社会保険労務士 労働基準法 択一式(初級) 第66問〜第68問|労働時間

重要度:A 論点:労働時間の概念

問66:労働時間の概念に関する記述として、正しいものはどれか。

  • A:労働時間に該当するか否かは、労働契約や就業規則の定めにかかわらず客観的に定まる
  • B:労働時間に該当するか否かは、労働協約や就業規則の定めにより決定される
  • C:実作業に従事していない手待時間は、労働時間に当たらない
【第66問:正解と解説】

正解:A
【解説】
・A:正しい(三菱重工長崎造船所事件)。【試験対策】労働時間とは「使用者の指揮命令下に置かれている時間」。義務付けられた作業服への着替えや準備行為は労働時間に当たる。実作業をしていない手待時間も、労働からの解放が保障されていなければ労働時間である。
・B:誤り。労働時間該当性は客観的に定まるものであり、当事者の定めにより決定されるものではない。
・C:誤り。手待時間も使用者の指揮命令下にあり、労働からの解放が保障されていない以上、労働時間に当たる。


重要度:B 論点:労働時間の通算

問67:労働時間の通算に関する記述として、正しいものはどれか。

  • A:事業場を異にする場合の通算は、同一の事業主の事業場相互間に限られる
  • B:事業場を異にする場合においても、労働時間に関する規定の適用については通算される
  • C:労働時間は通算されるが、休憩・休日についても通算される
【第67問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・A:誤り。事業主を異にする場合(副業・兼業)も通算される。
・B:正しい(労基法38条1項)。【試験対策】「事業場を異にする場合」には、事業主を異にする場合(副業・兼業)も含まれるとするのが行政解釈。同一事業主の複数事業場だけを指すものではない点がひっかけとなる。
・C:誤り。38条1項が通算を定めるのは労働時間に関する規定についてである。


重要度:B 論点:1週間単位の非定型的変形労働時間制

問68:1週間単位の非定型的変形労働時間制に関する記述として、正しいものはどれか。

  • A:常時使用する労働者数が50人未満の小売業等において採用することができる
  • B:1日について12時間まで労働させることができる
  • C:常時使用する労働者数が30人未満の小売業、旅館、料理店及び飲食店において採用することができる
【第68問:正解と解説】

正解:C
【解説】
・A:誤り。規模要件は30人未満である。
・B:誤り。1日の上限は10時間である。
・C:正しい(則12条の5)。【試験対策】「30人未満」かつ「小売業・旅館・料理店・飲食店」の4業種。1日の上限は10時間。各日の労働時間は、当該1週間の開始する前に書面により労働者に通知しなければならない(緊急でやむを得ない場合は前日まで)。


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