2級建築施工管理技士 第一次検定「躯体施工」のうち、遣方・墨出しの問題です(重要度B)。一問一答4問 → 四肢択一4問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
一問一答(○×)
重要度:B 難易度:★★☆
問1:公共建築工事標準仕様書によれば、ベンチマークは木杭やコンクリート杭等を用いて新たに設置するものとされ、移動するおそれのない既存の固定物があっても、これをベンチマークとして代用することはできない。
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正解:×
ベンチマークは、木杭、コンクリート杭等を用いて移動しないように設置し、周囲を養生するのが原則ですが、移動するおそれのない固定物がある場合は、これを代用することができるとされています(標準仕様書2.2.2(1))。
重要度:B 難易度:★☆☆
問2:公共建築工事標準仕様書によれば、遣方の水貫は、上端をかんな削りしたうえ、水平に保持して地杭へ固定する。
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正解:○
水貫は、上端をかんな削りしたうえで、水平に保持して地杭へ固定するとされています。水貫の上端は高さ(水平)の基準として使われます(標準仕様書2.2.3(2))。
重要度:B 難易度:★☆☆
問3:鉄筋コンクリート造の建物で、下階の逃げ墨の位置を上階の床に印すために、上階の床に小さな開口を設け、その開口から下げ振りを垂らして墨の位置を移す方法がある。
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正解:○
上階の墨出しでは、下階の逃げ墨の位置を上階の床に印すため、床に墨出し用の開口を設けて下げ振りを垂らし、位置を移す方法が用いられます(国土交通省 報道発表資料(平成22年6月18日)別紙1「墨出し用開口」の説明、東京都都市整備局「墨出し用床開口部の未閉塞への対応」)。
重要度:B 難易度:★☆☆
問4:公共建築工事標準仕様書によれば、遣方は縄張りに先立って設け、縄張りは遣方に表示した位置をもとに行う。
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正解:×
標準仕様書では、縄張り等により建築物等の位置を示して監督職員の検査を受けたうえで、縄張り後に遣方を建築物等の隅その他の要所に設けるとされています。順序が逆です(標準仕様書2.2.1(2)、2.2.3(1))。
四肢択一
重要度:B 難易度:★★☆
問5:公共建築工事標準仕様書による遣方及びベンチマークに関する記述として、最も適当なものはどれか。
- ベンチマークの位置、高さ及び設置の方法は、監督職員に報告すればよく、監督職員の検査を受ける必要はない。
- 遣方は、縄張り後に建築物等の隅その他の要所に設け、逃げ心は工事に支障のない場所に設ける。
- 水貫は、上端をかんな削りしたうえ、敷地の地盤の勾配に合わせて傾斜させて地杭へ固定する。
- 遣方の検査に用いる基準巻尺は、JIS B 7512(鋼製巻尺)の2級とする。
【第5問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。遣方は縄張り後に建築物等の隅その他の要所に設け、逃げ心は工事に支障のない場所に設けるとされています(標準仕様書2.2.3(1))。
1:不適当です。ベンチマークの位置、高さ、設置の方法等については、監督職員の検査を受けるとされています(標準仕様書2.2.2(2))。
2:適当です。縄張り後に遣方を建築物等の隅その他の要所に設け、工事に支障のない場所に逃げ心を設けます(標準仕様書2.2.3(1))。
3:不適当です。水貫は、上端をかんな削りのうえ、水平に保持して地杭へ固定します。地盤の勾配に合わせて傾けるものではありません(標準仕様書2.2.3(2))。
4:不適当です。検査に用いる基準巻尺は、JIS B 7512(鋼製巻尺)の1級とされています(標準仕様書2.2.3(4))。
重要度:B 難易度:★★☆
問6:公共建築工事標準仕様書による縄張り、遣方等に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 縄張り等により建築物等の位置を示し、設計図書との照合後、監督職員の検査を受ける。
- 遣方には、建築物等の位置及び水平の基準を明確に表示し、監督職員の検査を受ける。
- 鉄骨製作用の基準巻尺は、JIS B 7512(鋼製巻尺)の1級とし、工事現場用の基準巻尺との誤差により工事に支障のないものとする。
- ベンチマークは、移動しないように設置すれば、その周囲の養生は行わなくてよい。
