費用の未払いと収益の未収(見越し) 一問一答【全5問】


重要度:A 論点:見越しの考え方(発生済みの費用を追加計上する)

問1(○×)

借入金の利息が後払いの契約であっても、決算日までに経過した期間分の利息は、当期の費用として計上する。

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正解:○

解説 支払日がいつであっても、借りたお金を使った期間の分はすでに発生した費用です。計上しなければ、当期の費用が実態より少なくなってしまいます。

これが見越しです。相手勘定は、まだ支払っていない義務なので未払利息(負債)になります。

判断の基準は、お金が動いたかどうかではありません。

その費用が、当期に属するのかどうか。


重要度:A 論点:数える側(決算日の左側)

問2(二択)

未払利息を計上するとき、月数として数えるのはどちらの期間か。

A:借入日から決算日までの、すでに経過した分 B:決算日の翌日から利払日までの分

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正解:A(借入日から決算日までの、すでに経過した分)

解説 見越しで計上するのは、すでに経過した(発生済みの)分です。決算日の左側を数えます。

Bが誤りである理由:決算日の翌日以降は翌期の分であり、翌期の費用になるからです。決算日の右側を動かすのは繰延(前払い・前受け/C09-T03・C09-T04)です。

支払・受取が先なら翌期分を除く(繰延)、費用・収益の発生が先なら未計上の当期分を加える(見越し)。

繰延の手順をそのまま持ち込むと、数える側が逆になります。まず「支払済みか、まだ支払っていないか」で構造を判定してください。


重要度:A 論点:未払の仕訳の向き

問3(二択)

当期分の借入金利息が未払いであった。決算整理仕訳として適切なのはどちらか。

A:借方「支払利息」・貸方「未払利息」 B:借方「未払利息」・貸方「支払利息」

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正解:A

解説 当期分の費用を増やすので、支払利息(費用)は借方です。費用の発生は借方だからです。

まだ支払っていない分は支払う義務なので、未払利息(負債)は貸方になります。

Bが誤りである理由:借方と貸方が逆で、費用を減らし、未払利息という負債を取り崩す向きになってしまいます。これは翌期首の再振替で使う向きです。決算日の見越計上は「支払利息/未払利息」、翌期首の再振替はその反対の「未払利息/支払利息」です。再振替は C09-T06 が扱います。


重要度:A 論点:未収は資産(権利)

問4(二択)

貸付金について、期間は経過したがまだ受け取っていない利息を計上する 未収利息 は、5要素のうちどれに分類されるか。

A:資産 B:収益

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正解:A(資産)

解説 未収利息は「経過した分の利息を受け取る権利」なので資産です。したがって借方に計上します。

Bが誤りである理由:収益にあたるのは相手勘定の受取利息だからです。仕訳は次のとおりで、権利(資産)と収益を同時に計上します。

(借)未収利息 / (貸)受取利息

問3と比べてください。 未払は「費用(借方)+負債(貸方)」、未収は「資産(借方)+収益(貸方)」と、費用側・収益側で埋まる順序が入れ替わります。


重要度:B 論点:見越しではお金の科目が動かない

問5(語句選択)

未払利息を計上する決算整理仕訳において、現金勘定はどのように登場するか。次の中から選びなさい。

( 登場しない / 借方に登場する / 貸方に登場する )

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正解:登場しない

解説 見越しは「お金がまだ動いていない」段階の整理なので、現金や普通預金は登場しません。仕訳は「支払利息/未払利息」の2科目だけです。

「借方に登場する」「貸方に登場する」が誤りである理由:実際の支払いは翌期の利払日であり、そのときに初めてお金が動くからです。

決算整理の仕訳にお金の科目が出てきたら、構造の読み違いを疑ってください。



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