2級建築施工管理技士 第一次検定「仕上げ施工」のうち、防水工事の問題です(重要度A)。一問一答8問 → 四肢択一4問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
一問一答(○×)
重要度:A 難易度:★☆☆
問1:公共建築工事標準仕様書によれば、アスファルト防水(屋根保護防水密着工法)の防水層の下地では、出隅及び入隅を通りよく45°の面取りとする。
解答を見る
正解:○
アスファルト防水の下地は、出隅・入隅とも通りよく45°の面取りとします(標準仕様書9.2.4(1)(ウ))。なお、入隅を直角とするのは、改質アスファルトシート防水・合成高分子系ルーフィングシート防水・塗膜防水の場合です。
重要度:A 難易度:★★☆
問2:公共建築工事標準仕様書によれば、合成高分子系ルーフィングシート防水の防水層の下地では、出隅及び入隅をいずれも通りよく45°の面取りとする。
解答を見る
正解:×
合成高分子系ルーフィングシート防水の下地は、出隅を通りよく45°の面取りとし、入隅は通りよく直角とします(標準仕様書9.4.4(1)(ア))。出隅・入隅とも45°の面取りとするのはアスファルト防水です(同9.2.4(1)(ウ))。
重要度:A 難易度:★☆☆
問3:公共建築工事標準仕様書によれば、アスファルト防水(屋根保護防水密着工法)では、アスファルトルーフィング類の継目は、水上側のアスファルトルーフィング類が下側になるように張り重ねる。
解答を見る
正解:×
アスファルトルーフィング類の継目は、水下側のアスファルトルーフィング類を下側にして張り重ねます。つまり水上側が上になります(標準仕様書9.2.4(4)(イ)(c))。水上側を下にすると、流れてきた水が継目に入り込みやすくなります。
重要度:A 難易度:★★☆
問4:公共建築工事標準仕様書によれば、アスファルト防水(屋根保護防水密着工法)の出隅及び入隅の増張りは、平場のアスファルトルーフィング類を張り付けた後に、幅300mm以上のストレッチルーフィングを最上層に張り付けて行う。
解答を見る
正解:×
出隅・入隅の増張りは、平場(一般部分)の張付けに先立って行い、幅300mm以上のストレッチルーフィングを最下層に増張りします(標準仕様書9.2.4(4)(ア)、表9.2.10 注1)。
重要度:A 難易度:★☆☆
問5:公共建築工事標準仕様書によれば、改質アスファルトシート防水のトーチ工法では、トーチバーナーで改質アスファルトシートの裏面及び下地を均一にあぶり、裏面の改質アスファルトを溶融させながら均一に押し広げて密着させる。
解答を見る
正解:○
トーチ工法の平場の張付けは記述のとおりです(標準仕様書9.3.4(5)(ア)(a)①)。はく離紙等をはがしながら転圧して密着させるのは常温粘着工法です(同(b)①)。
重要度:A 難易度:★★☆
問6:公共建築工事標準仕様書によれば、合成高分子系ルーフィングシート防水の接着工法で塩化ビニル樹脂系ルーフィングシートを用いる場合(種別S-F2)、ルーフィングシートの重ね幅は、幅方向、長手方向とも40mm以上とする。
解答を見る
正解:○
塩化ビニル樹脂系ルーフィングシートを用いる種別(S-F2等)の重ね幅は、幅方向・長手方向とも40mm以上で、接合部は熱風融着又は溶剤溶着とします(標準仕様書表9.4.1、9.4.4(6)(エ)(b))。加硫ゴム系(S-F1等)は100mm以上です(同(a))。
重要度:A 難易度:★★☆
問7:公共建築工事標準仕様書によれば、ウレタンゴム系塗膜防水の工程表に示される防水材の使用量は、硬化物比重が1.0の材料の場合の値であり、硬化物比重がこれと異なる場合は、所定の塗膜厚を確保するように使用量を換算する。
解答を見る
正解:○
記述のとおりです(標準仕様書表9.5.1 注3)。塗膜防水では塗膜厚の確保が目的なので、比重の異なる材料は使用量を換算します。
重要度:A 難易度:★☆☆
問8:公共建築工事標準仕様書によれば、アスファルト防水の平場の保護コンクリートに設ける伸縮目地の割付けは、周辺の立上り部の仕上り面から600mm程度とし、中間部は縦横間隔5,000mm程度とする。
解答を見る
正解:×
伸縮目地の割付けは、周辺の立上り部の仕上り面から600mm程度、中間部は縦横間隔3,000mm程度とします(標準仕様書9.2.5(6)(ア))。
四肢択一
重要度:A 難易度:★★☆
問9:公共建築工事標準仕様書によるアスファルト防水(屋根保護防水密着工法)の施工に関する記述として、最も適当なものはどれか。
- 平場のアスファルトルーフィング類の継目は、幅方向、長手方向とも100mm以上重ね合わせ、上下層の継目は同一箇所としない。
- 立上りと平場のアスファルトルーフィング類は別々に張り付け、立上り部のアスファルトルーフィング類は、各層とも平場のアスファルトルーフィング類に100mm以上張り掛ける。
- ルーフドレン回りは、最上層に幅300mm以上のストレッチルーフィングを用いて、ドレンのつばとスラブ面に張り掛けて増張りする。
- アスファルトの溶融温度の上限はアスファルトの製造所の指定する温度とし、同一アスファルトの溶融は5時間まで続けてよい。
【第9問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。平場のアスファルトルーフィング類の継目は、幅方向・長手方向とも100mm以上重ね合わせ、上下層の継目は同一箇所としません(標準仕様書9.2.4(4)(イ)(c)(d))。
1:適当です。標準仕様書9.2.4(4)(イ)(c)(d)のとおりです。
2:不適当です。立上り部は各層とも平場に150mm以上張り掛けます(標準仕様書9.2.4(4)(イ)(f))。
