共通前提:当社の会計期間は ×1年4月1日〜×2年3月31日である。
共通語群(各問、この中から最も適当な勘定科目を選ぶこと)
貸付金 / 借入金 / 役員貸付金 / 受取利息 / 支払利息 / 受取手数料 / 支払手数料 / 現金 / 普通預金 / 当座預金 / 売掛金
重要度:A/難易度:初級 論点:貸付け(現金)
問1(初級)
×1年5月1日 青森商事は取引先へ現金 ¥400,000 を貸し付け、借用証書を受け取った。なお、利息は返済時に受け取る。
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正解
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 貸付金 | 400,000 | 現金 | 400,000 |
解説
- 取引の読み取り:金銭を貸し付け、借用証書を受け取っている(証書貸付)。
- 借方の理由:あとで返してもらう権利 = 貸付金(資産)の増加。
- 貸方の理由:現金(資産)の減少。
- 間違いやすい科目:売掛金。売掛金は商品を掛けで販売したことから生じる債権であり、発生の原因が異なります。
- 利息の扱い:貸付時には利息を計上しません。 利息はこれから期間の経過とともに発生します。
- 使用科目:貸付金/現金
重要度:A/難易度:初級 論点:借入れ(当座預金)
問2(初級)
×1年6月1日 青森商事は銀行から ¥800,000 を借り入れ、全額が当座預金口座へ入金された。
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正解
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 当座預金 | 800,000 | 借入金 | 800,000 |
解説
- 取引の読み取り:借り入れて口座に入金された。
- 借方の理由:当座預金(資産)の増加。
- 貸方の理由:あとで返す義務 = 借入金(負債)の増加。
- 間違いやすい科目:借入額を収益として処理する誤り。預金は増えますが、同時に返す義務が生まれているため負債です。
- 使用科目:当座預金/借入金
重要度:B/難易度:初級 論点:役員貸付金
問3(初級)
×1年7月10日 青森商事は、役員に対して現金 ¥500,000 を貸し付けた。なお、当社では役員に対する貸付けを通常の貸付けと区別して処理している。
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正解
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 役員貸付金 | 500,000 | 現金 | 500,000 |
解説
- 取引の読み取り:貸付けの相手が役員である。
- 借方の理由:役員に対する債権 = 役員貸付金(資産)の増加。処理そのものは貸付金と同じ。
- 貸方の理由:現金(資産)の減少。
- 間違いやすい科目:貸付金。問題文が「区別して処理している」と指示しており、語群に役員貸付金がある以上、そちらを選びます。
- 使用科目:役員貸付金/現金
重要度:B/難易度:初級 論点:利息差引き型の返済(元本のみ)
問4(初級)
×2年3月1日 青森商事は、借入金 ¥600,000 を当座預金口座から返済した。なお、この借入れは利息を借入時に差し引かれる条件であり、利息はすでに支払済みである。
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正解
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 借入金 | 600,000 | 当座預金 | 600,000 |
解説
- 取引の読み取り:利息は借入時に差し引かれているので、返済時に払うのは元本だけ。
- 借方の理由:借入金(負債)の減少 ¥600,000。返す義務は額面どおり。
- 貸方の理由:当座預金(資産)の減少。
- 間違いやすい科目:支払利息。この形では返済時に利息は発生しません。借入時にすでに計上済みです(問7参照)。
- 使用科目:借入金/当座預金
重要度:A/難易度:標準 論点:回収+受取利息(月割計算)
問5(標準)
×2年1月1日 青森商事は、×1年5月1日に貸し付けた貸付金 ¥400,000(貸付期間8か月、年利率3%)について、元本と利息を普通預金口座へ受け取った。
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正解
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 普通預金 | 408,000 | 貸付金 | 400,000 |
| 受取利息 | 8,000 |
解説
- 金額の計算:利息 = 400,000 × 3% × 8/12 = ¥8,000/元利合計 = 400,000 + 8,000 = ¥408,000
- 借方の理由:普通預金(資産)の増加。受け取った合計額を記入する。
- 貸方の理由:貸付金(資産)の減少 ¥400,000 と、受取利息(収益)の発生 ¥8,000 に分解する。
- 間違いやすい科目:受取手数料。貸付けの対価は受取利息です。また、月割を忘れて利息を ¥12,000(年額)とする誤り、元本と利息を1行にまとめて貸付金 ¥408,000 とする誤りにも注意してください。
- 使用科目:普通預金/貸付金/受取利息
重要度:A/難易度:標準 論点:返済+支払利息(1年分)
問6(標準)
×2年6月1日 青森商事は、×1年6月1日に借り入れた借入金 ¥800,000(借入期間1年、年利率1.5%)について、元本と利息を当座預金口座から支払った。
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正解
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 借入金 | 800,000 | 当座預金 | 812,000 |
