2級建築施工管理技士 第一次検定「仕上げ施工」のうち、建具工事の問題です(重要度A)。一問一答5問 → 四肢択一4問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
一問一答(○×)
重要度:A 難易度:★★☆
問1:公共建築工事標準仕様書によれば、アルミニウム製建具の表面処理を陽極酸化皮膜(無着色又は着色)とする場合は、表面処理後、モルタル等のアルカリ性材料と接する箇所に耐アルカリ性の塗料を塗り付ける。
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正解:○
アルミニウム製建具の表面処理は14.2.1によるとされ、陽極酸化皮膜(表14.2.1のAB種・AC種)の場合は、表面処理後にアルカリ性材料と接する箇所へ耐アルカリ性の塗料を塗り付けることとされています。モルタルやコンクリートはアルカリ性の材料なので、これに接する部分が対象になります(標準仕様書16.2.4(3)、14.2.1(3)(ア))。
重要度:A 難易度:★★☆
問2:公共建築工事標準仕様書によれば、コンクリート系下地に取り付けるアルミニウム製建具で、外部に面する水掛り部分の場合でも、仮留めに用いたくさびを残したまま、躯体と枠との間にモルタルを充填することができる。
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正解:×
コンクリート系下地では、サッシアンカーを留め付けた後、くさび等を撤去してから躯体と枠の間にモルタルを密実に充填します。くさびを残したまま充填してよいのは、屋内で水掛り部分以外の場合に限られます(標準仕様書16.2.5(2)(ア)(b))。
重要度:A 難易度:★★☆
問3:公共建築工事標準仕様書によれば、鋼製建具の亜鉛めっき鋼面に錆止め塗料塗りを行い合成樹脂調合ペイント塗り(SOP)とする場合、錆止め塗料塗りは1回目・2回目とも建具の製造所で行い、工事現場では行わない。
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正解:×
1回目の錆止め塗料塗りは鋼製建具等の製造所で行いますが、2回目は工事現場で取付け後に、汚れや付着物を除去し、塗膜の損傷部を錆止め塗料で補修して平滑にしてから行います。取付け後に塗装が困難になる部分は、取付けに先立って行います(標準仕様書18.3.3(4)(ア))。
重要度:A 難易度:★☆☆
問4:公共建築工事標準仕様書によれば、閉鎖順位調整器は、両開き及び親子開きの防火戸等に用いる建具用金物である。
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正解:○
標準仕様書の建具用金物の表では、閉鎖順位調整器は、両開き及び親子開きの防火戸等に適用するとされています(標準仕様書表16.8.1)。
重要度:A 難易度:★☆☆
問5:公共建築工事標準仕様書によれば、アルミニウム製建具の枠、くつずり、水切り板等のアンカーは、両端から逃げた位置から、間隔500mm以下に取り付ける。
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正解:○
アルミニウム製建具の枠・くつずり・水切り板等のアンカーは、建具に適したものとし、両端から逃げた位置から間隔500mm以下に取り付けます(標準仕様書16.2.5(1)(ア))。なお、鋼製建具の枠類のつなぎ補強板の間隔600mm以下(表16.4.3)と混同しないよう注意します。
四肢択一
重要度:A 難易度:★★☆
問6:公共建築工事標準仕様書による建具の取付けに関する記述として、最も適当なものはどれか。
- コンクリート系下地に取り付ける外部に面するアルミニウム製建具は、くさびかい等で仮留めした後、サッシアンカーをコンクリートに固定された鉄筋類に溶接し、くさび等を撤去してから枠の周囲にモルタルを充填する。
- くつずり、下枠等のモルタル充填が困難な箇所は、建具を取り付けた後に、裏面からモルタルを押し込んで充填する。
- 鉄骨下地にアルミニウム製建具の枠を溶接で留め付けた場合、溶接箇所は錆止め塗料を塗らず、シーリング材で被覆する。
- 木下地に取り付けるアルミニウム製建具のアンカーは、亜鉛めっきを施した鋼製の木ねじで留め付ける。
【第6問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。コンクリート系下地では、くさびかい等で仮留めし、サッシアンカーを鉄筋類に溶接(又は下地金物にねじ等で留付け)した後、くさび等を撤去して躯体と枠の間にモルタルを密実に充填します(標準仕様書16.2.5(2)(ア)(a)(b))。
