、石材1枚の面積0.8m²以下、かつ、幅及び高さ1,200mm以下とし、石材1枚の重量は70kg以下とする。
- 外壁湿式工法及び内壁空積工法に用いる引金物、だぼ及びかすがいの材質は、溶融亜鉛めっきを施した鋼製とする。
- 外壁乾式工法に用いる石材の厚さは、25mm以上とする。
- 外壁乾式工法の目地幅は、6〜10mmとし、特記による。
【第5問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。天然石の形状は矩形とし、大きさは1枚の面積0.8m²以下かつ幅・高さ1,200mm以下、重量は1枚70kg以下と定められています(標準仕様書10.2.1(1)(イ))。
1:適当です。天然石の大きさと重量の制限のとおりです(標準仕様書10.2.1(1)(イ))。
2:不適当です。引金物・だぼ・かすがいの材質はステンレス(SUS304)製です(標準仕様書10.2.2(1)(ア))。
3:不適当です。外壁乾式工法の石材の厚さは30mm以上です。25mm以上は外壁湿式工法の規定です(標準仕様書10.5.2(1)、10.3.2(1))。
4:不適当です。外壁乾式工法の目地幅は8mm以上です。6〜10mmは外壁湿式工法の一般目地の幅です(標準仕様書10.5.3(6)、10.3.3(5))。
重要度:B 難易度:★★☆
問6:公共建築工事標準仕様書による外壁湿式工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 引金物用の穴は、石材の上端の横目地合端に2か所とし、両端部から100mm程度の位置に設ける。
- 裏込めモルタルの充填に先立ち、目地からモルタルが流出しないように、発泡プラスチック材等で目止めを行う。
- 裏込めモルタルは、石材が押し出されないように、2〜3回に分けて充填する。
- 裏込めモルタルの調合は、容積比でセメント1:砂4とする。
【第6問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。石工事に用いる裏込めモルタルの調合は、容積比でセメント1:砂3です。セメント1:砂4は床の石張りに用いる敷モルタルの調合です(標準仕様書表10.2.5)。
1:適当です。引金物用の穴は上端の横目地合端に2か所、両端部から100mm程度の位置です(標準仕様書10.3.2(2)(ア))。
2:適当です。裏込めモルタルの充填前に、発泡プラスチック材等で目止めを行います(標準仕様書10.3.3(4)(ア))。
3:適当です。石材が押し出されないよう2〜3回に分け、空隙ができないよう密実に充填します(標準仕様書10.3.3(4)(イ))。
4:不適当です。裏込めモルタルはセメント1:砂3です。1:4は敷モルタルの調合です(標準仕様書表10.2.5)。
重要度:B 難易度:★★☆
問7:公共建築工事標準仕様書による張り石工事に関する次の記述a〜dのうち、適当なものはいくつあるか。
a.外壁乾式工法は、石厚70mm以下の石材を、高さ31m以下の建築物の外壁に取り付ける工事に適用される。
b.外壁乾式工法の目地をシーリング材で仕上げる場合、シーリング材の目地寸法は、幅及び深さとも8mm以上とする。
c.内壁空積工法は、石厚70mm以下の石材を、高さ6m以下の内壁に取り付ける工事に適用される。
d.床の石張りでは、目地モルタルの充填は、敷モルタルが硬化する前に行う。
- 1つ
- 2つ
- 3つ
- 4つ
【第7問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。適当なものはaとbの2つです。外壁乾式工法は石厚70mm以下の石材を高さ31m以下の建築物の外壁に取り付ける工事に適用され(標準仕様書10.5.1)、シーリング材で仕上げる目地の寸法は幅・深さとも8mm以上です(同10.5.3(6))。内壁空積工法の適用は高さ4m以下の内壁で(同10.4.1)、床の目地モルタルは敷モルタルが硬化した後に充填します(同10.6.2(5)(ア)(b))。
1:誤りです。適当なものはa・bの2つです。
2:正しい答えです。a・bが適当で、c(高さ4m以下が正しい)とd(敷モルタルの硬化後に充填)が不適当です。
3:誤りです。cとdは不適当です。
4:誤りです。cとdは不適当です。
重要度:B 難易度:★★☆
問8:公共建築工事標準仕様書による石材の表面仕上げについて、次の文の(A)〜(C)に当てはまる語句の組合せとして、正しいものはどれか。
「磨き仕上げのうち、細かい砥石で磨いたうえ、つや出し粉を用いてバフで仕上げるものは(A)である。粗面仕上げのうち、砂粒又は金属粒子を吹き付けて表面を荒らすものは(B)、超高圧水で表面を切削するものは(C)である。」
- A:水磨き B:ブラスト C:ウォータージェット
- A:本磨き B:ジェットバーナー C:ウォータージェット
- A:本磨き B:ブラスト C:ウォータージェット
- A:本磨き B:ウォータージェット C:ブラスト
【第8問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。磨き仕上げは粗磨き・水磨き・本磨きの順に砥石が細かくなり、つや出し粉を用いてバフで仕上げるのは本磨きです(標準仕様書表10.2.2)。粗面仕上げのうち、砂粒・金属粒子を吹き付けるのはブラスト、超高圧水で切削するのはウォータージェットです(同表10.2.1)。
1:誤りです。水磨きは砥石で磨いた状態で、つや出し粉・バフ仕上げは行いません。
2:誤りです。ジェットバーナーは表面の鉱物をはじけさせる仕上げで、粒子の吹付けはブラストです。
3:正しい組合せです(標準仕様書表10.2.1・表10.2.2)。
4:誤りです。BとCが逆です。粒子の吹付けがブラスト、超高圧水の切削がウォータージェットです。
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