未収入金・未払金 仕訳問題【全9問】

共通前提:当社の会計期間は ×1年4月1日〜×2年3月31日である。

共通語群(各問、この中から最も適当な勘定科目を選ぶこと)

未収入金 / 未払金 / 売掛金 / 買掛金 / 土地 / 備品 / 車両運搬具 / 仕入 / 売上 / 現金 / 普通預金


重要度:A/難易度:初級 論点:商品以外の売却による債権(未収入金)

問1(初級)

×1年8月10日 青森商事は、不要になった土地(帳簿価額 ¥1,500,000)を ¥1,500,000 で売却し、代金は月末に受け取ることとした。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
未収入金 1,500,000 土地 1,500,000

解説

  • 取引の読み取り:土地の売却で、代金は後日受け取る。
  • 判別土地は商品ではない → 生じる債権は未収入金
  • 貸方の理由:土地(資産)の減少。帳簿価額どおりの売却なので売却損益は生じない。
  • 間違いやすい科目売掛金。「代金は後日」という言葉に反応した誤りです。判断の軸は「後払いかどうか」ではなく「商品売買かどうか」です。
  • 使用科目:未収入金/土地

重要度:A/難易度:初級 論点:商品以外の購入による債務(未払金)

問2(初級)

×1年8月20日 青森商事は、事務用のパソコン一式 ¥300,000 を購入し、代金は翌月末に支払うこととした。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
備品 300,000 未払金 300,000

解説

  • 取引の読み取り事務用=自社で使う → 備品。代金は後日。
  • 判別商品の仕入ではない → 生じる債務は未払金
  • 間違いやすい科目買掛金(「後払い=買掛金」という機械的な連想)。また、販売用のパソコンであれば仕入・買掛金になります。同じパソコンでも、目的で科目が変わります(問3参照)。
  • 使用科目:備品/未払金

重要度:A/難易度:初級 論点:商品側の判別(仕入・買掛金)

問3(初級)

×1年8月25日 青森商事(パソコン販売業)は、販売目的でパソコン 20台(合計 ¥1,200,000)を仕入れ、代金は翌月末に支払うこととした。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
仕入 1,200,000 買掛金 1,200,000

解説

  • 取引の読み取り販売目的なので、これは商品の仕入である。
  • 判別:商品の仕入 → 借方は仕入、債務は買掛金
  • 間違いやすい科目備品/未払金。問2と同じ「パソコン」でも、自社で使うのか販売目的で仕入れるのかによって、使う勘定科目が異なります。
  • 判断の軸:「何を買ったか」ではなく「何のために買ったか」を読み取ってください。
  • 使用科目:仕入/買掛金

重要度:B/難易度:初級 論点:未収入金の回収

問4(初級)

×1年8月31日 青森商事は、8月10日に売却した土地の代金 ¥1,500,000 を普通預金口座へ受け取った。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
普通預金 1,500,000 未収入金 1,500,000

解説

  • 取引の読み取り:問1で生じた債権の回収。
  • 借方の理由:普通預金(資産)の増加。
  • 貸方の理由:未収入金(資産)の減少。回収したので権利が消える。
  • 間違いやすい科目土地。土地は売却時にすでに減らし済みで、回収時に再度動かすことはありません。
  • 使用科目:普通預金/未収入金

重要度:B/難易度:初級 論点:未払金の支払い

問5(初級)

×1年9月30日 青森商事は、8月20日に購入したパソコン一式の代金 ¥300,000 を普通預金口座から支払った。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
未払金 300,000 普通預金 300,000

解説

  • 取引の読み取り:問2で生じた債務の支払い。
  • 借方の理由:未払金(負債)の減少。支払ったので義務が消える。
  • 貸方の理由:普通預金(資産)の減少。
  • 間違いやすい科目備品。備品は購入時にすでに計上済みで、支払時に再度計上することはありません。
  • 使用科目:未払金/普通預金

重要度:A/難易度:初級 論点:一部後払いの売却

問6(初級)

×1年10月5日 青森商事は、営業用の中古トラック(車両運搬具・帳簿価額 ¥900,000)を ¥900,000 で売却し、代金のうち ¥400,000 は現金で受け取り、残額は月末に受け取ることとした。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金 400,000 車両運搬具 900,000
未収入金 500,000

