売上原価対立法 仕訳問題【全7問】

【2027年度(2027年4月~)受験の方】

この単元は、2027年4月1日以降の試験で出題範囲となる論点です。

【2026年度(~2027年3月)受験の方】 この単元は出題範囲外です。学習の必要はありません。


共通前提:当社の会計期間は ×1年4月1日〜×2年3月31日である。当社は販売のつど売上原価勘定に振り替える方法(売上原価対立法)により記帳している。

共通語群(各問、この中から最も適当な勘定科目を選ぶこと)

商品 / 売上原価 / 売上 / 売掛金 / 買掛金 / 現金 / 普通預金


重要度:A/難易度:初級 論点:仕入時の処理(商品勘定で受け入れる) 2027年度から

問1(初級)

×1年6月3日 青森商事は商品 ¥80,000 を掛けで仕入れた。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
商品 80,000 買掛金 80,000

解説

  • 取引の読み取り:商品を仕入れ、代金は後日支払う。
  • 借方の理由商品(資産)の増加。売上原価対立法では、仕入れた商品を資産として受け入れます。
  • 貸方の理由:買掛金(負債)の増加。
  • 間違いやすい科目仕入。三分法では借方が仕入(費用)ですが、売上原価対立法では商品(資産)です。仕入時に費用は発生しません。
  • 使用科目:商品/買掛金

重要度:A/難易度:初級 論点:販売時の2本の仕訳 2027年度から

問2(初級)

×1年6月10日 青森商事は、原価 ¥50,000 の商品を ¥75,000 で掛けで販売した。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
売掛金 75,000 売上 75,000
売上原価 50,000 商品 50,000

解説

  • 取引の読み取り:販売によって2つのことが同時に起きている。
  • ① 売価で収益が発生する
  • ② 原価分の商品が会社から出ていく
  • 1本目(売価):売掛金(資産)の増加 ¥75,000 / 売上(収益)の発生 ¥75,000
  • 2本目(原価):売上原価(費用)の発生 ¥50,000 / 商品(資産)の減少 ¥50,000
  • 金額に注意1本目は売価、2本目は原価です。同じ金額ではありません。
  • 間違いやすい科目:2本目を忘れる誤り。売るたびに2本が売上原価対立法の核心です。また、2本目の借方を仕入とする誤り(三分法との混同)。
  • 使用科目:売掛金/売上/売上原価/商品

重要度:B/難易度:初級 論点:仕入返品 2027年度から

問3(初級)

×1年6月15日 青森商事は、6月3日に掛けで仕入れた商品のうち、品違いのため ¥8,000 分を返品した。なお、返品額は買掛金から差し引くこととした。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
買掛金 8,000 商品 8,000

解説

  • 取引の読み取り:仕入の一部の取り消し。元の仕訳(借方:商品/貸方:買掛金)の逆を行う。
  • 借方の理由:返品分の支払義務が消える = 買掛金(負債)の減少。
  • 貸方の理由商品(資産)の減少。返品したので手元の商品が減る。
  • 間違いやすい科目:貸方を仕入とする誤り。三分法では仕入を直接減額しますが、売上原価対立法では商品(資産)を減らします。
  • 使用科目:買掛金/商品

重要度:B/難易度:標準 論点:一部掛けの仕入 2027年度から

問4(標準)

×1年7月2日 青森商事は商品 ¥120,000 を仕入れ、代金のうち ¥40,000 は現金で支払い、残額は掛けとした。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
商品 120,000 現金 40,000
買掛金 80,000

解説

  • 取引の読み取り:一部現金・一部掛けという決済条件が加わっている。
  • 金額の計算:買掛金 = 120,000 − 40,000 = ¥80,000
  • 借方の理由:商品(資産)の増加 ¥120,000。受け入れた商品の総額を記入する。
  • 間違いやすい科目:借方を仕入とする誤り。決済条件が複雑になっても、受け入れる側の科目は商品です。
  • 使用科目:商品/現金/買掛金

