2級建築施工管理技士 躯体施工 一問一答・四肢択一(全9問)|土工事・山留め

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2級建築施工管理技士 第一次検定「躯体施工」のうち、土工事・山留めの問題です(重要度B)。一問一答5問 → 四肢択一4問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。

一問一答(○×)

重要度:B 難易度:★★☆

問1:公共建築工事標準仕様書によれば、根切り底の地盤をかく乱した場合は、監督職員の承諾を受けることなく、施工者の判断で自然地盤と同等以上の強度となるよう適切な措置を講じ、その結果を監督職員に報告すればよい。

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正解:×

根切り底の地盤をかく乱した場合は、監督職員の「承諾」を受けて、自然地盤と同等以上の強度となるよう適切な措置を講じます。措置の後に報告するだけでは足りません(標準仕様書3.2.1(5))。


重要度:B 難易度:★☆☆

問2:ヒービングとは、軟弱な粘性土地盤の掘削において、山留め壁の背面の土が掘削側へ回り込み、根切り底が盛り上がる現象である。

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正解:○

ヒービングは、軟弱な粘性土地盤で、山留め壁背面の土が掘削面側へ回り込んで根切り底(掘削底面)が隆起する現象です(国土交通省中部地方整備局 道路設計要領 第9章 仮設構造物工、土木研究所資料第1721号 等)。


重要度:B 難易度:★★☆

問3:公共建築工事標準仕様書の埋戻し及び盛土の種別によれば、根切り土の中の良質土を用いる種別(B種)の締固めの工法は、水締めである。

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正解:×

標準仕様書の表3.2.1では、根切り土の中の良質土(B種)の工法は「機器による締固め」です。水締めが示されているのは、山砂の類(A種)と再生コンクリート砂(D種)で、いずれも「水締め、機器による締固め」とされています(標準仕様書3.2.3(2)、表3.2.1)。


重要度:B 難易度:★☆☆

問4:ウェルポイント工法は、地中に設けたウェルポイントに接続した揚水管を通じ、真空を利用して強制的に地下水を抜き取り、地下水位を低下させる工法である。

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正解:○

ウェルポイント工法は地下水位低下工法の一種で、真空の効果を利用して強制的に土中の水を抜き取る工法です(国土交通省 土木工事標準歩掛 ウエルポイント工、特開昭58-207420 従来技術欄)。


重要度:B 難易度:★★☆

問5:建築基準法施行令によれば、根切り工事において山留めを設けなければならないのは、原則として、根切りの深さが2m以上の場合である。

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正解:×

建築基準法施行令第136条の3第4項により、深さ1.5m以上の根切り工事では、地盤が崩壊するおそれがないとき及び周辺の状況により危害防止上支障がないときを除き、山留めを設けなければなりません。2mは、地山の掘削作業主任者の選任が必要となる掘削面の高さ(労働安全衛生法施行令第6条第9号)であり、混同に注意します。

四肢択一

重要度:B 難易度:★★☆

問6:山留め工事における地盤の現象及び工法に関する記述として、最も適当なものはどれか。

  1. ボイリングは、軟弱な粘性土地盤において、山留め壁背面の土が掘削側へ回り込み、根切り底が盛り上がる現象である。
  2. 盤ぶくれは、根切り底より下にある難透水層の下の被圧地下水の水圧が、上方の土の重さ等の抵抗を上回ることにより、根切り底が持ち上げられる現象である。
  3. 親杭横矢板工法は、鋼矢板工法と同様に止水性を有するため、地下水位の高い地盤でも地下水対策を考慮する必要がない。
  4. 根切り底の一部に設けたくぼみに湧水を集め、水中ポンプで排水する方法をウェルポイント工法という。
【第6問:正解と解説】

正解:2

正解は2です。盤ぶくれは、掘削底面より下の難透水層の下に被圧帯水層がある場合に、その被圧水圧が上方の地盤の抵抗を上回ると掘削底面が浮き上がる現象です(中部地方整備局 道路設計要領 第9章、近畿地方整備局 研究発表会論文「粘性土系遮水壁による盤ぶくれ対策について」)。

1:不適当です。記述はヒービングの説明です。ボイリングは、砂質地盤で、山留め壁背面と掘削側の水位差による上向きの浸透流のために砂粒子が湧き上がる現象です(中部地方整備局 道路設計要領 第9章、九州地方整備局 土木工事設計要領 第2章)。

2:適当です。盤ぶくれは、被圧地下水の水圧で根切り底が持ち上げられる現象です(中部地方整備局 道路設計要領 第9章 等)。

3:不適当です。親杭横矢板壁は止水性がなく、地下水位が低い場合やポンプによる排水で足りる場合に採用されます。地下水位の高い地盤では地下水対策が必要です(中部地方整備局 道路設計要領 第9章、九州地方整備局 土木工事設計要領 第2章)。

4:不適当です。記述は釜場による排水の説明です。ウェルポイント工法は、ウェルポイントに接続した揚水管を通じ、真空を利用して強制的に地下水を抜き取る工法です(国土交通省 土木工事標準歩掛 ウエルポイント工)。


