電験三種(第三種電気主任技術者)「法規」のうち、接地工事の適用(B種・外箱・計器用変成器・避雷器)の問題です(大分類:電技(総則)・重要度A)。一問一答8問 → 五肢択一4問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
一問一答(○×)
重要度:A 難易度:★☆☆
問1:高圧電路と低圧電路とを結合する変圧器のB種接地工事は、原則として低圧側の中性点に施す。
解答を見る
正解:○
電技解釈第24条第1項第1号イのとおりです。
重要度:A 難易度:★★☆
問2:低圧電路の使用電圧が300V以下の場合において、接地工事を低圧側の中性点に施し難いときは、低圧側の1端子にB種接地工事を施すことができる。
解答を見る
正解:○
電技解釈第24条第1項第1号ロのとおりです。使用電圧300V以下という条件に注意します。
重要度:A 難易度:★★☆
問3:低圧電路が非接地である場合、高圧巻線と低圧巻線との間に設けた金属製の混触防止板には、D種接地工事を施す。
解答を見る
正解:×
混触防止板に施すのはB種接地工事です(電技解釈第24条第1項第1号ハ)。
重要度:A 難易度:★☆☆
問4:使用電圧100Vの電気機械器具の金属製外箱に接地工事を施す場合は、C種接地工事とする。
解答を見る
正解:×
使用電圧300V以下の低圧の機械器具の金属製外箱等にはD種接地工事を施します(電技解釈29-1表)。C種は300Vを超える低圧の場合です。
重要度:A 難易度:★★☆
問5:交流の対地電圧が150V以下の機械器具を乾燥した場所に施設する場合は、金属製外箱等の接地工事を省略できる。
解答を見る
正解:○
電技解釈第29条第2項第1号のとおりです。
重要度:A 難易度:★★☆
問6:水気のある場所以外の場所に施設する低圧の機械器具に電気を供給する電路に、電気用品安全法の適用を受ける定格感度電流30mA・動作時間0.1秒以下の電流動作型の漏電遮断器を施設すれば、金属製外箱等の接地工事を省略できる。
解答を見る
正解:×
省略できるのは、定格感度電流が15mA以下、動作時間が0.1秒以下の電流動作型の漏電遮断器を施設する場合です(電技解釈第29条第2項第5号)。
重要度:A 難易度:★☆☆
問7:特別高圧計器用変成器の2次側電路には、D種接地工事を施す。
解答を見る
正解:×
特別高圧計器用変成器の2次側電路にはA種接地工事を施します(電技解釈第28条第2項)。D種は高圧計器用変成器の2次側電路です。
重要度:A 難易度:★★☆
問8:高圧架空電線路から電気の供給を受ける受電電力が500kW以上の需要場所の引込口又はこれに近接する箇所には、避雷器を施設しなければならない。
解答を見る
正解:○
電技解釈第37条第1項第3号のとおりです。
五肢択一
重要度:A 難易度:★★☆
問9:電気設備の技術基準の解釈に基づく接地工事について、次のうち誤っているものはどれか。
- 高圧計器用変成器の2次側電路には、D種接地工事を施す。
- 特別高圧計器用変成器の2次側電路には、A種接地工事を施す。
- 使用電圧400Vの電動機の金属製外箱には、D種接地工事を施す。
- 高圧の機械器具の金属製外箱には、A種接地工事を施す。
- 高圧の電路に施設する避雷器には、A種接地工事を施す。
【第9問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。使用電圧が300Vを超える低圧の機械器具の金属製外箱にはC種接地工事を施します(電技解釈第29条・29-1表)。
1:正しい。電技解釈第28条第1項。
2:正しい。電技解釈第28条第2項。
3:誤り。300V超の低圧はD種ではなくC種接地工事です。D種は300V以下の低圧の機械器具です。
4:正しい。電技解釈29-1表。
5:正しい。電技解釈第37条第3項。
重要度:A 難易度:★★★
問10:電気設備の技術基準の解釈に基づく避雷器の施設について、次のA〜Eのうち、正しいものはいくつあるか。
A 発電所の架空電線の引込口及び引出口又はこれに近接する箇所には、避雷器を施設しなければならない。
