2級建築施工管理技士 第一次検定「仕上げ施工」のうち、塗装工事の問題です(重要度A)。一問一答8問 → 四肢択一4問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
一問一答(○×)
重要度:A 難易度:★★☆
問1:公共建築工事標準仕様書によれば、特記がなければ、透明塗料塗りとする木部の素地ごしらえでは、やに処理を省略し、節止めを行う。
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正解:×
特記がなければ、透明塗料塗りの木部の素地ごしらえはB種です。B種でも、やには削り取り又は電気ごて焼きのうえ溶剤等でふき取る「やに処理」を行います。一方、節止めはA種(特記がなければ不透明塗料塗り)だけの工程で、B種では行いません(標準仕様書18.2.2、表18.2.1)。
重要度:A 難易度:★★☆
問2:公共建築工事標準仕様書によれば、鉄鋼面の素地ごしらえのB種では、ブラスト法により錆を落とした後、りん酸塩処理による化成皮膜処理を行う。
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正解:×
鉄鋼面の素地ごしらえで化成皮膜処理(りん酸塩処理後、水洗い乾燥)を行うのはA種だけです。B種は、溶剤ぶきで油類を除去し、ブラスト法で錆を落とす工程で、化成皮膜処理はありません(標準仕様書18.2.3、表18.2.2)。
重要度:A 難易度:★★☆
問3:公共建築工事標準仕様書によれば、亜鉛めっき鋼面の素地ごしらえのA種では、弱アルカリ性脱脂剤で加熱処理して油類を除去した後、りん酸塩処理又はクロメートフリー処理による化成皮膜処理を行う。
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正解:○
亜鉛めっき鋼面の素地ごしらえA種は、汚れ・付着物除去の後、弱アルカリ性脱脂剤で加熱処理して湯又は水洗いし、りん酸塩処理後の水洗い乾燥又はクロメートフリー処理後の乾燥による化成皮膜処理を行います。A種は製造所等で行います(標準仕様書18.2.4、表18.2.3)。
重要度:A 難易度:★★☆
問4:公共建築工事標準仕様書によれば、耐候性塗料塗り(DP)の場合を除き、コンクリート面の素地ごしらえでは、合成樹脂エマルションシーラーによる吸込止めの工程を省略する。
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正解:○
コンクリート面及びALCパネル面の素地ごしらえ(表18.2.5)では、工程3に合成樹脂エマルションシーラーによる吸込止めがありますが、コンクリート面の場合はこの工程を省略します(標準仕様書18.2.6(1)、表18.2.5 注1)。なお、耐候性塗料塗り(DP)のコンクリート面は表18.2.6によります。
重要度:A 難易度:★★☆
問5:公共建築工事標準仕様書によれば、塗装場所の湿度が85%以上で塗料の乾燥に不適当な場合でも、気温が5℃を超えていれば、採暖・換気等を行わずに塗装を行ってよい。
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正解:×
気温が5℃以下の場合だけでなく、湿度が85%以上の場合や結露等で塗料の乾燥に不適当な場合も、塗装を行いません。ただし、採暖・換気等を適切に行う場合は、この限りではありません。気温が5℃を超えていても、湿度85%以上で採暖・換気等を行わなければ塗装できません(標準仕様書18.1.6(1))。
重要度:A 難易度:★★☆
問6:公共建築工事標準仕様書による合成樹脂エマルションペイント塗り(EP)は、屋内の鉄鋼面にも適用される。
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正解:×
合成樹脂エマルションペイント塗り(EP)の適用対象は、コンクリート面、押出成形セメント板面、モルタル面、せっこうプラスター面、せっこうボード面、その他ボード面等で、鉄鋼面は含まれません(標準仕様書18.9.1)。屋内の鉄鋼面に適用されるのは、つや有合成樹脂エマルションペイント塗り(EP-G)です(標準仕様書18.8.1)。
重要度:A 難易度:★☆☆
問7:公共建築工事標準仕様書によるアクリル樹脂系非水分散形塗料塗り(NAD)は、屋内のコンクリート面、モルタル面等に適用する塗装である。
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正解:○
アクリル樹脂系非水分散形塗料塗り(NAD)は、屋内のコンクリート面、モルタル面等に適用します(標準仕様書18.6.1)。
重要度:A 難易度:★☆☆
問8:公共建築工事標準仕様書によれば、塗装工事の研磨紙ずりは、下層の塗膜及びパテが硬化乾燥した後に、各層ごとに、素地の長手方向に、下層の塗膜を研ぎ去らないように注意して行う。
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正解:○
研磨紙ずりは、下層の塗膜とパテが硬化乾燥した後、各層ごとに研磨紙等で素地の長手方向に、下層の塗膜を研ぎ去らないよう注意して研ぎます(標準仕様書18.1.4(3)(イ))。
四肢択一
重要度:A 難易度:★★☆
問9:公共建築工事標準仕様書による塗装工事の施工一般に関する記述として、最も適当なものはどれか。
- 塗付け量は、平らな面に実際に付着させる塗料の一工程当たりの標準量であり、薄めた後の塗料の量で示す。
- 塗料は、調合された塗料をそのまま使用し、素地面の吸収性の大小や気温の高低に応じた粘度の調整は行わない。