解説

  • 取引の読み取り:一部はその場で受け取り、残額は後日。
  • 金額の計算:後日受け取る分 = 900,000 − 400,000 = ¥500,000
  • 貸方の理由:車両運搬具(資産)の減少 ¥900,000。帳簿価額どおりの売却なので売却損益は生じない。
  • 間違いやすい科目:残額を売掛金とする誤り。車両運搬具は商品ではありません。
  • 使用科目:現金/未収入金/車両運搬具

重要度:B/難易度:標準 論点:付随費用込みの後払い購入

問7(標準)

×1年10月20日 青森商事は、商品陳列用の棚(備品)¥450,000 を購入し、据付費用 ¥30,000 とあわせた代金の全額を翌月末に支払うこととした。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
備品 480,000 未払金 480,000

解説

  • 取引の読み取り:購入代金に据付費用という付随費用が加わっている。
  • 金額の計算:備品 = 450,000 + 30,000 = ¥480,000
  • 考え方:据付費用は、その備品を使える状態にするために必要だった費用なので、備品の取得原価に含めます。 C03-T02 の仕入諸掛と同じ発想です(固定資産の取得原価は C07-T01 で本格的に扱います)。
  • 間違いやすい科目:据付費用 ¥30,000 を費用として別建てする誤り。また、債務を買掛金とする誤り。
  • 使用科目:備品/未払金

重要度:A/難易度:標準 論点:債権2種の同時発生(同一相手先)

問8(標準)

×1年11月1日 青森商事は、得意先の秋田商店に商品 ¥350,000 を掛けで売り上げた。また同日、同店に対して不要になった事務机(備品・帳簿価額 ¥60,000)を ¥60,000 で売却し、代金は月末に受け取ることとした。一連の取引の仕訳を示しなさい。

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正解

(1)商品の掛け売上

借方科目 金額 貸方科目 金額
売掛金 350,000 売上 350,000

(2)備品の売却

借方科目 金額 貸方科目 金額
未収入金 60,000 備品 60,000

解説

  • 着眼点同じ相手に対して、商品の債権と商品以外の債権が同時に生じている。
  • 考え方:相手が同じでも、発生の原因が違えば科目は分けます。
  • 商品の掛け売上 → 売掛金
  • 備品の売却代金 → 未収入金
  • 間違いやすい科目:合計 ¥410,000 をまとめて売掛金(または未収入金)とする誤り。この単元の判別基準の総仕上げにあたる問題です。
  • 使用科目:売掛金/売上/未収入金/備品

重要度:A/難易度:応用 論点:未収入金・未払金の発生から決済までの総合処理

問9(応用)

青森商事の次の一連の取引について、それぞれの仕訳を示しなさい。

  • ×1年12月3日 備品 ¥160,000 を購入し、代金は後日支払うこととした。
  • ×1年12月25日 上記の代金を普通預金口座から支払った。
  • ×2年1月10日 別の備品(帳簿価額 ¥100,000)を ¥100,000 で売却し、代金は後日受け取ることとした。
  • ×2年1月31日 上記の代金が普通預金口座へ入金された。
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正解

(1)×1年12月3日(購入)

借方科目 金額 貸方科目 金額
備品 160,000 未払金 160,000

(2)×1年12月25日(支払)

借方科目 金額 貸方科目 金額
未払金 160,000 普通預金 160,000

(3)×2年1月10日(売却)

借方科目 金額 貸方科目 金額
未収入金 100,000 備品 100,000

(4)×2年1月31日(回収)

借方科目 金額 貸方科目 金額
普通預金 100,000 未収入金 100,000

解説

  • 着眼点:購入側の未払金と売却側の未収入金を、発生から決済まで連続して追う問題。
  • 考え方
  • (1)(2):買った側 → 未払金が発生し、支払で消える
  • (3)(4):売った側 → 未収入金が発生し、回収で消える
  • 間違いやすい科目:(2) で備品を再度動かす誤り、(4) で備品を再度動かす誤り。本問のように追加の手数料などがない単純な決済では、計上済みの備品を再度動かさず、未払金・未収入金を消し込んで普通預金の増減を記録します。
  • 判断の軸:問題文のどこにも「商品」という語がありません。判断の中心は「後払い・後受け」ではなく「商品売買か、商品売買以外か」です。
  • 使用科目:備品/未払金/未収入金/普通預金


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