B 架空電線路に接続する特別高圧配電用変圧器(特別高圧電線路に接続する配電用変圧器であって、電気設備の技術基準の解釈第26条に規定するもの)の高圧側及び特別高圧側又はこれに近接する箇所には、避雷器を施設しなければならない。
C 高圧架空電線路から電気の供給を受ける受電電力が300kWの需要場所の引込口には、避雷器を施設しなければならない。
D 特別高圧架空電線路から電気の供給を受ける需要場所の引込口には、避雷器を施設しなければならない。
E 高圧の電路に施設する避雷器には、D種接地工事を施す。
- 1つ
- 2つ
- 3つ
- 4つ
- 5つ
【第10問:正解と解説】
正解:3
正解は3(A・B・Dの3つが正しい)です。
A:正しい。電技解釈第37条第1項第1号。
B:正しい。電技解釈第37条第1項第2号。対象は第26条に規定する(特別高圧電線路に接続する)配電用変圧器で、高圧を低圧に変成する一般の柱上変圧器は本号の対象ではありません。
C:誤り。施設が義務付けられるのは受電電力500kW以上の需要場所の引込口です(同項第3号)。
D:正しい。電技解釈第37条第1項第4号。
E:誤り。高圧・特別高圧の電路に施設する避雷器にはA種接地工事を施します(同条第3項)。
重要度:A 難易度:★★★
問11:電気設備の技術基準の解釈に基づく、高圧電路と低圧電路とを結合する変圧器のB種接地工事について、次の文章の(ア)〜(ウ)に当てはまる語句又は数値の組合せとして、正しいものはどれか。
B種接地工事は、原則として変圧器の低圧側の(ア)に施す。その接地抵抗値は、所定の計算値にかかわらず(イ)Ω未満であることを要しない。また、土地の状況により変圧器の施設箇所で所定の接地抵抗値が得難い場合は、所定の接地線を施設して、変圧器の施設箇所から(ウ)m以内の場所に接地工事を施すことができる。
- (ア)中性点 (イ)5 (ウ)200
- (ア)1端子 (イ)5 (ウ)200
- (ア)中性点 (イ)10 (ウ)200
- (ア)中性点 (イ)5 (ウ)100
- (ア)1端子 (イ)2 (ウ)300
【第11問:正解と解説】
正解:1
正解は1です(電技解釈第24条第1項第1号・第2号、第3項第2号)。
1:正しい。
2:誤り。原則は中性点です。1端子は使用電圧300V以下で中性点に施し難い場合です。
3:誤り。5Ω未満であることを要しません。10Ωは特別高圧と低圧を結合する変圧器の上限に関する値です。
4:誤り。200m以内です。
5:誤り。いずれも規定と異なります。
重要度:A 難易度:★★☆
問12:電気設備の技術基準の解釈に基づく機械器具の金属製外箱等の接地について、次のうち正しいものはどれか。
- 使用電圧200Vの電動機の金属製外箱には、C種接地工事を施す。
- 使用電圧440Vの電動機の金属製外箱には、D種接地工事を施す。
- 高圧の機械器具の金属製外箱には、C種接地工事を施す。
- 電源側に2次側線間電圧300V以下・容量10kVAの絶縁変圧器を施設し、その負荷側の電路を接地しない場合は、金属製外箱等の接地工事を省略できる。
- 電気用品安全法の適用を受ける2重絶縁の構造の機械器具を施設する場合は、金属製外箱等の接地工事を省略できる。
【第12問:正解と解説】
正解:5
正解は5です(電技解釈第29条第2項第3号)。
1:誤り。使用電圧300V以下の低圧はD種です。
2:誤り。300V超の低圧はC種です。
3:誤り。高圧・特別高圧の機械器具はA種です。
4:誤り。絶縁変圧器の容量は3kVA以下である必要があります(電技解釈第29条第2項第4号)。
5:正しい。
「電技(総則)」の他の論点
- 用語・電圧の区分・適用範囲
- 保安原則(感電・火災防止、断線・接続、危険防止、公害防止)
- 電路の絶縁と低圧電路の絶縁性能
- 絶縁耐力試験(電路・機械器具)
- 接地工事の種類と施設方法
- 機械器具の施設(高圧・特高機械器具、アークを生じる器具)
- 過電流・地絡に対する保護
- サイバーセキュリティの確保
- 電気的・磁気的障害の防止(電磁誘導・高周波・電波障害)