1:適当。標準仕様書16.2.5(2)(ア)(a)(b)のとおりです。くさびを残してよいのは屋内の水掛り部分以外に限られます。
2:不適当。モルタル充填が困難な箇所は、あらかじめ裏面に鉄線等を取り付けておき、モルタル詰めを行った後に取り付けます(標準仕様書16.2.5(2)(ア)(c))。
3:不適当。鉄骨下地の溶接箇所には、表18.3.2のAz種の錆止め塗料を塗り付けます(標準仕様書16.2.5(2)(イ))。
4:不適当。木下地の場合、アンカーはステンレス製の木ねじ、釘等で留め付けます(標準仕様書16.2.5(2)(ウ)(a)、16.2.3(10))。
重要度:A 難易度:★★☆
問7:公共建築工事標準仕様書による建具用金物に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- グレモン錠は、気密ドアセットに用いる。
- 空錠は、施錠の必要のない戸に用いる。
- フロアヒンジを水掛りに設ける場合は、周囲の床仕上げ面よりやや低めに据え付ける。
- ケースハンドル錠は、壁に納める防火戸の類に用いる。
【第7問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。フロアヒンジを水掛りに設ける場合は、やや高めに取り付け、周囲の仕上げをこれになじませます(標準仕様書16.8.3(4))。
1:適当。標準仕様書表16.8.1で、グレモン錠は気密ドアセットに適用するとされています。
2:適当。標準仕様書表16.8.1で、空錠は施錠の必要のない戸に適用するとされています。
3:不適当。水掛りのフロアヒンジは、やや高めにし、周囲の仕上げをなじませます(標準仕様書16.8.3(4))。
4:適当。標準仕様書表16.8.1で、ケースハンドル錠は壁に納める防火戸の類に適用するとされています。
重要度:A 難易度:★★☆
問8:公共建築工事標準仕様書による鋼製建具(出入口)に使用する鋼板類の厚さに関する次の記述のうち、適当なものはいくつあるか。ただし、厚さの特記はなく、1枚の戸の有効開口幅は950mm以下、有効高さは2,400mm以下とする。
a.枠類の一般部分の厚さは、1.6mmとする。
b.くつずりの厚さは、1.5mmとする。
c.戸の力骨の厚さは、1.6mmとする。
d.補強板の類の厚さは、2.3mm以上とする。
- 1つ
- 2つ
- 3つ
- 4つ
【第8問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。標準仕様書表16.4.2によれば、出入口の枠類の一般部分は1.6mm、くつずりは1.5mm、戸の力骨は2.3mm、補強板の類は2.3mm以上です。適当なものはa・b・dの3つです(標準仕様書16.4.4(1)、表16.4.2)。
1:不適当。適当なものはa・b・dの3つです。
2:不適当。適当なものはa・b・dの3つです。
3:適当。a(1.6mm)、b(1.5mm)、d(2.3mm以上)が適当で、c(力骨は2.3mm)が不適当です。
4:不適当。cの力骨は2.3mmで、1.6mmは中骨の厚さです。
重要度:A 難易度:★★☆
問9:公共建築工事標準仕様書による管理用の重量シャッターに関する次の文の(A)・(B)に当てはまる語句・数値の組合せとして、正しいものはどれか。
「スラットの種類は(A)形とする。また、埋込み形のガイドレールのアンカーは、両端を押さえ、間隔(B)以下とする。」
- (A)インターロッキング (B)600mm
- (A)インターロッキング (B)500mm
- (A)オーバーラッピング (B)600mm
- (A)オーバーラッピング (B)500mm
【第9問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。重量シャッターのスラットはインターロッキング形とされています(標準仕様書16.11.2(5))。ガイドレールのアンカーは、両端を押さえ、埋込み形で間隔600mm以下、露出形で間隔500mm以下です(標準仕様書表16.11.4)。
1:正しい。(A)インターロッキング形(16.11.2(5))、(B)埋込み形は600mm以下(表16.11.4)です。
2:誤り。500mm以下は露出形のガイドレールのアンカー間隔です。
3:誤り。オーバーラッピング形は、軽量シャッターのスラットで選択できる形式です(16.12.4(2))。
4:誤り。(A)(B)とも誤りです。オーバーラッピング形は軽量シャッター、500mmは露出形の値です。
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