| 支払利息 | 12,000 |
解説
- 金額の計算:利息 = 800,000 × 1.5% × 12/12 = ¥12,000/支払合計 = 800,000 + 12,000 = ¥812,000
- 借方の理由:借入金(負債)の減少 ¥800,000 と、支払利息(費用)の発生 ¥12,000 に分解する。
- 貸方の理由:当座預金(資産)の減少。支払った合計額を記入する。
- 間違いやすい科目:支払手数料。借入れの対価は支払利息です。また、借入金を ¥812,000 として利息を含めてしまう誤りに注意してください。
- 補足:借入期間が1年ちょうどなので月割の按分は 12/12 = 1 になりますが、式そのものは同じです。
- 使用科目:借入金/支払利息/当座預金
重要度:A/難易度:標準 論点:利息差引き型の借入れ(額面と手取額の分解)
問7(標準)
×1年9月1日 青森商事は銀行から ¥600,000 を借り入れた(借入期間6か月、年利率2%)。利息は借入時に差し引かれ、残額が当座預金口座に入金された。
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正解
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 当座預金 | 594,000 | 借入金 | 600,000 |
| 支払利息 | 6,000 |
解説
- 金額の計算:利息 = 600,000 × 2% × 6/12 = ¥6,000/手取額 = 600,000 − 6,000 = ¥594,000
- 借方の理由:当座預金(資産)の増加は手取額の ¥594,000/差し引かれた利息 ¥6,000 は支払利息(費用)として計上する。
- 貸方の理由:借入金(負債)の増加は額面の ¥600,000。
- 検算:借方 594,000 + 6,000 = 貸方 600,000 ✓
- 間違いやすい科目:借入金を手取額 ¥594,000 とする誤り。 返す義務は額面どおりです。「額面」と「手取額」を分けて考えてください。
- 使用科目:当座預金/支払利息/借入金
重要度:A/難易度:標準 論点:月数の自力確定+利息計算
問8(標準)
×1年11月30日 青森商事は、×1年8月1日に取引先へ普通預金から貸し付けた ¥900,000(年利率4%)について、元本と利息を普通預金口座へ受け取った。なお、利息は貸付日から回収日までの月数に応じて計算する。
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正解
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 普通預金 | 912,000 | 貸付金 | 900,000 |
| 受取利息 | 12,000 |
解説
- 取引の読み取り:貸付期間が問題文に書かれていない。 日付から自分で月数を数える。
- 月数の確定:×1年8月1日 → ×1年11月30日 = 4か月(8月・9月・10月・11月)
- 金額の計算:利息 = 900,000 × 4% × 4/12 = ¥12,000/元利合計 = 900,000 + 12,000 = ¥912,000
- 間違いやすい科目:科目そのものより、月数の数え間違いが失点の原因になります。年額 ¥36,000 のまま答える誤り、月数を3か月と数える誤りに注意してください。
- 使用科目:普通預金/貸付金/受取利息
重要度:A/難易度:応用 論点:貸付・回収・借入・返済の一連処理
問9(応用)
青森商事の次の一連の取引について、それぞれの仕訳を示しなさい。
- ×1年4月1日 取引先へ普通預金口座から ¥300,000 を貸し付けた(貸付期間3か月、年利率4%、利息は回収時に受け取る)。
- ×1年6月30日 上記の元本と利息を普通預金口座へ受け取った。
- ×1年7月1日 銀行から ¥500,000 を借り入れ、全額が普通預金口座へ入金された(借入期間3か月、年利率2.4%、利息は返済時に支払う)。
- ×1年9月30日 上記の元本と利息を普通預金口座から支払った。
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正解
(1)×1年4月1日(貸付時)
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 貸付金 | 300,000 | 普通預金 | 300,000 |
(2)×1年6月30日(回収時)
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 普通預金 | 303,000 | 貸付金 | 300,000 |
| 受取利息 | 3,000 |
(3)×1年7月1日(借入時)
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 普通預金 | 500,000 | 借入金 | 500,000 |
(4)×1年9月30日(返済時)
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 借入金 | 500,000 | 普通預金 | 503,000 |
| 支払利息 | 3,000 |
解説
- 金額の計算:
- 受取利息 = 300,000 × 4% × 3/12 = ¥3,000
- 支払利息 = 500,000 × 2.4% × 3/12 = ¥3,000
- 考え方:貸した側と借りた側で、元本の勘定も利息の勘定も入れ替わる。 貸付金(資産)↔ 借入金(負債)、受取利息(収益)↔ 支払利息(費用)。
- 間違いやすい科目:(2) と (4) で貸借の向きを混同する誤り。まず主語がどちら側かを確定させてください。 また、利息が同額 ¥3,000 になるのは偶然であり、元本も利率も異なります。
- 使用科目:貸付金/借入金/受取利息/支払利息/普通預金

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