3:不適当です。ルーフドレン回りの増張りは、幅300mm以上のストレッチルーフィングを最下層に用い、ドレンのつばに100mm程度、残りをスラブ面に張り掛けます(標準仕様書9.2.4(4)(エ)(b))。
4:不適当です。溶融温度の上限は製造所の指定する温度ですが、同一アスファルトの溶融を3時間以上続けてはいけません(標準仕様書9.2.4(3)(ウ))。
重要度:A 難易度:★★☆
問10:公共建築工事標準仕様書による改質アスファルトシート防水のトーチ工法(種別AS-T1、コンクリート下地)に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 防水層の下地は、出隅を通りよく45°の面取りとし、入隅を通りよく直角とする。
- 出隅及び入隅は、改質アスファルトシートの張付けに先立ち、幅200mm程度の増張り用シートを張り付ける。ただし、パラペット天端の出隅は除く。
- 改質アスファルトシートの重ね部は、改質アスファルトがはみ出す程度まで十分にあぶって溶融させ、水密性が確保できるように密着させる。
- 改質アスファルトシートを2層張りとする場合は、上下層の改質アスファルトシートの接合部が同じ位置で重なるように張り付ける。
【第10問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。改質アスファルトシートを2層とする場合は、上下層の接合部が重ならないようにします(標準仕様書9.3.4(5)(ア)(a)②)。接合部が同じ位置にそろうと、その部分の防水性能が弱くなります。
1:適当です。改質アスファルトシート防水の下地は、出隅を45°の面取り、入隅を直角とします(標準仕様書9.3.4(1))。
2:適当です。標準仕様書9.3.4(4)(ア)のとおりです。アスファルト防水の出隅・入隅の増張り(幅300mm以上のストレッチルーフィング)とは異なります。
3:適当です。標準仕様書9.3.4(5)(ア)(a)③のとおりです。
4:不適当です。上下層の接合部は重ならないようにします(標準仕様書9.3.4(5)(ア)(a)②)。
重要度:A 難易度:★★☆
問11:公共建築工事標準仕様書によるウレタンゴム系塗膜防水に関する次の記述a〜dのうち、適当なものはいくつあるか。
a.絶縁工法(種別X-1)では、通気緩衝シートを張り付け、脱気装置を設ける。脱気装置の種類及び設置数量は、特記がなければ、主材料の製造所の仕様による。
b.補強布を用いる密着工法(種別X-2)は平場に用い、立上り部はすべて絶縁工法(種別X-1)とする。
c.ウレタンゴム系防水材塗りの1工程当たりの使用量は、平場は2.5kg/㎡、立上りは1.5kg/㎡を上限とする。
d.塗継ぎの重ね幅は50mm以上とし、補強布の重ね幅は100mm以上とする。
- 1つ
- 2つ
- 3つ
- 4つ
【第11問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。適当なものはaとcの2つです。bは立上り部をすべて密着工法(X-2)とするのが正しく、dは塗継ぎ100mm以上・補強布50mm以上が正しいので、いずれも不適当です(標準仕様書9.5.3(1)、表9.5.1、9.5.4(4)(ウ))。
1:不適当です。適当なものはaとcの2つです(b・dは不適当)。
2:適当です。a(表9.5.1、9.5.3(1)(イ))とc(表9.5.1 注5)が適当で、b(立上り部はすべてX-2:表9.5.1 注2)とd(塗継ぎ100mm以上・補強布50mm以上:9.5.4(4)(ウ))は不適当です。
3:不適当です。適当なものはaとcの2つです。
4:不適当です。bとdは不適当です。
重要度:A 難易度:★★☆
問12:公共建築工事標準仕様書によるアスファルト防水の平場の保護コンクリートに関する次の記述a〜dのうち、適当なものの組合せはどれか。ただし、特記はないものとする。
a.伸縮目地に用いる成形伸縮目地材は、保護コンクリートの上面から下面まで達するように設置する。
b.伸縮目地は、排水溝の位置で止め、立上りの仕上り面までは達しないようにする。
c.保護コンクリートの厚さは、こて仕上げの場合は80mm以上とする。
d.保護コンクリートに敷き込む溶接金網の重ねは、1節半以上、かつ、100mm以上とする。
- a と b
- a と c
- b と d
- c と d
【第12問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。適当なものはaとcです。成形伸縮目地材は保護コンクリートの上面から下面まで達するものとし(標準仕様書9.2.2(11)(ア)(a)、9.2.5(6)(イ))、保護コンクリートの厚さは特記がなければこて仕上げで80mm以上とします(同9.2.5(4)(イ))。
1:不適当です。bは誤りです。伸縮目地は排水溝を含めて立上りの仕上り面に達するものとします(標準仕様書9.2.5(6)(ア))。
2:適当です。a(9.2.2(11)(ア)(a))とc(9.2.5(4)(イ))が適当です。
3:不適当です。bは上記のとおり誤りで、dも溶接金網の重ねは1節半以上かつ150mm以上が正しいので誤りです(標準仕様書9.2.5(4)(ア))。
4:不適当です。cは適当ですが、dは誤りです(重ねは1節半以上かつ150mm以上)。
「仕上げ施工」の他の論点
- シーリング工事
- 屋根工事・とい
- 張り石工事
- タイル工事
- 金属工事(軽量鉄骨下地・表面仕上げ)
- 左官工事・床仕上げ
- 建具工事
- ガラス工事
- 塗装工事
- 内装工事(床)
- 内装工事(壁・天井・断熱・カーテン)
- 外装(ALC・押出成形セメント板・カーテンウォール)
- 改修工事