2級建築施工管理技士 躯体施工 一問一答・四肢択一(全8問)|鉄骨工事(高力ボルト接合・溶接)

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2級建築施工管理技士 第一次検定「躯体施工」のうち、鉄骨工事(高力ボルト接合・溶接)の問題です(重要度B)。一問一答4問 → 四肢択一4問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。

一問一答(○×)

重要度:B 難易度:★☆☆

問1:公共建築工事標準仕様書によれば、高力ボルトの本接合の締付けは、ボルトを取り付けた後、マーキング、一次締め、本締めの順序で行う。

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正解:×

本接合の締付けは、ボルトを取り付けた後、一次締め、マーキング、本締めの順序で行います。マーキングは一次締めをしたボルトに施すもので、本締め後の共回りやナット回転量の確認に用います(標準仕様書7.4.7(3)(6)、7.4.8(1))。


重要度:B 難易度:★☆☆

問2:公共建築工事標準仕様書によれば、1群の高力ボルトの締付けは、群の中央から周辺に向かう順序で行う。

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正解:○

1群のボルトの締付けは、群の中央から周辺に向かう順序で行います(標準仕様書7.4.7(4))。周辺から締め付けると、中央部の板の密着が妨げられるおそれがあります。


重要度:B 難易度:★★☆

問3:公共建築工事標準仕様書によれば、JIS形高力ボルトをナット回転法で締め付ける場合、ねじの呼びがM20で、ボルトの長さがねじの呼びの5倍以下であれば、ナット回転量の規定値は120°とし、締付け後のナット回転量が規定値-30°から規定値+30°までの範囲であることを確認する。

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正解:○

ナット回転法の場合のナット回転量の規定値は120°(M12は60°)で、ボルトの長さがねじの呼びの5倍を超える場合は特記によります。締付け後の確認では、ナット回転量が規定値-30°から+30°まで(M12は0°から+30°まで)の範囲であることを確認します(標準仕様書7.4.7(7)(イ)、7.4.8(1)(イ)(a))。


重要度:B 難易度:★★☆

問4:公共建築工事標準仕様書によれば、鉄骨の溶接において、作業場所の気温が0℃の場合は、溶接線から100mm程度の範囲を適切な方法で加熱したとしても、溶接を行うことはできない。

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正解:×

溶接を行わないのは、作業場所の気温が-5℃未満の場合です。気温が-5℃以上5℃以下の場合は、溶接線から100mm程度の範囲を適切な方法で加熱して溶接を行います(標準仕様書7.6.8(1)(2))。0℃はこの加熱して溶接する範囲に当たります。

四肢択一

重要度:B 難易度:★★☆

問5:公共建築工事標準仕様書による高力ボルトの締付け及び締付け後の確認に関する記述として、最も適当なものはどれか。

  1. トルクコントロール法で締め付けたJIS形高力ボルトは、全てのボルトについて、ナット回転量が120°±30°の範囲にあることを確認する。
  2. トルシア形高力ボルトの締付け後の確認では、ナット回転量が、各ボルト群のナットの平均回転角度-30°から平均回転角度+30°までの範囲であることを確認する。
  3. ナット回転法で締め付けたJIS形高力ボルトでナット回転量が不足しているものは、追締めを行わず、新しいセットに取り替える。
  4. 一次締めは、標準ボルト張力が得られるまでナットを回転させて行う。
【第5問:正解と解説】

正解:2

正解は2です。トルシア形高力ボルトの締付け後の確認では、ピンテールの破断、マークのずれによる共回り・軸回りの有無に加え、ナット回転量が各ボルト群のナットの平均回転角度±30°の範囲であること、ボルトの余長がねじ1山から6山までであることを確認します(標準仕様書7.4.8(1)(ア))。

1:誤り。120°±30°はナット回転法の基準です。トルクコントロール法では、マークのずれで共回りがないことを確認し、ナット回転量に著しいばらつきがあるボルト群は全てのボルトを追締めして、締付けトルクと基準値との差が±10%以内であることを確認します(標準仕様書7.4.8(1)(イ)(b))。

2:正しい。トルシア形高力ボルトのナット回転量は、各ボルト群の平均回転角度±30°の範囲であることを確認します(標準仕様書7.4.8(1)(ア)(c))。

3:誤り。ナット回転法で回転量が不足している場合は、追締めして所定の回転量であることを確認します(標準仕様書7.4.8(1)(イ)(a)②)。

4:誤り。一次締めは表7.4.2のトルク(M20・M22は150N・m程度など)で行います。標準ボルト張力が得られるように行うのは本締めです(標準仕様書7.4.7(5)(7))。


重要度:B 難易度:★★☆

問6:公共建築工事標準仕様書による鉄骨の溶接に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 溶接部に割れがある場合は、適切な試験により割れの範囲を明らかにしたときであっても、溶接金属を全長にわたり除去して再溶接しなければならない。
  2. 降雨、降雪等で母材がぬれている場合は、適切な措置を講じ支障のない場合を除き、溶接を行わない。
  3. 溶接部にアンダーカットがある場合は、補修溶接を行う。
  4. スタッド溶接完了後の打撃曲げ試験は、打撃により15°まで曲げ、溶接部に割れその他の欠陥が生じない場合に、そのロットを合格とする。
【第6問:正解と解説】