- シーリング面に塗装仕上げを行う場合は、シーリング材が硬化した後に行い、塗重ねの適合性を確認する。
- 屋内で使用する塗料のホルムアルデヒド放散量は、材料規格に放散量の規定がある場合、特記がなければF☆☆☆とする。
【第9問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。シーリング面に塗装仕上げを行う場合は、シーリング材が硬化した後に行い、塗重ねの適合性を確認して必要な措置を講じます(標準仕様書18.1.4(11))。
1:不適当。塗付け量は一工程当たりの標準量ですが、薄める前の塗料の量で示します(標準仕様書18.1.4(6))。
2:不適当。塗料は調合されたものをそのまま使用するのが原則ですが、素地面の粗密、吸収性の大小、気温の高低等に応じて適切な粘度に調整することができます(標準仕様書18.1.4(1))。
3:適当。シーリング材の硬化後に塗装し、塗重ねの適合性を確認します(標準仕様書18.1.4(11))。
4:不適当。特記がなければF☆☆☆☆とします(標準仕様書18.1.3(1))。
重要度:A 難易度:★★☆
問10:公共建築工事標準仕様書による塗装の素地ごしらえに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- モルタル面の素地ごしらえは、特記がなければB種とし、最初の工程で素地を十分に乾燥させる。
- 木部の素地ごしらえで、ラワン材など導管の深いものの場合は、必要に応じて、やに処理の後に塗料の製造所の指定する目止め処理を行う。
- 鉄鋼面の素地ごしらえのC種では、油類は溶剤ぶきにより除去する。
- 外部のモルタル面の素地ごしらえにおける穴埋め・パテかいには、合成樹脂エマルションパテ(耐水形)を用いる。
【第10問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。合成樹脂エマルションパテは、外部に用いません(標準仕様書表18.2.4 注2)。外部のモルタル面の穴埋め・パテかいには、建築用下地調整塗材(C-1)を用います。
1:適当。モルタル面の素地ごしらえは特記がなければB種で、工程1で素地を十分に乾燥させます(標準仕様書18.2.5、表18.2.4)。
2:適当。導管の深いものは、必要に応じて工程2(やに処理)の後に製造所指定の目止め処理を行います(標準仕様書表18.2.1 注1)。
3:適当。C種の油類除去は溶剤ぶきです(標準仕様書18.2.3、表18.2.2)。
4:不適当。合成樹脂エマルションパテは外部に用いません(標準仕様書表18.2.4 注2)。
重要度:A 難易度:★★☆
問11:公共建築工事標準仕様書による塗装の種類と適用に関する次の記述a〜dのうち、適当なものはいくつあるか。
a.合成樹脂エマルションペイント塗り(EP)では、A種の場合も、天井面等の見上げ部分は中塗り1回目の後の研磨紙ずりの工程を省略する。
b.鉄鋼面の錆止め塗料のうち、水系さび止めペイントを用いるBs種は、屋外・屋内のいずれにも用いる。
c.クリヤラッカー塗り(CL)は、屋内の木部に適用する。
d.ウレタン樹脂ワニス塗り(UC)は、屋外の木部に適用する。
- 1つ
- 2つ
- 3つ
- 4つ
【第11問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。適当なものはa・cの2つです。Bs種の錆止め塗料の適用は屋内だけで、ウレタン樹脂ワニス塗り(UC)は屋内の木部に適用します(標準仕様書表18.3.1、18.10.1)。
1:不適当。適当なものはa・cの2つです。
2:適当。aは標準仕様書18.9.2(見上げ部分は工程3を省略)、cは18.5.1のとおりです。bは、Bs種の適用が屋内だけのため不適当です(表18.3.1)。dは、UCが屋内の木部に適用するため不適当です(18.10.1)。屋外の木部に適用するのは木材保護塗料塗り(WP)です(18.12.1)。
3:不適当。b・dが不適当なため、適当なものは2つです。
4:不適当。b・dが不適当なため、適当なものは2つです。
重要度:A 難易度:★★☆
問12:公共建築工事標準仕様書による錆止め塗料塗りの品質確認に関する次の文の(A)・(B)に当てはまる語句の組合せとして、正しいものはどれか。
「錆止め塗料塗りの品質確認は、工事現場塗装の場合は(A)、工場塗装の場合は(B)により行う。」
- A:使用量から単位面積当たりの塗付け量を推定する方法 B:電磁膜厚計等による膜厚の確認
- A:電磁膜厚計等による膜厚の確認 B:使用量から単位面積当たりの塗付け量を推定する方法
- A:電磁膜厚計等による膜厚の確認 B:電磁膜厚計等による膜厚の確認
- A:使用量から単位面積当たりの塗付け量を推定する方法 B:使用量から単位面積当たりの塗付け量を推定する方法
【第12問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。錆止め塗料塗りの品質確認は、工事現場塗装の場合は使用量から単位面積当たりの塗付け量を推定し、工場塗装の場合は電磁膜厚計その他適切な測定器具で膜厚を確認します(標準仕様書18.1.7(ア)(イ))。
1:正しい。Aは使用量からの塗付け量の推定、Bは電磁膜厚計等による膜厚の確認です。
2:誤り。AとBが逆です。
3:誤り。工事現場塗装(A)は、使用量から塗付け量を推定します。
4:誤り。工場塗装(B)は、電磁膜厚計等で膜厚を確認します。
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