1.問題メタデータ
重要度:A 難易度:標準
- 大問:第2問
- パターン:P04 補助簿の選択
- 当サイト配点:20点
- 採点設計:5取引×4点=20点(各取引は完答)
- 出題方針:取引を仕訳できる状態まで読み、記入する補助簿を漏れなく・余分なく選ぶ
- 注意:20点という配点は当サイトの本試験形式・模擬試験用の設計です。
2.問題
当社は、次の補助簿を使用しています。
各取引について、記入する補助簿をすべて選び、記号で答えなさい。 正解が1冊だけの場合は、その1冊だけを答えます。記号の順序は問いません。
両年度共通の補助簿
ア.現金出納帳 / イ.当座預金出納帳 / ウ.小口現金出納帳 / エ.仕入帳 / オ.売上帳 / カ.売掛金元帳 / キ.買掛金元帳 / ク.商品有高帳 / ケ.固定資産台帳
2026年度版だけで追加する補助簿
コ.受取手形記入帳 / サ.支払手形記入帳
2027年度版では、コ・サを選択肢に含めません。
共通取引1〜4
取引1 弘前商店から商品350,000円を仕入れ、代金のうち150,000円は現金で支払い、残額は掛けとした。
取引2 八戸商店へ商品420,000円を掛けで売り上げた。なお、当社負担の発送費3,000円を現金で支払った。
取引3 三沢商店に対する買掛金200,000円を、当座預金口座から支払った。
取引4 事務用の備品300,000円を購入し、代金は翌月末に支払うこととした。
2026年度版・取引5
十和田商店に対する売掛金180,000円の回収として、同店振出の紙媒体の約束手形を受け取った。
2027年度版・取引5
十和田商店に対する売掛金180,000円が、当座預金口座へ振り込まれた。
3.正解
| 取引 | 2026年度版 | 2027年度版 |
|---|---|---|
| 1 | ア・エ・キ・ク | ア・エ・キ・ク |
| 2 | ア・オ・カ・ク | ア・オ・カ・ク |
| 3 | イ・キ | イ・キ |
| 4 | ケ | ケ |
| 5 | カ・コ | イ・カ |
4.採点基準
- 取引1〜5:各4点
- 5取引×4点=20点
- 各取引は、必要な補助簿をすべて選び、不要な補助簿を選んでいない場合に4点
- 選び漏れまたは余分な選択がある場合、その取引は0点
- 記号の順序は問わない
配点検算:4点×5取引=20点
5.解説
取引1 商品を一部現金・一部掛けで仕入れた
仕訳は、
(借)仕入 350,000円 / (貸)現金 150,000円・買掛金 200,000円
です。
- 現金を支払った → ア.現金出納帳
- 商品を仕入れた → エ.仕入帳
- 買掛金が増えた → キ.買掛金元帳
- 商品を受け入れた → ク.商品有高帳
したがって、ア・エ・キ・クです。
主な間違いやすいポイント:支払方法だけに注目して、商品有高帳や買掛金元帳を落とさないようにします。
取引2 掛売上と発送費の現金払い
売上の仕訳は、
(借)売掛金 420,000円 / (貸)売上 420,000円
発送費の仕訳は、
(借)発送費 3,000円 / (貸)現金 3,000円
です。
- 発送費を現金で支払った → ア.現金出納帳
- 商品を売り上げた → オ.売上帳
- 売掛金が増えた → カ.売掛金元帳
- 商品を払い出した → ク.商品有高帳
したがって、ア・オ・カ・クです。
商品有高帳は商品の数量・単価・残高を原価で管理する帳簿です。本問では帳簿を選ぶだけなので、払出原価の計算は求めません。
取引3 買掛金を当座預金から支払った
仕訳は、
(借)買掛金 200,000円 / (貸)当座預金 200,000円
です。
- 当座預金が減った → イ.当座預金出納帳
- 買掛金が減った → キ.買掛金元帳
したがって、イ・キです。
この時点では新たな商品仕入れはありません。仕入帳・商品有高帳へ再び記入する取引ではありません。
取引4 事務用備品を後払いで購入した
仕訳は、
(借)備品 300,000円 / (貸)未払金 300,000円
です。
固定資産を取得したので、ケ.固定資産台帳へ記入します。
備品は販売目的の商品ではないため仕入帳には記入しません。また、後払いでも商品仕入れではないので買掛金元帳の対象でもありません。
したがって、ケです。
取引5 2026年度版
仕訳は、
(借)受取手形 180,000円 / (貸)売掛金 180,000円
です。
- 売掛金が減った → カ.売掛金元帳
- 紙媒体の約束手形を受け取った → コ.受取手形記入帳
したがって、カ・コです。
この取引は売掛金の回収です。売上そのものは掛け販売を行った時点で記録済みなので、売上帳へ新たに記入しません。
取引5 2027年度版
仕訳は、
(借)当座預金 180,000円 / (貸)売掛金 180,000円
です。
- 当座預金が増えた → イ.当座預金出納帳
- 売掛金が減った → カ.売掛金元帳
したがって、イ・カです。
2027年度版では紙媒体の手形・手形記入帳を選択肢に含めません。当座預金と当座預金出納帳は引き続き対象です。
6.解答手順
- 取引を仕訳できる状態まで読む
- 現金・当座預金の増減があるか確認する
- 商品の仕入・売上があるか確認する
- 売掛金・買掛金の増減があるか確認する
- 商品そのものが動いたかを確認し、商品有高帳を判定する
- 固定資産の取得・売却等なら固定資産台帳を確認する
- 2026年度版では、紙媒体の手形取引なら手形記入帳も確認する
- 該当する補助簿だけをまとめて答える
7.年度差の整理
2026年度版
- 受取手形記入帳・支払手形記入帳を選択肢に含める
- 取引5は紙媒体の受取手形による売掛金回収
2027年度版
- 受取手形記入帳・支払手形記入帳を選択肢に含めない
- 取引5は当座預金への振込みによる売掛金回収
共通取引1〜4は両年度で同じです。

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