商品売買と三分法 仕訳問題【全11問】

共通前提:当社は青森商店である。商品売買は三分法により記帳する。

共通語群(各問、この中から最も適当な勘定科目を選ぶこと)

仕入 / 売上 / 繰越商品 / 現金 / 普通預金 / 売掛金 / 買掛金 / 未払金 / 未収入金


重要度:A/難易度:初級 論点:現金仕入(三分法の基本形)

問1(初級)

×1年4月5日 販売用の商品 ¥45,000 を仕入れ、代金は現金で支払った。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
仕入 45,000 現金 45,000

解説

  • 取引の読み取り:販売するための商品を買い、その場で現金を支払った。
  • 勘定科目の決定:商品の仕入 → 仕入(費用)/現金の支払 → 現金(資産)。
  • 借方の理由:費用が発生したから借方。
  • 貸方の理由:現金という資産が減ったから貸方。
  • 間違いやすい科目繰越商品。「商品を買った」という言葉につられやすいが、期中の仕入は仕入勘定です。三分法では、仕入・販売の都度は繰越商品を動かしません。
  • 使用科目:仕入/現金

重要度:A/難易度:初級 論点:掛け仕入と買掛金

問2(初級)

×1年4月10日 商品 ¥80,000 を仕入れ、代金は掛けとした。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
仕入 80,000 買掛金 80,000

解説

  • 取引の読み取り:商品を仕入れ、代金は後日支払う約束にした。
  • 勘定科目の決定:商品の仕入 → 仕入/商品代金の後払いの義務 → 買掛金(負債)。
  • 借方の理由:費用が発生したから借方。
  • 貸方の理由:買掛金という負債が増えたから貸方。
  • 間違いやすい科目未払金。未払金は商品売買以外(備品の購入など)の未払額に使います。「商品を」という一語が分かれ目です。
  • 使用科目:仕入/買掛金

重要度:A/難易度:初級 論点:現金売上(三分法の基本形)

問3(初級)

×1年4月18日 商品を ¥60,000 で売り上げ、代金は現金で受け取った。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金 60,000 売上 60,000

解説

  • 取引の読み取り:商品を売り、その場で現金を受け取った。
  • 勘定科目の決定:商品の販売 → 売上(収益)/現金の受取 → 現金(資産)。
  • 借方の理由:現金という資産が増えたから借方。
  • 貸方の理由:収益が発生したから貸方。
  • 間違いやすい科目:借方と貸方を逆にする誤り。収益は貸方に発生します。
  • 使用科目:現金/売上

重要度:A/難易度:初級 論点:掛け売上と売掛金

問4(初級)

×1年4月25日 商品を ¥120,000 で売り上げ、代金は掛けとした。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
売掛金 120,000 売上 120,000

解説

  • 取引の読み取り:商品を売り、代金は後日受け取る約束にした。
  • 勘定科目の決定:商品の販売 → 売上/商品代金を後日受け取る権利 → 売掛金(資産)。
  • 借方の理由:売掛金という資産が増えたから借方。
  • 貸方の理由:収益が発生したから貸方。
  • 間違いやすい科目未収入金。未収入金は商品売買以外の未回収額に使う科目です。
  • 使用科目:売掛金/売上

重要度:A/難易度:初級 論点:預金による仕入(決済手段が変わっても借方は同じ)

問5(初級)

×1年4月28日 商品 ¥96,000 を仕入れ、代金は普通預金口座から振り込んで支払った。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
仕入 96,000 普通預金 96,000

解説

  • 取引の読み取り:商品を仕入れ、その場で普通預金から支払った。
  • 勘定科目の決定:商品の仕入 → 仕入/預金からの支払 → 普通預金(資産)。
  • 借方の理由:費用が発生したから借方。
  • 貸方の理由:普通預金という資産が減ったから貸方。
  • 間違いやすい科目買掛金。その場で支払っているので後払いの義務は生じません。「掛けとした」の一語がない限り買掛金は使いません。
  • 使用科目:仕入/普通預金

重要度:A/難易度:初級 論点:買掛金の決済(仕入を動かさない)

問6(初級)

×1年5月10日 買掛金 ¥80,000 を普通預金口座から支払った。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
買掛金 80,000 普通預金 80,000

解説

  • 取引の読み取り:以前に掛けで仕入れた代金を、約束どおり支払った。
  • 勘定科目の決定:消える後払いの義務 → 買掛金/支払手段 → 普通預金。
  • 借方の理由:買掛金という負債が減ったから借方。
  • 貸方の理由:普通預金という資産が減ったから貸方。
  • 間違いやすい科目仕入。仕入は掛けで買った時点ですでに記録済みです。ここで仕入を使うと同じ仕入が二重に記録されます。決済の仕訳に登場するのは買掛金とお金の勘定だけです。
  • 使用科目:買掛金/普通預金

