重要度:A 論点:取消権の期間制限
問22:取消権の行使期間に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- A:取消権は、追認をすることができる時から5年間行使しないとき、または行為の時から20年を経過したときに消滅する。
- B:取消権は、行為の時から5年間行使しないときに消滅する。
- C:取消権に行使期間の制限はない。
【第22問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:正しい。「追認可能時から5年・行為時から20年」。【試験対策】起算点の違い(主観的起算点=追認できる時/客観的起算点=行為の時)に注目。消滅時効の「知った時から5年・権利行使可能時から10年」と数字が似ているため、制度間の混同を誘う出題がある。
・B:誤り。5年の起算点は「行為の時」ではなく「追認をすることができる時」。
・C:誤り。5年・20年の期間制限がある。無効(期間制限なし)との対比。
重要度:B 論点:時効の援用権者
問23:消滅時効の援用に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- A:時効の援用ができるのは、債務者本人に限られる。
- B:保証人や物上保証人も、主債務の消滅時効を援用することができる。
- C:後順位抵当権者は、先順位抵当権の被担保債権の消滅時効を援用することができる。
【第23問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:誤り。「当事者」には正当な利益を有する者が広く含まれる。
・B:正しい。保証人・物上保証人・第三取得者は援用権者(改正で明文化)。【試験対策】援用の可否=「時効の完成で直接利益を受けるか」。○=保証人・物上保証人・第三取得者/×=後順位抵当権者(順位上昇の期待は反射的利益にすぎない=判例)。×側の代表として後順位抵当権者を覚える。
・C:誤り。後順位抵当権者は援用できない(判例)。
重要度:A 論点:時効完成後の承認
問24:時効完成後の債務の承認に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- A:時効完成後に債務を承認した債務者は、完成の事実を知らなかったときは、その完成した時効を援用できる。
- B:時効完成前に、あらかじめ時効の利益を放棄することができる。
- C:時効完成後に債務を承認した債務者は、完成の事実を知らなかったときでも、その完成した時効を援用できない。
【第24問:正解と解説】
正解:C
【解説】
・A:誤り。完成の事実を知らずに承認した場合でも、信義則上、その完成した時効を援用することは許されない(判例)。
・B:誤り。完成前の放棄はできない(債権者による放棄の強要を防ぐ)。
・C:正しい。時効完成後の債務の承認により、その完成した時効を援用することはできなくなる(完成の事実を知っていたかどうかを問わない)。【試験対策】「完成前=時効の利益の放棄不可/完成後=放棄・承認によりその完成した時効の援用不可」という完成時点の前後での扱いの対比が核心。承認後に再び時効期間が進行し、改めて時効が完成した場合は、その新たな時効を援用できる。

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