正解:1

正解は1です。溶接部の割れは原則として溶接金属を全長にわたり除去して再溶接しますが、適切な試験により割れの範囲を明らかにした場合は、割れ及び割れの端から50mm以上の範囲を除去して再溶接すればよいとされています(標準仕様書7.6.13(1)(オ))。

1:誤り(不適当)。割れの範囲を明らかにした場合は、割れ及び割れの端から50mm以上の範囲を除去して再溶接します(標準仕様書7.6.13(1)(オ)ただし書)。

2:正しい。母材がぬれている場合や溶接に影響を及ぼすような風が吹いている場合は、適切な措置を講じ支障のない場合を除き、溶接を行いません(標準仕様書7.6.8(3))。

3:正しい。アンダーカット、クレーターの充填不足、のど厚不足等は補修溶接を行い、その際は鋼材温度の急冷却を防止する措置を講じます(標準仕様書7.6.13(1)(ウ))。

4:正しい。完了後の打撃曲げ試験は15°まで曲げて判定します。施工に先立つ試験溶接の打撃曲げ試験(30°)と区別します(標準仕様書7.7.6(1)(イ)、7.7.4(3))。


重要度:B 難易度:★★☆

問7:鉄骨工事に関する次の記述a〜dのうち、公共建築工事標準仕様書によれば、適当なものはいくつあるか。
a.ねじの呼びがM20の高力ボルトの一次締めは、150N・m程度のトルクでナットを回転させて行う。
b.溶接部にブローホールがある場合は、欠陥部分を除去せずに、その上から補修溶接を行う。
c.スタッド溶接は、気温が0℃以下の場合は、溶接部から100mmの範囲の母材部分を36℃程度に加熱して溶接する場合を除き、行わない。
d.トルシア形高力ボルトの締付け後の確認では、ボルトの余長がねじ1山から6山までの範囲であることを確認する。

  1. 1つ
  2. 2つ
  3. 3つ
  4. 4つ
【第7問:正解と解説】

正解:3

正解は3です。適当なものはa、c、dの3つです。bは、ブローホール等の有害な欠陥は除去した後に再溶接するため不適当です(標準仕様書7.4.7(5)、7.6.13(1)(イ)、7.7.5(1)、7.4.8(1)(ア)(d))。

1:誤り。適当なものはa、c、dの3つです。

2:誤り。適当なものはa、c、dの3つです。

3:正しい。a:M20・M22の一次締付けトルクは150N・m程度です(表7.4.2)。b:融合不良、溶込み不良、スラグの巻込み、ピット、ブローホール等の有害な欠陥がある部分は、除去した後に再溶接を行います(7.6.13(1)(イ))。c:スタッド溶接は気温0℃以下では行いませんが、溶接部から100mmの範囲を36℃程度に加熱する場合は行えます(7.7.5(1))。d:ボルトの余長はねじ1山から6山までの範囲であることを確認します(7.4.8(1)(ア)(d))。

4:誤り。bは不適当なので、4つではありません。


重要度:B 難易度:★★☆

問8:鉄骨工事に関する次の記述a〜dのうち、公共建築工事標準仕様書によれば、適当なものの組合せはどれか。
a.溶融亜鉛めっき高力ボルトの本締めは、ナット回転法で行う。
b.スタッド溶接完了後の打撃曲げ試験では、スタッドを30°まで曲げ、溶接部に割れその他の欠陥が生じなければ、そのロットを合格とする。
c.溶接に影響を及ぼすような風が吹いている場合であっても、溶接作業を行う者が技能資格者であれば、防風等の措置を講じずに溶接を行うことができる。
d.一次締めをした高力ボルトには、ボルト、ナット、座金及び母材(添え板)にかけてマークを施す。

  1. a、b
  2. b、c
  3. c、d
  4. a、d
【第8問:正解と解説】

正解:4

正解は4です。適当なものはaとdです。溶融亜鉛めっき高力ボルトの本締めはナット回転法とし(標準仕様書7.12.5(2)(エ))、一次締め後のマークはボルト、ナット、座金及び母材(添え板)にかけて施します(標準仕様書7.4.7(6))。

1:誤り。bは不適当です。完了後の打撃曲げ試験の曲げ角度は15°で、30°は施工に先立つ試験溶接の打撃曲げ試験の角度です(標準仕様書7.7.6(1)(イ)、7.7.4(3))。

2:誤り。b、cとも不適当です。cについて、溶接に影響を及ぼすような風が吹いている場合は、技能資格者であるかどうかにかかわらず、適切な措置を講じ支障のない場合を除き、溶接を行いません(標準仕様書7.6.8(3))。

3:誤り。cは不適当です(標準仕様書7.6.8(3))。

4:正しい。a(標準仕様書7.12.5(2)(エ))とd(標準仕様書7.4.7(6))が適当です。

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