売掛金・買掛金 仕訳問題【全8問】

共通前提:当社の会計期間は ×1年4月1日〜×2年3月31日である。

共通語群(各問、この中から最も適当な勘定科目を選ぶこと)

売掛金 / 買掛金 / 未収入金 / 未払金 / 売上 / 仕入 / 現金 / 普通預金


重要度:A/難易度:初級 論点:掛け売上と売掛金の発生

問1(初級)

×1年4月10日 青森商事は、得意先の山形商店へ商品 ¥180,000 を売り上げ、代金は掛けとした。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
売掛金 180,000 売上 180,000

解説

  • 取引の読み取り:商品を販売し、代金は後日受け取る(掛け売上)。
  • 借方の理由:商品代金を受け取る権利 = 売掛金(資産)の増加。
  • 貸方の理由:売上(収益)の発生。
  • 間違いやすい科目未収入金。未収入金は商品以外のものを売却した代金の未回収に使います(C05-T05)。商品売買かどうかで科目が変わります。
  • 使用科目:売掛金/売上

重要度:A/難易度:初級 論点:掛け仕入と買掛金の発生

問2(初級)

×1年4月14日 青森商事は、仕入先の福島商店から商品 ¥140,000 を仕入れ、代金は掛けとした。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
仕入 140,000 買掛金 140,000

解説

  • 取引の読み取り:商品を仕入れ、代金は後日支払う(掛け仕入)。
  • 借方の理由:仕入(費用)の発生。
  • 貸方の理由:商品代金を支払う義務 = 買掛金(負債)の増加。
  • 間違いやすい科目未払金。未払金は商品以外のものを購入した代金の未払いに使います(C05-T05)。
  • 使用科目:仕入/買掛金

重要度:A/難易度:初級 論点:売掛金の回収

問3(初級)

×1年4月30日 青森商事は、山形商店に対する売掛金 ¥180,000 を普通預金口座へ回収した。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
普通預金 180,000 売掛金 180,000

解説

  • 取引の読み取り:以前生じた債権の回収。
  • 借方の理由:普通預金(資産)の増加。
  • 貸方の理由:売掛金(資産)の減少。回収したので権利が消える。
  • 間違いやすい科目売上本問では掛け売上の時点で売上を計上済みです。回収時に再度計上すると二重計上になります。
  • 使用科目:普通預金/売掛金

重要度:A/難易度:初級 論点:買掛金の支払い

問4(初級)

×1年5月10日 青森商事は、福島商店に対する買掛金 ¥140,000 を現金で支払った。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
買掛金 140,000 現金 140,000

解説

  • 取引の読み取り:以前生じた債務の支払い。
  • 借方の理由:買掛金(負債)の減少。支払ったので義務が消える。
  • 貸方の理由:現金(資産)の減少。
  • 間違いやすい科目仕入本問では掛け仕入の時点で仕入を計上済みです。支払時に再度計上すると二重計上になります。
  • 使用科目:買掛金/現金

重要度:A/難易度:標準 論点:売掛金の一部回収

問5(標準)

×1年5月20日 青森商事は、山形商店に対する売掛金 ¥250,000 のうち ¥150,000 を普通預金口座へ回収した。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
普通預金 150,000 売掛金 150,000

解説

  • 取引の読み取り:一部回収。実際に動いたのは ¥150,000 だけ。
  • 金額の計算:仕訳に載るのは回収額 ¥150,000。残額 250,000 − 150,000 = ¥100,000 は売掛金として残る。
  • 間違いやすい科目:売掛金を ¥250,000 減らしてしまう誤り。回収していない分の権利は消えていません。
  • 使用科目:普通預金/売掛金

重要度:A/難易度:標準 論点:複数手段による買掛金の一部支払い

問6(標準)

×1年5月25日 青森商事は、福島商店に対する買掛金 ¥300,000 のうち ¥120,000 を現金で、¥100,000 を普通預金口座から支払った。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
買掛金 220,000 現金 120,000
普通預金 100,000

解説

  • 取引の読み取り:2つの支払手段を組み合わせた一部支払い。
  • 金額の計算:支払総額 = 120,000 + 100,000 = ¥220,000。残額 300,000 − 220,000 = ¥80,000 は買掛金として残る。
  • 借方の理由:買掛金(負債)の減少は支払った合計額
  • 間違いやすい科目:買掛金を ¥300,000 減らしてしまう誤り、または現金と普通預金を1行にまとめてしまう誤り。支払手段ごとに行を分けます。
  • 使用科目:買掛金/現金/普通預金

重要度:A/難易度:標準 論点:買掛金の一部決済(残額は仕訳しない)

問7(標準)

×1年6月30日 青森商事は、買掛金 ¥120,000 のうち ¥80,000 を普通預金口座から支払い、残額は翌月末に支払うこととした。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
買掛金 80,000 普通預金 80,000

解説

  • 取引の読み取り:買掛金 ¥120,000 のうち、実際に動いたのは ¥80,000 だけ
  • 残額の扱い:残額 ¥40,000 は買掛金のまま残っており、状態が何も変わっていません。 「翌月末に支払うこととした」という文があっても、そこでは何も仕訳しません。
  • 借方の理由:買掛金(負債)の減少 ¥80,000。
  • 貸方の理由:普通預金(資産)の減少 ¥80,000。
  • 間違いやすい科目未払金。「翌月末に支払う」という文に反応して残額 ¥40,000 を未払金へ振り替えてしまう誤りです。買掛金は買掛金のままです。 科目が変わるわけではありません。
  • 判断の軸簿記で仕訳するのは「状態が変わったこと」だけです。支払期日を決めただけでは状態は変わりません。
  • 使用科目:買掛金/普通預金

重要度:A/難易度:応用 論点:掛取引の発生から決済までの一連処理

問8(応用)

青森商事の次の一連の取引について、それぞれの仕訳を示しなさい。

  • ×1年7月5日 得意先の山形商店へ商品 ¥420,000 を売り上げ、代金は掛けとした。
  • ×1年7月18日 仕入先の福島商店から商品 ¥260,000 を仕入れ、代金は掛けとした。
  • ×1年7月31日 山形商店に対する売掛金のうち ¥300,000 を普通預金口座へ回収した。
  • ×1年8月10日 福島商店に対する買掛金 ¥260,000 を全額、普通預金口座から支払った。
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正解

(1)×1年7月5日(掛け売上)

借方科目 金額 貸方科目 金額
売掛金 420,000 売上 420,000

(2)×1年7月18日(掛け仕入)

借方科目 金額 貸方科目 金額
仕入 260,000 買掛金 260,000

(3)×1年7月31日(売掛金の一部回収)

借方科目 金額 貸方科目 金額
普通預金 300,000 売掛金 300,000

(4)×1年8月10日(買掛金の全額支払い)

借方科目 金額 貸方科目 金額
買掛金 260,000 普通預金 260,000

解説

  • 考え方売る側(売掛金)と買う側(買掛金)は、まったく対称の関係です。
  • 売った側 → 売掛金(資産)が増え、回収で減る
  • 買った側 → 買掛金(負債)が増え、支払で減る
  • 間違いやすい科目:(3) で売上を、(4) で仕入を再度計上する誤り。(1)(2) の時点で計上済みであり、決済時に動くのは債権債務と支払手段だけです。
  • 残高の確認(参考):7月末の売掛金残高 = 420,000 − 300,000 = ¥120,000。8月10日以降の買掛金残高 = ¥0。
  • 使用科目:売掛金/売上/仕入/買掛金/普通預金


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