重要度:A/難易度:初級 論点:売掛金の回収(売上を動かさない)

問7(初級)

×1年5月20日 売掛金 ¥70,000 を現金で回収した。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金 70,000 売掛金 70,000

解説

  • 取引の読み取り:以前に掛けで売った代金を回収した。
  • 勘定科目の決定:受取手段 → 現金/消える受取りの権利 → 売掛金。
  • 借方の理由:現金という資産が増えたから借方。
  • 貸方の理由:売掛金という資産が回収されて減ったから貸方。
  • 間違いやすい科目売上。売上は掛けで売った時点で計上済みです。回収は債権が現金に変わっただけで、新たな収益は発生しません。
  • 使用科目:現金/売掛金

重要度:A/難易度:初級 論点:販売時に仕入原価を仕訳しない(三分法の核心)

問8(初級)

×1年5月25日 原価 ¥84,000 の商品を ¥130,000 で売り上げ、代金は現金で受け取った。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金 130,000 売上 130,000

解説

  • 取引の読み取り:商品を現金で売った。問題文に原価が書かれているが、販売の仕訳では使わない
  • 勘定科目の決定:現金の受取 → 現金/商品の販売 → 売上。
  • 借方の理由:現金という資産が ¥130,000 増えたから借方。
  • 貸方の理由:収益が売価の全額 ¥130,000 で発生したから貸方。
  • 間違いやすい科目:原価 ¥84,000 を仕入や繰越商品として仕訳に書き加える誤り、および売上を差額 ¥46,000 とする誤り。三分法では販売時に原価を動かさず、売上は売価の全額です。原価が書かれているのは引っかけです。
  • 使用科目:現金/売上

重要度:A/難易度:標準 論点:一部現金・残額掛けの仕入(複合仕訳)

問9(標準)

×1年6月5日 商品 ¥180,000 を仕入れ、代金のうち ¥60,000 は現金で支払い、残額は掛けとした。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
仕入 180,000 現金 60,000
買掛金 120,000

解説

  • 取引の読み取り:仕入額 ¥180,000 に対し、支払手段が現金 ¥60,000 と掛け ¥120,000 に分かれている。
  • 金額の計算:残額=180,000 − 60,000 = ¥120,000
  • 借方の理由:費用が仕入額の全額 ¥180,000 で発生したから借方。
  • 貸方の理由:現金(資産の減少)¥60,000 と買掛金(負債の増加)¥120,000。貸方合計 ¥180,000 で貸借が一致します。
  • 間違いやすい科目:仕入を現金支払分の ¥60,000 だけにする誤り。仕入は買った金額の全額です。
  • 使用科目:仕入/現金/買掛金

重要度:A/難易度:標準 論点:一部現金・残額掛けの売上(複合仕訳)

問10(標準)

×1年6月12日 商品を ¥150,000 で売り上げ、代金のうち ¥50,000 は現金で受け取り、残額は掛けとした。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金 50,000 売上 150,000
売掛金 100,000

解説

  • 取引の読み取り:売上額 ¥150,000 に対し、受取手段が現金 ¥50,000 と掛け ¥100,000 に分かれている。
  • 金額の計算:残額=150,000 − 50,000 = ¥100,000
  • 借方の理由:現金 ¥50,000 と売掛金 ¥100,000 という2つの資産がそれぞれ増えたから借方。借方合計 ¥150,000。
  • 貸方の理由:収益が販売額の全額 ¥150,000 で発生したから貸方。
  • 間違いやすい科目:売上を現金受取分の ¥50,000 だけにする誤り。受取手段が分かれても、売上は販売額の全額です。
  • 使用科目:現金/売掛金/売上

重要度:A/難易度:標準 論点:複合決済と原価の引っかけの組合せ

問11(標準)

×1年6月20日 原価 ¥160,000 の商品を ¥250,000 で売り上げ、代金のうち ¥100,000 は普通預金口座へ即日入金され、残額は掛けとした。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
普通預金 100,000 売上 250,000
売掛金 150,000

解説

  • 取引の読み取り:複合仕訳と原価の引っかけを組み合わせた問題。原価 ¥160,000 は仕訳に使わない。
  • 金額の計算:残額=250,000 − 100,000 = ¥150,000
  • 借方の理由:普通預金 ¥100,000 と売掛金 ¥150,000 の資産増加。借方合計 ¥250,000。
  • 貸方の理由:収益が売価の全額 ¥250,000 で発生したから貸方。
  • 間違いやすい科目:原価 ¥160,000 を仕訳に入れる誤り、売上を差額 ¥90,000 とする誤り、残額の計算を原価から行う誤り。使う数字は売価 ¥250,000 と入金額 ¥100,000 の2つだけです。
  • 使用科目:普通預金/売掛金/売上


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