宅地建物取引士 免除科目 択一式(初級) 第33問〜第35問|土地・建物

重要度:A 論点:耐震・制震・免震

問33:建築物の地震対策に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  • A:免震構造は、建物自体の強度・剛性を高めることによって地震力に耐える構造である。
  • B:制震構造は、ダンパー等の装置により地震の揺れのエネルギーを吸収する構造である。
  • C:耐震構造は、積層ゴム等により地震の揺れを建物に伝えにくくする構造である。
【第33問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・A:誤り。建物自体の強度で耐えるのは「耐震構造」。免震の定義との入れ替え。
・B:正しい。制震構造は、ダンパー等の装置によって地震時の振動エネルギーを吸収し、建物の揺れを抑える構造である。【試験対策】3構造の一言定義=「耐震=建物の強度・剛性で耐える」「制震=ダンパー等で吸収する」「免震=積層ゴム等で揺れを伝えにくくする」。既存建物への適用可否や改修の難易度は、建物の構造・基礎・採用工法によって異なる。
・C:誤り。積層ゴムで揺れを遮断するのは「免震構造」。耐震の定義との入れ替え。


重要度:B 論点:構造形式・劣化

問34:建築物の構造等に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  • A:壁式構造は、柱と梁を剛接合した骨組みで建物を支える構造である。
  • B:コンクリートの中性化は、コンクリートの表面のアルカリ性が失われていく現象であり、進行すると鉄筋の腐食を招く。
  • C:木材の腐朽を防ぐには、床下の通風を遮断して湿気を閉じ込めるのがよい。
【第34問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・A:誤り。柱と梁を剛接合した骨組みで支えるのはラーメン構造である。壁式構造は、板状の耐力壁と床版を箱形に組んで支える構造で、原則として柱や梁を用いない。構造形式を入れ替えた記述である。
・B:正しい。中性化→鉄筋の錆→膨張→ひび割れ・剥落という劣化の連鎖。【試験対策】中性化は「二酸化炭素が原因」「アルカリ性の喪失」「鉄筋腐食で耐力低下」「対策はかぶり厚さの確保」の4点で1セット。ラーメン(柱梁・大開口可)vs壁式(壁・中低層向き)の構造形式ペアも定義の入れ替えで頻出。
・C:誤り。腐朽菌は水分がそろうと繁殖するため、床下は換気口・基礎パッキン等で通風を確保する。対策の向きが正反対。


重要度:A 論点:砂州・砂丘

問35:砂州・砂丘に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  • A:砂州や砂丘には粒径の比較的そろった砂が堆積しており、地下水位が浅い箇所では地震時に液状化しやすい。
  • B:砂州や砂丘は主として粘土質の地盤で構成されるため、液状化のおそれは小さい。
  • C:砂州や砂丘は周囲より高い部分が多いため、高潮・高波や浸水について確認する必要はない。
【第35問:正解と解説】

正解:A
【解説】
・A:正しい。砂州は波浪・沿岸流、砂丘は風によって運ばれた砂が堆積してできる。粒径のそろった緩い砂質地盤で地下水位が浅ければ、液状化しやすい。【試験対策】砂州・砂丘は「そろった砂+浅い地下水=液状化」と整理する。
・B:誤り。砂州・砂丘は、一般に粒径の比較的そろった砂からなる。粘土質地盤であることを理由に液状化しにくいとする説明は逆である。
・C:誤り。周囲より高い部分があっても、海岸部では高波・高潮による浸水リスクを確認する必要がある。砂丘縁辺部や砂丘間の凹地では、液状化や浸水にも注意する。


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