重要度:A/難易度:標準 論点:一部掛け販売+原価の振替 2027年度から

問5(標準)

×1年7月8日 青森商事は、原価 ¥90,000 の商品を ¥135,000 で販売し、代金のうち ¥60,000 は現金で受け取り、残額は掛けとした。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金 60,000 売上 135,000
売掛金 75,000
売上原価 90,000 商品 90,000

解説

  • 取引の読み取り:一部現金・一部掛けの販売に、原価の振替が加わる。
  • 金額の計算:売掛金 = 135,000 − 60,000 = ¥75,000
  • 考え方決済条件が複雑になるのは1本目(売価)だけです。2本目(原価)は、決済方法にかかわらず「売上原価/商品」で原価の金額を振り替えます。
  • 検算:借方 60,000 + 75,000 + 90,000 = 貸方 135,000 + 90,000 = ¥225,000 ✓
  • 間違いやすい科目:2本目の金額を売価 ¥135,000 としてしまう誤り。2本目は必ず原価です。
  • 使用科目:現金/売掛金/売上/売上原価/商品

重要度:B/難易度:標準 論点:売上返品(2本戻し) 2027年度から

問6(標準)

×1年7月12日 青森商事は、6月25日に掛けで販売した商品のうち、売価 ¥6,000 分(原価 ¥4,000)が品違いのため返品された。なお、返品額は売掛金から差し引くこととした。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
売上 6,000 売掛金 6,000
商品 4,000 売上原価 4,000

解説

  • 着眼点:販売の返品は、販売時の2本とも逆に戻します。
  • 1本目(売価の逆):売上 ¥6,000 / 売掛金 ¥6,000
  • 2本目(原価の逆):商品 ¥4,000 / 売上原価 ¥4,000 ——返品された商品が手元に戻ってきます。
  • 検算:借方 6,000 + 4,000 = 貸方 6,000 + 4,000 = ¥10,000 ✓
  • 間違いやすい科目1本目だけ戻して原価の戻しを忘れる誤り。 売ったときに2本切ったなら、返品でも2本戻します。また、2本の金額(売価 ¥6,000 と原価 ¥4,000)を取り違える誤りにも注意してください。
  • 使用科目:売上/売掛金/商品/売上原価

重要度:A/難易度:応用 論点:仕入から返品までの一連処理 2027年度から

問7(応用)

青森商事の次の一連の取引について、それぞれの仕訳を示しなさい。

  • ×1年8月1日 商品 ¥200,000 を掛けで仕入れた。
  • ×1年8月10日 上記の商品のうち原価 ¥120,000 分を ¥180,000 で掛けで販売した。
  • ×1年8月14日 8月10日に販売した商品のうち、売価 ¥30,000 分(原価 ¥20,000)が返品された。返品額は売掛金から差し引く。
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正解

(1)×1年8月1日(仕入)

借方科目 金額 貸方科目 金額
商品 200,000 買掛金 200,000

(2)×1年8月10日(販売)

借方科目 金額 貸方科目 金額
売掛金 180,000 売上 180,000
売上原価 120,000 商品 120,000

(3)×1年8月14日(返品)

借方科目 金額 貸方科目 金額
売上 30,000 売掛金 30,000
商品 20,000 売上原価 20,000

解説

  • 着眼点:仕入 → 販売 → 返品を通して、商品勘定の残高がどう動くかを追う。
  • 商品勘定の動き(参考)
  • 仕入 +200,000 → 販売 −120,000 → 返品 +20,000 = 残高 ¥100,000
  • 売上原価勘定の動き(参考)
  • 販売 +120,000 → 返品 −20,000 = 残高 ¥100,000
  • 考え方売上原価対立法では、決算を待たずに売上原価が確定しています。 三分法のように決算整理で算定する必要がありません。
  • 間違いやすい科目:(3) で1本目だけ戻す誤り。また (2) の2本目を売価 ¥180,000 とする誤り。
  • 使用科目:商品/買掛金/売掛金/売上/売上原価


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