剰余金の配当と利益準備金 一問一答 第6問〜第10問

重要度:A 論点:利益準備金を計上する理由

問6(○×)

剰余金の配当に際して利益準備金を計上するのは、法令に基づく処理である。

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正解:○

解説 剰余金の配当に際しては、法令に基づき、一定の場合に準備金を計上します。会社の判断で積むかどうかを決めるものではありません。制度の趣旨は債権者保護・会社財産の維持にありますが、まずは「法令に基づいて計上する」という処理を押さえてください。なお、必要な積立額は3級では問題文に示されます(算定は2級の範囲)。


重要度:A 論点:繰越利益剰余金の減少額(合計=内訳)

問7(○×)

配当 ¥800,000 と利益準備金 ¥80,000 の積立てを決議したとき、繰越利益剰余金は ¥800,000 減少する。

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正解:×

解説 繰越利益剰余金の減少額は、配当と準備金の合計 ¥880,000 です。「繰越利益剰余金の減少額 = 未払配当金 + 利益準備金」という合計=内訳の関係になります。¥800,000 だけ減らすと貸方に利益準備金 ¥80,000 が浮いて貸借が合いません。


重要度:A 論点:配当決議時の貸方科目

問8(二択)

利益準備金の積立てを伴う配当の決議時に、貸方へ記入する勘定科目の組合せとして正しいのはどちらか。

ア.未払配当金と利益準備金  イ.普通預金と利益準備金

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正解:ア.未払配当金と利益準備金

解説 決議の日には、まだ1円も支払っていません。貸方を普通預金や現金にするのは、決議と支払の2段階を混同した誤りです。決議時の貸方は、支払義務を表す未払配当金と、法令に基づいて計上する利益準備金の2つです。


重要度:A 論点:繰越利益剰余金の二重減少の防止

問9(○×)

配当金を支払ったときは、繰越利益剰余金を減少させる仕訳を行う。

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正解:×

解説 繰越利益剰余金は決議時に減少済みです。支払時に減るのは未払配当金(負債)と、支払手段である普通預金などです。支払時にも繰越利益剰余金を減らすと二重に減少してしまいます。「義務が生まれる仕訳」と「義務が消える仕訳」を分けて考えてください。


重要度:A 論点:利益準備金は支払の対象ではない

問10(○×)

配当金を支払ったときは、決議時に計上した利益準備金の分も含めて現金預金から支払う。

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正解:×

解説 支払時に動くのは配当額(未払配当金)だけです。利益準備金の計上は、繰越利益剰余金から利益準備金への純資産内部の振替であって、株主への分配ではありません。したがって支払の対象になりません。TEXT④の例なら、決議時に繰越利益剰余金が減った ¥880,000 のうち、社外へ出るのは ¥800,000 です。



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