電験三種(第三種電気主任技術者)「法規」のうち、分散型電源の系統連系(用語・共通事項)の問題です(大分類:分散型電源の系統連系・重要度A)。一問一答9問 → 五肢択一3問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
一問一答(○×)
重要度:A 難易度:★☆☆
問1:電気設備の技術基準の解釈において、逆潮流とは、分散型電源設置者の構内から、一般送配電事業者が運用する電力系統側へ向かう有効電力の流れをいう。
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正解:○
電技解釈第220条第四号のとおりです。
重要度:A 難易度:★☆☆
問2:電気設備の技術基準の解釈において、単独運転とは、分散型電源を連系している電力系統が事故等によって系統電源と切り離された状態において、分散型電源のみが、連系している電力系統を加圧し、かつ、当該電力系統へ有効電力を供給していない状態をいう。
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正解:×
記述は「逆充電」の定義です(電技解釈第220条第六号)。単独運転は、分散型電源が発電を継続し、線路負荷に有効電力を供給している状態です(同条第五号)。
重要度:A 難易度:★☆☆
問3:電気設備の技術基準の解釈において、自立運転とは、分散型電源が、連系している電力系統から解列された状態において、当該分散型電源設置者の構内負荷にのみ電力を供給している状態をいう。
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正解:○
電技解釈第220条第七号のとおりです。
重要度:A 難易度:★☆☆
問4:電気設備の技術基準の解釈において、転送遮断装置とは、電線路の電圧の有無を確認するための装置をいう。
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正解:×
記述は「線路無電圧確認装置」の定義です(電技解釈第220条第八号)。転送遮断装置は、遮断器の遮断信号を通信回線で伝送し、別の構内に設置された遮断器を動作させる装置です(同条第九号)。
重要度:A 難易度:★★☆
問5:能動的方式の単独運転検出装置は、分散型電源の有効電力出力又は無効電力出力等に平時から変動を与えておき、単独運転移行時に当該変動に起因して生じる周波数等の変化により、単独運転状態を検出する装置である。
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正解:○
電技解釈第220条第十一号のとおりです。単独運転移行時に生じる電圧位相又は周波数等の変化により検出するのは、受動的方式です(同条第十号)。
重要度:A 難易度:★★☆
問6:逆変換装置を用いて分散型電源を電力系統に連系する場合に、直流の流出を防止するため受電点と逆変換装置との間に施設する変圧器には、単巻変圧器を用いることができる。
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正解:×
直流流出防止のための変圧器からは、単巻変圧器が除かれています(電技解釈第221条第1項)。
重要度:A 難易度:★★☆
問7:分散型電源の連系により、電力系統の短絡容量が他の者が設置する遮断器の遮断容量を上回るおそれがあるときは、一般送配電事業者において、限流リアクトルその他の短絡電流を制限する装置を施設しなければならない。
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正解:×
限流リアクトル等を施設するのは、分散型電源設置者です(電技解釈第222条)。
重要度:A 難易度:★★☆
問8:高圧又は特別高圧の電力系統に分散型電源を連系する場合において、分散型電源の脱落時等に連系している電線路等が過負荷になるおそれがあるときは、分散型電源設置者において、自動的に自身の構内負荷を制限する対策を行う。
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正解:○
電技解釈第223条のとおりです。
重要度:A 難易度:★★☆
問9:高圧の電力系統に分散型電源を連系する場合は、再閉路時の事故防止のため、原則として、分散型電源設置者の受電点に線路無電圧確認装置を施設する。
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正解:×
線路無電圧確認装置は、分散型電源を連系する変電所の引出口に施設します(電技解釈第224条)。
