学習のポイント
① 外貨建取引の3つの時点
外貨建の営業取引では、まず「いつのレートを使うか」を整理します。
- 取引時:取引日レート
- 決済時:決済日レート
- 決算時:決算日レート(CR)
取引時の円貨額は、
外貨額 × 取引日レート
です。
② 売掛金・買掛金の決済
外貨建売掛金を決済するときは、実際の入金額と売掛金の帳簿価額との差を為替差損益とします。
外貨建買掛金を決済するときは、実際の支払額と買掛金の帳簿価額との差を為替差損益とします。
同じ円安でも、
- 売掛金では受取円貨額が増えるため利益方向
- 買掛金では支払円貨額が増えるため損失方向
になります。
③ 決算時の換算
決算日に未決済の外貨建金銭債権・債務は、決算日レートで換算します。
売掛金:外貨額 × CR
買掛金:外貨額 × CR
帳簿価額との差額を為替差損益とします。
④ 前払金・前受金
前払金・前受金は、決算日レートで換算替えしません。
取引時の円貨額のまま据え置きます。
⑤ 為替差損益
この教材の標準解答では、利益・損失を分けずに為替差損益を使用します。
- 利益方向:貸方
- 損失方向:借方
⑥ 判定順序
- 取引の種類を確認
- 外貨額と取引日レートを確認
- 決済なら決済日レート、決算ならCRを確認
- 売掛金・買掛金などの金銭債権債務か確認
- 金銭債権債務は換算
- 前払金・前受金は換算しない
- 差額を為替差損益にする
⑦ 検算
売掛金の決済では、
入金額 = 売掛金帳簿価額 ± 為替差損益
買掛金の決済では、
支払額 = 買掛金帳簿価額 ± 為替差損益
決算時は、
決算時円貨額 = 外貨額 × CR
を確認します。