【第6問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。ベンチマークは、木杭、コンクリート杭等を用いて移動しないように設置し、その周囲に養生を行うとされています(標準仕様書2.2.2(1))。周囲の養生を不要とする記述は不適当です。
1:適当です。縄張り等で建築物等の位置を示し、設計図書と照合した後に監督職員の検査を受けます(標準仕様書2.2.1(2))。
2:適当です。遣方には建築物等の位置と水平の基準を明確に表示し、監督職員の検査を受けます(標準仕様書2.2.3(3))。
3:適当です。鉄骨製作用の基準巻尺はJIS B 7512の1級とし、工事現場用の基準巻尺との誤差によって工事に支障のないものとします(標準仕様書7.3.11)。
4:不適当です。ベンチマークは移動しないように設置したうえで、その周囲に養生を行います(標準仕様書2.2.2(1))。
重要度:B 難易度:★★☆
問7:遣方・墨出しに関する次の記述a〜dのうち、適当なものはいくつあるか。ただし、b及びdは公共建築工事標準仕様書によるものとする。
a.逃げ墨は、通り心などの基準となる線から一定の距離を離して出す墨で、基準の墨が工事で見えなくなったり動いたりしても位置を確認し直せるようにするためのものである。
b.ベンチマークは、工事の進行に伴って移動するおそれのある位置であっても、建物に近接していれば設けてよい。
c.下げ振りを用いて下階の墨の位置を上階に移すために、上階の床に墨出し用の開口を設けることがある。
d.鉄骨製作用の基準巻尺は、JIS B 7512(鋼製巻尺)の1級とし、工事現場用の基準巻尺との誤差により工事に支障のないものとする。
- 1つ
- 2つ
- 3つ
- 4つ
【第7問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。適当なものはa、c、dの3つです。逃げ墨は基準線から一定距離離して出す墨で、基準の墨が見えなくなった場合などに位置を確認し直すために設けます(国土交通省 報道発表資料(平成22年6月18日)別紙1、一般財団法人建設業技術者センター ConCom「現場監理の達人 vol.25」)。下階の墨を上階へ移すため、上階の床に墨出し用の開口を設けて下げ振りを垂らす方法があります(同別紙1)。鉄骨製作用の基準巻尺は標準仕様書7.3.11のとおりです。bは、ベンチマークを移動しないように設置するという標準仕様書2.2.2(1)に反します。
1:不正解です。適当なものはa、c、dの3つです。不適当なのはbだけです。
2:不正解です。a、cに加えてdも適当です。鉄骨製作用の基準巻尺はJIS B 7512の1級とし、工事現場用の基準巻尺との誤差により工事に支障のないものとされています(標準仕様書7.3.11)。
3:正解です。a・c・dが適当で、bが不適当です。ベンチマークは移動しないように設置するものであり(標準仕様書2.2.2(1))、移動のおそれがある位置に設けるのは不適当です。
4:不正解です。bは不適当です。ベンチマークは移動しないように設置するものとされています(標準仕様書2.2.2(1))。
重要度:B 難易度:★★☆
問8:公共建築工事標準仕様書による縄張り、ベンチマーク及び遣方に関する次の記述a〜dのうち、適当なものの組合せはどれか。
a.敷地境界、既存構造物、敷地の高低差、敷地周辺等の状況を確認し、監督職員に報告する。
b.逃げ心は、遣方の位置を確認しやすいよう、根切りなどの工事の作業範囲内に設ける。
c.縄張り等により建築物等の位置を示し、設計図書との照合後、監督職員の検査を受ける。
d.ベンチマークの検査は位置と高さについて受ければよく、設置の方法は検査の対象とならない。
- aとb
- bとd
- cとd
- aとc
【第8問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。適当なものはaとcです。敷地の状況は確認して監督職員に報告し(標準仕様書2.2.1(1))、縄張り等で示した建築物等の位置は、設計図書と照合した後に監督職員の検査を受けます(標準仕様書2.2.1(2))。
1:不正解です。bは不適当です。逃げ心は工事に支障のない場所に設けるとされています(標準仕様書2.2.3(1))。
2:不正解です。bは逃げ心を工事に支障のない場所に設けるとする規定(標準仕様書2.2.3(1))に、dはベンチマークの位置・高さ・設置の方法等について検査を受けるとする規定(標準仕様書2.2.2(2))に反し、いずれも不適当です。
3:不正解です。cは適当ですが、dは不適当です。ベンチマークは位置、高さだけでなく設置の方法等についても監督職員の検査を受けます(標準仕様書2.2.2(2))。
4:正解です。aは標準仕様書2.2.1(1)、cは2.2.1(2)のとおりで、いずれも適当です。
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