五肢択一
重要度:A 難易度:★☆☆
問10:電気設備の技術基準の解釈に定める分散型電源の系統連系に係る用語について、次の文章の(ア)〜(ウ)に当てはまる語句の組合せとして、正しいものはどれか。
分散型電源を連系している電力系統が事故等によって系統電源と切り離された状態において、当該分散型電源が発電を継続し、線路負荷に有効電力を供給している状態を(ア)といい、分散型電源のみが、連系している電力系統を加圧し、かつ、当該電力系統へ有効電力を供給していない状態を(イ)という。また、分散型電源が、連系している電力系統から解列された状態において、当該分散型電源設置者の構内負荷にのみ電力を供給している状態を(ウ)という。
- (ア)逆充電 (イ)単独運転 (ウ)自立運転
- (ア)単独運転 (イ)逆充電 (ウ)地域独立運転
- (ア)単独運転 (イ)逆充電 (ウ)自立運転
- (ア)自立運転 (イ)逆充電 (ウ)単独運転
- (ア)単独運転 (イ)逆潮流 (ウ)自立運転
【第10問:正解と解説】
正解:3
正解は3です(電技解釈第220条第五号〜第七号)。
1:誤り。(ア)と(イ)が逆です。
2:誤り。(ウ)は「自立運転」です。地域独立運転は、主電源設備等が地域独立系統にのみ電気を供給している状態です。
3:正しい。
4:誤り。(ア)と(ウ)が逆です。
5:誤り。(イ)は「逆充電」です。逆潮流は、構内から系統側へ向かう有効電力の流れです。
重要度:A 難易度:★★☆
問11:電気設備の技術基準の解釈に定める分散型電源の系統連系について、次のうち誤っているものはどれか。
- 主電源設備とは、地域独立系統の電圧及び周波数を維持する目的で地域独立系統運用者が運用する発電設備又は電力貯蔵装置をいう。
- 逆変換装置の交流出力側で直流を検出し、かつ、直流検出時に交流出力を停止する機能を有し、逆変換装置の直流側電路が非接地である場合は、直流流出防止のための変圧器を施設しないことができる。
- 転送遮断装置とは、遮断器の遮断信号を通信回線で伝送し、別の構内に設置された遮断器を動作させる装置をいう。
- 使用電圧が66,000Vの特別高圧の電力系統に分散型電源を連系する場合、分散型電源設置者と一般送配電事業者の技術員駐在所等との間の電話設備には、一般加入電話又は携帯電話等を用いることができる。
- 受動的方式の単独運転検出装置とは、単独運転移行時に生じる電圧位相又は周波数等の変化により、単独運転状態を検出する装置をいう。
【第11問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。一般加入電話又は携帯電話等を用いることができるのは、高圧又は35,000V以下の特別高圧で連系する場合に限られます(電技解釈第225条第1項第三号)。
1:正しい。電技解釈第220条第十六号。
2:正しい。同解釈第221条第1項ただし書。
3:正しい。同解釈第220条第九号。
4:誤り。66,000Vの連系では、電力保安通信用電話設備又は電気通信事業者の専用回線電話とします。
5:正しい。同解釈第220条第十号。
重要度:A 難易度:★★★
問12:電気設備の技術基準の解釈に定める分散型電源の系統連系について、次のうち正しいものはどれか。
- 再閉路時の事故防止のための線路無電圧確認装置は、低圧の電力系統に分散型電源を連系する場合にも施設しなければならない。
- 限流リアクトルその他の短絡電流を制限する装置は、低圧の電力系統に逆変換装置を用いて分散型電源を連系する場合には、施設を要しない。
- 分散型電源の脱落時等に連系している電線路等が過負荷になるおそれがあるときの自動負荷制限は、低圧の電力系統に連系する場合に限り求められる。
- 逆潮流がない場合は、保護リレー等をどのように施設しても、線路無電圧確認装置の施設を省略することはできない。
- スポットネットワーク受電方式で連系する場合も、変電所の引出口に線路無電圧確認装置を施設しなければならない。
【第12問:正解と解説】
正解:2
正解は2です(電技解釈第222条ただし書)。
1:誤り。線路無電圧確認装置は、高圧又は特別高圧の電力系統に連系する場合の規定です(同解釈第224条)。
2:正しい。
3:誤り。自動負荷制限は、高圧又は特別高圧の電力系統に連系する場合の規定です(同解釈第223条)。
4:誤り。逆潮流がない場合で、保護リレー等が相互予備となるように2系列化されているときなどは省略できます(同解釈第224条第一号)。
5:誤り。スポットネットワーク受電方式で連系する場合は、第224条の対象から除かれています。
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