共通前提:当社の会計期間は ×1年4月1日〜×2年3月31日である。
共通語群(各問、この中から最も適当な勘定科目を選ぶこと)
電子記録債権 / 電子記録債務 / 売掛金 / 買掛金 / 売上 / 仕入 / 普通預金 / 当座預金
重要度:A/難易度:初級 論点:売掛金から電子記録債権への振替(債権者側)
問1(初級)
×1年12月10日 青森商事は、得意先の弘前物産に対する売掛金 ¥240,000 について、取引銀行を通じて電子債権記録機関へ発生記録の請求を行い、記録された。
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正解
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 電子記録債権 | 240,000 | 売掛金 | 240,000 |
解説
- 取引の読み取り:「売掛金について」発生記録を行っているので、当社は債権者側(代金を受け取る側)。
- 借方の理由:電子記録債権(資産)の増加。新たに生じる権利。
- 貸方の理由:売掛金(資産)の減少。元の権利が消える。
- 間違いやすい科目:売上。「(借)電子記録債権/(貸)売上」としてしまう誤りです。本問では、売掛金を計上した時点で売上も計上済みなので、発生記録の時点で売上を再計上しません。
- もうひとつの誤答:電子記録債務。債権者側と債務者側を取り違える誤りです。
- 使用科目:電子記録債権/売掛金
重要度:A/難易度:初級 論点:買掛金から電子記録債務への振替(債務者側)
問2(初級)
×1年12月10日 弘前物産は、仕入先の青森商事に対する買掛金 ¥240,000 について、取引銀行を通じて電子債権記録機関へ発生記録の請求を行い、記録された。
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正解
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 買掛金 | 240,000 | 電子記録債務 | 240,000 |
解説
- 取引の読み取り:「買掛金について」発生記録を行っているので、当社は債務者側(代金を支払う側)。問1と同じ取引を反対の立場から見たもの。
- 借方の理由:買掛金(負債)の減少。元の義務が消える。
- 貸方の理由:電子記録債務(負債)の増加。新たな義務が生じる。
- 間違いやすい科目:仕入。本問では、買掛金を計上した時点で仕入も計上済みです。また電子記録債権との取り違えにも注意してください。
- 判断の軸:「債権」は受け取る側、「債務」は支払う側という言葉の意味に立ち返れば判断できます。
- 使用科目:買掛金/電子記録債務
重要度:A/難易度:標準 論点:電子記録債権の決済
問3(標準)
×2年1月31日(支払期日) 青森商事は、電子記録債権 ¥240,000 について、普通預金口座へ入金を受けた。
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正解
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 普通預金 | 240,000 | 電子記録債権 | 240,000 |
解説
- 取引の読み取り:支払期日に決済され、債権が消えた。
- 借方の理由:普通預金(資産)の増加。
- 貸方の理由:電子記録債権(資産)の減少。
- 間違いやすい科目:売掛金。売掛金は発生記録の時点で電子記録債権へ振り替え済みであり、ここでは動きません。また売上を計上する誤りにも注意してください。
- 使用科目:普通預金/電子記録債権
重要度:A/難易度:標準 論点:電子記録債務の決済
問4(標準)
×2年1月31日(支払期日) 弘前物産は、電子記録債務 ¥240,000 について、当座預金口座から支払った。
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正解
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 電子記録債務 | 240,000 | 当座預金 | 240,000 |
解説
- 取引の読み取り:支払期日に決済され、債務が消えた。問3と鏡の関係になる。
- 借方の理由:電子記録債務(負債)の減少。
- 貸方の理由:当座預金(資産)の減少。
- 間違いやすい科目:買掛金。買掛金は発生記録の時点で電子記録債務へ振り替え済みです。また仕入を計上する誤りにも注意してください。
- 使用科目:電子記録債務/当座預金
重要度:A/難易度:標準 論点:債権者側・債務者側の判別
問5(標準)
×2年2月5日 八戸産業は、次の2件について同日に発生記録が行われた旨の通知を受けた。それぞれの仕訳を示しなさい。
- 得意先の三沢商会に対する売掛金 ¥180,000
- 仕入先の黒石商店に対する買掛金 ¥150,000
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正解
(1)売掛金についての発生記録
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 電子記録債権 | 180,000 | 売掛金 | 180,000 |
(2)買掛金についての発生記録
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 買掛金 | 150,000 | 電子記録債務 | 150,000 |
解説
- 取引の読み取り:同じ会社が、ある取引では債権者側、別の取引では債務者側になっている。
- 考え方:もとの科目が売掛金なら電子記録債権へ、買掛金なら電子記録債務へ振り替えます。相手が誰かではなく、自社がどちらの立場かで決まります。
- 間違いやすい科目:2件を1本の仕訳にまとめてしまう誤り、または両方を同じ科目(どちらも電子記録債権など)にしてしまう誤り。別々の取引なので仕訳も別々です。
- 使用科目:電子記録債権/売掛金/買掛金/電子記録債務
重要度:A/難易度:応用 論点:掛け販売から決済までの一連処理(債権者側)
問6(応用)
青森商事の次の一連の取引について、それぞれの仕訳を示しなさい。
- ×1年12月1日 弘前物産へ商品 ¥240,000 を掛けで販売した。
- ×1年12月10日 上記の売掛金について発生記録が行われた。
- ×2年1月31日 上記の債権が決済され、普通預金口座へ入金された。
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正解
(1)×1年12月1日(掛け販売)
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 売掛金 | 240,000 | 売上 | 240,000 |
(2)×1年12月10日(発生記録)
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 電子記録債権 | 240,000 | 売掛金 | 240,000 |
(3)×2年1月31日(決済)
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 普通預金 | 240,000 | 電子記録債権 | 240,000 |
解説
- 着眼点:3段階で何が動くかを分けて考える。
- (1) 収益(売上)が発生し、債権(売掛金)が生じる
- (2) 債権の科目だけが入れ替わる((1) で売上を計上済みのため、ここでは収益は動かない)
- (3) 債権が消え、預金が増える
- 間違いやすい科目:(2) で売上を再度計上する誤り。金額はすべて ¥240,000 で同じですが、動く科目は段階ごとに違います。
- 使用科目:売掛金/売上/電子記録債権/普通預金
重要度:A/難易度:応用 論点:掛け仕入から決済までの一連処理(債務者側)
問7(応用)
弘前物産の次の一連の取引について、それぞれの仕訳を示しなさい。
- ×1年12月1日 青森商事から商品 ¥240,000 を掛けで仕入れた。
- ×1年12月10日 上記の買掛金について発生記録の請求を行い、記録された。
- ×2年1月31日 上記の債務が決済され、当座預金口座から支払われた。
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正解
(1)×1年12月1日(掛け仕入)
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 仕入 | 240,000 | 買掛金 | 240,000 |
(2)×1年12月10日(発生記録)
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 買掛金 | 240,000 | 電子記録債務 | 240,000 |
(3)×2年1月31日(決済)
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 電子記録債務 | 240,000 | 当座預金 | 240,000 |
解説
- 着眼点:問6とまったく同じ取引を、支払う側から見たもの。3本とも貸借が鏡の関係になる。
- 考え方:(2) で仕入を再度計上しません。本問では (1) の掛け仕入の時点で計上済みです。
- 間違いやすい科目:問6と混同して電子記録債権を使ってしまう誤り。「買掛金について発生記録の請求を行った」なら債務者側です。
- 使用科目:仕入/買掛金/電子記録債務/当座預金

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