為替予約(振当処理)

学習のポイント

① 振当処理

為替予約を行い振当処理をすると、予約した外貨建売掛金・買掛金は予約レートを基準に円貨額を確定させます。

この単元では、2級では為替予約差額を期間配分しません。

② 取引前に予約した場合

売買の取引が発生する前に予約している場合、取引時から予約レートで換算します。

予約後の円貨額 = 外貨額 × 予約レート

掛け輸出なら、

売掛金 / 売上

掛け輸入なら、

仕入 / 買掛金

を予約レートによる円貨額で記録します。

取引日の直物レートとの差を別の資産・負債として計上しません。

③ 取引後に予約した場合

まず取引日に取引日レートで売掛金・買掛金を計上します。

その後に為替予約を行ったら、

予約後の円貨額 = 外貨額 × 予約レート

を求め、

差額 = 予約後の円貨額 - 取引時帳簿価額

を為替差損益として一括処理します。

売掛金:

  • 予約後円貨額が増える → 利益方向
  • 予約後円貨額が減る → 損失方向

買掛金:

  • 予約後円貨額が増える → 損失方向
  • 予約後円貨額が減る → 利益方向

④ 期間配分しない

この単元の2級処理では、予約による差額を期間に分けません。

予約時に必要な差額を一括して為替差損益へ反映します。

⑤ 予約後の決算

振当処理によって予約レートの円貨額へ調整した後は、決算日のレートが別に与えられても、その売掛金・買掛金を決算日レートで再換算しません。

予約レートによる帳簿価額を維持します。

⑥ 決済

決済額は、

外貨額 × 予約レート

です。

すでに予約レートによる円貨額で売掛金・買掛金を計上・調整していれば、決済時に新たな為替差損益は生じません。

⑦ 確認順序

  1. 振当処理であることを確認
  2. 予約が取引前か取引後か確認
  3. 外貨額×予約レートを計算
  4. 取引後予約なら取引時帳簿価額との差を為替差損益へ
  5. 2級では差額を期間配分しない
  6. 予約後の決算では再換算しない
  7. 決済額が外貨額×予約レートと一致するか確認

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