為替予約(振当処理) 一問一答 第1問〜第5問

問1

振当処理による。2級では為替予約差額を期間配分しない。 USD10,000の売掛金について、取引日の直物レート1ドル¥140で計上した後に為替予約を付し、予約レートは1ドル¥138である。予約を反映した後の売掛金の換算に用いるレートとして正しいものを1つ選びなさい。

A. 予約レート
B. 取引日の直物レート
C. 決算日のレート
D. 予約日の直物レート

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解答・解説

正答:A

正答理由

振当処理では、予約レートで売掛金・買掛金を換算します。

予約後の円貨額 = 外貨額 × 予約レート

予約レートで決済することが決まっているため、その金額に合わせます。

誤答理由

  • B:取引日の直物レートは、取引より後に予約した場合の取引時に用います。予約を反映した後の金額は予約レートによります。
  • C:決算日のレートは、為替予約を付していない外貨建の金銭債権債務を決算時に換算する場合に用います。予約後は決算日のレートで換算し直しません。
  • D:予約日の直物レートは振当処理では用いません。用いるのは予約レートです。

予約レートは問題文に示されます。


問2

振当処理による。2級では為替予約差額を期間配分しない。 USD10,000の売掛金を取引日の直物レート1ドル¥140で計上した後に為替予約を付し、予約レートは1ドル¥138である。決算日のレートは1ドル¥150で、決算日時点では未決済である。この処理について正しい記述を1つ選びなさい。

A. 予約により生じた差額は期間配分せず一括して処理し、予約後は決算日のレートで換算し直さない
B. 予約により生じた差額を期間配分し、予約後も決算日のレートで換算し直す
C. 予約により生じた差額は期間配分せず一括して処理するが、予約後は決算日のレートで換算し直す
D. 予約により生じた差額を期間配分するが、予約後は決算日のレートで換算し直さない

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解答・解説

正答:A

正答理由

2級の振当処理では次の2点が重要です。

点 内容
期間配分 行わない。差額の全額を一括して処理する
予約後の決算 決算日のレートで換算し直さない

予約レートで決済することが決まっているため、決算日のレートを使う理由がありません。

誤答理由

  • B:2点とも誤りです。期間配分は行わず、予約後の再換算もしません。
  • C:期間配分の扱いは正しいものの、予約後に決算日のレートで換算し直す点が誤りです。
  • D:予約後の扱いは正しいものの、期間配分を行う点が誤りです。2級では一括して処理します。

決算日のレートが問題文に示されていても、予約後は使いません。


問3

振当処理による。2級では為替予約差額を期間配分しない。 USD10,000 の商品を掛けで輸出した。この取引より前に為替予約を付しており、予約レートは1ドル ¥142 である。なお、取引日の直物レートは1ドル ¥140 であった。取引時に計上する売掛金の金額として正しいものを1つ選びなさい。

A. ¥1,420,000
B. ¥1,400,000
C. ¥20,000
D. ¥2,820,000

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解答・解説

正答:A

正答理由

取引より前に予約があるため、取引時から予約レートで計上します。

売掛金 = USD10,000 × ¥142 = ¥1,420,000
売掛金 1,420,000 / 売上 1,420,000

この時点で為替差損益は生じません。

誤答理由

  • B(¥1,400,000):USD10,000 × ¥140。取引日の直物レートで計上した誤りです。取引前に予約がある場合は予約レートによります。
  • C(¥20,000):¥1,420,000 - ¥1,400,000 = ¥20,000。2つのレートによる金額の差額であり、売掛金の計上額ではありません。取引前予約ではこの差額を計上しません。
  • D(¥2,820,000):¥1,400,000 + ¥1,420,000 = ¥2,820,000。2つの金額を合計した誤りです。計上するのはいずれか一方であり、予約レートによる金額です。

取引前の予約では、直物レートで計上してから差額を出す処理は行いません。


問4

振当処理による。2級では為替予約差額を期間配分しない。 USD10,000 の商品を掛けで輸出し、取引日の直物レート1ドル ¥140 で売掛金 ¥1,400,000 を計上した。その後、為替予約を付し、予約レートは1ドル ¥138 である。予約時の(1)調整額と(2)為替差損益の向きの組合せとして正しいものを1つ選びなさい。

A. (1) ¥20,000 の売掛金の減少 /(2) 損
B. (1) ¥20,000 の売掛金の増加 /(2) 益
C. (1) ¥20,000 の売掛金の減少 /(2) 益
D. (1) 調整不要 /(2) 為替差損益は生じない

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解答・解説

正答:A

正答理由

①予約後の円貨額 = USD10,000 × ¥138 = ¥1,380,000
②差額 = ¥1,380,000 - ¥1,400,000 = △¥20,000
 債権が減少するため → 損
為替差損益 20,000 / 売掛金 20,000

検算:調整後の売掛金 = ¥1,400,000 - ¥20,000 = ¥1,380,000 = USD10,000 × ¥138 ✓

誤答理由

  • B(増加・益):予約レート ¥138 は取引日レート ¥140 を下回るため、売掛金は減少します。 増加とするのは誤りです。
  • C(減少・益):減少の判断は正しいものの符号が逆です。債権が減ることは受け取れる円が減ることであり、損です。
  • D(調整不要):取引後に予約した場合、取引時の帳簿価額を予約レートの金額へ調整します。 調整しないと売掛金が ¥1,400,000 のまま残り、決済額と一致しません。

差額は期間配分せず、一括して為替差損益とします。


問5

振当処理による。2級では為替予約差額を期間配分しない。 USD8,000 の商品を掛けで輸入し、取引日の直物レート1ドル ¥142 で買掛金 ¥1,136,000 を計上した。その後、為替予約を付し、予約レートは1ドル ¥145 である。予約時の(1)調整額と(2)為替差損益の向きの組合せとして正しいものを1つ選びなさい。

A. (1) ¥24,000 の買掛金の増加 /(2) 損
B. (1) ¥24,000 の買掛金の増加 /(2) 益
C. (1) ¥24,000 の買掛金の減少 /(2) 損
D. (1) ¥1,160,000 の買掛金の増加 /(2) 損

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解答・解説

正答:A

正答理由

①予約後の円貨額 = USD8,000 × ¥145 = ¥1,160,000
②差額 = ¥1,160,000 - ¥1,136,000 = +¥24,000
 債務が増加するため → 損
為替差損益 24,000 / 買掛金 24,000

検算:調整後の買掛金 = ¥1,136,000 + ¥24,000 = ¥1,160,000 = USD8,000 × ¥145 ✓

誤答理由

  • B(益):増加の判断は正しいものの符号が逆です。債務が増えることは支払う円が増えることであり、損です。
  • C(減少):予約レート ¥145 は取引日レート ¥142 を上回るため、買掛金は増加します。 減少とするのは誤りです。
  • D(¥1,160,000 の増加):¥1,160,000 は予約後の買掛金の金額であり、調整額ではありません。調整するのは帳簿価額との差額 ¥24,000 です。

債権の場合と符号の向きが逆である点に注意してください。 債権は減れば損、債務は増えれば損です。


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