重要度:B 難易度:★☆☆

問7:埋戻し及び地均しに関する記述として、最も不適当なものはどれか。ただし、公共建築工事標準仕様書によるものとし、特記はないものとする。

  1. 埋戻しに先立ち、埋戻し部分にある型枠等を取り除く。
  2. 根切り土の中の良質土を用いる埋戻しで、良質土として認められない場合は、監督職員と協議する。
  3. 埋戻しは、500mm程度ごとに締め固める。
  4. 建築物の周囲は、幅2m程度を水はけ良く地均しする。
【第7問:正解と解説】

正解:3

正解は3です。標準仕様書3.2.3(2)では、埋戻し及び盛土は300mm程度ごとに締め固めるとされています。500mm程度ごとでは層が厚すぎるため不適当です。

1:適当です。埋戻しに先立ち型枠等を取り除きます。存置する場合は監督職員と協議します(標準仕様書3.2.3(1))。

2:適当です。表3.2.1のB種(根切り土の中の良質土)又はC種で、良質土として認められない場合は監督職員と協議します(標準仕様書3.2.3(3))。

3:不適当です。埋戻し及び盛土は300mm程度ごとに締め固めます(標準仕様書3.2.3(2))。

4:適当です。建築物の周囲は、幅2m程度を水はけ良く地均しします(標準仕様書3.2.4)。


重要度:B 難易度:★★☆

問8:山留め工事に関する次の記述a〜dのうち、適当なものはいくつあるか。
a.ボイリングは、砂質地盤において、山留め壁の背面側と掘削側の水位差により上向きの浸透流が生じ、根切り底の砂粒子が湧き上がる現象である。
b.盤ぶくれは、根切り底より下の難透水層の下にある被圧帯水層の水圧によって、根切り底が浮き上がる現象である。
c.親杭横矢板の山留めは止水性がないため、地下水位が高い地盤では、地下水位の低下などの地下水対策を併せて検討する。
d.ヒービングは、砂質地盤において、被圧地下水の水圧により根切り底が持ち上げられる現象である。

  1. 1つ
  2. 2つ
  3. 3つ
  4. 4つ
【第8問:正解と解説】

正解:3

正解は3です。a・b・cの3つが適当で、dが不適当です。ヒービングは、軟弱な粘性土地盤で山留め壁背面の土が回り込み、根切り底が隆起する現象であり、被圧地下水による浮き上がりは盤ぶくれです(中部地方整備局 道路設計要領 第9章、横浜市下水道局 施工マニュアル(開削編)、九州地方整備局 土木工事設計要領 第2章)。

1:不正解です。適当なものはa・b・cの3つです。

2:不正解です。適当なものはa・b・cの3つです。

3:正解です。aはボイリング、bは盤ぶくれの正しい説明です。cについて、親杭横矢板は止水性がなく、地下水位が低い場合又はポンプ排水で足りる場合に採用されるため、地下水位が高い地盤では地下水対策が必要です。dは盤ぶくれの説明とヒービングを混同しており不適当です。

4:不正解です。dは、ヒービング(軟弱な粘性土地盤で根切り底が隆起する現象)と盤ぶくれを混同しているため不適当です。


重要度:B 難易度:★★☆

問9:土止め支保工及び手掘りによる地山の掘削に関する次の記述a〜dのうち、「労働安全衛生規則」上、正しいものの組合せとして、最も適当なものはどれか。
a.土止め支保工を組み立てるときは、あらかじめ組立図を作成し、その組立図により組み立てなければならない。
b.手掘りにより、岩盤又は堅い粘土以外の地山(砂からなる地山及び発破等により崩壊しやすい状態になっている地山を除く)を、掘削面の高さ3mで掘削する場合は、掘削面の勾配を75度以下としなければならない。
c.土止め支保工を設けたときは、その後14日を超えない期間ごとに、部材の損傷、切りばりの緊圧の度合等を点検しなければならない。
d.手掘りにより砂からなる地山を掘削する場合は、掘削面の勾配を45度以下とし、又は掘削面の高さを2m未満としなければならない。

  1. a、b
  2. a、c
  3. b、d
  4. c、d
【第9問:正解と解説】

正解:1

正解は1です。aは第370条、bは第356条のとおりで正しく、c・dは誤りです。土止め支保工の点検は7日を超えない期間ごと(第373条)、砂からなる地山の手掘りは勾配35度以下又は高さ5m未満(第357条)です。

1:正しい組合せです。a(労働安全衛生規則第370条)、b(同第356条:その他の地山で高さ2m以上5m未満は75度以下)はいずれも正しい記述です。

2:誤りです。cは誤りです。土止め支保工の点検は、設けた後7日を超えない期間ごと、中震以上の地震の後、大雨等の後に行います(労働安全衛生規則第373条)。

3:誤りです。dは誤りです。砂からなる地山の手掘りは、勾配35度以下又は高さ5m未満とします。勾配45度以下又は高さ2m未満は、発破等により崩壊しやすい状態の地山の基準です(労働安全衛生規則第357条)。

4:誤りです。c(7日が正しい:第373条)、d(35度以下又は5m未満が正しい:第357条)はいずれも誤りです。

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